こちらは釣り友達の Tony のために巻いたロッド。Salem や Beverly のピアからジグサビキで鯖を釣るためのロッド。以前に、Mudhole MHX の CB847-Blend という7フィートのブランクを使って作ってあげたのだが、Tony はこれが気に入らなくて、結局釣り仲間に売ってしまった。彼が言うには、7フィートは長すぎて扱いにくい。それからもっと硬いのが良いとのこと。私からすれば、CB847 は鯖などの小物を釣るにはやりすぎ(ヘビーアクションすぎる)だとは思ったのだが、とにかく硬いのが良いというので使ってみた。しかし、それでもティップのベンドが気にいらなかったようだった。
彼の言う硬いというのがいまひとつ理解できなかった。硬いというのがいわゆるヘビーアクションのことなのか、高弾性のことなのか。それで昨シーズン手持ちの Shimano の Travela シリーズのスピニングロッド(110-240g の Butterfly Jig 用のロッド。ラインレーティングは PE の 50-100 lbs)を見せて、まさかこんながちがちのロッドじゃないよねと聞いてみたら、驚くことに、こんなのが良いとの答え。結論としては、2oz ぐらいのジグをキャストしても、ティップがあまり曲がらないようなロッド。
オフショアジギングに使うブランクは直径は小さいが、ウォールが肉厚に作ってある。大きな荷重がかかっても粘りがでるように、グラスファイバーとグラファイトのコンポジットになっており、見た目のサイズの割にはかなり重い。正直言って、このようなブランクを鯖釣りに使うのはやりすぎだよなと思いながら、Tony にじゃぁ考えておくねと言っておいた。
いろいろブランクを検討していたのだが、該当するようなブランクは、どれもこれも 5oz 以上の重さで、どう考えても岸から何度もキャストを繰り返すような釣りにはちょっときつい気がした。
昔、Mudhole の在庫処分で1本8ドルくらいで売っていたブランクが1本まだ残っていた。このブランクは感じとしてはバス釣りのキャスティングロッド用で Heavy - Extra Heavy の6フィート4インチ。ラインレーティングは12-20ポンドといったところだろうか。中弾性のグラファイトのブランクで、ウォールは薄く、それほど重くない。新しいブランクを買って Tony がまた気に入らなかったらいやだし、このブランクならだめもとで良いと思い、ようするにティップが曲がらないのがいいならティップをトリムしてしまえということに。結局ティップ径を8(8/64 = 1/8 インチ)になるように先端から切り落とし、全長6フィート2インチに。
Tony はかなり保守的なデザインが好みなので、リールシートには定番の Fuji の DPSM を使い、黒の EVA を整形して特に特徴もないフォアグリップ、バットグリップを作る。バット側は彼のリクエストでかなり短め。ガイドは、Fuji のアルコナイトのコンセプトガイド。ガイド巻きの糸は、Mudhole の新製品のタイガースレッドというのを試してみた。カラーは 2003 Burnt Red/Yellow/Black。Mudhole のサイトのサンプルよりはかなりくすんだ色。仕上がりはかなり渋い色調になってしまった。あまりにも渋すぎるので、パールカラーのトリムリングを追加。
いつものように、Brother の P-touch でラベルを作成、クリアーのテープに白の文字で、"Salem Inshore Spinning 6'2" XH" と印刷。P-touch はラベルの作成が簡単にできるのだが、じかにロッドフィニッシュを塗るとはがれてきてしまう。これを防ぐために、ラベルをロッドに貼り付けた後、カラープリザーバーを重ね塗りしてからロッドフィニッシュを塗るようにしているのだが、どうもラベルの端が白く浮き出てしまう。何かきれいにできる方法はないものか。
仕上がりは...結構無茶なロッドだが、Tony が気に入るかどうか。まぁ、ブランクもただみたいなものだし、だめもとで。
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