2010-04-09

タラのシャクリ棒

何年か前に日本でのタラ釣りの仕掛けをいろいろ調べていて、シャクリ棒というものを知った。これは面白そうだと思い、2年前に鉛の延べ棒とメルティングポットを購入して何本か作ってみた。素材としては、ステンレス、真鍮なども使われるそうだが、簡単に手に入る銅管を使うことにした。外形 7/8 インチの銅管を Home Depot で買ってきて、これにフックを取り付けるワイヤーを取り付けた後に、鉛を流し込む。糸をつける側はハンマーで潰して平坦にし、穴をドリルで開ける。

こんなもんで釣れるのかどうか疑心暗鬼だったが、これがなかなかだった。 以前、昨年の秋に乗った Bunny Clark で White Hake を釣った話を書いたが、これはこのシャクリ棒だった。この時は、ドリフトで White Hake のグランドを3回流したのだが、私はすべての回で1匹ずつ、合計3匹。これに加えて、巻き上げてくる途中でばれたのが2匹。完全にフックできなかったあたりが数回あった。この3回の流しで、他の人たちは釣れても1匹。半分以上の人たちはあたりもなかったようだ。これ以外にも、ポラックがこのシャクリ棒で入れ食いだったときもあった。

2年前に3本作ったのだが、過去2シーズンで2本をロストしてしまった。ということで、今シーズン用にまた作ることにした。今回も 7/8 インチの銅管を買ってきて、30センチに切った。先端から3分の1くらいの位置に2箇所ドリルで穴をあけ、ワイヤー製のハンガーを切って整形したものを差し込む。このワイヤーには大型のサルカンをあらかじめ通しておく。先端は金属製のプラグをはめ込んだ。

鉛を溶かして流し込む作業は危険なので、屋外で行った。メルティングポットに鉛の延べ棒を3本。1本が約150g。銅管とプラグで200gなので、合計約650g。


鉛は一端融け始めると、一気に液状になる。これを固定した銅管に流し込む。銅管は、バケツに砂をいれて、そこに固定すると安定するし、熱もあまり気にしなくてよいそうだが、うちの庭には適当な砂が見つからなかったので、ドライブウェイから表玄関に通じる歩道の階段に大きめの石を使って固定した。


これを2本。 この後、鉛を流し込んだ側の開いている口をハンマーで叩き潰し、角をグラインダーで削り落とした。最後にこの叩き潰した側にドリルで穴をあけ、スプリットリングをはめ込んで作業終了。


仕上がりはいかにも素人仕事という感じだが、こんなのでも釣れるのだからまぁ良しということで。釣りに行くときは、いくつかタコベイトで装飾したトレブルフックを持って行き、サルカンにスプリットリングで固定する。このシャクリ棒、通常使っているジグに比べて圧倒的に重く、真っ直ぐなので、すごいスピードで落ちていく。船が混んでいて、自分が潮上側でライントラブルを避けたいとか、潮が強すぎて底がとりにくいときの秘密兵器になる。

2 件のコメント:

  1. シャクリ棒、私も相当きになっていたんですが、まさか自作してしまうとは・・・さすがです!
    私はスピードジグ系が好きで良く使っているんですが、こちらの方々が主に使っているNorwegian Jigの優れているところはなんですか?
    やっぱりアクションがスピードジグより大きいとかでしょうか?

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  2. そうですね。私も Smith のロングジグやシマノのバタフライなどいろいろ試しましたが、Norwegian ジグに比べて特にすぐれているとは思いませんでした。そのなかでもシマノのバタフライのフラットサイド、ピンク/青がまあまあ良かった気がします。この手のジグはものすごく使い手のテクニックによって釣果が変わってくる気がするので、私はうまく使いきれていないのかもしれません。

    個人的には大き目のジグをゆっくりしゃくるのがタラ系の底魚、特に大物に良い気がします。このような動作は、スピードジグが狙うところのアクションとは異なるので、あえてスピードジグを使うメリットをあまり感じません。実際に私がバタフライを試したときは、早い巻き取りとしゃくりにはまったく魚がかかりませんでした。ポラックの群れが入っているときなどは良いのかもしれませんが。

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