2013-04-25

4/21 タラ釣り - Captain's Lady II

ここ数年は暖冬のため、釣りシーズンの始まりが早かったが、今年はいつものニューイングランドの冬で、水温もまだずいぶん低い。地元の釣り友達も、まださっぱり魚の気配がないと言っていたが、まぁ予想通り。

このあたりの乗り合い船は、4月の頭から船を出していて、Haddock がそこそこよいペースで釣れているようだったが、タラのシーズンが始まるまで我慢することにした。ということで、4月20日、21日の週末のどちらかにしようと決めていた。

4月20日土曜日は海が荒れており、乗り合い船は出そうもなかったので、少し風がおさまるだろう、21日の日曜日にすることに。土曜日の昼にとりあえず Newbury Port の Captain's に予約を入れた。土曜日の夜は、NOAA のブイの情報と、海上の天気予報をずっと見ていたのだが、深夜12時の時点でも、釣り場の Jeffreys Ledge のブイでは波が6フィートくらい、Isle of Shoals では風が20ノット以上吹いている。この風が朝まで落ちないと、Captain's はキャンセルにしそうだなとちょっと心配していたが、キャンセルの電話もかかってこないので、とりあえず午前6時すぎに着くように家をでる。

Captain's に到着すると、すでに10人くらい釣り客が来ていて、スターンには竿がずらっと並んでいる。バウにも数本竿が置かれていたが、スターボードの前から2番目の位置を確保できた。

今日は全長90フィートの Captain's Lady II の一艇のみが釣りに出るとのこと。陸上の風は10から15ノットの間くらいか。海上は、予報通り15ノットから20ノット、ガストで25ノットというところで間違いないだろう。

午前7時30分出航。今日の釣り場は2時間はかからないとのこと。釣り客は合計で35人くらいか。このくらい余裕があれば、快適に釣りができそう。Merrimack の河口を出ると船は東に向う。風はやはり15ノットちょっと吹いており、波頭が崩れて白波がたっている。風向きは北西なので、それほど波に叩かれなかった。ポイントに近づくと、やはり Newbury Port にある Clipper Fleet の Challenger が同じ方向に向かっているのが見えてきた。最初のポイントには午前9時20分に到着。この風なので当然アンカーをうつ。前日は南の風で朝にかけて北へシフトしてきたのもあり、波は思ったより高くない。5フィートには届かないくらいか。

往路、知り合いのクルーに、「やっぱり餌釣りの Haddock だよね」ときいたところ、「そうだけれど、小さめのジグならいけるかも」とのことだったので、シマノのフラットサイドバタフライの8オンスを使うことにする。とりあえず5分くらいジグをしゃくっていたが、あたりはまったくなし。周りでは、餌釣りの連中が次々に Haddock をあげていたので、ジグをさっさとあきらめて、餌釣りに変更。この状況では、ジグは時間の無駄。

餌釣りに切り替えたところ、すぐにアンダーサイズの Haddock が次々に掛かる。毎回仕掛けが底に落ちてから、1分もしないうちに あたりが来るが、どうも魚のサイズが小さいようで、餌を飲み込まないために空振りが何度か。それでもまた少しすると、すぐにあたりがあり、毎回魚を掛けてはいた。しかし、すべて小型の Haddock でサイズが出ない。7匹目でやっと20インチくらいのキーパーサイズ。15匹目でやっと2匹目のキーパーサイズ。周りの人たちは3匹に1匹くらいのペースでキーパーサイズなので、かなり滅入ってくる。(魚の絶対数では周りにくらべてよいペースだったのだが、クーラーボックスはすかすか)

この後、なんとかキーパー率が少し上がり、合計40匹近く釣って、Haddock のキーパーをなんとか9匹確保。しかし、お昼頃になって食いがとまった。午後12時30分頃、このポイントをあきらめて、小移動。風もずいぶん落ちてきた。

2番目のポイントは、最初のポイントからハーフマイルも離れていないところ。とりあえず、持ち帰る分の魚は十分確保できたので、またすぐに餌釣りに切り替えることになるんだろうなぁと考えながらも、ジグに切り替える。今度は、Angerman の14オンスのジグに、サンドイールを模したソフトルアーをテザーに。今度は、周りにいた餌釣りの人にぽつぽつタラが掛かる。サイズも23,4インチくらいのなかなか良いサイズ。Haddock は掛かっていない。これはジグに切り替えて正解だったかもと思っていた矢先、ジグのフォール中にごつごつといった感触。すかさずあわせをいれると、それほど大きくはないが、タラの感触。こちらは23インチくらいのタラ。テザーに使っていたソフトルアーが切れてしまったので、フライにかえる。

しばらくして、しゃくり上げたときにズシンという感触。こちらはなかなか良いサイズのようだ。ばらさないように丁寧に巻き上げてくると、こちらはダブルだった。テザーには Pollock、ジグにはタラ。両方とも25インチくらい。だいぶ面白くなってきた。この時、同じくスターボード側、真ん中より少し前くらいで餌釣りをしていた人にかなりの大物がかかる。魚の姿が見えると、歓声があがる。なんと、28ポンドのタラ。(最近では30ポンドクラスはなかなかお目にかかれない)俄然気合が入るが、タラの食いは続かなかった。私はこの後20インチくらいのタラをスレで掛けたが、それでおしまい。

この後、ポイント移動を3回。風も落ちていたのでドリフトでの釣り。ドリフトするときは、ジグが良いのでそのまま続行。Haddock とタラのアンダーサイズが数匹掛かったが、それだけ。周りの餌釣りの人たちもぱっとしない。最後になんとかキーパーサイズの Redfish を掛けて、終了。

最終的には、19インチから23インチくらいの Haddock が9匹、タラが3匹、Pollock が1匹、Redfish が1匹の合計14匹。船内では、竿頭が20匹くらいで、平均6,7匹といったところだろうか。

小型の Haddock の餌釣りがほとんどだったが、タラを3匹ジグで掛けることができたし、この時期の釣りなので、まぁ満足。とりあえず、今シーズンは良いスタートとなった。