2017-08-08

サバ@Eastman's

7月は半月ほど日本に帰省していた。帰って来てから、イカ釣りがもう少し良くなっていることを期待していたが、まったく改善する気配はなかったとのこと。7月末の週末は Beverly、Marblehead、Gloucester とはしごをしたが、小さいのが10杯くらい釣れるのがやっとだった。今年はもう駄目な気がする。イカがまったく来なかったのは、10年くらい前にもあった。

実りの少ないイカ釣りばかりしているのも虚しいし、ストライパー釣りのサバの餌のストックもなくなってきたので、サバ船に乗ることにする。

8月6日、日曜日。前日に Easterman's に電話したら、午前の船はもう予約でいっぱいだったので、午後の船を予約する。予報では20ノットくらいまで風が上がりそうなので、子供たちは連れて行かないことにした。

日曜日、午後12時30分頃、Eastman's に到着。早速チェックインする。午後1時に乗船開始とのこと。午後船を待っている人たちが結構いるが、皆、レンタルロッド組のよう。この季節は子供連れで船が混む。ほとんどの人たちは普段釣りをしないような人たちなので、ライントラブルを避けるために、バウの先端に陣取る。バウパルピットにはロッドホルダーがなく、アンカーラインがあるので、初心者は船が満員になるまでは、好き好んでこのような場所に陣取ることはない。

午後1時30分出航。船はぎゅうぎゅうの満員。Isles of Shoals に向かう。西南西の風が15ノットくらい吹いていて、ところどころ波がしらが白くなっているが、陸からの風なので波はそれほど立っていない。約50分後に釣り場に到着。Star Island の南東、岸から150mくらいのところにアンカーをおろして、釣り開始。

釣り開始から、5分もしないうちに、船のあちこちでサバが掛かり始める。私はダイアモンドジグに、投げサビキの3本針。ダブル、トリプルの入れ食い状態。バウは少しスペースがあると思っていたが、すぐ隣まで人が来て、魚を回収するスペースがあまりない。何匹サバが落ちてしまったことか。

その後、何度も波が来る。その度にダブル、トリプルで掛かる。休む暇もなく1時間ちょっと。5分以上間隔が空くことはなかった。ひたすら釣り続ける。サバのサイズはそれほど大きくはないが、それほど小さいのもいない。すべてが30cmから35cmくらい。小さめのはそのまま、大きめのはサバ折りにして食用に。バウには小さめのクーラーボックスを持っていき、足元に置く。魚が貯まったところで、デッキのベンチの近くに置いた、海水氷の入った大き目のクーラーボックスに運ぶことの繰り返し。

午後4時前、少し勢いが落ちてきたところで、ちょっと移動。最初の5分は釣れなかったが、そこからまた波が始まり、釣り終了の午後4時30分まで入れ食いだった。もう、何匹クーラーボックスに入っているかもわからない。

午後5時半過ぎに帰港。それから大渋滞に巻き込まれて、午後7時40分頃に帰宅。とりあえずたたきにしたが、生食には脂の乗りがちょうどよい感じで、美味だった。

結局、合計100匹ちょっと持って帰って来た。ストライパーの餌用のサバは、2匹ずつ真空パックにし、冷凍。全部で18パック作った。10匹以上、しめ鯖にし、残りの食用は数匹確保した後、近所の人に配りまくった。

サバの数としては、今まで乗った半日のサバ船では一番多かった。今回は忙しかったので、写真はありません。

2017-06-14

週末イカ

6月9日金曜日、風呂の後に Beverly と Salem エリアに出かける。とりあえずイカ、そしてイカが釣れなければストライパーという感じで、ストライパーの餌用の冷凍サバを持って行った。Beverly で満潮前後の潮が換わる頃合いを狙って行ったが、全く反応なし。水温も上がってきたし、そろそろポツポツ群れが来ても良いかなと思っていたのだが、ダメだった。その後、Salem でストライパー。こちらもあたりが一度あったきりで、一匹も掛からず。その後近辺をあれこれ周ったが、結局坊主。

6月10日土曜日。近所のOさんが、先日私が行ってきた、New Bedford の Nice Day Too に行って、ブラックシーバスとポーギーのお土産を持ってきてくれた。せっかくだから、日曜日の夕方に友人を呼んで一気に食べてしまうことにした。あと、イカがあれば良いなと、取らぬ狸のなんやらだが、土曜日の晩はイカ狙いに専念することにする。とりあえずまた満潮前後の Beverly から始め、ダメだったら今度は Gloucester というプラン。Beverly には満潮前の午前12時半頃に着いたが、若い連中のグループが大勢で来ていて、端っこの方でしか竿を出せない。とりあえず10分ぐらいやってみたが、前日と同様、反応なし。さっさとあきらめて、Gloucester に。

Gloucester のあちこちのポイントを試したが、小さいイカが2杯釣れたのみ。この小さいイカを2杯持って帰ってもなぁと思いながら、午前3時頃、先ほど試したポイントを最後にまた試すことに。ここでの2投目、イカらしきものを掛けたが、巻き上げる途中でばれた。Coleman's の Bullet スタイルのジグは、反応は良いが、バラすことが多い。3投目、ジグを落ちていく際の糸がすっととまり、糸ふけがでる。このパターンは間違いなくイカ。今回はバレないようにと祈りながら、巻き上げた。私のスケールでは、中の大といったあたりか。これがきっかけで、約15分の間、連続で9杯釣れた。ここであたりがなくなった。また戻ってこないかと、30分くらいねばったが、その後はさっぱりだった。



最後の最後に何か拾いものをしたようで、救われた。とりあえず、日曜の晩に刺身とあと一品作るくらいの量は確保できたので、良かった。

2017-06-06

週末、イカ、ストライパーなど

6月2日金曜日の晩、Gloucester へちょっと偵察に行く。先々週ポーギーだらけで釣りにならなかったが、そろそろイカかサバがいてもよいかなと。近所のOさんも同じ考えで、現地でばったり。最近は特に連絡を取らないのに、行動パターンが一緒のようで、釣り場でよく会う。

1時間弱ねばったが、サバの気配はなし。時々小さめのストライパーの魚影が見える。私が小さめのイカを1杯あげた以外はなにもなし。さっさと切り上げ、Beverly へ向かう。Oさんも私も基本的には同じプランだった。

Beverly の桟橋の先端、潮が止まる前後だけは、シンカーを使わずに釣れるので、これがねらい目。釣りを始めてまもなく、私の竿に大きめのイカが掛かる。続いて、Oさんにも。それほど数はいないようだが、ポツポツ掛かる。1時間くらいで合計5杯。Oさんは、その後なかなか続かず、あと1杯を追加したのみ。ただ、大きめのイカが2杯だったので、夕飯の刺身には十分な量。

シーズン初めのイカはジグを見つけて飛びついてくるわけでもなく、喰いも浅いので、細かめのアクションでゆっくりジグを抱くのを待つというのが基本だと思う。Beverly の桟橋の先端はそこそこ深さもあり、ノーシンカーでナオリーのBを使っているとかなりかったるいのだが、これが良かったようだ。

6月4日日曜日。満潮近くに Beverly でまたイカ狙い。潮が止まる前は1杯しか釣れなかったが、潮が動き出して、シンカーを使うようになってから、連続して何杯か掛かった。しばらくすると Tony がやって来た。彼はまだ今シーズンまだ1杯も釣れていないとのこと。昨晩はOさんが来てたらしく、10杯以上釣っていたとの話を聞く。(金曜日の晩ちょっと悔しかったのかな?)

今回は、1時間半足らずで、合計11杯。大型が多かったので、シーズン初めとしては悪くない。この感じだと、あと10日くらいで、数が出始める気がする。


 イカ釣りの後、Lead Mills でストライパー。こちらも1時間半くらい釣りをした。合計4匹釣れたが、25インチ、25インチ、22インチ、26インチと、キーパーはなし。釣りとしては楽しかったが、まぁこんなものかな。

メモリアルデー ポーギーフィッシング

毎年、5月末頃には、Buzzard Bay のポーギー(スカップ)とブラックシーバスの最盛期となる。ここ数年はタラがキープできなくなったため、4月から5月にかけてNHやMEのパーティーボートに行かなくなった。ということで、5月29日月曜日メモリアルデー、昨年末以来のパーティボート。今回は娘を連れて New Bedford の Nice Day Too というカタマランの船に乗る。

毎年5月初めから6月の下旬まで、Montauk の Viking Fleet が New Bedford にやって来るのだが、今年は来ていない。なので、Buzzard Bay で釣りをしているパーティボートは Nice Day Too と、Onset の Lady K だけのはず。

Nice Day Too は、中国人キャプテンの船で、乗客も中国人だらけになることがある。今回は連休の最終日で天気が悪いこともあり、乗客は十数人しかいなかったが、自分たちも含めてほぼ全員アジア人だったかも。

料金は一人80ドル。12歳未満は子供料金で半額の40ドル。娘は誕生日が6月で、まだ11歳だったので、40ドルですんだ。

出港は午前5時なので、家を2時半頃出発、現地着4時。船に荷物を積み、船の上からちょっと遊びで竿を出す。この時期はイカがいるはず。昨年は出発前の20分くらいで5,6杯釣れた。今回は1杯釣れたが、後が続かない。15分くらいで諦め、船内に娘と入る。

予定通り午前5時出港。釣り場には6時頃到着。小雨がぱらつき、風も10ノットちょっと吹いている。一投目、1分もしないうちにブラックシーバスが掛かる。娘にも 同じくブラックシーバス。サイズは15.5インチくらいのキーパー。とりあえず、バッグリミットが一人5匹、娘と合わせて10匹分の枠があるのでキープしたが、キャプテンがブラックシーバスはいくらでも釣れるから、そのくらいのサイズはリリースしといたらとのこと。キャプテンの言った通り、ブラックシーバスはいくらでも釣れた。後半はきれいな水色がかった頭部が張り出た18-20インチの大型の雄だけキープ。



途中、雨が強まり、娘は寒くなって船内で休んでいた。後半また戻ってきたが、その時点で52Qt のクーラーボックスは、魚と氷でいっぱいだったので、残りの時間は自分の竿は置いて、娘に釣らせてあげることに専念する。

結果、ブラックシーバスはリミットの10匹。キーパーサイズは合計30匹くらい釣ったと思う。ポーギーの方は、11インチ以上のものを(レギュレーションでは10インチ以上)を合計52匹キープした。我が家でブラックシーバスを2匹、ポーギーを10匹くらいキープ、残りは近所に配りまくった。刺身、蒸し魚、塩焼き、鯛めし、漬けと、連日の魚料理のフルコースで、満足。

2017-05-22

2017 初ストライパー

5月20日土曜日。日曜日の昼は予定があるので、どうしても土曜日のうちにカレイ釣りに行っておきたかった。結局、金曜日の夜は一睡もせず、家を朝5時半前に出る。まずは、Salem の Tomo's Tackle へ行き、シーウォームを買う。Tomo さんにカレイはどうですかと訊くと、まぁボチボチとのこと。そんなには釣れていないか。7時に Swampscott に到着。先客は3組。



天気は良いが、気温が前日からぐっと下がり、風が冷たい。最初のうちは、一本を置き竿、もう一本の竿でちょい投げ、時々竿をしゃくって巻いてきては、またちょい投げ。まったく掛からない。カニさえ喰ってこない。だんだんやる気が萎えてきて、しまいには2本とも置き竿で、バケツに腰かけてうとうとする。午前10時頃まで釣りをしていたが、隣の釣り人が1匹、その向こうの人が1匹あげただけで、私は坊主。さすがに眠くなってきたので、家へ帰ることに。

5月21日日曜日。夕飯前から、天気予報とタイドチャートを見て、どうしたものかと考えていた。昨日、Tomo さんが、Beverly でストライパーのブリッツが あり、ぼちぼちキーパーがあがり始めたと話していた。私自身も、先週 Gloucester でストライパーを見ている。まだちょっと早い気もしていたが、明日は夜風が強くなり、雨も降るようなので、きのうの坊主で不完全燃焼していたのもあり、とりあえず様子見に出かけることに。

先日釣ったニシンの冷凍を4匹持って、夜8時半過ぎに、家を出る。釣り場には午後9時半過ぎに到着。誰もいない。一人の釣りはのどかでよいものだ。1匹目のニシンを4つに切って、その一つを針にかけ、一投目。ナイフやビニール袋を片付けていたら、いきなりベイトランナーがギィーと鳴る。急いで竿を持つと、また糸が出て行った。ここでベイトランナーのドラグをロックして、竿をゆっくり合わせると、ゴンと魚がのってきた。

久しぶりの感触。とりあえずしっかりテンションを維持して、少しずつ糸を回収していくが、度々ドラグを出して抵抗する。この重量感、いきなりキーパーか?

いずれにせよ、このサイズは抜き上げることは無理なので、水面近くに降りていき、ゆっくり魚を寄せる。昨年、一昨年とストライパーがあまり釣れなくて感触を忘れてしまったが、このゆっくりとした感じ、まぁ30はあるよなと考えていた。ようやく魚影が見える。予想通り30くらいか。明らかにキーパーだったので、丁寧に時間をかけて、ランディング。メジャーで測ると、この季節の魚らしく細めの魚体だったが、31インチあった。

 
今年初のストライパー釣り、釣り開始3分、餌一切れ目でキーパーが掛かってしまった。これで、昨日のもやもやの分を取り返した。

釣れたストライパーは早速締めて、内臓とえらを取り、バケツに水を汲んで血を流す。餌も残っていることだし、血が抜けるまでちょっと釣りをしていようかと、2切れ目の餌。またすぐにベイトランナーの糸がでていったが、針掛かりせず。仕掛けを回収し、次の一切れ。こちらも数分もしないうちにベイトランナーが鳴る。竿を持ちベイトランナーをロックし、ゆっくりとした合わせを入れる(サークルフックなので、大きな合わせは禁物)。今度はしっかり針掛かりする。ラインから伝わってくる、ぶるぶるとした頭をふる感触。先ほどの魚よりは小さめ。キーパーにちょっと届かないくらいかなという感じだったが、上げてみれば25インチだった。3インチも足りない。まぁいずれにせよ、ストライパーは28インチ以上を1匹しかキープ出来ないので、サイズがあってもリリースなのだが。こちらのストライパーは、さっさと抜き上げて、針を外し、すぐに水へ返した。まだ餌はニシンが3匹あったがこちらはごめんなさいをして、ここで切り上げることに。
釣り道具を片付けて車に戻ると、向こうから人影。Tony だった。ということでちょっと立ち話。Tony はまだキーパーをあげてないらしい。私が、いきなりキーパーが釣れて、あたりもがんがんあるよと話したら、まだ餌は残っていないかと聞いてきた。あと10分早く来て入ればあげたのに。多分明日から Tony は目の色をかえてストライパーをやりに来るんだろうな。

家には午後11時過ぎに到着。深夜12時までには刺身の柵にして片づけを終了。明日はお刺身だ。

2017-05-18

海が賑やかになってきた

5月12日金曜日の夜の天気予報は、ほぼ無風だった。ニシンも先週の気配ではもう数が減っているだろうし、次まではちょっと時間が空くかなと思っていたので、今一つやる気が出なかった。それに平日の寝不足。夕飯を食べて風呂に入ったらもうぐったりで、ぐっすり寝てしまった。

翌日、子供たちの運動会。朝、Line を見たら、Oさんからメッセージが入っていた。Gloucester で、中くらいのサバが釣れて、イカもサビキに掛かったと。またしても機会を逃してしまった。

運動会の間、天気予報をチェック。夕方から雨、日が替わってから風も上がってくるとの予報。どうしたものか。午前2時ぐらいまでは、風向きからして、何とかなる。満潮は午前2時くらいなので、サバやイカなら、満潮のちょっと前ぐらいが勝負か。ただ、気温が低いうえに、雨まで降られたらちょっと辛いかな。そんなことばかり考えていた。ただ、ここを逃すと、日曜日は強風で釣りにならない。少々奮起して、風呂の後に家を出発。

Gloucester に着いて、とりあえず竿を出す。幸い、雨はまだ降ってこないし、風も予想よりも弱かった。まず最初に掛かったのはニシン。次もニシン。また次もニシン。ニシンはピークはすぎたと思っていたが、入れ食い。水温がまだ低めのためだろうか。サバなんか全然釣れないじゃんと考えていたら、水面近くを何かの群れが通過。群れの並びかた、個体のサイズ、スピードからして、確信は持てないが、イカだろう。すぐにエギを出して、誘ってみるが、まったく反応なし。群れは去ってしまった。

また、仕掛けをサビキに替え、サバちゃんやって来いと願をかけたが、ニシンまたニシン。サイズはすべて大型。もうニシンを大量におろすのは飽きたので、とりあえず30匹まで釣ったら辞めることにする。

しばらくして、また先ほどの群れが水面近くを通過。じっと観察していると、その中の個体が体の向きを変えずに、進行方向の反対へすっと動いた。ここで、イカの群れだと確信。沈む速度の違うエギをいろいろ試してみたが、反応がない。やはり、水温がまだ低めのときのイカは活性が悪い。

またしばらくして、今度は表層近くにニシンが。それを追いかける影。ストライパーに間違いない。サイズは25インチくらいか。

ニシンも30匹に達したので、本格的にイカを狙ってみる。今度は底近くを丁寧にしゃくる。何投かしたところで、遂にエギにのって来た。サイズは、胴長が9インチくらいの、(私の分類では)大の小というあたり。ちょっと時間が空いて、今度は小の大が一杯。ここで終わりだった。

また、釣り場でニシンのウロコと内臓を取っていたら、2時近くになってしまった。風があがり、強い雨が降って来た。

まだ水温があがらないのに、一気に海が賑やかになって来た。例年、イカの第一弾は5月の末、Marblehead というパターンが続いていたが、昨年も今年も5月の半ばに最初のイカ。もちろん、まだまとまって釣れる数はいないが、毎年だんだん早くなってきている気がする。







翌日、ご近所さんに生ニシンを配る。我が家は、ニシンの塩焼き、イカの刺身。それから、ニシンを刺身にして、ショウガとネギをたっぷり。ニシンは小骨を処理するのが大変だったけど、こんなに刺身が美味しいとは。イワシとサバの間ぐらいか。脂も適度にのっていて、青魚の香りが少々あるものの、まろやか。今まで刺身に挑戦しなかったのを少々後悔。

余ったニシンを数匹、三枚におろしたあと、塩麹に漬け込む。切り込みという料理で、北海道のものらしい。こちらは、3日おいて今日初めて食べてみた。こちらも絶妙。ニシンというのは実はかなり美味しい魚なんだということを発見した。

2017-05-10

春ニシン

雪が融け芝生が青々と繁り始める頃になると、そろそろ釣りのシーズンが始まる。芝生の中に黄色いタンポポの花が混じるようになると、ニシンがやって来る。

4月21日の夜に Beverly と Gloucester へ偵察へ行ってきたが、その時は何もいなかった。ただ、シーウォームが水面近くで泳いでいて、いわゆるバチ抜けが本格的に始まる様相を示していた。4月28日の夜、Beverly へまた偵察に行った。シーウォームがあちこちにいたが、ニシンの気配はない。一応竿を出してみたが、なにもなし。あまり気力がなかったので、Gloucester に行くのは辞めて、家に帰って来た。

翌日、4月29日土曜日、近所のOさんから電話。Oさんは前日同じように Beverly へ行って、その後 Gloucester に行ったところ、ニシンがあちこちで小魚を追いかけていたとのこと。とりあえず、30匹ぐらい釣って帰って来たとの報告。私は釣り仲間の中では、割と勘が良いほうで、釣り場の選択が分かれたときは、だいたい良い方にいるのだが、今回は大外れ。ということで、土曜日の夜に Gloucester に行くことにする。

Gloucester Pier に着いて、まずは Yankee Clipper の停泊している近くの常夜灯がある場所をチェック。時々、魚がはねる水音がしているので、ニシンは間違いなくいる。仕掛けはアジ釣り用でちょっと針が大き目のサビキに、底を取るのに必要最小限の錘を付けて、仕掛けを投入。何度かしゃくっていると、ゴンと重みを感じる。岸から釣れるニシン(Atlantic Herring) としては、一番大きいクラス。平均サイズで25cmくらい、大きいものは30cm近くある。ほぼ入れ食い状態。

しばらくすると、Oさんがやって来て、一緒に釣りをする。私は1時間くらいで50ぐらい釣れたので、そこで切り上げることに。Oさんはまだ釣りをしているので、私は釣れたニシンのウロコを取りながら少し釣り談義。

家へ帰って、釣ってきた50匹のニシンを三枚におろす。ニシンは丸々太っているように見えたが、これは腹いっぱいにシルバーサイドの稚魚がつまっていた。

おろしたニシンを塩漬けにして、奥さんに何時間かしたら塩を流すように書置きをして寝る。お昼頃起きてきて、すべてのニシンをマリネにして(総重量で6kg以上あった)、ご近所さんに配るのに小分け。10家族ぐらいに配った。

翌週、5月5日金曜日の夜。配ったニシンのマリネが好評だったので、もう一回釣ってくることに。目標はやはり50匹。先週釣った場所に行くと、先客が。前日の夜は入れ食いだったのに、今日はまったくだめとのこと。バケツを見ると一匹も釣れていない。これはまずいなと思い、とりあえず竿を出すが、ニシンの気配はなし。先客はさっさとあきらめて帰っていった。

私も10分もしないうちにあきらめ、ポイント移動。水面近くでのアクションはまったくなかったが、底近くまでサビキを落とすと、喰って来た。ただ先週と違って、活性が低めのよう。喰いが浅いようで、水面から上げた時にバレる。それでも何とか丁寧に釣って、目標の50匹を釣りあげた。今回は2時間かかってしまった。

釣れたニシンはまた釣り場でウロコを落とし、今回は内臓も取ることにした。なんだかんだで、すべて処理するのに1時間半くらいかかった。夜中一人でなにやってんだか。



家のマリネの作り方。

1. ニシンを3枚におろして、腹骨をそぎ取る。
2. 切り身をバットに並べて、塩を振る。
3. 3時間程度したら、塩を洗い流し一口サイズに切り分ける。
4. 玉ねぎ、にんじんを千切り。
5. ニシンと野菜を大き目のバットに入れ、粒マスタード、粒胡椒、スパイス(胡椒、ローリエ、タラゴンとか)、レモンの薄切りを追加。
6. オリーブとピメントスの瓶詰、ケーパースの瓶詰を汁ごと追加。
7. ホワイトビネガーとオリーブオイルを適当に入れる。
8. あとは手袋をして、全体に均等に混じるようにする。
9. 冷蔵庫に保存。3日目ぐらいがオイルがなじんで食べ頃かな。

今回は友人からレシピを教えてと言われたのだが、すべて目分量で、すごく適当なので、レシピというほどのものはない。