今日ニュースを読んでいたところ、どうやらアブラツノザメの輸出に関する規制の提案がワシントン条約締結国会議で否決されたのこと。
このアブラツノザメこと Spiny dogfish はこの辺りではおなじみの小型のサメである。以前、このアブラツノザメが絶滅の危機にあるというニュースを読んで少しびっくりした。
この辺りでは、タラの乗合船では厄介ものとされているサメである。特に6月を過ぎると、GOM のタラのフィッシンググランドに大群が現れ、これまた次から次に釣れることがある。去年の7月にタラの乗り合い船でタラがまったく釣れずに、ハドック狙いになったことがあったのだが、この時は dogfish の大群で釣りにならなかった。ジグを使えば、dogfish を避けてタラやポラックを釣ることもできるのだが、ハドックはやはりジグよりクラムを使った餌釣りの方がずっと良い。かといって、餌釣りをすると次から次へ dogfish が掛かってくる。この日はそれこそ10匹釣って、9匹が dogfish、1匹がハドックといった調子だった。
dogfish は夏も後半になると浅い海に入ってきて、ストライパーの岸からの餌釣りでも頻繁に掛かるようになる。この dogfish が厄介なのは、鋭い歯でリーダーを傷つけてしまうこと。それから針掛かりすると、やたら糸にからむこと。特に胴付仕掛けの時には、道糸が体に絡まることが多い。
アブラツノザメはいろいろ調べていると、ヨーロッパや日本ではかなり食用目的で流通しているとのこと。日本では東北地方でポピュラーなサメのようだ。サメ類のなかではにおいもすくなく、上品な味だそうだ。私は関東の出身なので、日本では食べたことがなかったのだが、一度 Gloucester の Yankee Fleet の船で、クルーがおろして炒めたものをちょっと食べたことがある。確かに、上品な白身の魚で、サメだといわれなければわからない。
タラの乗り合い船では dogfish はもれなく捨てられる。一度、釣りがだめで dogfish ばかりだったときに、中国人らしき釣り人が何匹か持って帰っていたのを見たくらい。今度気が向いたら持って帰って食べてみようか。
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