3年前フィッシングカヤックを買った。Hobie の Revolution というモデルで、少々良いお値段だが、フィッシングカヤックでは人気のモデル。当時は、カヤックを持っていればいろいろまた新しい釣りができると思っていた。フィッシュファインダーや追加のロッドホルダーを取り付けたり、結構手をかけたのだが、何度か釣りに出かけただけで乗らなくなってしまった。去年は一度もカヤックを出さなかった。
問題は、準備と片付けに時間がかかること。カヤックフィッシングに行くと、それだけで一日つぶれてしまう。悪天候だと出せないし、なかなか計画が立てにくいのだ。それに普段は週末二日とも家族をほっぽらかしにして出かけるわけにはいかないので、必然的に効率の良い釣りに行きたくなる。
釣り仲間の Eddie は私が買った後にカヤックを買って、あちこち出かけているとの話。彼はあまりパーティボートに乗らないかわりに、カヤックフィッシングを楽しんでいる。いつも会ったときは、今度一緒に行こうという話しになるが、去年は一度もチャンスがなかった。
先日書いたように、今は家族が日本に行っていっていて、私一人。 タラ釣りもあまり良くないし、イカも来ていないし。時間だけはある。そこで、Eddie に連絡して、July 4th ウィークエンドでカヤックフィッシングに行く予定がないか聞いてみた。彼は3日は用事があるが、4日と5日は空いているとのこと。早速4日に行く約束をした。いくつかオプションがあったが、彼は3日は夜帰りが遅くなりそうなので、近場の Gloucester に行くことになった。Gloucester のハーバー内、Niles Beach の沖でこの時期まだカレイが釣れるとのこと。Eddie は去年もこの時期に行って、一時間ちょっとでリミットアウトしてしまったとのこと。サイズも、20インチ近い超大型が釣れたとの話。
7月3日、Bunny Clark でのタラ釣りの帰り、釣り友達の Tony に電話して Sea Worm を少し融通してもらえないかお願いした。彼は Sea Worm を掘って売ることができるライセンスを取得したので、これは合法。夕方6時に Beverly Pier で釣りをしていた Tony に会って、Sea Worm を3ダースほど家から取って来てもらった。このとき Beverly Pier には久しぶりにサバが入ってきていて、彼は私にロッドを渡して、サバを釣っておいてと言い残して行ってしまった。(彼がいない間は釣れなかったが、30分して帰ってきたあとに投げていたら、10分間くらいのあいだ、入れ食いになった。ライトタックルでジグをキャストして釣るサバはやっぱり楽しい。)ちょっと前に彼が使っているPEラインが気に入らないとの話を聞いていて、Bunny Clark の帰り道に KTP によって私のお勧めのラインを買ってきた。そのラインと物々交換。
7月4日、Eddie と朝5時に現地で待ち合わせ。私は午前3時30分に起きて、4時頃に家を出た。家を出たときはTシャツではちょっと肌寒い気がしたが、Gloucester についた頃には上着は要らないぐらいの気温だった。Eddie も私も上はTシャツで、ウェーダーを履いている。彼は手馴れたもので、あっという間にカヤックを出す準備が完了。私はもたもたしていて、待たせてしまった。
この日、Gloucester Harbor の満潮は午前5時15分。Eddie が言うには、満潮から2時間くらいまでが良いとのこと。ちょうどその時間にあたる。釣り場はビーチからほんの150から200mくらい沖。天気は晴れ、風は西の方向からかすかにふいている。波はほとんどない。
浜を出て、Eddie が釣りをするエリアを教えてくれた。彼はロブスタートラップのブイにロープを固定して、釣りを開始。私は、この風ならドリフトで十分と考え、Eddie のカヤックから50から100mぐらいのエリアでフィッシュファインダーを眺めながら、水深と海底の構造を調べる。
私は Eddie の南側の少し沖、水深25フィートくらいのところから一流し目。6フィート9インチのスピニングにカレイ針2つに去年日本で買ったマシュマロボールをつけたもの。錘は2オンス。ドリフトのスピードは約0.5ノット。底に仕掛けを落としては持ち上げて底を取り直す繰り返し。西からの風で岸側に流されて、水深15フィートくらいのところで一流し目終了。どうやら、このドリフトで通過した、水深23フィート前後のところは底が岩のようだ。水深15フィートより岸側は、かなり藻が生えている様子。
Eddie はまだあたりがないようで、はやくもぼやいている。前に来たときには、あたりがひっきりなしだったのに、今日はまったくないと。
20分くらいして、三度目のドリフトでフィッシュファインダーで確認した岩礁をちょっと越えたところで、竿を立てて底を取り直そうと思った瞬間、グンと心地よいあたり。魚が頭を振る振動が伝わってくる。Skate ではなく本命のカレイだと確信。上がってきた魚は13.5インチのカレイ。まずは最初のキーパー。
次のドリフトでまた一匹。こちらもキーパー。Eddie はまだ釣れていない。彼は今日は Berkley の Gulp の Sea Worm に、塩漬けにした Sea Worm をちょんと針先につけている。これでも十分つれるとのことだったが、やっぱり生きている Sea Worm じゃないと今日はつれないのかなぁと疑心暗鬼になりはじめている。私は今日はかなり Sea Worm を持っているので、Eddie のカヤックのところに行って、何匹か分けてあげた。
この後はちょっと食いが止まった。私は小移動を繰り返し、あちこちで試すがだめ。Eddie は最初の地点から移動して、やっと一匹目を上げた。結局私は最初に釣りをしていたエリアに戻ってドリフトを再開。何流しかしたところで、三匹目。この直後にまたいい当たりがあったのだが、あげてくる途中でばれた。Eddie はもう少し南側に行って二匹目。ちょっとして、Eddie が Fluke を釣った。こちらは10インチくらいの赤ちゃん Fluke。もちろんリリース。
しかし、今日は本当に心地が良い。まだ気温もそれほど上がっていないし、ずっとそよ風が吹いている。Gloucester Harbor は典型的な、New England の港町。目の前には美しい景色が広がっている。釣りはそれほど良くはなかったが、Eddie も私も本当リラックスできた。午前9時30分、ビーチに大勢の人が来る前に釣り終了。Eddie はカレイが三匹。私は13インチから14.5インチまで、計四匹。
カヤックの片付けが終わって、明日もどこかに行こうという話しになった。Woods Hole で Black Seabass か、South Dartmouth に行って Fluke か。Fluke 釣りは、Hit or Miss になる可能性が高く、二日連続でスローな釣りになるよりは、常に魚のあたりがある Woods Hole での釣りにすることにした。