2010-01-12

極寒のタラ釣り - Block Island

土曜日に Frances Fleet のレポートを読んでいたところ、タラがずいぶん釣れているとのこと。11月のサンクスギビングの週に Tautog に行って以来、乗合船は少々ご無沙汰だったのもあって、これはと思い海上気象予報をチェック。日曜日は10ノットの風、ガストで20ノットと、これまたあてにならない予報だが、釣りにはなるだろうということで、奥にお許しを受ける。早速、グリップとガイドを付け直したロッドにリールを付け、ジグやフライなど、タックルボックスにまとめる。Frances のタラ釣りは朝5時に出航。家からは約2時間程度なので、午前2時過ぎには家をでなければと思い、11時前にはベッドに入るが、寝付けない。12時頃に、これはもうだめだと思い、とりあえず現地に行ってしまってから寝ようということで、12時半に家をでる。I-495 を走っているときに外気温が華氏10度を切る。さすがにここまで寒いときに船に乗ったことはない。

Point Of Judith、午前2時30分。Frances Fleet の駐車場に到着。先客が1組、Frances Lady のスターン(艫)のスターボードサイド(右舷)に場所を確保している。ここまで寒い時に、バウでジグを振り回す勇気はないので、スターンのポートサイドに竿を置いて車にもどって仮眠。

午前5時、出航。この寒いのに25人くらいの釣り人が集まった。Block Island 周辺の釣り場までは約1時間半。北西の風、15ノットといったところか。Block Island の南東側の海域に6時半ころ到着。Montauk の船が3艇、すでに釣りをはじめている。Frances はどこにアンカーをうつか、付近を探っているが、なかなか決められない。いやな予感。結局、他の船から200mも離れていない場所に決める。7時ちょい前、最初のポイントでの釣り開始。ごく数人の餌釣りの連中を除けば、残りはすべてジグ。私もこの日はジグで釣るために来たので、もちろんジグ。

隣の釣り人がリリースサイズのタラをかける。私も同じくリリースサイズのタラ。誰かがサバを引っ掛けた。ということは、サバの大きな群れがあるのだろう。期待は高まるが、あたりは続かない。誰もキーパーサイズのタラは釣れていない。30分ちょっとしてポイント移動。他の船団から離れて、最初のポイントから北東側の海域で群れを探す。8時頃、2つめのポイント。30分でまた移動。どこに行っても釣れるのはドッグフィッシュ(Spiny Dogfish サメの一種)、チョギー(Choggie、Cunner とも。ベラの一種)、小型のレッドヘイク。これの繰り返し。この状態では、ジグにはまったく魚がかからない。まわりの釣り人は徐々にジグをあきらめ、餌釣りにスイッチ。

私はジグで釣るために来たんだという思いと、あがって来る魚の半分以上がドッグフィッシュなので、なかなか餌釣りに変える踏ん切りがつかなかったが、隣の釣り人がレッドヘイクやカレイ(これはこのあたりでは珍しいらしい)を釣るのを見て、ジグをあきらめた。もう午前11時を回っている。クーラーボックスの中は、ジグに食いついてきた巨大なチョギーのみ(これは15インチくらいあるチョギーにしては超大型)。餌に変えてすぐに初のタラのキーパーサイズが釣れる。

この後、船ではドッグフィッシュが7割、レッドヘイクが2割、残りが小型のタラ、リングなど。細かいポイント移動を繰り返すが、狙いのタラはさっぱり。正午近くになって、南西側へ大移動。Block Island の南南東くらいの海域に到着。Montauk の船がすでに4艇。3艇がドリフト(アンカーをうたない)で流している。どうやら、無線でこのポイントで釣れているというのが伝わってきたのであろう。すでに時刻は12時を過ぎている。残された時間はあまりない。

Frances Lady も Montauk の Viking Star の風上側に船を位置させ、ドリフトを始める。この状況ではもちろんジグだ。 LavJig の14oz に黄色の自作フライを使って、風下側にロングキャスト。かなり浅い。150フィートないかもしれない。風は依然10ノット以上あるようで、ドリフトのスピードが早い。ジグが着底して数度シャクるだけで、すでにジグは真下にある。何人かサバをかけたようで、期待が高まる。ラインはどんどん風上側に流されていく。急いで巻き取って、2投目。着底後すぐにかかった。リリースサイズがフライに食いついた。3投目。何度かシャクリ、ジグが真下に来たときに、ずっしりとした重み。ラインが風上に流されていながらも、なんとか巻き上げる。この抵抗感から、ファールフックだろうなぁと思っていたが、予想通り。それほど大きくはないが、文句なくキーパーサイズ。

この後、どうやら魚の群れを通り越したようで、再度元の位置にもどって、2流し目。ドリフトスピードが速く、なんどもキャストしなおさなければいけないので、10ozのジグに変えてみた。これは失敗。ラインの角度をあるていどに保てる時間が短すぎる。ラインに角度がつきすぎると、ジグにアクションをつけにくくなる。ということで、気合をいれて今度は16ozにする。LavJig は普通に小売で手に入るSolvroken の Norwegian Jig や Atom の Vike Jig に比べて、細身で抵抗が少なく、フォールスピードが速いし、引き重りしない。この寒さのなか着膨れして16ozをシャクっては巻き上げるのは重労働だが、これが最後のチャンスと思い気合を入れなおす。ジグを変えてすぐにタラがかかった。これはぎりぎりキーパーサイズ。続いて、リリースサイズを1匹、またキーパーサイズを1匹。他の人たちはあまり釣れていない様子。私は、ラインの角度を保つように、ロングキャストした後にある程度流されたらすぐに巻き上げというのを繰り返していたのが良かったのだと思う。再度船を移動して、3流し目。風が少し落ちて、ドリフトスピードは落ちたが、魚はかからなかった。船全体でもリリースサイズが2、3匹かかった程度で、時間切れ。

結局、終わってみれば、メインターゲットのタラを4匹。最後のポイントでなんとか取りこぼさなかったのが良かった。クルーも言っていたが、まわりを見る限り、おそらくハイフック(竿頭)。船全体でキーパーサイズのタラは合計25匹もいってないようだ。プールフィッシュは26インチくらい。私の釣ったなかで一番大きかったのは、25インチ程度で、多分3番目。釣りの内容はあまり満足できるものではなかったのだが、相対的にみれば文句は言えない。

しかし、この冬場の Block Island のタラ釣り、何年か前にも我慢できなくて来たことがあったのだが、どうも満足のいく釣りができない。GOM では、タラがいなくても、他の似たようなサイズの魚がジグにかかるのだが、この辺りではタラが食わないとジグでの釣りにならない。でもこんなことを言っておきながら、またいつか行きたくなるんだろうなぁ。

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