2011-06-07

5/29 ポーギー釣り - Vinking Starship

この季節の行事となりつつある、Buzzards Bay のポーギー釣り。過去2年は、息子を連れて行った。今回は、娘も連れて行くことに。

今年は5月15日から6月18日までがマサチューセッツのボーナスシーズン。乗り合い船やチャーターボートは、ミニマムサイズ11インチで一人当たり最高で40匹まで持ち帰りができる。特にこのシーズンはブラックシーバスも混じるし、気候も良いので、楽しい釣りが期待できる。

今年 New Bedford から船を出しているのは、Viking Fleet、Nice Day Too に加えて、いつもは Lynn からタラの乗り合いをやっている、Walsh's の American Classic。Viking はまぁ、ニューヨーク価格でなにからなにまで高いので、今年は American Classic にすることも考えたが、どうやら Viking には昨年までなかった子供料金が設定されていて、子供は半額。ということで、また Viking で行くことにした。

午前船に乗るために、子供を午前2時半頃に起こす。さっと準備をさせて、午前2時45分に家を出発。子供達に車の中で寝るように言い聞かせたが、あまり眠れなかったようだ。New Bedford の State Pier 着、午前4時20分。Viking Starship にはすでに人がごった返している。釣り座は後ろのほうから埋まっており、バウのほうにしか空きスペースがない。バウのスターボード側の一番前のほうに竿を置き、荷物をアンカーロープ等を収納しているおおきなコンテナのあたりにまとめた。

釣り場に着くまで、子供たちを寝かせてやりたかったが、キャビン内はもう席がすべて埋まっており、外のベンチしか空きがない。ここ数日気候は暖かかったのだが、やはり日の出前はかなり寒い。息子は寒さと睡眠不足で、気持ち悪いと訴えてきた。キャプテンに早く帰るように言ってとかぶつぶつ言っている。まだ釣り場にも着いていないのに。ギャレーでモーニングサンドイッチを2つ買って、1つは半分ずつ子供達に分ける。サンドイッチを食べたあと、息子をキャビンの一席だけぽつんと空いた席で休ませる。娘のほうは、いたって元気のよう。

New Bedford を出て、約1時間40分。やっと釣り場に到着。息子は少しだけ休んだだけだったが、もう大丈夫と言っている。釣り場周辺には、パーティーボートやチャーターボート、プライベートが数十艇集まっている。Viking Starship はその中でも群を抜いて大きい。船団の一番端にアンカーをうって、さっそく釣りを開始。

この日、New Bedford の満潮が午前6時11分。満潮が午前11時20分。曇り空で、風はそよそよと感じるくらいだが、思ったより肌寒い。今日は、娘に竿を持たせて、魚が掛かったら巻き上げるヘルプをすることにする。自分の竿は娘があきるまではとりあえず置いておくことに。息子のほうは、なんとか自分でできそうだし、本人も自分でやりたがるので、ヘルプが必要でないとき以外は勝手にやらせておくことにする。

釣り開始のサインと同時に、仕掛けを下ろす。5オンスの錘に、1/0 の針を2つ付けた、胴付き仕掛け。餌はクラム。娘と竿を一緒に持っていると、すぐにあたりが来た。ほらっと教えて、あわせを入れる。娘にリールのハンドルを持たせて、それをアシスト。ポーギーが水面近くまで来たところで、私が竿を持って抜きあげる。13インチくらいの、まぁまぁのポーギー。餌を付け直して、2投目。まもなくまたあたりが。またあわせを入れて、娘と一緒にハンドルを回す。水面下に魚の姿が見え始めた。今度はブラックシーバス。ブラックシーバスを釣るには少し針が小さめでばらしたくないので、私が竿を持ってまた抜きあげる。今年のマサチューセッツのレギュレーションはミニマムサイズが14インチになったが、この魚は14.5インチあった。とりあえず、出だしは悪くない。

娘は自分の竿に連続で2匹掛かったのに対し、息子はまだ1匹も掛かっていない。娘は満足そうな顔をしている。息子は、なんで釣れないの?と文句を言っている。船全体では、まだぽつぽつとしか釣れていない。しばらくして、やっと息子の竿にあたりが。息子は自分で巻き上げたが、やはり抜き上げるのは難しそうなので、私がヘルプして抜きあげる。これも十分キーパーサイズのポーギー。

30分くらい、ぽつぽつ釣れる状態が続くが、まだ本調子ではない。そこでキャプテンはポイントを取り直すことに。一旦アンカーを上げて、ほんの数100ヤードの移動。ポイントを取り直してからは、入れ食いというほどではないにしろ、飽きない程度にポーギーが掛かる。息子もだいぶ慣れてきて、全部自分でやりたいと言って来た。餌を付けて、仕掛けを下ろして、釣り上げて、魚をはずすところまで、まぁなんとかこなしていた。本人も全部自分でしたというのが嬉しいようだ。

娘のほうは、途中で飽きて、クラムをいじくり回して遊んだり、釣れた魚をつっついたり。それはそれで良い。

釣り終了のコールは午前10時半を過ぎ。3人合わせて、ポーギーが40匹ちょっとにブラックシーバスが1匹。近所の知り合いに配っても十分に余る量。今日は子供と釣りを楽しむのがメインテーマだったので、これで十分。午前10時を回って潮の流れが変わってからは少しあたりが遠のいたが、それまでは入れ食いとまでは行かないにしろ、文句なし。

息子は自分の釣ったポーギーが3人のなかで一番大きかったので、かなり鼻が高かったようだ。大きいといっても17インチ程度なので、プールフィッシュには程遠い。プールフィッシュのコンテストに持っていっても無駄だよと言っても、どうしても行きたいと言い張るので、好きなようにさせておいた。後でどうだった?と聞くと、バツが悪そうに、やっぱり負けたと言っていた。
 

5/27 ストライパー釣り - Salem

5月27日金曜日。Salem Harbor の満潮が午後8時19分。Lead Mills は、いつも釣りをする場所へアクセスできなくなっているが、手前の Lafayette St 側の岸から、いつも仕掛けを投げるエリアまではなんとか届くはず。子供たちをお風呂に入れて寝かせてから、釣り竿と仕掛けをまとめて家をでる。竿は今年の冬に巻いた12フィート6インチのサーフロッド。この竿なら、5oz の錘と、サバのぶつ切りの餌を100ヤードちょっと投げられるはず。

現地着、午後10時。どの辺りから投げるか足元を確認する。Lafayette St に面するコンクリートの堤を越えると、そこからは整形した岩を並べた斜面になっている。もし魚が掛かって水面近くまで降りるとなると足場が余りよくないが、とりあえず始めることにする。仕掛けを思いっきり遠投すると、なんとかいつも投げるあたりのこちら側の端のあたりまでは届いているようだ。

しばらくすると、Lafayette St を Salem 側へ走ってきた車が引き返してきて、人が降りてきた。車を見て、一目で釣り友達の Tony だとわかった。彼は夕方から Marblehead でイカ釣りをしていて、20匹くらい釣ったとのこと。数日前に Tony からの電話でイカが釣れていることは聞いていたが、まぁ順調のよう。昨年、一昨年と、Salem、Beverl、Marblehead 近郊のイカはさっぱりだったが、今年はなかなかのスタート。今釣れているイカは、このあたりで見るなかでは最大のサイズ。Frances でも今年は大きなイカばかり釣れていたが、Marblehead でも同じ傾向のようだ。Tony が言うには、この日のイカは少し小さめだったとのこと。見せてもらったが、確かに中型という感じ。このあたりで見るイカとしては、それでも大きいほう。Tony からは竿のガイドの修理を頼まれていて(ガイドの足元のエポキシがはがれてきただけ)、ちょうど修理が終わった竿を持っていたので、彼に渡した。少し立ち話をした後に帰って行った。

ストライパー釣りのほうは、ウナギらしきあたりが数回あったのみ。午前12時になって、そろそろやめにするかと考えていたところ、いきなり車を停めてこちらに向かってくる人影が。「こんばんは」と声をかけて来た。いったい誰だと考えていると、日本語学校で3月まで娘と同じクラスだったこのお父さんのSさんだった。Sさんは昨年私のブログを発見して、いろいろどこでどんな魚が釣れるか熱心に聴いてきた。どうやらまた一人はまってしまったよう。

私は仕掛けを回収して、Sさんとちょっと立ち話。Marblehead でイカが釣れていることを教えてあげた。場所を知らないそうなので、ちょっと案内することに。

Marblehead のイカ釣りのポイントに着いて、とりあえず水中を観察。ここではほとんどサイトフィッシングみたいなもので、イカがいればその姿が見える。錘なしで沈むスピードがゆっくりの小型のジグを水中を漂わせるようにゆっくり動かすのがここでのイカ釣りのコツ。潮位は満潮後4時間はたっているのでかなり低く、だめだろうなぁと思っていたのだが、イカが数匹スーッと泳いでいくのを見つけ、急いで車に竿とジグを取りに帰る。戻ってきたときには、釣り場所のギャングウェーの左側はイカの姿が見えなかったが、ポンツーンに降りると、ギャングウェーに繋がる手前あたりに大きなイカが群で漂っているのを確認。早速ジグを投げると、すぐに食ってきた。胴長が11インチはある、かなりの大型。また数分もしないうちに、次の1杯。どうもこのあたりでイカがすれたらしく、ジグに反応しなくなった。いろいろあの手この手で釣ってやろうとしたがだめだった。

結局1時間くらいイカ釣りをしていただろうか。大型のイカの群が行ったり来たり。なんとかあと2杯追加。Sさんもなんとか2杯釣り上げた。私は、日曜日に友人と集まって手巻きすしでもやろうかという話だったので、とりあえず2杯キープして、残りをSさんにあげた。

2011-06-03

5/25 イカ釣り - Lady Frances

3週連続の、Frances Fleet のイカ船。今回は、会社の釣り友達のHさんとの釣行。仕事を午後4時前に切り上げて、Acton のHさん宅にピックアップに向かう。Frances は混むといやなので、今度は Seven B's にしようかと話していたのだが、Seven B's は水曜日には船を出さないとのこと。Seven B's のサイトには、Wed, Fri, Sat and Sun と書いてあるのにねぇ。

Point Judith には午後6時20分頃着いた。早速、場所取りに船に向かったが、わりと空いている。ただし、スターンのエリアはもう埋まっていたので、またいつものようにバウの一番先端に場所取り。このくらいの混み方だったら、アンカーロープを収納するエリアから前はどこでも釣りができるだろう。またいつものように、Peter と Connie がいた。私が Frances にイカ釣りに行ってこの人たちがいなかったことはいままで一度もなかったのでは。

5月25日の Point Judith の干潮は午後10時07分。満潮は日が変わって午前3時33分。船は午後7時になっても出発しない。クルーによると、あと一組が遅れてくるとのこと。結局この一組が7時20分頃到着して、やっと出港。

船はいつものポイントへ向かう。午後7時45分にはアンカーをセットして釣り開始。明るいうちはいつものように底狙い。前日から気温がぐっと上がり、イカの活性があがることを期待していたが。スタートは2週前と大して変わらないか。10分に1杯くらいのペースで、ぽつぽつといった感じ。前週、前々週と同じく、平均サイズが大きい。この後ペースが上がることを期待して、辛抱強くしゃくる。

船が空いているので、Frances の受付の兄ちゃんも乗っていたが、彼はイカ釣りではなく、イカを餌にした魚釣り。なかなか良いサイズの Black Seabass がぽんぽんあがるが、Rhode Island では今年は7月11日にならないと Black Seabass をキープできない。アンダーサイズの Fluke も時々掛かっている。

午後9時30分をすぎた頃か、どうやら水面近くにイカが上がってきたようだ。早速、一番下に 3/8 オンスの Squid Chow を付けた仕掛けに切り替え、中層から上のイカを狙う。ジグが着水してから最初にしゃくるまでにかかるような状態ではないが、それでも3投連続で中型のイカが掛かったので、ここから数が伸びるかと期待したが、その後はぱったり。

午後11時を回ると、かなりペースが落ちてきた。こうなるとただひたすら惰性で釣っているような雰囲気。Hさんはまた Fluke の仕掛けを取り出し、置き竿。午前12時頃、この竿に Fluke が掛かった。竿の曲がり具合から、そこそこのサイズのよう。この Fluke は18.75インチで、キーパーサイズだった。見える範囲では他の人がぽつぽつ Fluke を釣っていたが、すべてアンダーサイズ。Hさんはこの1匹だけだったが、これがキーパー。Hさんは前にもこういうことがあった。どうやら Fluke は人を選ぶらしい。(私は明らかに Fluke に嫌われている...

午前12時45分。出発の時間が少し遅れたためだろうか、いつもより少し遅い終了のコール。前週、前々週よりは釣れたが、それでも50くらい(後で数えたら、45でした)。Hさんも似たような釣果。7割くらいはかなり大型のイカなので、そこそこかさはあった。翌日、Frances のレポートを見ると、"The catch varied from angler to angler but two guys fishing up in the bow each managed a full five gallon pail of the tasty mollusks." なんて書いてあったが、さすがに "full five gallon pail" はないよなぁ。

5/23 ストライパー釣り - Plum Island

ここのところブログを書く暇もないほど、釣り三昧してます。

ストライパー釣りのホームグランドの Salem/Beverly 周辺の釣り場がだめになって、まだ1匹もストライパーを釣っていない。仕方がないので、こちらで釣りを始めた頃よく通った Plum Island に行くことに。ここは非常に有名なところで、週末などは釣り人でごった返す。

5月23日のタイドチャートを見ると、Merrimack 河口の干潮が午後11時22分。Plum Island の北端、Captain's Fishing Parties から河口にかけての Sand Bar と呼ばれるエリアは、下げ潮から上げ潮の変わり目に魚が集中する。Merrimack 河口の干潮の30分くらい前から、1時間後ぐらいまでが一番釣れる時間。

家を午後10時過ぎに出て、午後11時に Plum Island Point Parking に到着。釣り道具をまとめて、海岸へ歩いていく。10ノットくらいの風に霧雨がぱらついており、あたりは真っ暗。Sand Bar 付近には、餌で投げ釣りをしている一組と、岸沿いをポイントを探りながら歩いているルアー釣りの人が一人のみ。私は、流れが折れ曲がるあたりから釣りをすることにする。餌は、冷凍鯖のぶつ切り。サンドスパイクをセットして、今年の冬に作った12フィート6インチの竿、いつものフィッシュファインダーリグに4オンスの錘をつけて遠投。まだ川の流れ出しが強く、4オンスの錘でもどんどん下流に流されていく。

 午前12時を過ぎて、もう一組の釣り人は帰っていった。何も釣れなかったようだ。私の竿にもまったくあたりがない。午前12時20分、流れがほぼ止まった。水面を見ていると、薄暗い中なにか黒いものがスーッと流れてくる。流木かなと見ていると、だんだん岸によってきて、いきなり歩き始めた。シルエットからすると、アザラシではない。4本の足がしっかりあり、尻尾もかなり長い。なんだなんだと、ヘッドライトを向けると、一旦こちらをじっと見て、そのあと逃げるようにまた水に入っていった。あれはなんだったんだろうと後でしらべると、どうやらカワウソ (River Otter) だったようだ。

釣りのほうはまったくあたりもなく、午前12時45分に納竿。まだストライパーが釣れない。