この季節の行事となりつつある、Buzzards Bay のポーギー釣り。過去2年は、息子を連れて行った。今回は、娘も連れて行くことに。
今年は5月15日から6月18日までがマサチューセッツのボーナスシーズン。乗り合い船やチャーターボートは、ミニマムサイズ11インチで一人当たり最高で40匹まで持ち帰りができる。特にこのシーズンはブラックシーバスも混じるし、気候も良いので、楽しい釣りが期待できる。
今年 New Bedford から船を出しているのは、Viking Fleet、Nice Day Too に加えて、いつもは Lynn からタラの乗り合いをやっている、Walsh's の American Classic。Viking はまぁ、ニューヨーク価格でなにからなにまで高いので、今年は American Classic にすることも考えたが、どうやら Viking には昨年までなかった子供料金が設定されていて、子供は半額。ということで、また Viking で行くことにした。
午前船に乗るために、子供を午前2時半頃に起こす。さっと準備をさせて、午前2時45分に家を出発。子供達に車の中で寝るように言い聞かせたが、あまり眠れなかったようだ。New Bedford の State Pier 着、午前4時20分。Viking Starship にはすでに人がごった返している。釣り座は後ろのほうから埋まっており、バウのほうにしか空きスペースがない。バウのスターボード側の一番前のほうに竿を置き、荷物をアンカーロープ等を収納しているおおきなコンテナのあたりにまとめた。
釣り場に着くまで、子供たちを寝かせてやりたかったが、キャビン内はもう席がすべて埋まっており、外のベンチしか空きがない。ここ数日気候は暖かかったのだが、やはり日の出前はかなり寒い。息子は寒さと睡眠不足で、気持ち悪いと訴えてきた。キャプテンに早く帰るように言ってとかぶつぶつ言っている。まだ釣り場にも着いていないのに。ギャレーでモーニングサンドイッチを2つ買って、1つは半分ずつ子供達に分ける。サンドイッチを食べたあと、息子をキャビンの一席だけぽつんと空いた席で休ませる。娘のほうは、いたって元気のよう。
New Bedford を出て、約1時間40分。やっと釣り場に到着。息子は少しだけ休んだだけだったが、もう大丈夫と言っている。釣り場周辺には、パーティーボートやチャーターボート、プライベートが数十艇集まっている。Viking Starship はその中でも群を抜いて大きい。船団の一番端にアンカーをうって、さっそく釣りを開始。
この日、New Bedford の満潮が午前6時11分。満潮が午前11時20分。曇り空で、風はそよそよと感じるくらいだが、思ったより肌寒い。今日は、娘に竿を持たせて、魚が掛かったら巻き上げるヘルプをすることにする。自分の竿は娘があきるまではとりあえず置いておくことに。息子のほうは、なんとか自分でできそうだし、本人も自分でやりたがるので、ヘルプが必要でないとき以外は勝手にやらせておくことにする。
釣り開始のサインと同時に、仕掛けを下ろす。5オンスの錘に、1/0 の針を2つ付けた、胴付き仕掛け。餌はクラム。娘と竿を一緒に持っていると、すぐにあたりが来た。ほらっと教えて、あわせを入れる。娘にリールのハンドルを持たせて、それをアシスト。ポーギーが水面近くまで来たところで、私が竿を持って抜きあげる。13インチくらいの、まぁまぁのポーギー。餌を付け直して、2投目。まもなくまたあたりが。またあわせを入れて、娘と一緒にハンドルを回す。水面下に魚の姿が見え始めた。今度はブラックシーバス。ブラックシーバスを釣るには少し針が小さめでばらしたくないので、私が竿を持ってまた抜きあげる。今年のマサチューセッツのレギュレーションはミニマムサイズが14インチになったが、この魚は14.5インチあった。とりあえず、出だしは悪くない。
娘は自分の竿に連続で2匹掛かったのに対し、息子はまだ1匹も掛かっていない。娘は満足そうな顔をしている。息子は、なんで釣れないの?と文句を言っている。船全体では、まだぽつぽつとしか釣れていない。しばらくして、やっと息子の竿にあたりが。息子は自分で巻き上げたが、やはり抜き上げるのは難しそうなので、私がヘルプして抜きあげる。これも十分キーパーサイズのポーギー。
30分くらい、ぽつぽつ釣れる状態が続くが、まだ本調子ではない。そこでキャプテンはポイントを取り直すことに。一旦アンカーを上げて、ほんの数100ヤードの移動。ポイントを取り直してからは、入れ食いというほどではないにしろ、飽きない程度にポーギーが掛かる。息子もだいぶ慣れてきて、全部自分でやりたいと言って来た。餌を付けて、仕掛けを下ろして、釣り上げて、魚をはずすところまで、まぁなんとかこなしていた。本人も全部自分でしたというのが嬉しいようだ。
娘のほうは、途中で飽きて、クラムをいじくり回して遊んだり、釣れた魚をつっついたり。それはそれで良い。
釣り終了のコールは午前10時半を過ぎ。3人合わせて、ポーギーが40匹ちょっとにブラックシーバスが1匹。近所の知り合いに配っても十分に余る量。今日は子供と釣りを楽しむのがメインテーマだったので、これで十分。午前10時を回って潮の流れが変わってからは少しあたりが遠のいたが、それまでは入れ食いとまでは行かないにしろ、文句なし。
息子は自分の釣ったポーギーが3人のなかで一番大きかったので、かなり鼻が高かったようだ。大きいといっても17インチ程度なので、プールフィッシュには程遠い。プールフィッシュのコンテストに持っていっても無駄だよと言っても、どうしても行きたいと言い張るので、好きなようにさせておいた。後でどうだった?と聞くと、バツが悪そうに、やっぱり負けたと言っていた。
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