2011-10-18

10/3 タラ釣り - Bunny Clark

もう2週間経ってしまったが... Bunny Clark である。この船はいろいろな意味で特別な船である。今年は6月の末の春のシーズン最後のマラソンと、7月の初めのエクストリームに乗った。夏の間はある意味書き入れ時で、観光客向けの釣りが中心となり、シリアスな釣り客向けのマラソンは9月までおあずけとなる。秋にも一度は乗りたかったので、9月に入ってから予約を入れた。



ここのマラソンは、ニューハンプシャーやマサチューセッツのタラ釣りのパーティボートに比べて値段が張るが、それだけの価値がある。

10月2日はオフショアからのやや強い風と高い波で船が出なかったが、10月3日は予報では波が5フィートから8フィートと相当高いものの、風は5ノットから10ノットとのこと。2日の昼頃にコンファメーションの電話を入れる。すると、船には午前3時30分までに来るようにとのこと。Bunny Clark のサイトではマラソンは午前5時から午後5時となっているが、大概は出発時間が早くなるようだ。ここのマラソンに乗るのは今年の6月の末に行ったのが初めてで、その時は午前2時45分集合だった。出発時間が早くても、帰港する時間はやはり午後5時。

家を午前2時頃に出発して、Ogunquit ME にある、Perkins Cove に午前3時15分頃到着。一旦、竿とタックルを船に運んで、車をタウンパーキングに停める。今日は16人の釣客。バーモント、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルバニア、デラウェアなど、皆遠くから来ている。どうやら私が一番近いようだ。集合時間の午前3時30分には皆揃い、この船のオーナーキャプテンの Tim が、今日の釣りのプラン、仕掛けについて、その他いつものプロトコル通りの説明。最初の釣り場へは、約2時間15分とのこと。午前3時50分に出航。もちろんあたりはまだ暗い。

Perkins Cove を出て、外海に出ると、キャプテンの予想の通り5フィートちょっとの長い波長のうねりはあるが、船を叩くような風波は立っていない。予定通り午前5時10分頃に最初のポイントに到着。アンカーを打たずに、そのままドリフト。この船は基本ドリフトで釣りをする。

このポイントでは Pollock がメインターゲットとのこと。あたりは東の空に薄明かりがさしてきたが、まだ暗い。バウの甲板に出て行ったのは私を含めて3人。これは快適に釣りができそうだと思ったが、ドリフトが早すぎる。スターボード側にジグをキャストしたが、あっという間にラインがボートの下に潜り込んでいく。底で何度かジグをしゃくった後、角度がつきすぎたので、ジグを一旦回収。ドリフトの上側に再度遠めにキャスト。ところがどうもジグがすっきり落ちていかない。この角度では他の人とラインが絡むはずがないよなと思いながら、一旦またジグを回収しようとすると、何かゴリゴリという変な感触の後に、ジグの重みがまったくなくなった。あげてみるとやはりジグがない。いったいどうしたことか。

そうこう言っているうちに、私の反対側で釣っている人に Pollock が掛かる。バウの先端で釣っている人は一度フッキングしたが、バラし。その後、根掛かりして、ジグをロスト。私も新しいジグをつけて再キャスト。またしてもあっという間にラインが下に潜り込んでいく。底に落ちて数度しゃくっただけで、ラインが船底をこすってしまうので、すぐにまた回収することになる。そうこうしている間に、バウの人が1匹目。私の反対側の人が2匹目をフッキング... ところが魚がもう少しであがるというところで、ラインを持っていかれた。明らかにブルーシャークの仕業だ。なるほど、私のジグもどうやらブルーシャークに持っていかれたのだ。こういうときはリーダーが切れてくれればジグのロストだけで済むのだが、どうもジグがきれいに口に掛かってしまったみたいで、ラインはどんどん出されるし、いくら引いてもラインが切れない。結局、リールに巻いてあるラインを半分以上持っていかれたところであきらめて、ラインを切ることに。PEラインを150ヤード以上。勿体ない。

船の後ろのほうでも、ぽつぽつ Pollock が掛かっており、そのうち数匹はブルーシャークの餌食になっていた。私はというと..一向に釣れない。Tim が今日はどうしたの?らしくないねぇ。と声をかけてくる。釣り開始から50分位して、やっと1匹目の Pollock。他の釣り人ですでに3匹は釣っている人もいたので、どうなることやらと思っていたが、とりあえず1匹釣れてほっと一息。

この釣り場では約2時間いたが、私は Pollock 2匹と小さい White Hake を1匹。スロースタートとなった。ブルーシャークによる魚のロストがひどくなってきたので、移動することに。次の釣り場は、ここから約20分くらい。White Hake がメインターゲットになる。

White Hake の釣り場に到着してフィッシュファインダーを見ると、約110ファゾム。650フィート以上の深場である。このあたりの White Hake のグランドはだいたい500フィートから700フィートなので、まぁ予想通り。私は秘密兵器の自作シャクリ棒に、タコベイトを付けたちらし針。針には持参のサバの切り身を付ける。(船でもサバの切り身を配るが、鮮度があまりよくない。)このシャクリ棒、他の人が使っているジグに比べて200グラム以上重く、抵抗も少ないので、底まで落ちる時間はずっと短い。以前はタコベイトにトレブルフックを付けていたのだが、どうもトレブルだとバラしが多い気がするので、シングルを2本にしたところバラしが減った気がする。

とりあえず1番に底について、底を何度か叩き、ゆっくりシャクリ上げるという動作を何度か繰り返すと、ずんという重みが伝わってきた。ラインのふけを回収し、しっかりあわせを入れる。サイズは、White Hake にしては小さいが、魚の大きさは選べないので仕方がない。650フィート分、延々と巻いてきて、とりあえず1匹目。この釣り場では、ドリフトを3流し。約1時間30分、船がポイントを外れていない間はコンスタントに釣り上げて、White Hake を6匹(その他、Red Fish を2匹)。残念ながら、30ポンドオーバーどころか20ポンドオーバーの1匹も掛からなかった。船内では、35.5ポンド(これが結局、この日のプールフィッシュとなった)、20ポンドオーバーが4,5匹上がっていたようだが、私の釣った合計7匹の White Hake は10ポンドから15ポンドクラスばかり。またしても、プールフィッシュの夢は破れた。(Bunny Clark はこれで6回目だが、マラソンでのセカンドプールしか取れていない。プールを取るともらえるステッカーが欲しい...)

続いて、タラ狙いのポイント。250フィートから350フィートの少し浅めのポイントをいくつか試すが、あまり釣れない。何度か長い移動をはさんで、午後1時すぎに着いたポイントでやっと魚の食いが良くなったが、ブルーシャークが待ち構えていて、4匹に1匹くらいは水面近くで持っていかれる。私も一度なかなかのサイズの魚を掛けたが、あと50フィートというところで持っていかれた。ゴンときて、パツンとラインが切れた感触のあと巻き上げたところ、テーザーにまだ5,6ポンドクラスの Pollock が付いていた。たぶんジグのほうには15ポンドクラスの Pollock が掛かっていたと思われるが、ジグごと持っていかれた。それでもこのポイントで何匹か Pollock とキーパーサイズぎりぎりのタラを上げる。

一度ブルーシャークを嫌って小移動したが、結果は同じ。魚は掛かるものの、ブルーシャークの餌食になるものが多数。ブルーシャークが待ち構えているときには、深さ50フィートあたりから水面までなるべく早く巻き上げないと、持って行かれる確率が高くなる。掛かった魚が大きいほど早く巻けないので、ブルーシャークの餌食となり、フラストレーションがたまる。私はこの最後の2つのポイントでジグを2つロスト。午後3時の終了のコールの直前に釣った Pollock はブルーシャークに噛まれたが、その時点で強烈に竿をしゃくって一気に引き上げたので、傷だらけだった。

この日の釣果は、タラが2匹(船内8匹)、White Hake が7匹(船内28匹)、Pollock を7匹、Red Fish を4匹、Cusk が1匹、Whiting が1匹の合計22匹。フィレにした状態で50ポンド前後だろうか。


後日の Bunny Clark のフィッシングレポートによると、"I believe Shawn Rosenberger (PA) and Yoshito .... tied for high hook with over twenty legal. Yoshito had more hake and cod but Shawn had more pollock. Yoshito caught a 15.5 pound white hake (his largest hake of the trip), a 12.5 pound pollock and the largest (only) cusk weighing in at 11 pounds...."  とのことで、竿頭か2番といったところ。スロースタートだったが、得意の White Hake で挽回したといった感じか。




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