雪が融け芝生が青々と繁り始める頃になると、そろそろ釣りのシーズンが始まる。芝生の中に黄色いタンポポの花が混じるようになると、ニシンがやって来る。
4月21日の夜に Beverly と Gloucester へ偵察へ行ってきたが、その時は何もいなかった。ただ、シーウォームが水面近くで泳いでいて、いわゆるバチ抜けが本格的に始まる様相を示していた。4月28日の夜、Beverly へまた偵察に行った。シーウォームがあちこちにいたが、ニシンの気配はない。一応竿を出してみたが、なにもなし。あまり気力がなかったので、Gloucester に行くのは辞めて、家に帰って来た。
翌日、4月29日土曜日、近所のOさんから電話。Oさんは前日同じように Beverly へ行って、その後 Gloucester に行ったところ、ニシンがあちこちで小魚を追いかけていたとのこと。とりあえず、30匹ぐらい釣って帰って来たとの報告。私は釣り仲間の中では、割と勘が良いほうで、釣り場の選択が分かれたときは、だいたい良い方にいるのだが、今回は大外れ。ということで、土曜日の夜に Gloucester に行くことにする。
Gloucester Pier に着いて、まずは Yankee Clipper の停泊している近くの常夜灯がある場所をチェック。時々、魚がはねる水音がしているので、ニシンは間違いなくいる。仕掛けはアジ釣り用でちょっと針が大き目のサビキに、底を取るのに必要最小限の錘を付けて、仕掛けを投入。何度かしゃくっていると、ゴンと重みを感じる。岸から釣れるニシン(Atlantic Herring) としては、一番大きいクラス。平均サイズで25cmくらい、大きいものは30cm近くある。ほぼ入れ食い状態。
しばらくすると、Oさんがやって来て、一緒に釣りをする。私は1時間くらいで50ぐらい釣れたので、そこで切り上げることに。Oさんはまだ釣りをしているので、私は釣れたニシンのウロコを取りながら少し釣り談義。
家へ帰って、釣ってきた50匹のニシンを三枚におろす。ニシンは丸々太っているように見えたが、これは腹いっぱいにシルバーサイドの稚魚がつまっていた。
おろしたニシンを塩漬けにして、奥さんに何時間かしたら塩を流すように書置きをして寝る。お昼頃起きてきて、すべてのニシンをマリネにして(総重量で6kg以上あった)、ご近所さんに配るのに小分け。10家族ぐらいに配った。
翌週、5月5日金曜日の夜。配ったニシンのマリネが好評だったので、もう一回釣ってくることに。目標はやはり50匹。先週釣った場所に行くと、先客が。前日の夜は入れ食いだったのに、今日はまったくだめとのこと。バケツを見ると一匹も釣れていない。これはまずいなと思い、とりあえず竿を出すが、ニシンの気配はなし。先客はさっさとあきらめて帰っていった。
私も10分もしないうちにあきらめ、ポイント移動。水面近くでのアクションはまったくなかったが、底近くまでサビキを落とすと、喰って来た。ただ先週と違って、活性が低めのよう。喰いが浅いようで、水面から上げた時にバレる。それでも何とか丁寧に釣って、目標の50匹を釣りあげた。今回は2時間かかってしまった。
釣れたニシンはまた釣り場でウロコを落とし、今回は内臓も取ることにした。なんだかんだで、すべて処理するのに1時間半くらいかかった。夜中一人でなにやってんだか。
家のマリネの作り方。
1. ニシンを3枚におろして、腹骨をそぎ取る。
2. 切り身をバットに並べて、塩を振る。
3. 3時間程度したら、塩を洗い流し一口サイズに切り分ける。
4. 玉ねぎ、にんじんを千切り。
5. ニシンと野菜を大き目のバットに入れ、粒マスタード、粒胡椒、スパイス(胡椒、ローリエ、タラゴンとか)、レモンの薄切りを追加。
6. オリーブとピメントスの瓶詰、ケーパースの瓶詰を汁ごと追加。
7. ホワイトビネガーとオリーブオイルを適当に入れる。
8. あとは手袋をして、全体に均等に混じるようにする。
9. 冷蔵庫に保存。3日目ぐらいがオイルがなじんで食べ頃かな。
今回は友人からレシピを教えてと言われたのだが、すべて目分量で、すごく適当なので、レシピというほどのものはない。
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