日曜日の午前10時頃に Tony から電話がかかって来た。Swampscott でカレイが釣れ始めたとの話。Lynn の Red Rock では、キーパーサイズのストライパーが何匹かあがったととも。
そうとなると、じっとしていられない。Swampscott の満潮を調べると、午後1時頃。カレイの仕掛けをまとめて、正午頃に家を出た。途中 Tony に電話して、今からそちらへ向かうけど、釣れている?と聞いたところ、一応あたりは何度かあったが、まだ釣れていない。他の釣り人が2匹釣った。との報告。Tony に、餌の Seaworm はあるか聞いたところ(彼は普段 Seaworm を自分で堀りにいく)、今日はないから、ベイトショップに寄るなら買ってきてと言われた。少々あてがはずれたが、仕方がないので、Everret の Fishing Finatics に寄ることにした。Seaworm を2ダースで約15ドル。高くなったなぁ。
寄り道をしたために、現地に着いたのは午後1時を少し回ったところ。ここは満潮の前後、特に、満潮の後が良いことが多いので、まぁ良し。冷たい雨交じりの風が吹いており、これは好き物しかいないだろうなぁと考えていたら、案の定 Tony しかいなかった。
Tony によると、私が電話をした頃はあたりがぽつぽつあったが、それ以降はぱったりとのこと。まだ1匹も釣れていない。とりあえず釣りをはじめた。が、うんともすんとも。
午後2時頃、いい加減寒くなってきたので、置き竿をして、車に上着を取りにいった。車から帰ってきて、Tony になんかあたりあった?と聞いた瞬間、私の置き竿にあたりがきた。すぐに竿を持ってさぐりを入れるとグンというあたり。すかさずあわせて糸を巻き取る。間違いなくカレイ。しかし、あがってきたのは、10インチにも満たない小型。当然リリース。
以後、Tony も私もまったくあたりもなく、午後3時過ぎに納竿。スカでした。感じとしては、あと1週間くらいかな。
2012-04-24
4/20 イカ釣り - Woods Hole
Squidfish.net などのインターネットの掲示板ではイカが釣れ始めたという情報がちらほら。Frances Fleet のレポートでも、イカが入ってきたので、今年は1週間予定を早めて、4月27日から船を出すとのこと。
もちろん私のホームグランドの Salem や Marblehead では5月半ばまでは多分だめだろう。今年は4月の中旬には Herring が入ってくると思っていたが、それもまったくだめ。何かを釣りたくてうずうずしていた。ということで、Woods Hole に遠征することにした。片道2時間ぐらい。まだシーズンが始まったばかりでそれほど数は釣れないだろうが、ひょっとすると。
金曜日の仕事が終わってから Tony に電話してみた。カレイはそろそろ釣れ始めてもおかしくないが、Tony によると今のところまったく釣れていないとの話。今夜 Woods Hole に行ってみようと思うんだけどと話したところ、俺も行くとの返事。
私は子供たちをお風呂に入れてから、ささっと仕掛けの準備をする。家を出た直後に Tony に電話すると、もう少しで着くところとのこと。1時間半くらいして、Cape Cod に入ったところで、もうすぐ着くともう一度電話したところ、Tony はまだ1杯も釣れていないが、他の連中はちょこちょこ釣れているという答え。
4月20日、Woods Hole の満潮は午後8時50分。干潮は21日の午前4時21分。潮位の差はは1.5フィート程度。
午後11時過ぎに現地に到着。釣り人は15人程度か。桟橋には船がぎっしり停泊しており、あまり釣りをするスペースがない。Tony はまだ釣れていなかった。とりあえず、船の隙間をさがして釣りを始めるが、まったく反応がない。ベイトフィッシュはいることはいるが、まだ群れが薄い。それから1時間くらい、他の連中もまったく釣れず、12時過ぎには徐々に釣り人が帰り始めた。
Tony の釣っていた場所の近くが空いたので、その隣に移動。Tony によると、日没すぎから釣り始めたグループは、10杯ずつ釣っていったそうな。まだベイトフィッシュもあまりいないねぇなどと雑談していたところで、Tony に1杯目。わりとすぐに2杯目、3杯目をあげる。私の方はさっぱりだったが、12時30分頃にやっと1杯目がかかる。今年初のイカ。サイズは中の小といったところか。やはりシーズン初は嬉しいものだ。
この後は、2人ともぱったり。私は途中2回ばらしがあったが、Tony の方はまったくあたりもなし。午前2時頃には、私と Tony 以外にはあと2人。誰も釣れない。私は片道2時間かけてきたので、最低4時間は釣りをするつもりでいた。
午前3時を回って、以下の小さな群れがスーッとやってきて、ベイトフィッシュを捕獲するのが見えた。ほら、あそこあそこと Tony に話しかけたところで、自分の竿にあたり。すこっと抜けてまたばらしたが、すぐに追い食いしてきた。やっと2杯目。午後3時半頃、また群れが見えたところで、3杯目。この後はベイトフィッシュの群れが徐々に薄くなり、まったくイカの気配もなくなってきた。
午前4時。Tony は3時間以上まったくあたりもなし。私も3杯目を釣ってからまったくだめ。海の雰囲気からして、もうねばってもだめかもねぇという話になった。午前4時15分、納竿。
5月になると、ホームグランドでのカレイ、ストライパー、後半にはイカも入って来るはずなので、もう Woods Hole は秋まで来ることはないだろうなぁと考えながら帰宅。釣果はさんざんだったが、いちおう釣れた事は釣れたし、なにしろ今シーズン初の持ち帰りだったので、まぁ良しということにしよう。
家に着いてイカをおろしていると、奥さんが起きてきたので、少し刺身にして食べた。3時間前まで海で泳いでいたイカの刺身はさすがにおいしかった。
もちろん私のホームグランドの Salem や Marblehead では5月半ばまでは多分だめだろう。今年は4月の中旬には Herring が入ってくると思っていたが、それもまったくだめ。何かを釣りたくてうずうずしていた。ということで、Woods Hole に遠征することにした。片道2時間ぐらい。まだシーズンが始まったばかりでそれほど数は釣れないだろうが、ひょっとすると。
金曜日の仕事が終わってから Tony に電話してみた。カレイはそろそろ釣れ始めてもおかしくないが、Tony によると今のところまったく釣れていないとの話。今夜 Woods Hole に行ってみようと思うんだけどと話したところ、俺も行くとの返事。
私は子供たちをお風呂に入れてから、ささっと仕掛けの準備をする。家を出た直後に Tony に電話すると、もう少しで着くところとのこと。1時間半くらいして、Cape Cod に入ったところで、もうすぐ着くともう一度電話したところ、Tony はまだ1杯も釣れていないが、他の連中はちょこちょこ釣れているという答え。
4月20日、Woods Hole の満潮は午後8時50分。干潮は21日の午前4時21分。潮位の差はは1.5フィート程度。
午後11時過ぎに現地に到着。釣り人は15人程度か。桟橋には船がぎっしり停泊しており、あまり釣りをするスペースがない。Tony はまだ釣れていなかった。とりあえず、船の隙間をさがして釣りを始めるが、まったく反応がない。ベイトフィッシュはいることはいるが、まだ群れが薄い。それから1時間くらい、他の連中もまったく釣れず、12時過ぎには徐々に釣り人が帰り始めた。
Tony の釣っていた場所の近くが空いたので、その隣に移動。Tony によると、日没すぎから釣り始めたグループは、10杯ずつ釣っていったそうな。まだベイトフィッシュもあまりいないねぇなどと雑談していたところで、Tony に1杯目。わりとすぐに2杯目、3杯目をあげる。私の方はさっぱりだったが、12時30分頃にやっと1杯目がかかる。今年初のイカ。サイズは中の小といったところか。やはりシーズン初は嬉しいものだ。
この後は、2人ともぱったり。私は途中2回ばらしがあったが、Tony の方はまったくあたりもなし。午前2時頃には、私と Tony 以外にはあと2人。誰も釣れない。私は片道2時間かけてきたので、最低4時間は釣りをするつもりでいた。
午前3時を回って、以下の小さな群れがスーッとやってきて、ベイトフィッシュを捕獲するのが見えた。ほら、あそこあそこと Tony に話しかけたところで、自分の竿にあたり。すこっと抜けてまたばらしたが、すぐに追い食いしてきた。やっと2杯目。午後3時半頃、また群れが見えたところで、3杯目。この後はベイトフィッシュの群れが徐々に薄くなり、まったくイカの気配もなくなってきた。
午前4時。Tony は3時間以上まったくあたりもなし。私も3杯目を釣ってからまったくだめ。海の雰囲気からして、もうねばってもだめかもねぇという話になった。午前4時15分、納竿。
5月になると、ホームグランドでのカレイ、ストライパー、後半にはイカも入って来るはずなので、もう Woods Hole は秋まで来ることはないだろうなぁと考えながら帰宅。釣果はさんざんだったが、いちおう釣れた事は釣れたし、なにしろ今シーズン初の持ち帰りだったので、まぁ良しということにしよう。
家に着いてイカをおろしていると、奥さんが起きてきたので、少し刺身にして食べた。3時間前まで海で泳いでいたイカの刺身はさすがにおいしかった。
2012-04-19
釣りの準備
4月16日に GOM でのタラが解禁になった。先日書いたように4月30日までは、ミニマム24インチ、バッグリミットが10匹、5月1日からミニマム19インチ、バッグリミットが9匹となる。このあたりの船のレポートを読む限りでは、タラはまだぽつぽつしか釣れていないようだ。
今年最初の船釣りは、4月30日に Clipper Fleet の Early Bird Special で Challenger に乗る。一昨年、この船で大型のタラがバカスカ釣れて、去年は会社の釣り仲間のHさんを誘ったのだが、悪天候で中止になってしまった。今年はまたHさんを誘って、4月30日の船に予約を入れた。先月の半ばに予約をしたため、バウの両舷のスポットを確保できた。やはりジグで釣るには、一番先頭がやりやすい。
数日前から、準備を始めることに。錆びたままほっぽらかしになっていたジグを磨き、フックを研ぐ。錆がひどくなったコッドフライは捨てて、今シーズン用に新たに10個ぐらい作った。そうこうしている間に、State of Maine Department of Marine Resources から封筒が届いた。
去年は、Bunny Clark に3度乗ったが、そのうち2回はトロフィーサイズの White Hake (25ポンド以上がトロフィーサイズ)を複数釣った。Bunny Clark ではトロフィーサイズの魚が釣れた時には、Maine DMR の Tackle-Buster's Club に申請してくれる。
7月4日の Extreme Trip では、釣れた White Hake が4匹すべてトロフィーサイズ(35.5ポンド、34.5ポンド、33ポンド、26.5ポンド)で、このうち一番大きかった35.5ポンド・47.5インチの魚が私の昨年の記録。2009年のシーズンと同じく、またタックルバスタークラブのステッカーをもらった。去年の White Hake のレコードは59ポンド・48.5インチなので、私の釣った魚はまだまだである。Bunny Clark はまた6月末のマラソンに行く予定。私の White Hake の仕掛けは、シャクリ棒に、タコベイトをつけたちらし針。昨年作った針はぼろぼろになってしまったので、また作らなければ。
今年最初の船釣りは、4月30日に Clipper Fleet の Early Bird Special で Challenger に乗る。一昨年、この船で大型のタラがバカスカ釣れて、去年は会社の釣り仲間のHさんを誘ったのだが、悪天候で中止になってしまった。今年はまたHさんを誘って、4月30日の船に予約を入れた。先月の半ばに予約をしたため、バウの両舷のスポットを確保できた。やはりジグで釣るには、一番先頭がやりやすい。
数日前から、準備を始めることに。錆びたままほっぽらかしになっていたジグを磨き、フックを研ぐ。錆がひどくなったコッドフライは捨てて、今シーズン用に新たに10個ぐらい作った。そうこうしている間に、State of Maine Department of Marine Resources から封筒が届いた。
去年は、Bunny Clark に3度乗ったが、そのうち2回はトロフィーサイズの White Hake (25ポンド以上がトロフィーサイズ)を複数釣った。Bunny Clark ではトロフィーサイズの魚が釣れた時には、Maine DMR の Tackle-Buster's Club に申請してくれる。
7月4日の Extreme Trip では、釣れた White Hake が4匹すべてトロフィーサイズ(35.5ポンド、34.5ポンド、33ポンド、26.5ポンド)で、このうち一番大きかった35.5ポンド・47.5インチの魚が私の昨年の記録。2009年のシーズンと同じく、またタックルバスタークラブのステッカーをもらった。去年の White Hake のレコードは59ポンド・48.5インチなので、私の釣った魚はまだまだである。Bunny Clark はまた6月末のマラソンに行く予定。私の White Hake の仕掛けは、シャクリ棒に、タコベイトをつけたちらし針。昨年作った針はぼろぼろになってしまったので、また作らなければ。
2012-04-16
カスタムロッド 2012 冬 その4
先週、シーズン前に作る予定だったすべてのロッドの作業を終えた。1本は釣り友達の Keny から頼まれていたもの、1本は Tony からの以来。最後の1本は、私自身のもの。すべて MHX のブランク。
Keny からの依頼は、Gloucester の State Pier から、鯖を釣るためのロッド。使用したブランクは SB812-Blend。6フィート9インチのブランクで、ラインレーティングは 10-17ポンド。所詮鯖釣りなので、もうひとつラインクラスが下のものでもよかったかもしれないが、SB811 でもブランクの重さは同じようだし、ダブル、トリプルでかかってもそのまま抜きあげる釣りなので、SB812 にした。アクションは Extra Fast。ティップはわりと細くて、張りはあるものの柔らかめだが、テーパーがかなりついており、バットのほうはかなりパワーがある。3本針の小エビをつけた胴付き仕掛けで、軽くしゃくりながら探ってくるという使い方には良いアクションだと思う。
ガイドは Fuji のKシリーズの Alconite リング、ステンレスフレーム。グリップは Fuji の VSS-17 をダウンロックで。ロックナットは、Fuji の KDPS を少しカットして、EVA を整形したフードを被せる。
ガイドラップは、ProWrap Tiger Thread の Yellow/White/Black にレッドメタリックのトリムリングを両側に。
Tony からの依頼は、Salem の Congress St. でスメルトを釣るための長くて軽いロッド。Salem の Bridge Street Bait and Tackle という店に、Richie という人がいるのだが、この人はスメルト釣りの名人で、時々Tony やその仲間が釣りをしている Congress St. の Water Taxi のポンツーんにちょこっとやってきては、他の人がぽつぽつしか釣れないところを、2時間くらいでリミット近く釣っていくとのこと。Tony はいつも悔しい思いしており、ぶつぶつ私に文句を言ってくる。Richie は10フィートくらいの延べ竿を使っており、Tony もそのぐらいの長さの竿が欲しくなったというのがきっかけ。
長くて軽い(片手で長い時間扱える)となると、いわゆるヌードルロッドと呼ばれる、サーモン、スチールヘッド、トラウトなどに使われる、胴調子の細いものくらいしか思いつかない。MHX のスチールヘッド、サーモン用のブランクに、このような条件を満たすものがあったので、Tony に少し高くなるけど(全部で100ドルくらい)それでも良いかと確認。Tony が私に依頼してきたときはだいぶ熱くなっていたので、とにかく作ってくれとのこと。使ったブランクは、ST1141-MHX。9フィート6インチ、2ピースのブランクで、ラインレーティングは、2-6ポンド、重さが1.9オンスと超軽量。
Tony はスプリットグリップなどが嫌いなので、非常にオーソドックスな Fuji の DPSM-16 に短めのフォアグリップをつける。バット側はこの長さのロッドのわりにはだいぶ短め。ブランク自体はかなり軽量であるが、ブランクが長いために、持ち重りがする。結果として、かなりカウンターウェイトを埋め込むことになった。ガイドは少々予算を抑えるために、Fuji のYガイド。Alconite リング、ブラックのステンレスフレーム。シンプルに、ProWrap Metallic Twist のシルバー/ホワイトをシングルラップ。シンプルすぎて寂しかったので、ブランクのラインレーティング等を記したスティッカーの両側にマーブリングを施した。
一番最後は、自分用のロッド。ロードアイランドの船からの釣り用に、少々硬くて張りのある軽めのロッドが欲しかった。以前も何度か書いたが、私は船からのイカ釣りは2つの釣り方を使いわけている。以下の活性が低く、底にべったりついている時は、ジグのアクションはゆっくりしゃくっては、時々停止。この釣り方には、胴調子の少し柔らかめのロッド(先日、友人のHさんに作ったようなロッド)が好みである。以下の活性が高く、表層から中層にイカの群れがあり、ジグを見るとすぐに飛びついてくるような時は、3/8オンスから1/2オンス程度のメタルジグをフリーフォールさせた後に、鋭いジャークという釣り方が良い結果をあげている。感覚的には、ジグに飛びついたイカをこちら合わせで引っ掛けるという感じだろうか。このような釣り方では、ジャークしたときにビシッと穂先がついてきて欲しいのだが、このようなロッドは持っていなかった。
ということで選んだのは、SJ843-MHX。7フィート、Fast Action のブランクで、ラインレーティングは8-15ポンド。Keny のロッドに使った SB812-Blend に比べると、似たようなパワーだが、ティップが少々太め、バットが少々細めである。MHX シリーズ全体に言えるが、中弾性のカーボンを使っている割にはレジンが硬く、張りがある。ブランクのウォールはそれほど薄くはないため、高弾性のきんきんのロッドに比べると、粘りがあるような感じ。
リールシートは Fuji VSS-17 で、ちょっと試しにアップロック仕様にしてみた。ロックナットは Keny に作ったロッドと同様 KDPS に換えて、自分で EVA を削り出したフードを被せた。この加工はかなり面倒だった。
ガイドは Fuji Kシリーズの Alconite リング、ブラックのステンレスフレーム。ガイドラップはブルーメタリックの下巻きに、ProWrap Tiger Thread。上の Keny に作ったロッドとちょっと違った感じにしたかったので、カラープリザーバーを塗らずにロッドフィニッシュを直塗りしたところ、透け透けになってしまった。スプリットグリップのブランクが露出したところも同じ糸を使ったのだが、だいぶ違った感じ。統一感がなくてちょっと失敗。
フォアグリップの前がスプリットグリップの装飾と同じになるようにしようとしたのだが、なにか間抜けな感じになってしまった。その間抜け具合が我慢できなくなり、またマーブリング。今回は何本も同時に巻いていたので、最後の方は計画性に欠いてきていた。やはり、カラースキームとかしっかり決めてから巻き始めないとぐたぐたになってしまう。
Keny からの依頼は、Gloucester の State Pier から、鯖を釣るためのロッド。使用したブランクは SB812-Blend。6フィート9インチのブランクで、ラインレーティングは 10-17ポンド。所詮鯖釣りなので、もうひとつラインクラスが下のものでもよかったかもしれないが、SB811 でもブランクの重さは同じようだし、ダブル、トリプルでかかってもそのまま抜きあげる釣りなので、SB812 にした。アクションは Extra Fast。ティップはわりと細くて、張りはあるものの柔らかめだが、テーパーがかなりついており、バットのほうはかなりパワーがある。3本針の小エビをつけた胴付き仕掛けで、軽くしゃくりながら探ってくるという使い方には良いアクションだと思う。
ガイドは Fuji のKシリーズの Alconite リング、ステンレスフレーム。グリップは Fuji の VSS-17 をダウンロックで。ロックナットは、Fuji の KDPS を少しカットして、EVA を整形したフードを被せる。
ガイドラップは、ProWrap Tiger Thread の Yellow/White/Black にレッドメタリックのトリムリングを両側に。
Tony からの依頼は、Salem の Congress St. でスメルトを釣るための長くて軽いロッド。Salem の Bridge Street Bait and Tackle という店に、Richie という人がいるのだが、この人はスメルト釣りの名人で、時々Tony やその仲間が釣りをしている Congress St. の Water Taxi のポンツーんにちょこっとやってきては、他の人がぽつぽつしか釣れないところを、2時間くらいでリミット近く釣っていくとのこと。Tony はいつも悔しい思いしており、ぶつぶつ私に文句を言ってくる。Richie は10フィートくらいの延べ竿を使っており、Tony もそのぐらいの長さの竿が欲しくなったというのがきっかけ。
長くて軽い(片手で長い時間扱える)となると、いわゆるヌードルロッドと呼ばれる、サーモン、スチールヘッド、トラウトなどに使われる、胴調子の細いものくらいしか思いつかない。MHX のスチールヘッド、サーモン用のブランクに、このような条件を満たすものがあったので、Tony に少し高くなるけど(全部で100ドルくらい)それでも良いかと確認。Tony が私に依頼してきたときはだいぶ熱くなっていたので、とにかく作ってくれとのこと。使ったブランクは、ST1141-MHX。9フィート6インチ、2ピースのブランクで、ラインレーティングは、2-6ポンド、重さが1.9オンスと超軽量。
Tony はスプリットグリップなどが嫌いなので、非常にオーソドックスな Fuji の DPSM-16 に短めのフォアグリップをつける。バット側はこの長さのロッドのわりにはだいぶ短め。ブランク自体はかなり軽量であるが、ブランクが長いために、持ち重りがする。結果として、かなりカウンターウェイトを埋め込むことになった。ガイドは少々予算を抑えるために、Fuji のYガイド。Alconite リング、ブラックのステンレスフレーム。シンプルに、ProWrap Metallic Twist のシルバー/ホワイトをシングルラップ。シンプルすぎて寂しかったので、ブランクのラインレーティング等を記したスティッカーの両側にマーブリングを施した。
一番最後は、自分用のロッド。ロードアイランドの船からの釣り用に、少々硬くて張りのある軽めのロッドが欲しかった。以前も何度か書いたが、私は船からのイカ釣りは2つの釣り方を使いわけている。以下の活性が低く、底にべったりついている時は、ジグのアクションはゆっくりしゃくっては、時々停止。この釣り方には、胴調子の少し柔らかめのロッド(先日、友人のHさんに作ったようなロッド)が好みである。以下の活性が高く、表層から中層にイカの群れがあり、ジグを見るとすぐに飛びついてくるような時は、3/8オンスから1/2オンス程度のメタルジグをフリーフォールさせた後に、鋭いジャークという釣り方が良い結果をあげている。感覚的には、ジグに飛びついたイカをこちら合わせで引っ掛けるという感じだろうか。このような釣り方では、ジャークしたときにビシッと穂先がついてきて欲しいのだが、このようなロッドは持っていなかった。
ということで選んだのは、SJ843-MHX。7フィート、Fast Action のブランクで、ラインレーティングは8-15ポンド。Keny のロッドに使った SB812-Blend に比べると、似たようなパワーだが、ティップが少々太め、バットが少々細めである。MHX シリーズ全体に言えるが、中弾性のカーボンを使っている割にはレジンが硬く、張りがある。ブランクのウォールはそれほど薄くはないため、高弾性のきんきんのロッドに比べると、粘りがあるような感じ。
リールシートは Fuji VSS-17 で、ちょっと試しにアップロック仕様にしてみた。ロックナットは Keny に作ったロッドと同様 KDPS に換えて、自分で EVA を削り出したフードを被せた。この加工はかなり面倒だった。
ガイドは Fuji Kシリーズの Alconite リング、ブラックのステンレスフレーム。ガイドラップはブルーメタリックの下巻きに、ProWrap Tiger Thread。上の Keny に作ったロッドとちょっと違った感じにしたかったので、カラープリザーバーを塗らずにロッドフィニッシュを直塗りしたところ、透け透けになってしまった。スプリットグリップのブランクが露出したところも同じ糸を使ったのだが、だいぶ違った感じ。統一感がなくてちょっと失敗。
2012-04-12
2012年のタラのレギュレーション
今月の始め、2012年のメイン湾のタラのレギュレーションが確定した。なんと、ミニマムサイズが現在の24インチから19インチ。バッグリミットは現在の10匹から9匹になった。この変更は、5月1日より適用される。正直なところ、この状況で何故?という感じである。
これは良いニュースかというと、非常に難しい問題である。タラの資源量は明らかに激減している。では何故ミニマムサイズが24インチから19インチに引き下げられたかというと、ある研究結果でリリースされたタラの生存率がかなり低いといういことに基づく。どうせ資源を無駄にするならという部分もかなりあるようだ。それに加えて、今年は選挙の年となることも多分に関係していそうだ。
新しいレギュレーションでは、パーティーボートの釣り客が持ち帰るタラが確実に増えることになる。ミニマムサイズが24インチになってから、私がパーティ ボートでリミットアウトの10匹に達したのはたった一度しかない。これが19インチに引き下げられることになると、3回に1回はリミットアウトすることに なるのではないだろうか。
パーティーボートの関係者の人たちの反応はまちまち。Bunny Clark のオーナーの Tim などは、このレギュレーションの変更にかなり憤慨している(こちらの April 2 とApril 5 の記事を参照)。Eastmans'sのこの記事では、"can't get any better than that as far as bringing dinner home" と書かれているが、やはりあまり肯定的でない印象がする。
今日このブログを書こうと思ったきっかけは、Yankee Capts が今シーズンの GOM の釣りを完全にキャンセルしたこと(このページを参照)。この船は、夏は Gloucester からタラ、冬はフロリダでグルーパー等のオーバーナイトトリップを専門とする。今シーズンの GOM での釣りを完全にキャンセルした一番の理由は、バッグリミットの問題のようだ。一見、タラのバッグリミットが10匹から9匹となっただけに見えるが、実はこのバッグリミットのカウントの仕方が少なくともマサチューセッツの港から出る船に関しては1日のリミットではなく、1回のトリップでのリミットになったということ。以前は、オーバーナイトトリップでは出港を日付が代わる前にするだけで、もう1日分のリミットを加算できるというメリットがあった。例えば、午後10時に出港して、翌日の夕方に帰ってくる場合、タラのバッグリミットが20匹になった。これが、1回のトリップ毎に変更になるので、前日に出港してもリミットは9匹。2泊3日になるトリップとなっても、やはり9匹。こうなると、オーバーナイトトリップの魅力がまったくなくなってしまう。オーバーナイト専門の船としては、まったく商売にならなくなるだろう。キャプテンの苦渋の決断もよく理解できる。
また、どこのキャプテンも、来年はほぼ間違いなくレギュレーションが強化されることを予想している。場合によっては、GOM のタラは禁漁になる可能性も十分ある。もしそうなったら、このあたりのパーティボートはどうするのだろうか。
これは良いニュースかというと、非常に難しい問題である。タラの資源量は明らかに激減している。では何故ミニマムサイズが24インチから19インチに引き下げられたかというと、ある研究結果でリリースされたタラの生存率がかなり低いといういことに基づく。どうせ資源を無駄にするならという部分もかなりあるようだ。それに加えて、今年は選挙の年となることも多分に関係していそうだ。
新しいレギュレーションでは、パーティーボートの釣り客が持ち帰るタラが確実に増えることになる。ミニマムサイズが24インチになってから、私がパーティ ボートでリミットアウトの10匹に達したのはたった一度しかない。これが19インチに引き下げられることになると、3回に1回はリミットアウトすることに なるのではないだろうか。
パーティーボートの関係者の人たちの反応はまちまち。Bunny Clark のオーナーの Tim などは、このレギュレーションの変更にかなり憤慨している(こちらの April 2 とApril 5 の記事を参照)。Eastmans'sのこの記事では、"can't get any better than that as far as bringing dinner home" と書かれているが、やはりあまり肯定的でない印象がする。
今日このブログを書こうと思ったきっかけは、Yankee Capts が今シーズンの GOM の釣りを完全にキャンセルしたこと(このページを参照)。この船は、夏は Gloucester からタラ、冬はフロリダでグルーパー等のオーバーナイトトリップを専門とする。今シーズンの GOM での釣りを完全にキャンセルした一番の理由は、バッグリミットの問題のようだ。一見、タラのバッグリミットが10匹から9匹となっただけに見えるが、実はこのバッグリミットのカウントの仕方が少なくともマサチューセッツの港から出る船に関しては1日のリミットではなく、1回のトリップでのリミットになったということ。以前は、オーバーナイトトリップでは出港を日付が代わる前にするだけで、もう1日分のリミットを加算できるというメリットがあった。例えば、午後10時に出港して、翌日の夕方に帰ってくる場合、タラのバッグリミットが20匹になった。これが、1回のトリップ毎に変更になるので、前日に出港してもリミットは9匹。2泊3日になるトリップとなっても、やはり9匹。こうなると、オーバーナイトトリップの魅力がまったくなくなってしまう。オーバーナイト専門の船としては、まったく商売にならなくなるだろう。キャプテンの苦渋の決断もよく理解できる。
また、どこのキャプテンも、来年はほぼ間違いなくレギュレーションが強化されることを予想している。場合によっては、GOM のタラは禁漁になる可能性も十分ある。もしそうなったら、このあたりのパーティボートはどうするのだろうか。
2012-04-10
Herring はまだ?
3月30日、4月6日と、2週連続で Beverly Pier へちょっとチェックしに行った。Atlantic Herring の大きな群れが入ってくるのがだいたい4月の後半。昨年のようにからっきしだめな年もあるが、群れが入ってくれば、面白いように釣れる。サイズも大型のものは12インチ程度で、身はそれほど厚くないものの、尾頭付きで塩焼きでもいける魚も混じる。
今年は暖冬で、3月の半ばに異常な暖かさになったときには、Gloucester で鯖が釣れていたとのこと。以降、例年並みの気候に戻ったが、今年は早いのではないかと考えていた。
3月30日は、Beverly Pier に干潮の少し前に到着。釣り友達の Kenny に頼まれていたロッドを渡す約束もしていた。20分くらい竿を出していたが、まったく気配はなし。小さいエビか小魚の小さな群れを見ただけで、まったくだった。この日はその後 Gloucester の State Pier もチェックしたが、まったく魚の気配はなし。
4月6日は、満潮の少し前。やはり釣り友達の Tony に頼まれていたロッドを渡す約束をしていて、現地で会った。しばらくぶりにあった Tony と釣り談義をしながら、30分くらい竿を出していたが、なにもかからなかった。何度か、水面近くで小魚を追っていた10インチ程度の魚を見た。おそらく Herring だと思うが、それほど活性は高くなさそう。Herring の群れが入ってくると、あちこちでぱしゃぱしゃ魚が跳ねる音がするのだが、ぱしゃっという水音は数えるほどしかなかった。いることはいるのだろうけど、まだ数が少ない。前週にくらべて、水面近くを泳いでいる worm の数が増えた気がする。この感じだと、来週か、再来週か。
Tony にカレイはまだ行かないの?と聞いたところ、土曜日の午前中に Seaworm を掘りに行って、その足で Swampscott で竿を出してみるとのこと。どうだったか教えてと約束をして、竿をしまった。
土曜日の午後に Tony に電話したところ、Swampscott と Beverly Pier の両方でカレイを狙ってみたが、まったくあたりがなかったとのこと。こちらもあともう少しのようだ。
今年は暖冬で、3月の半ばに異常な暖かさになったときには、Gloucester で鯖が釣れていたとのこと。以降、例年並みの気候に戻ったが、今年は早いのではないかと考えていた。
3月30日は、Beverly Pier に干潮の少し前に到着。釣り友達の Kenny に頼まれていたロッドを渡す約束もしていた。20分くらい竿を出していたが、まったく気配はなし。小さいエビか小魚の小さな群れを見ただけで、まったくだった。この日はその後 Gloucester の State Pier もチェックしたが、まったく魚の気配はなし。
4月6日は、満潮の少し前。やはり釣り友達の Tony に頼まれていたロッドを渡す約束をしていて、現地で会った。しばらくぶりにあった Tony と釣り談義をしながら、30分くらい竿を出していたが、なにもかからなかった。何度か、水面近くで小魚を追っていた10インチ程度の魚を見た。おそらく Herring だと思うが、それほど活性は高くなさそう。Herring の群れが入ってくると、あちこちでぱしゃぱしゃ魚が跳ねる音がするのだが、ぱしゃっという水音は数えるほどしかなかった。いることはいるのだろうけど、まだ数が少ない。前週にくらべて、水面近くを泳いでいる worm の数が増えた気がする。この感じだと、来週か、再来週か。
Tony にカレイはまだ行かないの?と聞いたところ、土曜日の午前中に Seaworm を掘りに行って、その足で Swampscott で竿を出してみるとのこと。どうだったか教えてと約束をして、竿をしまった。
土曜日の午後に Tony に電話したところ、Swampscott と Beverly Pier の両方でカレイを狙ってみたが、まったくあたりがなかったとのこと。こちらもあともう少しのようだ。
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