2013-01-01

Tommy Farmer Cast Pro 13' Spinning

昨年の冬、ストライパー用のサーフロッドを作った。ブランクは、Rain Shadow の SUR1505F、12フフィート6インチで、カタログ上の錘負荷が2から6オンス。ガイドには、Fuji の SiC リングのKガイド(さすがにチタンフレームは高すぎて手を出せなかった)を使用。パーツだけで、300ドル近いかなり気合が入った竿だった。いつも使っている、4オンス+ベイトでよい感じかなと思っていたが、かなり硬いブランクだった。実際のところ、6オンス+ベイトでも十分振り切れる。逆に、錘が軽いと、竿のしなりが出せずに、距離がでない。

この竿は今シーズンSalem フェリーポートでイカの活餌を使ったストライパー釣りではかなり役にたった。イカを丸ごとつけると飛距離がでないので、重めの錘が使いたくなる。この竿は6オンスの錘にイカを丸ごと付けても穂先が負けないので、力ずくでフルキャストできた。しかも、30インチくらいのストライパーなら、ブリッジギャフやドロップネットなどを使わずに、そのまま抜きあげても平気だった。

しかし、Lead Mills での鯖の切り身を使って、特定のスポットを狙って投げる釣りでは、ちょっと使いにくかった。ということで、シーズンが終わる前にどうしてももう1本サーフロッドが欲しくなった。

13フィートくらいで、もう少し柔らかめ、値段も手ごろな竿がないか物色していたところ、Tommy Farmer Cast Pro Series に13フィートのスピニングモデルがあるのを見つけた。Tommy Farmer は、キャスティング競技もやっている人で、ブランクも販売している。ブランクを買って自分で巻くか、完成品を買うか考えた結果、どうしてもシーズンが終わる前に試してみたかったので、完成品ロッドを買うことに。

この竿、2ピースのバット側はテーパーがついていない。穂先は4オンス+ベイトで良い感じのしなりが出て、投げやすいし、距離もでる。魚が掛かかってやり取りをしているときに、Rain Shadow のブランクに比べてかなり敏感に振動が伝わってくるのにはびっくりした。ということで、かなりブランクは気に入ったのだが、問題はガイド。

Fuji のアルコナイトのSVガイドを使用しており、何故かキャスト中にティップから3番目のガイドに糸が絡む。私の投げ方に問題があるのか、それともPEラインと相性が悪いのか。もちろん、問題がおきるのは20回投げて1回くらいなものだが、他の竿ではこのような問題は経験したことがないので、 やはり気になる。

ということで、シーズンが終わってからガイドを代えることに。今年のオフシーズンの最初のプロジェクト。

ガイドをはずすときに、ロッドフィニッシュがきれいに落とせないことが多いのだが、今回はかなりきれいにできた。ヒートガンでロッドフィニッシュを熱し、ガイドラップの糸をほどいた後に、再度ヒートガンで残ったロッドフィニッシュを熱し、爪でそぎ落としては、アルコールでぬぐう。このブランクは、熱処理されたグロスフィニッシュのクリアーコートがされていたが、その層にはまったくダメージなしに、きれいにロッドフィニッシュを取り去ることができた。

ガイドは、Fuji の KW のアルコナイトリング。ステンレスフレームでも SiC だとガイドだけで100ドル近くになってしまう。今回はコストを抑えて、アルコナイト。トップだけ、SiC を使うことにした。ガイドラップの糸は、シルバーメタリックを下巻きに、コバルトブルーを上巻きに使った。

ロッドフィニッシュは2度塗りで、一層目にはラメを混入して、光があたるとキラキラ光るように。二層目は通常のフィニッシュで、表面が滑らかになるように。

一見、ガイドをやり直した竿には見えない、なかなか満足の仕上がり。これでガイド絡みのトラブルがなくなると思う。




1 件のコメント:

  1. ロッドはスポットや攻め方で使い勝手が変わるので、「どうしても」増えてしまいますよね。1年半前に日本から使えそうなのを5本持ってきたのですが、気づいたら3倍の本数になっていました。。ストライパには、日本の振出しの投げ竿を使っています。12'、グラファイトコンポジット、ノーブランド、負荷20-25号(3-4oz)でちょっとパワー不足ですが、軽くて弾性があるので、気に入っています。振出し竿は仕掛けをつけたまま移動できるのが一番のメリットですね。

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