GOM(メイン湾)でのタラなどの底物釣りのシーズンは、4月に始まって11月には終わる。私はシーズン中はだいたい月に1回のペースで乗り合い船に行く。
このGOMの底物釣りを始めて10年足らず。最初の頃は他の人の見よう見まねで何をどうしたらいいのかあまりよくわかっていなかったが、最近はバウ(舳先)で他の常連たちに混じってジグをしゃくるようになった。このジグのしゃくり方は人によってさまざまで、見ていても面白い。私自身ずいぶん長い間いろいろなスタイルを試してきたが、昨年は何か殻がむけたというか、何かつかんだ気がする。
ジグをキャストし、着底した後に、しゃくりながら寄せてくるのだが、このシャクリあげる動作が速すぎる人が多い。もちろん、モノ(ナイロン)ラインを使っていればラインの伸びがあるために多少激しくシャクリあげないとジグが泳がないのだが、今やPEの時代。これをPEでやっては、シャクリあげる動作中に魚が食うことはない。このジグをシャクリあげる動作、またフォールさせる動作でラインのテンションをある程度保って、ゆるやかなスピードで誘いをいれると、釣果がまったく変わってくる。
昨シーズンの初め頃には、こうすべきだというものはすでにあったのだが、11月に Bunny Clark の Extreme Day Trip でこの船の常連のグループと乗り合わせて、これが確信に変わった。この船はGOMの底物釣りにかけては多くの人が認める最高の船のひとつ。ニューヨークやペンシルバニアなど遠方から通う常連もいる。このとき乗り合わせた常連の一人は、この船のレポートにいつも名を連ねている、名人中の名人。この連中の釣り方がまさに私がこうすべきとイメージしていた釣り方そのものだった。
この釣行では私が自作した銅管でつくったシャクリ棒が大当たりで、そのシャクリ棒を使って船で2番目と3番目に大きい魚を釣り上げたし、釣り上げた魚の総数もこの常連グループと遜色がなく、だいぶ自分の釣り方に自信がついてきた。
左の写真はそのときに釣った26.5ポンドの White Hake。この魚が、昨年釣った中では一番大きかった。本当は5月から6月にかけてのタラの大物シーズンに、30-40ポンドクラスのタラを釣ってみたかったのだが、結局このシーズンはいろいろ忙しくて、一度 Newburyport の船のマラソン(通常より朝早くでて釣り時間が長いトリップのこと)に乗っただけだった。その時は数は釣れたものの、トロフィーサイズのタラは船で一匹も釣れなかった。また、9月にも大物狙いでマラソンに行ったのだが、このときも大物にはお目にかかれなかった。
今年の春の大物シーズンは、おそらく仕事もそれほど忙しくないので、もう少し行けたらいいなと思う。(しかし、この5月から6月は他にもいろいろ釣りたい魚があって、スケジュールの調整が難しいんだよね。)
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