Bunny Clark の Web サイトによると、今年の GOM のグランドフィッシュのレギュレーションが最終的に決まったとのこと。岸から3マイルまでは、州ごとのレギュレーションが適用されるのだが、その外側の Federal Water は、NOAA の管轄になる。例えば、マサチューセッツでは4月1日に Cape Cod より北側のエリアでのタラ釣りが解禁になっているのだが、Federal Water では4月16日から。GOM の乗り合い船は、通常岸から20マイル以上離れた海域で釣りをするので、NOAA のレギュレーションに従うことになる。
この NOAA のレギュレーションだが、どこを探しても一目でわかる情報がない。NOAA のサイトをいろいろ見ていたのだが、どうやらこの Northeast Multispecies Fishery; Amendment 16 to the Multispecies Fishery Management Plan という文書に記述されているようだ。この文書には、このルールが規定された経緯やもとのプロポーザルに対するコメントまで含まれており、334ページもある。さらに専門用語だらけで、とても素人が理解できるものではない。
Bunny Clark の Fishing Update のページに変更点がわかりやすくまとめてある。要約すると、Atlantic Wolffish、Ocean Pout (Conger Eel または Ling とも呼ばれている)、Windowpane Flounder の持ち帰りが禁止されたこと。 GOM のタラは今シーズンも11月1日から2011年の4月15日までクローズになること。タラのレギュレーションは引き続き24インチでバッグリミット10匹。ハドックはミニマムサイズが18インチ。船の上で魚をおろす際には、最低でも2平方インチ分の皮を残さなければいけないこと。GOM の遊漁船全体で年間の水揚げ量の上限が設定され、それに達した場合、来シーズンのバッグリミットや期間を見直すこと。
とりあえず今のところ影響がありそうなのは、ウルフフィッシュが持ち帰りできなくなったことぐらいだろう。このウルフフィッシュという魚、どうも私は縁がなく、GOM の釣り船に乗るようになってから10年くらいたつが、まだ1匹しか釣れたことがない。ちょっと前までは、他の釣り客が釣るのを度々見かけたが、確かに最近はめっきり減った気がする。
ウルフフィッシュは岩礁帯につく魚で、鋭い歯で貝や甲殻類などを噛み割る。この魚に噛まれたら大怪我になるのは間違いない。乗り合い船のクルーは、ウルフフィッシュが釣れると、棍棒などを使って頭部を叩きまくり、即死させる。見かけは醜いのだが、身は良く締まったきれいな白身で美味。もし釣れてもキープできないとなると、ちょっと残念。
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