先々週はまだ Beverly Pier にニシンの姿はなかった。今週のどこかだろうなと考えていたが、火曜日から天気がくずれて、今日は晴れてはいたものの、20マイル以上の強風。予報では夕方から風がおちてくるとのこと。昨日が満月で今日の Salem Harbor の下げが夕方6時30分、上げは午前12時46分。風が多少残っていても BeverlyPier のニシンの釣りではあまり影響はないので、今晩行くことに決めた。
子供たちをお風呂に入れた後に、釣り道具を車に入れて9時少し前に出発。途中、Route 128 の Woburn のあたりで事故があったのと、Route 93 での工事のため渋滞があったが、10分程度で抜けられた。Beverly Pier 着9時50分。外気温50度。風はだいぶおさまっていて、5マイルもないようだ。
さっそく釣り道具を持って、Pier の先端に向かう。他の釣り人は誰もいない。海は静かなもので、魚が水面ではねる音はまったくなし。湾の対岸の Salem 側から月が顔を出している。ほぼ満月。
満潮まで2時間半ちょっと。水位はかなり上がっている。満ち潮の流れが川のように流れている。ちょっと重めの錘を使うことにする。サビキ仕掛けをセットして午後10時過ぎに釣り糸を垂れる。水はかなり澄んでいるが、小魚やウォームの姿は見えない。
ここでは、Pier のL字に折れ曲がった内側、ポンツーンの切れ目の辺りが魚が集まる。上げ潮の時は、Pier の下をくぐって、ポンツーンの先端に水が流れる。この Pier の影とポンツーンの先端のライトで照らされている境界あたりが一番良い場所である。
魚のあたりどころか、なにも生き物がいる雰囲気がない。先々週来たときには、シーウォームが泳いでいたり、魚がいてもおかしくない感じだったのだが、今日はまた冬の生命感のない海に戻ってしまっている。
1時間ほどちょこちょこ場所を変えたりしながら釣りをしていたのだが、まったくだめだった。11時を回って潮の流れが緩くなってきた。このタイミングで釣れなければもうだめだ。11時15分、納竿。ニシンはまだ来ていなかった。
次の大潮は2週後。ちょっとニシンには遅い気がする。もちろんニシンは昼でも釣れるのだが、一番魚がここに集まってくるのは上げ潮の日没ちょっと前から、夜照明がきれる12時まで。となると、今年はこの Beverly Pier でニシンがまとまって釣れることはないかもしれない。確か3年前もこんな感じだった。
2010-04-30
2010-04-28
イカのシーズンが始まった?
squidfish.net の掲示板の情報によると、RI のゴートアイランドで最初のイカがあがったとのこと。RI ポイントジュディスのフランセスのイカの乗り合い船は5月7日から始まる。一方、MA ハイアニスのヘレンH のイカ釣り船は5月1日から9日まで。もうイカ釣りに行きたくてうずうずしている。
去年は、5月に2回フランセスの船でイカ釣りをしたが、メモリアルデイウィークエンドの時が良かった。今年はメモリアルデイが約1週ずれるので、その前の週の22日あたりか、それとも同じ潮(新月の大潮)となるそのさらに1週前にするか悩むところだ。今年は去年より水温があがるのが若干早いようなので、15日と29日あたりにしようか。
フランセスの船で面白いのは、5月後半以降になると、五目釣りになること。 明るいうちはヒラメやブラックシーバスを狙ったり、暗くなってアンカーをうってからはイカを捕食するポーギーなども狙って釣ることができる。今年もたくさん釣れるといいなぁ。
去年は、5月に2回フランセスの船でイカ釣りをしたが、メモリアルデイウィークエンドの時が良かった。今年はメモリアルデイが約1週ずれるので、その前の週の22日あたりか、それとも同じ潮(新月の大潮)となるそのさらに1週前にするか悩むところだ。今年は去年より水温があがるのが若干早いようなので、15日と29日あたりにしようか。
フランセスの船で面白いのは、5月後半以降になると、五目釣りになること。 明るいうちはヒラメやブラックシーバスを狙ったり、暗くなってアンカーをうってからはイカを捕食するポーギーなども狙って釣ることができる。今年もたくさん釣れるといいなぁ。
2010-04-26
4/24 タラ釣り - Captain's Lady III
4月16日タラが解禁になって以降、どこの船もそこそこ釣れているようだ。2週間前にハドック釣りに行って、この週末に初タラ釣りのつもりだった。
5月のどこかでマラソン(出港から帰港まで12時間くらいのトリップ)に乗ろうと考え、どこの船にしようか悩んでいた。ちょっと思うところがあって、金曜日の昼に今まで行ったことのない Newburyport の Clipper Fleet に電話してみた。 5月10日月曜日のマラソンに予約を入れたついでに、土曜日はまだ空きかあるか聞いてみた。その時点で35人くらい予約が入っているど、大丈夫だよとのこと。朝5時にボートを開けるから、その時間に来て好きな場所を取ればとのこと。
金曜日の夜、いつものタックルボックスにジグやフライやらをつめ込んでいるときに、昨シーズンよく使った自作の黄色系のフライがずいぶん毛が抜けてみすぼらしくなっているのを思い出した。後で後悔するのもいやなので、新しく巻くことに。そんなこんなで夜12時を過ぎてしまった。初タラ釣りで気合も入っているので、また夜のうちに行って仮眠することにした。午前1時30分家を出発。近くのガソリンスタンドの ATM でお金をおろして、ガソリンを入れる。午前2時20分、クリッパーフリートに着く。ここに来るのは初めて。船はどんなものか桟橋に見に行く。すると、スターンのところにはすでにタオルで先客のマーキングらしきものがある。5時からって言ってたよなぁ。この船に最低35人かと考えると、ちょっとつらいかな。少し考えた後に、いつもの Captain's Fleet に行くことに決めた。Captain's Lady III だったら好きな場所を確保できるだろう。今日持ってきたロッドは7フィート9インチのジグロッドで、このクリッパーフリートの Challenger みたいな船だと海水面までの距離が近すぎてキャストしにくそうだし。
午前3時前、Plum Island の北端にある、Captain's Fishing に到着。今日は3艇とも出すのだろうか。とりあえずまた1番乗りのようである。前回はハドックで餌釣りに専念するつもりだったので、スターンに場所を確保したが、今日はジグでがんがん行くつもりなので、バウの一番先端に竿を置いた。車に戻って仮眠。私の車がエレメントになって、いろいろ仮眠用のシートアレンジを探っていたが、どうやら助手席側の後部座席を倒して足をフラットにした助手席になげだすのが一番心地が良い。ブランケットをかぶってうとうと。午前5時前に2番目の客、それからぱらぱら客がやってくる。午前6時すぎ、事務所が開いたところで起きることにする。外気温は40度ちょっとか。ちょっと肌寒い。本日、月齢は10日 Merrimack 河口で下げが午前2時7分、上げが午前7時59分。
この Plum Island というのは、Merrimack River が大西洋に注ぐ河口にできた大きな砂州である。この近辺では有数の Striper の釣り場。あと数週間もすると Striper 釣りの人々でにぎわうようになる。5月末のメモリアルデイの週末などは天気がよければこの砂浜にぎっしり釣り人が並ぶ。私も初めて Striper を釣ったのがこの Plum Island。私も船が出港する前に潮がよければ竿を出したりすることもある。船が停泊している周りを見ると2週間前には見られなかった Sand Eel の大群が。
午前7時30分、定刻通りに出港。Captain's Lady II が先に出て行ったが、これはチャーターだろう。釣り場へは約1時間30分とのこと。釣り客は全部で40人ちょっとといった感じか。今日はさすがにレンタルロッド組が多い。船は Merrimack の河口を出て、ほぼ東の方向へ向かう。とりあえず船のベンチに横になってまた仮眠。8時30分に起きて、行動開始。
最初の釣り場へは午前8時50分頃到着。近くには、Eastman の Lady Tracey Ann II が見える。風は15ノットくらいか。波はそれほど高くない。午前9時にアンカーを下して釣り開始。水深180フィート。私は LavJig 16oz に昨晩巻いた黄色のフライ。一投目、ジグが着底した後にたるみをとりながらこちらに引き寄せてくる。何度かしゃくった後に、ゴツっといったあたり。ラインに伝わる振動から、小さいタラがフライに食いついた模様。あがってきたのは予想通り、15インチにも満たない小さなタラ。すぐにリリースして、二投目。次もすぐにかかる。こちらはさらに小さいタラ。12インチもないかも。このポイントでは次から次へ掛かったのだが、すべて小さい魚。タラ2匹、ポラック3匹、スカルピン (Sea Raven)1匹。すべてリリースした。餌釣りの釣り客にはぽつぽつしか釣れていない。船全体でもキーパーサイズは1匹も釣れていないようだ。Lady Tracey Ann II がさっさと移動していったので、あちらもだめだったのだろう。このポイントでは30分であきらめ、小移動。
2番目のポイントでも似たようなパターン。ちょっと平均サイズはあがったが、24インチの壁は大きい。私はこの2番目のポイントで40cmはゆうにあるスカルピンをジグに掛けた。この魚、日本でいうカジカ(後で調べたところ、ケムシカジカというのが一番近い感じである)、グロテスクで、こちらの人はキープすることはまずない。以前ちょっと小さめの魚を持ち帰っておろしてみたが、アニサキスがうじゃうじゃ入っていて、身を食べるところではなかった。このポイントも約30分で移動。
このあと、30分で移動のパターンを繰り返す。私としては数は釣っているのだが、キーパーが釣れない。お昼前に北へ30分くらいの大移動。午後は食いも落ち始める。午後3時の終了の合図まで、アンダーサイズを何匹か釣ってお終い。
本日の釣果は、タラを19匹釣って、そのうちキーパーがたった1匹。それも24インチぎりぎりのサイズ。Cape の南側だったらキープできた魚は5、6匹いた。その他、25インチくらいのカスクを1匹、最初のポイントで釣った超小型のポラックを3匹(すべてリリース)、スカルピンを2匹(1匹キープ)。釣り客の半分以上は持ち帰りゼロ。一番釣れた人で、キーパーのタラ、ハドック合わせて3匹くらいの模様。
釣り客の一人が、あらを貰っていたが、船全体で釣れたすべての魚のあらをあわせても、80qt のクーラーボックスに入ってしまうほど。プールフィッシュもおそらく26インチくらいの魚。まったくもってサイズに恵まれなかった。
まぁ、こういう日もあるさ。(私としては本当に午前中は釣れていたのだが、サイズが足りなかった。他の多くのレンタルロッドの釣り客はキーパーはおろか、小さい魚もほとんど釣れていなかった。)皆、失意の中、船が帰っていく途中、キャプテンから驚きのアナウンスが。今日は釣れなかったので、特別に次のトリップ半額のクーポンを全員に配るとのこと。以前、他の船で荒天が理由で途中で釣りを切り上げた時に、このようなことがあったが、時間通り釣りをして、ただ釣れなかったという理由だけで半額クーポンを配るというのは珍しい。
次は約2週後のマラソン。今度は大物を釣りたい。
5月のどこかでマラソン(出港から帰港まで12時間くらいのトリップ)に乗ろうと考え、どこの船にしようか悩んでいた。ちょっと思うところがあって、金曜日の昼に今まで行ったことのない Newburyport の Clipper Fleet に電話してみた。 5月10日月曜日のマラソンに予約を入れたついでに、土曜日はまだ空きかあるか聞いてみた。その時点で35人くらい予約が入っているど、大丈夫だよとのこと。朝5時にボートを開けるから、その時間に来て好きな場所を取ればとのこと。
金曜日の夜、いつものタックルボックスにジグやフライやらをつめ込んでいるときに、昨シーズンよく使った自作の黄色系のフライがずいぶん毛が抜けてみすぼらしくなっているのを思い出した。後で後悔するのもいやなので、新しく巻くことに。そんなこんなで夜12時を過ぎてしまった。初タラ釣りで気合も入っているので、また夜のうちに行って仮眠することにした。午前1時30分家を出発。近くのガソリンスタンドの ATM でお金をおろして、ガソリンを入れる。午前2時20分、クリッパーフリートに着く。ここに来るのは初めて。船はどんなものか桟橋に見に行く。すると、スターンのところにはすでにタオルで先客のマーキングらしきものがある。5時からって言ってたよなぁ。この船に最低35人かと考えると、ちょっとつらいかな。少し考えた後に、いつもの Captain's Fleet に行くことに決めた。Captain's Lady III だったら好きな場所を確保できるだろう。今日持ってきたロッドは7フィート9インチのジグロッドで、このクリッパーフリートの Challenger みたいな船だと海水面までの距離が近すぎてキャストしにくそうだし。
午前3時前、Plum Island の北端にある、Captain's Fishing に到着。今日は3艇とも出すのだろうか。とりあえずまた1番乗りのようである。前回はハドックで餌釣りに専念するつもりだったので、スターンに場所を確保したが、今日はジグでがんがん行くつもりなので、バウの一番先端に竿を置いた。車に戻って仮眠。私の車がエレメントになって、いろいろ仮眠用のシートアレンジを探っていたが、どうやら助手席側の後部座席を倒して足をフラットにした助手席になげだすのが一番心地が良い。ブランケットをかぶってうとうと。午前5時前に2番目の客、それからぱらぱら客がやってくる。午前6時すぎ、事務所が開いたところで起きることにする。外気温は40度ちょっとか。ちょっと肌寒い。本日、月齢は10日 Merrimack 河口で下げが午前2時7分、上げが午前7時59分。
この Plum Island というのは、Merrimack River が大西洋に注ぐ河口にできた大きな砂州である。この近辺では有数の Striper の釣り場。あと数週間もすると Striper 釣りの人々でにぎわうようになる。5月末のメモリアルデイの週末などは天気がよければこの砂浜にぎっしり釣り人が並ぶ。私も初めて Striper を釣ったのがこの Plum Island。私も船が出港する前に潮がよければ竿を出したりすることもある。船が停泊している周りを見ると2週間前には見られなかった Sand Eel の大群が。
午前7時30分、定刻通りに出港。Captain's Lady II が先に出て行ったが、これはチャーターだろう。釣り場へは約1時間30分とのこと。釣り客は全部で40人ちょっとといった感じか。今日はさすがにレンタルロッド組が多い。船は Merrimack の河口を出て、ほぼ東の方向へ向かう。とりあえず船のベンチに横になってまた仮眠。8時30分に起きて、行動開始。
最初の釣り場へは午前8時50分頃到着。近くには、Eastman の Lady Tracey Ann II が見える。風は15ノットくらいか。波はそれほど高くない。午前9時にアンカーを下して釣り開始。水深180フィート。私は LavJig 16oz に昨晩巻いた黄色のフライ。一投目、ジグが着底した後にたるみをとりながらこちらに引き寄せてくる。何度かしゃくった後に、ゴツっといったあたり。ラインに伝わる振動から、小さいタラがフライに食いついた模様。あがってきたのは予想通り、15インチにも満たない小さなタラ。すぐにリリースして、二投目。次もすぐにかかる。こちらはさらに小さいタラ。12インチもないかも。このポイントでは次から次へ掛かったのだが、すべて小さい魚。タラ2匹、ポラック3匹、スカルピン (Sea Raven)1匹。すべてリリースした。餌釣りの釣り客にはぽつぽつしか釣れていない。船全体でもキーパーサイズは1匹も釣れていないようだ。Lady Tracey Ann II がさっさと移動していったので、あちらもだめだったのだろう。このポイントでは30分であきらめ、小移動。
2番目のポイントでも似たようなパターン。ちょっと平均サイズはあがったが、24インチの壁は大きい。私はこの2番目のポイントで40cmはゆうにあるスカルピンをジグに掛けた。この魚、日本でいうカジカ(後で調べたところ、ケムシカジカというのが一番近い感じである)、グロテスクで、こちらの人はキープすることはまずない。以前ちょっと小さめの魚を持ち帰っておろしてみたが、アニサキスがうじゃうじゃ入っていて、身を食べるところではなかった。このポイントも約30分で移動。
このあと、30分で移動のパターンを繰り返す。私としては数は釣っているのだが、キーパーが釣れない。お昼前に北へ30分くらいの大移動。午後は食いも落ち始める。午後3時の終了の合図まで、アンダーサイズを何匹か釣ってお終い。
本日の釣果は、タラを19匹釣って、そのうちキーパーがたった1匹。それも24インチぎりぎりのサイズ。Cape の南側だったらキープできた魚は5、6匹いた。その他、25インチくらいのカスクを1匹、最初のポイントで釣った超小型のポラックを3匹(すべてリリース)、スカルピンを2匹(1匹キープ)。釣り客の半分以上は持ち帰りゼロ。一番釣れた人で、キーパーのタラ、ハドック合わせて3匹くらいの模様。
釣り客の一人が、あらを貰っていたが、船全体で釣れたすべての魚のあらをあわせても、80qt のクーラーボックスに入ってしまうほど。プールフィッシュもおそらく26インチくらいの魚。まったくもってサイズに恵まれなかった。
まぁ、こういう日もあるさ。(私としては本当に午前中は釣れていたのだが、サイズが足りなかった。他の多くのレンタルロッドの釣り客はキーパーはおろか、小さい魚もほとんど釣れていなかった。)皆、失意の中、船が帰っていく途中、キャプテンから驚きのアナウンスが。今日は釣れなかったので、特別に次のトリップ半額のクーポンを全員に配るとのこと。以前、他の船で荒天が理由で途中で釣りを切り上げた時に、このようなことがあったが、時間通り釣りをして、ただ釣れなかったという理由だけで半額クーポンを配るというのは珍しい。
次は約2週後のマラソン。今度は大物を釣りたい。
2010-04-21
餌木あれこれ
日本の釣具店に行くと、本当にイカ釣りがポピュラーなのがよくわかる。いくつものメーカーが様々なサイズ、カラーの餌木を作っており、陳列棚いっぱいに並んでいる。残念なことに、こちらでは Squid Jig を手に入れるのは一苦労。少なくとも私が知っている Tackle and Bait Shop で Squid Jig を置いているところはごくわずか。しかも、置いていてもせいぜい2、3種類。値段も結構いいお値段である。
こちらで手に入る Squid Jig で定評のあるのは、やはり日本のメーカーのものである。多分、もっともポピュラーなのは、左の写真のYozuri のレンズジグ。ピンク、蛍光、青、緑がある。これは比較的手に入りやすい部類。この近辺の釣具店で扱っているのも、このレンズジグが多いし、インターネットの通販でもあちこちで扱っている。一時期はこのジグばかり使っていた。イカ釣りに行くときは必ず何個か持って行くが、ここ数年はあまり使うことがない。
右の写真はやはり Yozuri 製のジグ。上のレンズジグに比べると小型だが、こちらはスッテに近い、フローティングタイプ。陸っぱりでの釣りでは、ジグだけでゆっくりと沈ませたいので、スプリットショットを半分に割って、目の下の錘の部分に接着して重さを調整している。こちらはあまり近くの釣具店では見かけない。オンラインでは、Peace Token が扱っている。こいつは私の行く釣り場では非常に反応の良いジグで、赤白とオレンジを持っている。赤白は本当にイカが良く食いつくのだが、どうも頭の方ばかり狙ってくるので、針掛かりしないでいらいらすることも多い。
いろいろなジグを使ってきて、今まで一番良かったのが、Yamashita のエギスッテスリム1.7。こちらはアメリカでは手に入らない。日本に行ったときにまとめ買いしてくる。ピンク、オレンジ、青、緑、紫のどれも良く釣れる。スッテとしても使えるスローシンキングタイプの餌木で、Beverly Pier や Marblehead でのイカ釣りでは他の Squid Jig に見向きをしないときにも良く掛かる。釣り場で知り合った友人にもいくつか分けてあげたのだが、皆このジグが一番良いと太鼓判。ここ数年はこのエギスッテスリムが私の一番のオプションである。
右の写真は、やはり Yamashita の Naory シリーズの餌木。昨年日本に行ったときに何本か仕入れてきた。アメリカでは手に入らない。1.8号と小型で、陸からのヤリイカには最適だと思われるが、去年はイカのシーズンがもう終わりであまり試す機会がなかった。結局、シーズンの最後の最後で1杯釣ったのみ。多分今年はこのジグを使う機会が多いと思う。サイズ、シンキングスピード、水中でのバランスなど、非常に良い感じで、結構いけるのではないかと思う。
この近辺の陸っぱりのイカ釣りでは、小型のスローシンキングのジグが基本である。このようなジグをオンラインでもあちこち探しまわったが、結局は日本で仕入れてきたものが段違いに良かった。西海岸のオンラインの Squid Jig を数多く扱っている店(あえて名前は書かないが)から小型のジグを何種類か買って試してみたが、つくりが粗雑で、バランス、アクションともぐちゃぐちゃで、あまり良いものではなかった。正直言って、止めはしないが、お勧めはできない。
こちらで手に入る Squid Jig で定評のあるのは、やはり日本のメーカーのものである。多分、もっともポピュラーなのは、左の写真のYozuri のレンズジグ。ピンク、蛍光、青、緑がある。これは比較的手に入りやすい部類。この近辺の釣具店で扱っているのも、このレンズジグが多いし、インターネットの通販でもあちこちで扱っている。一時期はこのジグばかり使っていた。イカ釣りに行くときは必ず何個か持って行くが、ここ数年はあまり使うことがない。
右の写真はやはり Yozuri 製のジグ。上のレンズジグに比べると小型だが、こちらはスッテに近い、フローティングタイプ。陸っぱりでの釣りでは、ジグだけでゆっくりと沈ませたいので、スプリットショットを半分に割って、目の下の錘の部分に接着して重さを調整している。こちらはあまり近くの釣具店では見かけない。オンラインでは、Peace Token が扱っている。こいつは私の行く釣り場では非常に反応の良いジグで、赤白とオレンジを持っている。赤白は本当にイカが良く食いつくのだが、どうも頭の方ばかり狙ってくるので、針掛かりしないでいらいらすることも多い。
いろいろなジグを使ってきて、今まで一番良かったのが、Yamashita のエギスッテスリム1.7。こちらはアメリカでは手に入らない。日本に行ったときにまとめ買いしてくる。ピンク、オレンジ、青、緑、紫のどれも良く釣れる。スッテとしても使えるスローシンキングタイプの餌木で、Beverly Pier や Marblehead でのイカ釣りでは他の Squid Jig に見向きをしないときにも良く掛かる。釣り場で知り合った友人にもいくつか分けてあげたのだが、皆このジグが一番良いと太鼓判。ここ数年はこのエギスッテスリムが私の一番のオプションである。
右の写真は、やはり Yamashita の Naory シリーズの餌木。昨年日本に行ったときに何本か仕入れてきた。アメリカでは手に入らない。1.8号と小型で、陸からのヤリイカには最適だと思われるが、去年はイカのシーズンがもう終わりであまり試す機会がなかった。結局、シーズンの最後の最後で1杯釣ったのみ。多分今年はこのジグを使う機会が多いと思う。サイズ、シンキングスピード、水中でのバランスなど、非常に良い感じで、結構いけるのではないかと思う。
この近辺の陸っぱりのイカ釣りでは、小型のスローシンキングのジグが基本である。このようなジグをオンラインでもあちこち探しまわったが、結局は日本で仕入れてきたものが段違いに良かった。西海岸のオンラインの Squid Jig を数多く扱っている店(あえて名前は書かないが)から小型のジグを何種類か買って試してみたが、つくりが粗雑で、バランス、アクションともぐちゃぐちゃで、あまり良いものではなかった。正直言って、止めはしないが、お勧めはできない。
2010-04-20
イカ釣りの思い出
私が釣りを始めたのはかれこれ20年近く前、まだ日本にいた頃の話である。釣りをしたいなと思って始めたというよりは、ヨットレースの合間の時間つぶしだった。当時、友人に誘われて、クルーザーレースのチームに入った。まぁ、お金持ちのオーナーの道楽でやっているチームにクルーとして参加しただけなので、たいした自己負担もなかった。結局、日本を離れるまで毎週のようにヨットに乗って、いろいろなレースに参加させてもらった。
当時、そのヨットは浦賀のコーチヤというヨットハーバーに置いてあった。普段は久里浜沖から金田湾近辺で練習をしたり、 クラブレースに出たりしてたのだが、相模湾で開かれるレースや、オーバーナイトの外洋レースにもちょくちょく出ていた。相模湾への遠征や外洋レースの際には、前日からハーバーに泊り込みで来ることが多々あった。ゴールデンウィークなどはオーナーがハーバーの近くに所有していたマンションの一室で合宿したりすることもあった。
ヨットハーバーは浦賀港の入り口近くの潮通しの良いところにあり、堤防からはアジやキス、メゴチ、カレイ、アイナメなどが釣れた。釣具屋のワゴンセールで売っているような安い竿とリールのセットを持って、ヨットの合間にあれこれ釣りを楽しんだ。
年によってまちまちだが、だいたい6月頃になると、ヨットハーバーの灯りに誘われて、アカイカがやってくる。夜、ヨットを係留するポンツーンの灯りの下にイカが泳いでいるのを見つけて、何とか釣れないものかとイカの仕掛けを買ってきて試した。当時はずぶの素人だったので、何を使えばいいのか分からなかった。最初に買い込んできたのは、船釣りでのスルメイカやヤリイカに使うようなプラ角。さっそく泊り込みで来ていた仲間と釣りを始めて、十数杯釣れてしまった。さっそく刺身にして食べると、これがたまらなく美味しかった。これに味をしめて、何度かトライしたのだが、この後イカが見えていてもプラ角では釣れなくなってしまった。
この後どこからか餌木というものを使うと良いらしいという話を聞いてきて、今度は餌木を買い込んできて試してみた。結局、数杯釣れることはあっても、初めてプラ角で釣ったときのように十杯を越えることはなかった。そういえば、翌年、餌木にスミイカが掛かったことがあったな。
アメリカに転勤になって、ヨットとは縁があまりなくなったが、その代わりに釣りにはまり始めた。最初の頃は、何がいつ、どこで釣れるのかまったくわからなかった。Beverly Pier でイカが釣れるという話を聞いたのはもう10年以上前。さっそく釣具店で Squid Jig を探して手に入れたのだが、これがまたごっついオレンジのプラスティックにイカ針がついた、職業漁師が沖合いで使うようなしろもの。まったく釣れなかった。日本から持ってきた、ガス糸を巻いたスッテや、餌木(よく売っているアオリイカ用のもの)などを持ってある夜 Beverly Pier に入ったところ、イカの大群が泳いでいた。大興奮でなんとか釣ってやろうと試行錯誤したが、確か2杯しか釣れなかった。その近くで釣りをしていたギリシャ人のおじさんが次から次へと釣っていくのを恨めしく見ていた。(このおじさんは常連の一人で、今は会えば声を掛け合う仲になった。)
あれから10年。あれこれ試行錯誤を繰り返して、自慢ではないが Beverly Pier でイカ釣りをしていると他の釣り人が寄ってきて、どうしたらそんなに釣れるんだ?と聞いてくるほどになった(やっぱり自慢か)。イカ釣りは本当に奥が深くて面白い。数ある釣りの中でも一番好きな部類にはいる。
当時、そのヨットは浦賀のコーチヤというヨットハーバーに置いてあった。普段は久里浜沖から金田湾近辺で練習をしたり、 クラブレースに出たりしてたのだが、相模湾で開かれるレースや、オーバーナイトの外洋レースにもちょくちょく出ていた。相模湾への遠征や外洋レースの際には、前日からハーバーに泊り込みで来ることが多々あった。ゴールデンウィークなどはオーナーがハーバーの近くに所有していたマンションの一室で合宿したりすることもあった。
ヨットハーバーは浦賀港の入り口近くの潮通しの良いところにあり、堤防からはアジやキス、メゴチ、カレイ、アイナメなどが釣れた。釣具屋のワゴンセールで売っているような安い竿とリールのセットを持って、ヨットの合間にあれこれ釣りを楽しんだ。
年によってまちまちだが、だいたい6月頃になると、ヨットハーバーの灯りに誘われて、アカイカがやってくる。夜、ヨットを係留するポンツーンの灯りの下にイカが泳いでいるのを見つけて、何とか釣れないものかとイカの仕掛けを買ってきて試した。当時はずぶの素人だったので、何を使えばいいのか分からなかった。最初に買い込んできたのは、船釣りでのスルメイカやヤリイカに使うようなプラ角。さっそく泊り込みで来ていた仲間と釣りを始めて、十数杯釣れてしまった。さっそく刺身にして食べると、これがたまらなく美味しかった。これに味をしめて、何度かトライしたのだが、この後イカが見えていてもプラ角では釣れなくなってしまった。
この後どこからか餌木というものを使うと良いらしいという話を聞いてきて、今度は餌木を買い込んできて試してみた。結局、数杯釣れることはあっても、初めてプラ角で釣ったときのように十杯を越えることはなかった。そういえば、翌年、餌木にスミイカが掛かったことがあったな。
アメリカに転勤になって、ヨットとは縁があまりなくなったが、その代わりに釣りにはまり始めた。最初の頃は、何がいつ、どこで釣れるのかまったくわからなかった。Beverly Pier でイカが釣れるという話を聞いたのはもう10年以上前。さっそく釣具店で Squid Jig を探して手に入れたのだが、これがまたごっついオレンジのプラスティックにイカ針がついた、職業漁師が沖合いで使うようなしろもの。まったく釣れなかった。日本から持ってきた、ガス糸を巻いたスッテや、餌木(よく売っているアオリイカ用のもの)などを持ってある夜 Beverly Pier に入ったところ、イカの大群が泳いでいた。大興奮でなんとか釣ってやろうと試行錯誤したが、確か2杯しか釣れなかった。その近くで釣りをしていたギリシャ人のおじさんが次から次へと釣っていくのを恨めしく見ていた。(このおじさんは常連の一人で、今は会えば声を掛け合う仲になった。)
あれから10年。あれこれ試行錯誤を繰り返して、自慢ではないが Beverly Pier でイカ釣りをしていると他の釣り人が寄ってきて、どうしたらそんなに釣れるんだ?と聞いてくるほどになった(やっぱり自慢か)。イカ釣りは本当に奥が深くて面白い。数ある釣りの中でも一番好きな部類にはいる。
2010-04-16
4/15 Beverly Pier
4月15日木曜日。Salem Harbor の干潮は午後12時43分、満潮は金曜日の午前12時50分。もしニシンの群れが入ってきて入れば、夜釣りにはちょうど良い潮。天気予報を見ていると、金曜、土曜と雨。気温もだいぶ下がるようだ。
例年、ニシンが釣れ始めるのは4月の終わり、ないし5月の初めで、ちょっと早い気がするが、ここのところ暖かい気候が続いていたので、もしかすると来ているかもしれない。2週間待つか、それとも行くか。こう考えだしたら、答えはGOしかない。
午後9時20分家を出る。Route 128に入って東に向かう。これから半年、何度この道を通るのだろうか。Beverly Pier着午後10時10分。予想通り、誰もいない。Beverly の Harbor Master の裏に車を止めると、旧マクドナルド側に網のフェンスが立っている。Beverly Port Marina の海に突き出ていた木造の建物が丸ごと移動している。Pier の脇の公共ポンツーンにつながる、ギャングウェイに入ることができなくなっている。今シーズンは、このポンツーンで釣りができないのだろうか。
竿を一本、バケツとサビキ仕掛けを持って、Pier へ歩いていく。去年の11月以来だろうか。ただいま。これから11月までの間、何度ここに来ることになるのだろうか。
Pier は Salem 側に50mくらい突き出して、そこから Essex Bridge 側に直角に折れ曲がっている。このL字に折れ曲がったところに明るいナトリウム灯が立っており、その下は障害物がないので、潮の通り道になっている。この灯りの下の Pier の影の境界辺りに、潮に流されてくる餌を待ち受けるニシンが集まる。
サビキの準備をしながら海面の様子を観察する。ニシンの群れがいて活性が高いときにはあちこちで水面でばしゃばしゃはねている音が聞こえてくるのだが、今日は静かなものだ。仕掛けを投入。軽く竿を上げ下げしながら、さらに観察。Sea Worm が何匹か泳いでいる。その他にも小さな環形動物がちょこちょこ水面を移動している。魚影はみえない。
もう今日はだめだろうというのがすぐに分かったが、特に急ぐこともないので、のんびりサビキをしゃくりながら、いろいろと考えごとをする。やはり、海に来て糸を垂れているとなごむなぁ。
結局、1時間くらいのんびりしながら糸を垂れていた。一度ニシンらしき魚が1匹表層近くを泳いでいったのを見た。今年も4月の最終週になるようだ。なにも釣れなかったが、これはこれで良い。今日来たことも後悔はしていない。午後11時15分、納竿。
例年、ニシンが釣れ始めるのは4月の終わり、ないし5月の初めで、ちょっと早い気がするが、ここのところ暖かい気候が続いていたので、もしかすると来ているかもしれない。2週間待つか、それとも行くか。こう考えだしたら、答えはGOしかない。
午後9時20分家を出る。Route 128に入って東に向かう。これから半年、何度この道を通るのだろうか。Beverly Pier着午後10時10分。予想通り、誰もいない。Beverly の Harbor Master の裏に車を止めると、旧マクドナルド側に網のフェンスが立っている。Beverly Port Marina の海に突き出ていた木造の建物が丸ごと移動している。Pier の脇の公共ポンツーンにつながる、ギャングウェイに入ることができなくなっている。今シーズンは、このポンツーンで釣りができないのだろうか。
竿を一本、バケツとサビキ仕掛けを持って、Pier へ歩いていく。去年の11月以来だろうか。ただいま。これから11月までの間、何度ここに来ることになるのだろうか。
Pier は Salem 側に50mくらい突き出して、そこから Essex Bridge 側に直角に折れ曲がっている。このL字に折れ曲がったところに明るいナトリウム灯が立っており、その下は障害物がないので、潮の通り道になっている。この灯りの下の Pier の影の境界辺りに、潮に流されてくる餌を待ち受けるニシンが集まる。
サビキの準備をしながら海面の様子を観察する。ニシンの群れがいて活性が高いときにはあちこちで水面でばしゃばしゃはねている音が聞こえてくるのだが、今日は静かなものだ。仕掛けを投入。軽く竿を上げ下げしながら、さらに観察。Sea Worm が何匹か泳いでいる。その他にも小さな環形動物がちょこちょこ水面を移動している。魚影はみえない。
もう今日はだめだろうというのがすぐに分かったが、特に急ぐこともないので、のんびりサビキをしゃくりながら、いろいろと考えごとをする。やはり、海に来て糸を垂れているとなごむなぁ。
結局、1時間くらいのんびりしながら糸を垂れていた。一度ニシンらしき魚が1匹表層近くを泳いでいったのを見た。今年も4月の最終週になるようだ。なにも釣れなかったが、これはこれで良い。今日来たことも後悔はしていない。午後11時15分、納竿。
2010-04-15
タイドチャート
昨年は4月の最後の週にはニシン(Atlantic Herring)の群れが Salem エリアに入って来ていた。今年は少し暖かいので、ちょっと早いかもしれない。そろそろ陸っぱりの初釣りをいつにするか考えることにする。
釣りのシーズン中はいつもタイドチャートを見て、いつどこに行くか考えている。マサチューセッツ近辺の潮汐は、Massachusetts Marine Trades Association にあるタイドチャートをいつも使っている。
そうそう、このチャートは何年か前まで Maine Harbors で提供されていたのだが、このサイトのトラフィックがあまり多すぎたので、マサチューセッツの分に関しては MMTA のサイトに移管されることになった。この Maine Harbors では、海上気象予報や、海水温のチャートなどあり、とても役に立つ。釣りのシーズンは週の半ばごろにこの海上気象予報などをチェックして、週末に乗り合い船に乗るのか、陸っぱりで行くのか決めている。
さて、Salem Harbor の4月のチャートはと... Beverly pier からのニシン釣りは夕方日が落ちるころから夜中まで、この時間に上げ潮になる時が一番良い。となると、うーん、今週と再来週か。今週だとちょっと早い気がするが、天気が悪くなければ行ってくるかな。
釣りのシーズン中はいつもタイドチャートを見て、いつどこに行くか考えている。マサチューセッツ近辺の潮汐は、Massachusetts Marine Trades Association にあるタイドチャートをいつも使っている。
そうそう、このチャートは何年か前まで Maine Harbors で提供されていたのだが、このサイトのトラフィックがあまり多すぎたので、マサチューセッツの分に関しては MMTA のサイトに移管されることになった。この Maine Harbors では、海上気象予報や、海水温のチャートなどあり、とても役に立つ。釣りのシーズンは週の半ばごろにこの海上気象予報などをチェックして、週末に乗り合い船に乗るのか、陸っぱりで行くのか決めている。
さて、Salem Harbor の4月のチャートはと... Beverly pier からのニシン釣りは夕方日が落ちるころから夜中まで、この時間に上げ潮になる時が一番良い。となると、うーん、今週と再来週か。今週だとちょっと早い気がするが、天気が悪くなければ行ってくるかな。
2010-04-12
4/11 ハドック釣り - Captain's Lady III
GOM の乗り合い船が営業を始めた。4月15日まではタラをキープできないので、ハドック狙い。先週のリポートを読んでいると、どの船もハドックがかなり釣れているようだった。日曜日は特に予定がなかった。金曜の夜からどうしたものか悩んでいた。あと1週間、タラの解禁を待つか、それともどうせ日曜日に予定が入っていないので、ハドックを釣ってくるか。
ハドックとなると餌釣りである。前回、Frances での Block Island のタラ釣りはまったくだめだったので、今年の冬に作った餌釣り用のロッドがどんなものかまだ十分に試せていない。リポートによると日によってはハドックが1人20匹以上釣れているようなので、これはいい機会だと考え、土曜日の午後に決心した。タラの初釣りは2週後にしよう。
土曜日はちょっと頭痛がして昼寝をしてしまったので、予想通り夜寝付けなかった。結局、夜のうちに出て現地で仮眠ということにした。午前3時半に家を出る。外気温46度。予報では Newburyport で最高気温66度。先週の前半よりは寒いが、それでも4月にしては異常な暖かさ。近くのガソリンスタンドで朝ごはんのサンドイッチと飲み物、氷を買って Plum Island に向かう。現地着4時35分。今回の船はここ数年良く来ている、Captain's Fishing の Captain's Lady III。出航は7時30分。まだ3時間ある。今日は一番乗りである。今日は餌釣りに専念するつもりなので、スターボード側のスターンの角に竿を置いて場所を確保する。潮はほぼ干潮近くでずいぶん低い。Merrimack 河口の干潮は午前4時18分、満潮は4時37分。月齢は27日。
車に戻って仮眠。私の新しい釣り車はホンダエレメントで、助手席のヘッドレストをはずして倒すと横になれる。以前乗っていた車に比べてずっと快適。1時間くらいうとうとしていたところ、他の車の音で目が覚めた。空もずいぶん明るくなってきた。結局6時すぎまでうとうとしていたが、キャプテンの Chris が来てオフィスを開けたところで、チェックインする。キャプテンの話によると、昨日は200匹近くキーパーサイズのタラが釣れたとのこと。4月15日まではキープできないので、皆にギャフを使えないことを説明して回らなければならなかったと話していた。肝心のハドックは午前中はあまり釣れなくて、最後の方でばたばた釣れたのこと。7時前に船のキャビンの鍵を開けたところで、残りの荷物を持って船に移動。キャビンの一番前のベンチで横になる。この船は105フィートでキャビンが大きく、衛星テレビまである。この辺りの船では一番新しく、なかなか快適である。
顔見知りのクルーが yoshi 元気にしてたかいと声を掛けてくる。プールの5ドルを払って、ベンチに戻りまたちょっとうとうとすることに。7時35分出航。キャプテンが今日の釣り場へは1時間15分くらいだよとアナウンスがあった。船は Merrimack の河口を出て東南東の方角を目指す。1時間くらいうとうとしたところで起きることにして、竿に釣り針、錘など釣りの準備にかかる。今日のポイントは Jeffreys Ledge の西側のようだ。 Cape Ann がまだ南西の方角に見えている。ポイントの近辺には数艇他の乗り合い船が見えている。NH Hampton の Yellowbird と Eastman の船のようだ。
午前8時ちょっと前、最初のポイントにアンカーをセットして、釣りを始める。風は15ノットくらいか。潮は風向きとはほぼ直角にポートからスターボードに流れている。私はスターボード側なので、釣りをしやすいが、底が少しとりにくい。スターンのポート側の他の釣り人はダクロンラインを使っているため、私のラインの方へながれてきているので、錘を20ozにするのはあきらめる。このポイントでは、何人かがタラをあげたが、食いは渋い。私は1度もあたりがなかった。
30分程度でこのポイントをあきらめて、近くのポイントへ移動。2番目のポイントでやっと1匹、小さいハドックを掛けた。18.5インチのぎりぎりキーパーサイズ。案の定こちらに流れてきている潮上の釣り人のラインと絡んでしまったが、ばらすことなく引き上げた。なんとか1匹確保。このポイントではキーパーサイズのタラが数匹、ハドックが何匹が釣れたようだ。あいかわらず食いは渋い。30分足らずでまた次のポイントへ。
結局ここから最後までポイント移動を繰り返す。一つの釣り場で30分以上とどまったことはなかった。どこのポイントでも食いは渋い。隣の釣り人が言うには、前日は2時過ぎになってやっとハドックが釣れ始めたとのこと。同じパターンだと、間に合わないかもしれないと。この予想が的中。最後のポイントまでハドックは船全体でもぽつぽつしか釣れなかった。
キャプテンが時間を延長してまでねばってくれたおかげで、午後3時過ぎの最後のポイントでやっと2匹目のハドック。この後、マイクロサイズのタラを2匹、そのあとハドックらしいあたりがきて、巻き上げている途中に終了のコール。これが幸運にもハドックだった。結局、私はハドック3匹と12インチから20インチくらいのアンダーサイズのタラを12匹。これでも船の中ではいいほうで、多くの人はキーパーがゼロ。ハドックを3匹釣ったのは、私以外にもう一人しかいなかった。
今年になって3度目の乗り合い船の釣行。まようくらいなら行って来ようというのがすべてはずれ。今回はハドックをクーラーいっぱいに釣ってくるはずだったんだけどなぁ。次はタラ解禁後。4月中にもう一度挑戦するつもり。今度はジグで釣るぞ。
ハドックとなると餌釣りである。前回、Frances での Block Island のタラ釣りはまったくだめだったので、今年の冬に作った餌釣り用のロッドがどんなものかまだ十分に試せていない。リポートによると日によってはハドックが1人20匹以上釣れているようなので、これはいい機会だと考え、土曜日の午後に決心した。タラの初釣りは2週後にしよう。
土曜日はちょっと頭痛がして昼寝をしてしまったので、予想通り夜寝付けなかった。結局、夜のうちに出て現地で仮眠ということにした。午前3時半に家を出る。外気温46度。予報では Newburyport で最高気温66度。先週の前半よりは寒いが、それでも4月にしては異常な暖かさ。近くのガソリンスタンドで朝ごはんのサンドイッチと飲み物、氷を買って Plum Island に向かう。現地着4時35分。今回の船はここ数年良く来ている、Captain's Fishing の Captain's Lady III。出航は7時30分。まだ3時間ある。今日は一番乗りである。今日は餌釣りに専念するつもりなので、スターボード側のスターンの角に竿を置いて場所を確保する。潮はほぼ干潮近くでずいぶん低い。Merrimack 河口の干潮は午前4時18分、満潮は4時37分。月齢は27日。
車に戻って仮眠。私の新しい釣り車はホンダエレメントで、助手席のヘッドレストをはずして倒すと横になれる。以前乗っていた車に比べてずっと快適。1時間くらいうとうとしていたところ、他の車の音で目が覚めた。空もずいぶん明るくなってきた。結局6時すぎまでうとうとしていたが、キャプテンの Chris が来てオフィスを開けたところで、チェックインする。キャプテンの話によると、昨日は200匹近くキーパーサイズのタラが釣れたとのこと。4月15日まではキープできないので、皆にギャフを使えないことを説明して回らなければならなかったと話していた。肝心のハドックは午前中はあまり釣れなくて、最後の方でばたばた釣れたのこと。7時前に船のキャビンの鍵を開けたところで、残りの荷物を持って船に移動。キャビンの一番前のベンチで横になる。この船は105フィートでキャビンが大きく、衛星テレビまである。この辺りの船では一番新しく、なかなか快適である。
顔見知りのクルーが yoshi 元気にしてたかいと声を掛けてくる。プールの5ドルを払って、ベンチに戻りまたちょっとうとうとすることに。7時35分出航。キャプテンが今日の釣り場へは1時間15分くらいだよとアナウンスがあった。船は Merrimack の河口を出て東南東の方角を目指す。1時間くらいうとうとしたところで起きることにして、竿に釣り針、錘など釣りの準備にかかる。今日のポイントは Jeffreys Ledge の西側のようだ。 Cape Ann がまだ南西の方角に見えている。ポイントの近辺には数艇他の乗り合い船が見えている。NH Hampton の Yellowbird と Eastman の船のようだ。
午前8時ちょっと前、最初のポイントにアンカーをセットして、釣りを始める。風は15ノットくらいか。潮は風向きとはほぼ直角にポートからスターボードに流れている。私はスターボード側なので、釣りをしやすいが、底が少しとりにくい。スターンのポート側の他の釣り人はダクロンラインを使っているため、私のラインの方へながれてきているので、錘を20ozにするのはあきらめる。このポイントでは、何人かがタラをあげたが、食いは渋い。私は1度もあたりがなかった。
30分程度でこのポイントをあきらめて、近くのポイントへ移動。2番目のポイントでやっと1匹、小さいハドックを掛けた。18.5インチのぎりぎりキーパーサイズ。案の定こちらに流れてきている潮上の釣り人のラインと絡んでしまったが、ばらすことなく引き上げた。なんとか1匹確保。このポイントではキーパーサイズのタラが数匹、ハドックが何匹が釣れたようだ。あいかわらず食いは渋い。30分足らずでまた次のポイントへ。
結局ここから最後までポイント移動を繰り返す。一つの釣り場で30分以上とどまったことはなかった。どこのポイントでも食いは渋い。隣の釣り人が言うには、前日は2時過ぎになってやっとハドックが釣れ始めたとのこと。同じパターンだと、間に合わないかもしれないと。この予想が的中。最後のポイントまでハドックは船全体でもぽつぽつしか釣れなかった。
キャプテンが時間を延長してまでねばってくれたおかげで、午後3時過ぎの最後のポイントでやっと2匹目のハドック。この後、マイクロサイズのタラを2匹、そのあとハドックらしいあたりがきて、巻き上げている途中に終了のコール。これが幸運にもハドックだった。結局、私はハドック3匹と12インチから20インチくらいのアンダーサイズのタラを12匹。これでも船の中ではいいほうで、多くの人はキーパーがゼロ。ハドックを3匹釣ったのは、私以外にもう一人しかいなかった。
今年になって3度目の乗り合い船の釣行。まようくらいなら行って来ようというのがすべてはずれ。今回はハドックをクーラーいっぱいに釣ってくるはずだったんだけどなぁ。次はタラ解禁後。4月中にもう一度挑戦するつもり。今度はジグで釣るぞ。
2010-04-09
タラのシャクリ棒
何年か前に日本でのタラ釣りの仕掛けをいろいろ調べていて、シャクリ棒というものを知った。これは面白そうだと思い、2年前に鉛の延べ棒とメルティングポットを購入して何本か作ってみた。素材としては、ステンレス、真鍮なども使われるそうだが、簡単に手に入る銅管を使うことにした。外形 7/8 インチの銅管を Home Depot で買ってきて、これにフックを取り付けるワイヤーを取り付けた後に、鉛を流し込む。糸をつける側はハンマーで潰して平坦にし、穴をドリルで開ける。
こんなもんで釣れるのかどうか疑心暗鬼だったが、これがなかなかだった。 以前、昨年の秋に乗った Bunny Clark で White Hake を釣った話を書いたが、これはこのシャクリ棒だった。この時は、ドリフトで White Hake のグランドを3回流したのだが、私はすべての回で1匹ずつ、合計3匹。これに加えて、巻き上げてくる途中でばれたのが2匹。完全にフックできなかったあたりが数回あった。この3回の流しで、他の人たちは釣れても1匹。半分以上の人たちはあたりもなかったようだ。これ以外にも、ポラックがこのシャクリ棒で入れ食いだったときもあった。
2年前に3本作ったのだが、過去2シーズンで2本をロストしてしまった。ということで、今シーズン用にまた作ることにした。今回も 7/8 インチの銅管を買ってきて、30センチに切った。先端から3分の1くらいの位置に2箇所ドリルで穴をあけ、ワイヤー製のハンガーを切って整形したものを差し込む。このワイヤーには大型のサルカンをあらかじめ通しておく。先端は金属製のプラグをはめ込んだ。
鉛を溶かして流し込む作業は危険なので、屋外で行った。メルティングポットに鉛の延べ棒を3本。1本が約150g。銅管とプラグで200gなので、合計約650g。
鉛は一端融け始めると、一気に液状になる。これを固定した銅管に流し込む。銅管は、バケツに砂をいれて、そこに固定すると安定するし、熱もあまり気にしなくてよいそうだが、うちの庭には適当な砂が見つからなかったので、ドライブウェイから表玄関に通じる歩道の階段に大きめの石を使って固定した。
これを2本。 この後、鉛を流し込んだ側の開いている口をハンマーで叩き潰し、角をグラインダーで削り落とした。最後にこの叩き潰した側にドリルで穴をあけ、スプリットリングをはめ込んで作業終了。
仕上がりはいかにも素人仕事という感じだが、こんなのでも釣れるのだからまぁ良しということで。釣りに行くときは、いくつかタコベイトで装飾したトレブルフックを持って行き、サルカンにスプリットリングで固定する。このシャクリ棒、通常使っているジグに比べて圧倒的に重く、真っ直ぐなので、すごいスピードで落ちていく。船が混んでいて、自分が潮上側でライントラブルを避けたいとか、潮が強すぎて底がとりにくいときの秘密兵器になる。
こんなもんで釣れるのかどうか疑心暗鬼だったが、これがなかなかだった。 以前、昨年の秋に乗った Bunny Clark で White Hake を釣った話を書いたが、これはこのシャクリ棒だった。この時は、ドリフトで White Hake のグランドを3回流したのだが、私はすべての回で1匹ずつ、合計3匹。これに加えて、巻き上げてくる途中でばれたのが2匹。完全にフックできなかったあたりが数回あった。この3回の流しで、他の人たちは釣れても1匹。半分以上の人たちはあたりもなかったようだ。これ以外にも、ポラックがこのシャクリ棒で入れ食いだったときもあった。
2年前に3本作ったのだが、過去2シーズンで2本をロストしてしまった。ということで、今シーズン用にまた作ることにした。今回も 7/8 インチの銅管を買ってきて、30センチに切った。先端から3分の1くらいの位置に2箇所ドリルで穴をあけ、ワイヤー製のハンガーを切って整形したものを差し込む。このワイヤーには大型のサルカンをあらかじめ通しておく。先端は金属製のプラグをはめ込んだ。
鉛を溶かして流し込む作業は危険なので、屋外で行った。メルティングポットに鉛の延べ棒を3本。1本が約150g。銅管とプラグで200gなので、合計約650g。
鉛は一端融け始めると、一気に液状になる。これを固定した銅管に流し込む。銅管は、バケツに砂をいれて、そこに固定すると安定するし、熱もあまり気にしなくてよいそうだが、うちの庭には適当な砂が見つからなかったので、ドライブウェイから表玄関に通じる歩道の階段に大きめの石を使って固定した。
これを2本。 この後、鉛を流し込んだ側の開いている口をハンマーで叩き潰し、角をグラインダーで削り落とした。最後にこの叩き潰した側にドリルで穴をあけ、スプリットリングをはめ込んで作業終了。
仕上がりはいかにも素人仕事という感じだが、こんなのでも釣れるのだからまぁ良しということで。釣りに行くときは、いくつかタコベイトで装飾したトレブルフックを持って行き、サルカンにスプリットリングで固定する。このシャクリ棒、通常使っているジグに比べて圧倒的に重く、真っ直ぐなので、すごいスピードで落ちていく。船が混んでいて、自分が潮上側でライントラブルを避けたいとか、潮が強すぎて底がとりにくいときの秘密兵器になる。
2010-04-07
2010年の GOM のレギュレーション
Bunny Clark の Web サイトによると、今年の GOM のグランドフィッシュのレギュレーションが最終的に決まったとのこと。岸から3マイルまでは、州ごとのレギュレーションが適用されるのだが、その外側の Federal Water は、NOAA の管轄になる。例えば、マサチューセッツでは4月1日に Cape Cod より北側のエリアでのタラ釣りが解禁になっているのだが、Federal Water では4月16日から。GOM の乗り合い船は、通常岸から20マイル以上離れた海域で釣りをするので、NOAA のレギュレーションに従うことになる。
この NOAA のレギュレーションだが、どこを探しても一目でわかる情報がない。NOAA のサイトをいろいろ見ていたのだが、どうやらこの Northeast Multispecies Fishery; Amendment 16 to the Multispecies Fishery Management Plan という文書に記述されているようだ。この文書には、このルールが規定された経緯やもとのプロポーザルに対するコメントまで含まれており、334ページもある。さらに専門用語だらけで、とても素人が理解できるものではない。
Bunny Clark の Fishing Update のページに変更点がわかりやすくまとめてある。要約すると、Atlantic Wolffish、Ocean Pout (Conger Eel または Ling とも呼ばれている)、Windowpane Flounder の持ち帰りが禁止されたこと。 GOM のタラは今シーズンも11月1日から2011年の4月15日までクローズになること。タラのレギュレーションは引き続き24インチでバッグリミット10匹。ハドックはミニマムサイズが18インチ。船の上で魚をおろす際には、最低でも2平方インチ分の皮を残さなければいけないこと。GOM の遊漁船全体で年間の水揚げ量の上限が設定され、それに達した場合、来シーズンのバッグリミットや期間を見直すこと。
とりあえず今のところ影響がありそうなのは、ウルフフィッシュが持ち帰りできなくなったことぐらいだろう。このウルフフィッシュという魚、どうも私は縁がなく、GOM の釣り船に乗るようになってから10年くらいたつが、まだ1匹しか釣れたことがない。ちょっと前までは、他の釣り客が釣るのを度々見かけたが、確かに最近はめっきり減った気がする。
ウルフフィッシュは岩礁帯につく魚で、鋭い歯で貝や甲殻類などを噛み割る。この魚に噛まれたら大怪我になるのは間違いない。乗り合い船のクルーは、ウルフフィッシュが釣れると、棍棒などを使って頭部を叩きまくり、即死させる。見かけは醜いのだが、身は良く締まったきれいな白身で美味。もし釣れてもキープできないとなると、ちょっと残念。
この NOAA のレギュレーションだが、どこを探しても一目でわかる情報がない。NOAA のサイトをいろいろ見ていたのだが、どうやらこの Northeast Multispecies Fishery; Amendment 16 to the Multispecies Fishery Management Plan という文書に記述されているようだ。この文書には、このルールが規定された経緯やもとのプロポーザルに対するコメントまで含まれており、334ページもある。さらに専門用語だらけで、とても素人が理解できるものではない。
Bunny Clark の Fishing Update のページに変更点がわかりやすくまとめてある。要約すると、Atlantic Wolffish、Ocean Pout (Conger Eel または Ling とも呼ばれている)、Windowpane Flounder の持ち帰りが禁止されたこと。 GOM のタラは今シーズンも11月1日から2011年の4月15日までクローズになること。タラのレギュレーションは引き続き24インチでバッグリミット10匹。ハドックはミニマムサイズが18インチ。船の上で魚をおろす際には、最低でも2平方インチ分の皮を残さなければいけないこと。GOM の遊漁船全体で年間の水揚げ量の上限が設定され、それに達した場合、来シーズンのバッグリミットや期間を見直すこと。
とりあえず今のところ影響がありそうなのは、ウルフフィッシュが持ち帰りできなくなったことぐらいだろう。このウルフフィッシュという魚、どうも私は縁がなく、GOM の釣り船に乗るようになってから10年くらいたつが、まだ1匹しか釣れたことがない。ちょっと前までは、他の釣り客が釣るのを度々見かけたが、確かに最近はめっきり減った気がする。
ウルフフィッシュは岩礁帯につく魚で、鋭い歯で貝や甲殻類などを噛み割る。この魚に噛まれたら大怪我になるのは間違いない。乗り合い船のクルーは、ウルフフィッシュが釣れると、棍棒などを使って頭部を叩きまくり、即死させる。見かけは醜いのだが、身は良く締まったきれいな白身で美味。もし釣れてもキープできないとなると、ちょっと残念。
2010-04-06
タラ釣りのジグ - Norwegian Jig
タラ釣りでもっともポピュラーなジグは Norwegian Jig と呼ばれている断面が三角形のバナナのような形状をしたジグである。Norwegian Jig の中でも一番手に入りやすいのは、Solvkroken の Rustfri Svenskepilk。これは本当にノルウェイ製である。サイズは 250g (9oz)、400g (14oz)、500g (17oz) が簡単に手に入る。このジグは表面がステンレスで光沢がある。GOM では 400g のものがもっともよく使われている。下の写真は上から 500g、400g、250g。400g のものは標準のフック。500g と 250g のジグには、オレンジのチューブの代わりにタコベイトをつけている。
タラ釣りの常連に人気が高いのは、Angerman Jig と LavJig だと思う。これらのジグは非常に良く似ている。Angerman Jig は Plum Island の Surfland Bait and Tackle で扱っている。下の写真は上から 16oz、12oz、8oz。
LavJig は Bunny Clark のジグ用のレンタルロッドでも使われている。こちらは普通の釣具店では売っていない(はず)。注文はメールで連絡して、チェックで支払い。下の写真は上から 16oz、14oz、10oz。いずれもニッケル鍍金が施してある(鍍金なしのバージョンは少し安い)。昨シーズンの始まる前に釣り友達とまとめ買いした。Angerman Jig に比べると、少し値段が安く、細かい仕上げがきれいである。
この Angerman Jig と LavJig は他の Norwegian Jig に比べて細身で曲がりが少ない。同じ重さの Solvkroken と比べると、ジグの落下速度が速く、潮の影響を受けにくい。ジグをしゃくったときの抵抗も少ない。釣果はというと、他のジグに比べて少し良い気がする。
他にも Bead の Vike Jig、Marathon の Norwegian Cod Jig などいろいろ試してみたが、今のところ LavJig が一番いいかな。
タラ釣りの常連に人気が高いのは、Angerman Jig と LavJig だと思う。これらのジグは非常に良く似ている。Angerman Jig は Plum Island の Surfland Bait and Tackle で扱っている。下の写真は上から 16oz、12oz、8oz。
LavJig は Bunny Clark のジグ用のレンタルロッドでも使われている。こちらは普通の釣具店では売っていない(はず)。注文はメールで連絡して、チェックで支払い。下の写真は上から 16oz、14oz、10oz。いずれもニッケル鍍金が施してある(鍍金なしのバージョンは少し安い)。昨シーズンの始まる前に釣り友達とまとめ買いした。Angerman Jig に比べると、少し値段が安く、細かい仕上げがきれいである。
この Angerman Jig と LavJig は他の Norwegian Jig に比べて細身で曲がりが少ない。同じ重さの Solvkroken と比べると、ジグの落下速度が速く、潮の影響を受けにくい。ジグをしゃくったときの抵抗も少ない。釣果はというと、他のジグに比べて少し良い気がする。
他にも Bead の Vike Jig、Marathon の Norwegian Cod Jig などいろいろ試してみたが、今のところ LavJig が一番いいかな。
2010-04-04
タラ釣りのリール
GOM のタラ釣りの乗り合い船での貸し竿についているリールは 4/0 サイズの両軸リール、Penn の Senator 113H あたりが標準的である。PE ラインを使うのであれば、もう少し小さめのリールでもいけるが、それでも PE 50lbs テストないしは 65lbs テストが最低200ヤードは巻ける必要がある。
ジグを使うのであれば、キャスト性能の良いもの。レベルワインドはトラブルのもとであるので、避けるべきである。大型の両軸リールでは、レバードラグの機種が多いが、タラ釣りでは Tuna などと違って底をとるのが重要になってくるので、スタードラグのリールが好んで使われる。スタードラグのリールでは、スプールをフリーにするのにワンクリックで済むが、レバードラグでは Hit のポジションからフリーのポジションまでスライドさせなければいけない。さらに魚がかかってからドラグの調整が必要になるケースはあまりないので、レバードラグはあってもその機能が必要になることはあまりない。
最近は、スピードジギング用のギヤ比の高いリールが多いが、タラ釣りに関してはあまりハイスピードだとちょっと扱いにくい。タラは針を掛けたらあとは一定のスピードで巻き上げるのが定石。ポンピングをするべきではない。となると、ギヤ比が6以上のリールだと結構つらい。かといって、あまり遅いリールだと、ジグの回収が面倒になる。日本では電動リールが普及しているが、このあたりでは手巻きが主流。私は電動リールを持っていないのでわからないが、キャスト性能に問題があるのではないかと思う。
以上の条件に合うリールで非常に定評があるのが、ダイワの Saltiga 40 または 30T。私もひとつ欲しいのだが、結構いいお値段(と言っても、日本での釣り道具の値段からするとそれほど高いわけではないが)なので、いまだ手をだせずにいる。ダイワでは Saltist (今年でたレバードラグのモデルではなく、昔からあるスタードラグのモデル)がソルティガの半額以下で手に入る。これは安い割には良くできているリールで、私はこの 40 サイズのギヤ比 4.9:1 のモデルをメインのリールにしている。この Saltist のドラグワッシャーを Carbontex、ハンドルをアフターマーケットのパワーハンドル(標準のハンドルはどうも手前に来たときに力が入りにくい)に換装している。Saltist 40 には PE 65lbs テストを 300 ヤード、これに 50lbs テストのモノを下巻き。これだけラインキャパシティーがあれば、GOM の船が行くような釣り場ではどこでも対応できる。今までで一番深かったのは、Bunny Clark で行った White Hake のポイントで、600フィート(200 ヤード)。現在のところ、このリールに非常に満足している。
シマノでは、Trinidad (オシアジガー)や Torium がこのダイワの Saltiga / Saltist に対応するラインだが、ギヤ比が皆高いのでちょっと扱いにくい。
Penn では上にも書いたように、Senator 113H がポピュラーだが、これはずいぶん古いリールで、PE ライン世代のものではない。最近評判がいいのが、113HN (Baja Special)。Bunny Clark のジグロッドの標準リールにもなっている。このリール数年前に発売になって、一端生産中止になったのだが、今年からまた生産が再開されたとのこと。Senator より頑丈なアルミニウムフレームにナロースプールの組み合わせで、西海岸の Yellow Tale 向けにデザインされたものだと思うが、タラのジギングにもぴったりのようである。Penn では他にも Torque とか使っている人を見かけるが、これはちょっとギヤ比が高すぎる気がする。
それ以外では、Newell - グラファイトボディで軽く、キャスト性能が良いようだが、他のアルミボディのリールに比べて剛性に劣る。それからずいぶんと古臭い。Pro Gear - これは、倒産する前のモデル。5年くらい前はずいぶん人気があり、今でも使っている人を見る。私も 454YTS というモデルを持っているが、ハンドルのメインギヤとの取り付け部分に遊びがではじめて、今は使っていない。最近、Fin-nor/Quantam でも Saltist と似たようなリールが出てきたが、まだ見たことがない。
これから始める人にすすめるのであればやはり Daiwa Saltist 30T or 40、または Penn 113HN Baja Special かな。
ジグを使うのであれば、キャスト性能の良いもの。レベルワインドはトラブルのもとであるので、避けるべきである。大型の両軸リールでは、レバードラグの機種が多いが、タラ釣りでは Tuna などと違って底をとるのが重要になってくるので、スタードラグのリールが好んで使われる。スタードラグのリールでは、スプールをフリーにするのにワンクリックで済むが、レバードラグでは Hit のポジションからフリーのポジションまでスライドさせなければいけない。さらに魚がかかってからドラグの調整が必要になるケースはあまりないので、レバードラグはあってもその機能が必要になることはあまりない。
最近は、スピードジギング用のギヤ比の高いリールが多いが、タラ釣りに関してはあまりハイスピードだとちょっと扱いにくい。タラは針を掛けたらあとは一定のスピードで巻き上げるのが定石。ポンピングをするべきではない。となると、ギヤ比が6以上のリールだと結構つらい。かといって、あまり遅いリールだと、ジグの回収が面倒になる。日本では電動リールが普及しているが、このあたりでは手巻きが主流。私は電動リールを持っていないのでわからないが、キャスト性能に問題があるのではないかと思う。
以上の条件に合うリールで非常に定評があるのが、ダイワの Saltiga 40 または 30T。私もひとつ欲しいのだが、結構いいお値段(と言っても、日本での釣り道具の値段からするとそれほど高いわけではないが)なので、いまだ手をだせずにいる。ダイワでは Saltist (今年でたレバードラグのモデルではなく、昔からあるスタードラグのモデル)がソルティガの半額以下で手に入る。これは安い割には良くできているリールで、私はこの 40 サイズのギヤ比 4.9:1 のモデルをメインのリールにしている。この Saltist のドラグワッシャーを Carbontex、ハンドルをアフターマーケットのパワーハンドル(標準のハンドルはどうも手前に来たときに力が入りにくい)に換装している。Saltist 40 には PE 65lbs テストを 300 ヤード、これに 50lbs テストのモノを下巻き。これだけラインキャパシティーがあれば、GOM の船が行くような釣り場ではどこでも対応できる。今までで一番深かったのは、Bunny Clark で行った White Hake のポイントで、600フィート(200 ヤード)。現在のところ、このリールに非常に満足している。
シマノでは、Trinidad (オシアジガー)や Torium がこのダイワの Saltiga / Saltist に対応するラインだが、ギヤ比が皆高いのでちょっと扱いにくい。
Penn では上にも書いたように、Senator 113H がポピュラーだが、これはずいぶん古いリールで、PE ライン世代のものではない。最近評判がいいのが、113HN (Baja Special)。Bunny Clark のジグロッドの標準リールにもなっている。このリール数年前に発売になって、一端生産中止になったのだが、今年からまた生産が再開されたとのこと。Senator より頑丈なアルミニウムフレームにナロースプールの組み合わせで、西海岸の Yellow Tale 向けにデザインされたものだと思うが、タラのジギングにもぴったりのようである。Penn では他にも Torque とか使っている人を見かけるが、これはちょっとギヤ比が高すぎる気がする。
それ以外では、Newell - グラファイトボディで軽く、キャスト性能が良いようだが、他のアルミボディのリールに比べて剛性に劣る。それからずいぶんと古臭い。Pro Gear - これは、倒産する前のモデル。5年くらい前はずいぶん人気があり、今でも使っている人を見る。私も 454YTS というモデルを持っているが、ハンドルのメインギヤとの取り付け部分に遊びがではじめて、今は使っていない。最近、Fin-nor/Quantam でも Saltist と似たようなリールが出てきたが、まだ見たことがない。
これから始める人にすすめるのであればやはり Daiwa Saltist 30T or 40、または Penn 113HN Baja Special かな。
2010-04-03
タラ釣りのロッド
GOM でのタラ釣りでは水深200フィートから400フィートのレンジが主体になる。この水深できっちり底を取るには、潮の強さにもよるが、だいたい14オンスから16オンスのジグが平均的である。このサイズのジグをキャストしてしっかりしゃくるためには、かなり特殊な竿が必要になってくる。
乗り合い船のタラのジギングで理想とされている竿は、竿先がジグの重さに負けず、加重がしっかり胴に乗ってくるようなタイプ。市販品でニューイングランドスタイルのタラのジギングをターゲットに作られているのはおそらくシマノの Tallus TLCM80HA ぐらいではないだろうか。この竿は8フィートのグラスファイバーで、私も1本持っている。確かにアクションはタラのジギング用に作られているだけあって、16オンスのジグを問題なくしゃくれるし、魚を引き上げるパワーもしっかりある。この竿ちょっと気に入らないのは、スネークガイドがついていること。風が強い日にPEラインを使ってしゃくっていると、ジグを落とす際にたるんだラインがガイドによく絡まってしまう。これが気に入らないので、去年の冬にガイドを通常のものに付け替えてしまった。あとは、8フィートの竿の割にはリアグリップが少々短く、バランスがあまりよくないのと、フォアグリップが短くかつ EVA なので、疲れたときにレールにのせにくいこと。この値段で手に入るロッドの中では悪くない選択だと思う。
もっと安いところだと、シェークスピアの UglyStik Big Water シリーズの8フィートロッド BWB 1120 あたりがわりとポピュラーなところ。私は同じラインレーティングで6フィート6インチの BWB 1160 を持っているが、ちょっと重いことに目をつぶれば、これも悪くないと思う。
GOM のタラのジギング用の最初のロッドとしては、上の2本とも十分満足できるものだと思う。さらに良いものをとなると、もうカスタムロッドしかない。カスタムとなると、何のブランクを使うかにもよるが、やはり200ドルあたりが最低ラインだと思う。
カスタムロッドでは、高級なところだとグラファイトコンポジットのブランクを使ったもの、例えば、Calstar の Graphiter シリーズの GF800XH とか、Lamiglas の Tri-Flex シリーズの CGBT96XH などのブランクが人気があるようだ。いずれもそのままではティップが細すぎるので、ティップが 14/64 ないし 16/64 インチくらいになるまでトリムする。新しいところだと、Seeker の Hercules シリーズのブランクが注目されている。これらのブランクはバット側の径が1インチ近く、結構太い。私はもっと細くて軽いロッドが欲しかったので、St. Croix の 7フィート9インチの Musky ブランク、2M79XXXHF を使った。こちらは St. Croix の低弾性グラファイト SCII を使っており、ティップは 13.5/64 なので、トリムする必要はなかった。フルグラファイトのロッドは好き嫌いがあると思うが、私は結構気に入っている。
乗り合い船のタラのジギングで理想とされている竿は、竿先がジグの重さに負けず、加重がしっかり胴に乗ってくるようなタイプ。市販品でニューイングランドスタイルのタラのジギングをターゲットに作られているのはおそらくシマノの Tallus TLCM80HA ぐらいではないだろうか。この竿は8フィートのグラスファイバーで、私も1本持っている。確かにアクションはタラのジギング用に作られているだけあって、16オンスのジグを問題なくしゃくれるし、魚を引き上げるパワーもしっかりある。この竿ちょっと気に入らないのは、スネークガイドがついていること。風が強い日にPEラインを使ってしゃくっていると、ジグを落とす際にたるんだラインがガイドによく絡まってしまう。これが気に入らないので、去年の冬にガイドを通常のものに付け替えてしまった。あとは、8フィートの竿の割にはリアグリップが少々短く、バランスがあまりよくないのと、フォアグリップが短くかつ EVA なので、疲れたときにレールにのせにくいこと。この値段で手に入るロッドの中では悪くない選択だと思う。
もっと安いところだと、シェークスピアの UglyStik Big Water シリーズの8フィートロッド BWB 1120 あたりがわりとポピュラーなところ。私は同じラインレーティングで6フィート6インチの BWB 1160 を持っているが、ちょっと重いことに目をつぶれば、これも悪くないと思う。
GOM のタラのジギング用の最初のロッドとしては、上の2本とも十分満足できるものだと思う。さらに良いものをとなると、もうカスタムロッドしかない。カスタムとなると、何のブランクを使うかにもよるが、やはり200ドルあたりが最低ラインだと思う。
カスタムロッドでは、高級なところだとグラファイトコンポジットのブランクを使ったもの、例えば、Calstar の Graphiter シリーズの GF800XH とか、Lamiglas の Tri-Flex シリーズの CGBT96XH などのブランクが人気があるようだ。いずれもそのままではティップが細すぎるので、ティップが 14/64 ないし 16/64 インチくらいになるまでトリムする。新しいところだと、Seeker の Hercules シリーズのブランクが注目されている。これらのブランクはバット側の径が1インチ近く、結構太い。私はもっと細くて軽いロッドが欲しかったので、St. Croix の 7フィート9インチの Musky ブランク、2M79XXXHF を使った。こちらは St. Croix の低弾性グラファイト SCII を使っており、ティップは 13.5/64 なので、トリムする必要はなかった。フルグラファイトのロッドは好き嫌いがあると思うが、私は結構気に入っている。
登録:
投稿 (Atom)