GOM でのタラ釣りでは水深200フィートから400フィートのレンジが主体になる。この水深できっちり底を取るには、潮の強さにもよるが、だいたい14オンスから16オンスのジグが平均的である。このサイズのジグをキャストしてしっかりしゃくるためには、かなり特殊な竿が必要になってくる。
乗り合い船のタラのジギングで理想とされている竿は、竿先がジグの重さに負けず、加重がしっかり胴に乗ってくるようなタイプ。市販品でニューイングランドスタイルのタラのジギングをターゲットに作られているのはおそらくシマノの Tallus TLCM80HA ぐらいではないだろうか。この竿は8フィートのグラスファイバーで、私も1本持っている。確かにアクションはタラのジギング用に作られているだけあって、16オンスのジグを問題なくしゃくれるし、魚を引き上げるパワーもしっかりある。この竿ちょっと気に入らないのは、スネークガイドがついていること。風が強い日にPEラインを使ってしゃくっていると、ジグを落とす際にたるんだラインがガイドによく絡まってしまう。これが気に入らないので、去年の冬にガイドを通常のものに付け替えてしまった。あとは、8フィートの竿の割にはリアグリップが少々短く、バランスがあまりよくないのと、フォアグリップが短くかつ EVA なので、疲れたときにレールにのせにくいこと。この値段で手に入るロッドの中では悪くない選択だと思う。
もっと安いところだと、シェークスピアの UglyStik Big Water シリーズの8フィートロッド BWB 1120 あたりがわりとポピュラーなところ。私は同じラインレーティングで6フィート6インチの BWB 1160 を持っているが、ちょっと重いことに目をつぶれば、これも悪くないと思う。
GOM のタラのジギング用の最初のロッドとしては、上の2本とも十分満足できるものだと思う。さらに良いものをとなると、もうカスタムロッドしかない。カスタムとなると、何のブランクを使うかにもよるが、やはり200ドルあたりが最低ラインだと思う。
カスタムロッドでは、高級なところだとグラファイトコンポジットのブランクを使ったもの、例えば、Calstar の Graphiter シリーズの GF800XH とか、Lamiglas の Tri-Flex シリーズの CGBT96XH などのブランクが人気があるようだ。いずれもそのままではティップが細すぎるので、ティップが 14/64 ないし 16/64 インチくらいになるまでトリムする。新しいところだと、Seeker の Hercules シリーズのブランクが注目されている。これらのブランクはバット側の径が1インチ近く、結構太い。私はもっと細くて軽いロッドが欲しかったので、St. Croix の 7フィート9インチの Musky ブランク、2M79XXXHF を使った。こちらは St. Croix の低弾性グラファイト SCII を使っており、ティップは 13.5/64 なので、トリムする必要はなかった。フルグラファイトのロッドは好き嫌いがあると思うが、私は結構気に入っている。
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