マサチューセッツでは5月の中旬から6月の中旬限定で乗り合い船が優遇されており、乗り合い船の釣り客はバッグリミットが大幅に拡大されている。今年は通常はミニマム10.5インチでバッグリミットが10なのだが、乗り合い船の釣り客はミニマム11インチ、バッグリミットが40である。
去年、息子を連れて初めて Buzzards Bay のポーギーの乗り合い船に乗った。ポーギーの釣りは比較的浅場の釣りになるし、タックルも軽量で、小さな子供でも楽しめる。先日イカ釣りに連れて行って、1杯しか釣れずにちょっとがっかりしていたが、今回は大丈夫だろう。
午前2時30分起床。息子を起こしてとりあえず顔を洗って、着替えさせる。荷物を車に積み込み、午前3時少し前に家を出る。息子にはブランケットを渡して、少し寝かせる。今日はマサチューセッツのポーギーシーズンの間 New Bedford に来ている NY Montauk の Viking Fleet の船に乗る。家から New Bedford の state pier まではほとんど高速道路で行けるため、距離の割には早く着く。息子は1時間ほど車の中で寝て、空が白み始めたころ目を覚ました。New Bedford の state pier 着、午前4時20分。船は午前5時に出港する。
朝の気温は60度くらい。風は5ノットから10ノット程度か。New Bedford の満潮は午前11時9分。予報では今日は天気が良く、最高気温は80度近くまで上がるとのこと。
今日は息子と来ているので、船の中で広く空いていた、スターボード側の真ん中あたりに竿を置く。息子と朝ご飯のアップルターンオーバーをパクつく。午前5時、ほぼ定刻通りに出発。ポイントまでは1時間15分とのこと。外はまだちょっと肌寒いので、船内に入って椅子に座って少しうとうとする。
最初のポイントは岸がすぐ近くに見える、かなりの浅場。水深はたぶん20フィートくらい。アンカーをうって、釣り開始のホーンが鳴った。皆、一斉に仕掛けを落とす。今日の竿は2本とも自分で巻いた竿。息子の使っているのは、まさにこの釣りのために作った竿で、多少乱暴に扱っても大丈夫なグラスファイバーのブランクを使い、長さはあまり長すぎないように6フィート3インチにトリムしてある。私の竿は、この冬に Jaws の 10-20 lbs ブランクを使って巻いた、船からのヒラメ、ポーギー、ブラックシーバス用。
釣りが始まって数分して、スターン側で誰かがポーギーを釣ったのが見えた。私と息子の竿にはまだあたりがない。釣り開始10分頃だろうか、やっと私の竿にあたり。少しラインテンションを抜いて、餌をしっかりくわえたのを見計らって、竿を立てる。ポーギー特有のぶるぶるした引き。12.5インチくらいのキーパー。このあたりから、船のあちこちでポーギーがあがり始める。息子の竿を見ていると、何度かあたりがあったのだが、竿をレールにのせてしまっているので、息子は気付いていない。何度も両手で竿を持ちなさいと言ったのだが、すぐにやめてしまう。まぁ向こうあわせで掛かるのを待つしかないかと考えていたところで、息子の竿の竿先がぐっとしなった。さすがにこれは息子にもわかったようで、すぐにリールを巻き始める。ポーギーが水面まであがった所で、私がラインを手繰ってランディング。こちらもキーパー。
このポイントでは1時間半くらい釣りをしていただろうか。飽きない程度にあたりがあり、ポーギーが順調に釣れていた。私はこのポイントで Black Seabass 1匹と、ポーギーが7、8匹といったところ。 ここでポイント移動。20分くらい船を走らせ、次のポイントへ向かう。次のポイント付近にはすでにプライベートボートやチャーターボートが数艇、他のパーティボートも1隻いる。
2番目のポイントはちょっと深くなって30フィートくらいか。、仕掛け投入後にすぐにあたり。 ここから次々とポーギーが釣れる。息子の方も少しペースは遅いが、それでも順調に1匹1匹釣り上げている。
息子はだいぶ慣れてきたようなので、なるべく自分のことは自分でやらせるようにする。本人も餌をつけると「上手にできた?」とうれしそうに聞いてくる。それほど大きくない魚が掛かったときは、自分で抜き上げさせる。針をはずすこともやらせてみたが、魚が暴れて、針が手にささって、痛いと大騒ぎしていた。
午前10時前、持ってきたクーラーボックスが満杯になり、バケツに水を入れてそちらに魚を入れはじめる。もうかなりの数が釣れているので、ざっと見て12インチ未満のポーギーはもうリリース。ちょっと Black Seabass を釣りたいので仕掛けを代えてみたが、これが見事に根掛かり。また仕掛けを代えて釣りを再開したが、少しして魚のあたりがあった後に根掛かり。こちらは根に巻きつかれたのだろう。また仕掛けを代えようと考えていると、息子がもう釣りは一休みして、お菓子を食べたいと言ってきた。私は息子の竿を使って釣り再開。午前11時を回って少しペースが落ちたが、それでもポンポンとポーギーが釣れている。午前11時30分頃、釣り終了の合図。
釣りが終わって一旦釣れた魚をクーラーボックスから取り出して、つめ直す。一番大きそうな魚を選んで、後ろでプールのコンテストをしてるから持って行ってきなと、息子に持たせる。一旦氷を取り出して、魚をつめ直すがやはりクーラーボックスにははいりきらない。魚は全部で52匹。そのうち息子が17匹を釣った。
魚をクーラーボックスとバケツに分けて、釣り道具の片付けをしていると息子が帰ってきた。息子はうれしそうに、プール勝ったよと言っている。え?本当かいな。誰が言っていたのと聞いたら、あのオレンジのズボン履いている人というので、メイトの一人なのだろう。釣り道具を片付け終えて、そのメイトに聞いてみたら、本当だよとのこと。あらま。これはラッキー。
メイトの一人が、ドックに着いたら写真を撮ってあげるよといってきた。Viking のサイトに載せるとのこと(写真はここにあります)。息子はそれを聞いてまた大喜び。前回のイカ釣りではつまらなかったようだけど、今日は何匹も釣れて、いろいろ自分でやったりして、本当に楽しそうでした。私も、本当に楽しい釣りでした。
小学生のお子さんを釣りに連れて行きたいと考えている方、この Buzzards Bay のポーギー釣りは本当にお勧めです。
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