2013-01-28

1/26 スメルト - Sonny's Smelt Camp

さて、スメルトである。昨年の秋は、Salem や Gloucester でまったくスメルトが釣れなかった。Winthrop では、そこそこ釣れていた時もあったそうだが、私は行くチャンスがなかった。

釣り友達のOさんも同じで、いつ行こうかとそわそわしていた模様。私が、久しぶりに電話をしたとき、Oさんもちょうど私に電話をかけようと思っていたところだったそうで、やはり考えることは同じ。

いつもスメルトキャンプに行くと、帰りに新鮮なメインシュリンプ(甘エビ)を買ってくるのを楽しみにしているのだが、今年は漁が始まるのが1月23日で、漁ができるのが月曜日と水曜日だけとのこと。今年の漁獲量は去年の4分の1に制限されていて、果たしてありつけるかどうか。会社の休みを取らない限り、平日にはいけない。土曜日に多少残っているのを期待して、1月25日金曜日の夜からということで、予約を入れることに。

どこのキャンプにするかは迷ったが、 2年前の大釣りのこともあったし、雪が降っても比較的道が平坦で行きやすい、Sonny's にすることにした。メンバーも、また前回と同じく、Fさんを含めての3人。夜のタイドは、午前0時からの引き潮とのことなので、前回と同じく、そこから土曜日の昼までの2タイド(outgoing - incoming)とした。

金曜日の午後9時にOさんが家まで迎えに来てくれて、Fさんを途中でピックアップ、メインに向かう。Sonny's には、午前0時ぴったりに到着。先客はちらほらいたが、かなり空いている。結局その後、まわりの客は帰っていって、朝になるまで私たちだけだった。

とりあえず、事務所でチェックイン。料金は、一人ワンタイド15ドルで、3人で2タイドなので、合計90ドル。餌のシーウォームは1袋は料金に含まれており、追加1袋が5ドル。1袋にはみたところ、半ダース入り。追加の餌は今いるか、それとも後で必要になったら買いにくるか聞かれたので、後でいいよと。(これが、実は失敗だった。事務所のお兄ちゃんは、夜帰ってしまって、結局朝になるまで餌を買えなかった。夜中に餌が切れて、他の空いている小屋に残されていた餌をかき集めることになった。)

Oさんは、前回と同じ11番にしたいと伝えていたが、11番に行ってみると場所が違う。他に客はほとんどいなかったので、どこでも良いよとのこと。で結局、一昨年に11番があった辺りと思われる、右端の方の4人小屋(たぶん18番)を選択。小屋の場所によってどれだけ違うかどうかはわからないが。

小屋に入って、釣りの準備を開始。3人とも竿での釣り。これまた前回と同じく、私とFさんが同じ側で、私がストーブに近い奥に入る。Oさんは、Fさんの後ろ。とりあえず、水深を測ってみると、17フィート。今回、Fさんがみんなのために竿置きを作ってきてくれて、これがかなり具合が良い。竿を足元に置いて、長い時間釣りをしていると、腰を痛めるが、これだと竿を掴むのに腰を曲げなくてよいので、かなり楽。

釣りを始めると、まずはOさんが1匹、Fさん、私と続く。飽きない程度にあたりがあり、ぽつぽつあがってくる。サイズは全体的に小さ目か。あまり大きいのは混じらない。どこかで波が来るだろうと思っていたが、結局一昨年のような休む暇もないような波は一回も来なかった。面白かったのが、スメルトが水面下50cmくらいのところを泳いで行くのが見え、仕掛けを落とすと、ときどき餌を食ってくるのが見てわかる。しかし、活性はかなり低いようで、餌に向かってきて、近くまで来ると、プイッと向きを変えて行ってしまったり、餌を咥えても、口先でついばむようにして、針掛かりしないことも何度もあった。辛抱強く細かい誘いを入れて、餌を咥えてもしっかり口のなかに入るまで我慢してからあわせを入れないと釣れない。Oさんはこの水面すれすれのスメルトを、名人技で次々にかけていく。

朝、5時頃になって、かなりペースが落ちてきた。あたりの間隔もだいぶ空くようになり、私とFさんの仕掛けにはまったくあたりがなくなった、が、Oさんはそれでもポツポツ釣っている。Oさんいわく、小型のアイスフィッシング用のジグに、ソフトプラスティックの小さなひらひらが付いた仕掛けが良いとのこと。何故かわからないが、私とFさんの針だけの胴付き仕掛けにはまったく来ないのに、Oさんのこの仕掛けには来る。うーん、今回はOさんには大きく差をつけられた。

午前7時、上げ潮になって、何組か他の客がやってきたようだ。スメルトのほうは、もう何時間かかなりペースが落ちている。聞こえてくる話では、まわりもあまり釣れていないが、我々はそれよりは多少はましというくらい。午前9時30分をまわって、私が後30分くらいにしましょうかと切り出す。OさんもFさんも、一昨年の釣果からはだいぶ落ちるが、それでも十分に釣ったので、午前10時ころに来た小さな波(3人で5-6匹ずつくらい)が終わったところで終了。

Oさんは200は軽く超えていると思っていたが、後で数えたところ約280匹。私は、今回は約150匹。Oさんにはほぼダブルスコアの差をつけられてしまった。 Fさんは、私よりちょっとだけ多いくらいか。なんだかんだで、3人合わせると、約600匹だったので、意外。今回は、入れ食い状態になることはまったく無かった割には、長いスランプもあまりなかったので、気付いてみれば、そこそこいっていたという感じ。

午前10時30分、Sonny's を出発。Oさんが、Bath にあるメインシュリンプを売っている店に電話をかけたところ、もう無いとのこと。やはり、漁の次の日の、火曜日か木曜日でないとだめなようだ。ということで、Bath に寄るのはやめて、帰ることに。帰り道に、なんかスメルト以外のお土産がないと寂しいという話になって、Newburyport のあまり遠回りにならないところにあるシーフード屋さんに寄ることに。メインシュリンプはやはり無かったが、オイスターとカウンターネック(リトルネックのちょっと小さいもの)を各1ダースずつ、13ドルちょっとで手に入れた。私の娘はメインシュリンプを心待ちにしていたのだが、オイスターも大好物なので、これで勘弁してもらう。

土曜日の夕飯は、スメルトのフライと、たたきで。たたきは、大き目のスメルトを3枚におろし、腹骨、中骨を取って、小さく刻む。今回は、これにスメルトの卵をからめて、葱とゆず胡椒、醤油を少々。スメルトを生食するときは、アニサキスに注意しなければならないが、独特の風味があってなかなかのもの。日曜日は、甘露煮と煮干を作ってみた。煮干はまだデハイドレーターの中にある。

2013-01-09

カスタムロッド Gloucester Squid Special 2013

2012年はイカ、イカ、イカの年だった。以前は Marblehead でイカ釣りをすることが多かったのだが、今年は前半は Salem、シーズンの後半は Gloucester に通った。

Salem や Gloucester では、Marblehead と違って岸壁やそこそこ高さのある桟橋からの釣りになり、Marblehead 用に作った短いロッドでは少々やりにくいことがあった。そこでもう少し長めの竿を作ることにした。

以前、釣り仲間に作ったロッドがなかなか評判が良くて、今度は少し長めのロッドを作ってと頼まれていたのもあり、とりあえず夏に何本か手頃なブランクを買うことにした。購入したブランクは Mudhole MHX の S781、S782、それから St. Croix の 3S66ULF。St. Croix のブランクはちょっと高め($75)で、自分用。このブランク、MHX の2本に比べるとだいぶ Fast Action で、穂先がかなり繊細で、出来上がったロッドはかなり良かった。10月の Gloucester でのイカ釣りで大活躍したのだが、一度根掛かりしたときに、横着して穂先を掴んで引っ張った際にポッキリいってしまった。折れたのは先端1インチくらいだったので、穂先の方から数個ガイドを付け直して修理。これは次のシーズンも何とか使えそう。

12月に入って、釣り仲間用のロッドのことを考え始めた。St. Croix のブランクはものすごく良いのだが、パーツ代だけで $100 は超えてしまうだろうし、かなり繊細な穂先なので、私がしたように、折れてしまって修理を頼まれると、結構面倒。MHX のS782 は私の嗜好からすると、この釣りにはちょっと硬め。S781 は若干柔らかい感じがするが、値段も手頃で、3S66ULF に比べて穂先はそれほど繊細ではないので、良しとすることにした。そこで S781 を4本追加注文。4本は友人用、1本はいずれまた自分用に巻くかなということで。

12月20日から年末まで有給消化モードで、その間に一気に3本完成。最後の1本はちょうど完成したところ。

4本とも同じ仕様で、またしてもリールシートは Fuji の VSS16  で、EVA のスプリットグリップ。ガイドは、アルコナイトのKR コンセプトで、バット側から KL の 20H、10H、5.5H、KB の 4.5、KT の 4.5 が4つに、トップガイドが LG の 4.5。黒フックキーパーは、St. Croix の自分用のロッドでシングルフットのものを使ったところ、かなり便利だったので採用。3本はブランク、ガイドともに黒。こちらには、Gloucester Squid Special 2013 (去年、釣り仲間用に作ったのが Marblehead Squid Special 2012 だったので...)と印刷されたデカールをつけた。


残り1本は、10月に一緒に Gloucester に行ったときに注文を受けた NY のグンジさん用に作ったスペシャルバージョンで、白のブランクに、クロームのガイド。赤のトリムリングを付け、レッドメタリックの糸でガイドを巻いたところ、キャンディーケーンみたいになってしまった。こちらは名前入り。



ロッドを自作するときは、Brother の P-touch でデカールを作るのだが、なかなかきれいにできない。ロッドフィニッシュを塗るときに縁が浮いてしまうので、その前に何回かカラープリザーバーを塗るのだが、細かい凹凸ができるためにどうしても厚塗りになってしまうし、どうやっても縁がきれいに見えない。グンジさん用に作ったデカールは、新しい試みで、普通のインクジェットのプリンターで紙のラベルを作成(これはブランクが白色だからできること)。インクがにじまないように、いったんクリアコートをかけて、さらに水溶性のウレタンでラベルの縁を保護。多少良くなったが、それでも100%満足できる仕上がりにはならなかった(すみません、グンジさん)。まだまだ研究の余地がある。



2013-01-01

Tommy Farmer Cast Pro 13' Spinning

昨年の冬、ストライパー用のサーフロッドを作った。ブランクは、Rain Shadow の SUR1505F、12フフィート6インチで、カタログ上の錘負荷が2から6オンス。ガイドには、Fuji の SiC リングのKガイド(さすがにチタンフレームは高すぎて手を出せなかった)を使用。パーツだけで、300ドル近いかなり気合が入った竿だった。いつも使っている、4オンス+ベイトでよい感じかなと思っていたが、かなり硬いブランクだった。実際のところ、6オンス+ベイトでも十分振り切れる。逆に、錘が軽いと、竿のしなりが出せずに、距離がでない。

この竿は今シーズンSalem フェリーポートでイカの活餌を使ったストライパー釣りではかなり役にたった。イカを丸ごとつけると飛距離がでないので、重めの錘が使いたくなる。この竿は6オンスの錘にイカを丸ごと付けても穂先が負けないので、力ずくでフルキャストできた。しかも、30インチくらいのストライパーなら、ブリッジギャフやドロップネットなどを使わずに、そのまま抜きあげても平気だった。

しかし、Lead Mills での鯖の切り身を使って、特定のスポットを狙って投げる釣りでは、ちょっと使いにくかった。ということで、シーズンが終わる前にどうしてももう1本サーフロッドが欲しくなった。

13フィートくらいで、もう少し柔らかめ、値段も手ごろな竿がないか物色していたところ、Tommy Farmer Cast Pro Series に13フィートのスピニングモデルがあるのを見つけた。Tommy Farmer は、キャスティング競技もやっている人で、ブランクも販売している。ブランクを買って自分で巻くか、完成品を買うか考えた結果、どうしてもシーズンが終わる前に試してみたかったので、完成品ロッドを買うことに。

この竿、2ピースのバット側はテーパーがついていない。穂先は4オンス+ベイトで良い感じのしなりが出て、投げやすいし、距離もでる。魚が掛かかってやり取りをしているときに、Rain Shadow のブランクに比べてかなり敏感に振動が伝わってくるのにはびっくりした。ということで、かなりブランクは気に入ったのだが、問題はガイド。

Fuji のアルコナイトのSVガイドを使用しており、何故かキャスト中にティップから3番目のガイドに糸が絡む。私の投げ方に問題があるのか、それともPEラインと相性が悪いのか。もちろん、問題がおきるのは20回投げて1回くらいなものだが、他の竿ではこのような問題は経験したことがないので、 やはり気になる。

ということで、シーズンが終わってからガイドを代えることに。今年のオフシーズンの最初のプロジェクト。

ガイドをはずすときに、ロッドフィニッシュがきれいに落とせないことが多いのだが、今回はかなりきれいにできた。ヒートガンでロッドフィニッシュを熱し、ガイドラップの糸をほどいた後に、再度ヒートガンで残ったロッドフィニッシュを熱し、爪でそぎ落としては、アルコールでぬぐう。このブランクは、熱処理されたグロスフィニッシュのクリアーコートがされていたが、その層にはまったくダメージなしに、きれいにロッドフィニッシュを取り去ることができた。

ガイドは、Fuji の KW のアルコナイトリング。ステンレスフレームでも SiC だとガイドだけで100ドル近くになってしまう。今回はコストを抑えて、アルコナイト。トップだけ、SiC を使うことにした。ガイドラップの糸は、シルバーメタリックを下巻きに、コバルトブルーを上巻きに使った。

ロッドフィニッシュは2度塗りで、一層目にはラメを混入して、光があたるとキラキラ光るように。二層目は通常のフィニッシュで、表面が滑らかになるように。

一見、ガイドをやり直した竿には見えない、なかなか満足の仕上がり。これでガイド絡みのトラブルがなくなると思う。




12/25,28 へリング - Winthrop

12/20 から年末まで、休暇消化モード。しかし、天候はずっと荒れており、釣りができるチャンスはごくわずかだった。クリスマスイブの夜は風もおさまり、釣りができそうだったが、子供が2人いる身、さすがに家にとどまることにした。


25日、28日ともに、満潮の前後で、寒いながらも風がおさまり、なんとか釣りができそうだったので、また Winthrop にニシンを釣りに行くことにした。25日は、満潮の直前から約2時間半、28日は、満潮の前1時間から、下げ始めて2時間後までの約3時間の釣り。この気候で、スメルトも釣れないとなると、さすがに私以外だれも釣りをしていない。

さすがにニシンの数も減ってきて、ポツポツしか釣れなかったが、両日とも23cmから28cmくらいの、アトランティックへリングにしてはまぁまぁ大きめのサイズが26匹。小さいのはリリース。



氷点下の釣りなので、風が吹くと寒さが身にしみる。さすがに使い捨てカイロを持参して、竿と一緒に握りしめていた。



釣ったニシンは、またマリネを作り友人におすそ分け。10匹くらいを干して、大晦日にニシンそばにして食べた。

 年末から本格的な寒さがやってくる。ニシンも数が減ってきており、今シーズンの釣りはこれで終わり。次は、メインのスメルトキャンプだろうか。