2010-02-28

タックルバスターズクラブ

メイン州の DMR (Dept of Marine Resources) から封筒が届いた。中にはレターが1通、名刺サイズのカードが1枚、それからステッカーが2枚入っていた。

去年、メイン州の乗り合い船、Bunny Clark で26.5ポンドの White Hake を釣ったときに、キャプテンがこれをメイン州の DMR に報告したいかどうか訊ねてきた。報告すると何が良いのか聞いたところ、後でカードを送ってくるとのことだった。面白そうなので、お願いした。

書面は以下の通り。

Dear XXXX

    CONGRATULATIONS! Your 2009 fishing season catch of a 26.5 lb, 43.5 inch HAKE has qualified you as a 2009 Maine Tackle-Busters Club Member.  Enclosed, please find a Tackle-Busters decal along with a decal of your qualifying species and your membership card.  Thank you very much for your participation and I hope to see your name again this coming season.

Sincerely,
Bruce J. Joule
ME DMR Marine Recreational Fisheries Program Coordinator

奥に見せたところ、こういうのが釣り人の心をくすぐるんでしょと見透かされてしまった。

2010-02-27

2010冬プロジェクト - 2本目/3本目

私はソフトウェアエンジニアで、あるオープンソースのプロジェクトにたずさわっている。今日がそのコードフリーズの日。先週は久しぶりに仕事での徹夜を何度かした。この歳になると後でぶり返しが来る。水曜日の夜は13時間寝てしまった。

それはさておき、この忙しい中、毎日数十分ずつ作業を進めて、とりあえずこの冬2本目/3本目のロッドが完成した。


こちらはタラのベイトロッド。アンダーラップには薄い青緑にオレンジのアクセント。ガイドラップは、Size D の赤い(Candy Apple)スレッドを使った。赤りんごと青りんごといった感じか。

スパイラルの配置は、最初のバットガイドを左に10度くらい、2番目を40度くらい、3番目が150度ぐらいだろうか。リールから3番目のガイドまでなるべくラインが真っ直ぐに通るように調整した。
ガイドの径はバット側から、20-10-8-12-12-10-10 で、トップは 10。2番目を小さくしているのは、ラインのコースが真っ直ぐになるように。3番目が小さいのは、ロッドに加重をかけた際に、このガイドにもしっかりラインが乗るようにするためである。

今回は餌釣り用のロッドで、遠くにキャストする必要はまったくないので、レベルワインドのリールを使うことを考えている。レベルワインドを使うのであれば、スパイラルガイドによる、ラインの偏りはまったく気にする必要はないだろう。

ロッドフィニッシュは、Thread Master の Lite を2層塗った。これは他のフィニッシュと比べて、2剤を混ぜるときに気泡が入りやすい感じがするのだが、混ぜてから固まり始める時間が他のフィニッシュにくらべて長い気がする。わりとゆったりと作業ができて良い。



2010-02-18

進捗

先週末に、Mudhole MHX CB841-Blend で作製中のロッドにガイドを取り付けた。こちらは、Fuji のアルコナイトのコンセプトガイド。ガイドのスーペーシングは Fuji の参考スペックと同じ。

こちらは日曜日の夜にロッドフィニッシュを塗って、乾かした後に、今日軽くサンドをして、Permagloss を薄く塗った。あともう一度表面をきれいに仕上げて、バットキャップをつければ完成。

こちらは、タラの餌釣り用のロッド。こちらは今日ガイドの取り付けが終了した。Fuji のハードロイの HN ガイドをスパイラルに巻いた。

今、ロッドフィニッシュ一層目を塗り終えたところ。ベースメントのロッドフィニッシュモーターで明日まで乾燥させる。

ガイドを巻いたときの糸が少しささくれてしまったので、表面がうまくフラットにならなかった。2日くらい乾燥させた後に、軽くサンドでならして、2層目を塗ろうと思う。

気付いてみれば、もう2月も半ばを過ぎた。あと6週間でタラの乗り合い船が始まる。例年4月、特に初旬はあまり釣れない気がするが、4月中に一度は行きたい。

タラの釣りを始めてまもなくは、餌釣りでお土産を確保してから、ちょっとジグを試してみるという感じだったのだけど、ここ数年はほとんどジグ。よっぽど食いが悪くて、ジグを振り回しているのがむなしくなるとき以外は、餌釣りをしていない。今度はこの餌釣りロッドでどのくらいいけるか試してみようかな。

2010-02-13

2010冬プロジェクト - 1本目完成

ついに、今年の冬のロッド作製プロジェクト1本目が完成。Mudhole MHX S-781-MHX (2-6 lbs/fast/ultra light) をバット側から約9インチ切って、5フィート9インチにしたもの。

今週の前半に1層目の2剤混合のロッドフィニッシュを塗り、その後すこしでこぼこをならして、一昨日Permagloss でもう1層。昨晩、EVA のバットキャップを接着した。

ガイドに巻いた青の糸(Madeira の Polyneon)は、ロッドフィニッシュを塗ると、きれいな深みのある青になって、結構満足している。


これは今シーズンの Marblehead / Beverly のピアからのイカ釣りとスメルト釣りのメインの竿になる予定。

今晩は、タラの餌釣り用のロッドに Permagloss を塗りなおした。これはグリップを装着したときに、アルコールで余分なエポキシをふき取った際にはげてしまったため。

それから、Mudhole MHX の CB841-Blend で作製中のロッドにガイドを仮付けして、スタティックテスト。ガイド位置をマーキングした。今週末にガイドを巻く予定。

2010-02-11

ハイパロングリップ

タラのベイトロッドの続き。先週、EVA でリアグリップを作成し、昨晩このリアグリップとリールシートをブランクに取り付けた。リールシートとブランクの隙間がだいぶ小さかったので、今回はポリウレタンのアーバーを使わず、ファイバーメッシュテープをブランクに巻きつけて終わり。

今晩は、フォアグリップの作成した。結局、予定通り、赤いハイパロンを使うことにした。まず最初にハイパロンのストレートグリップにマンドリルを差し込んで、簡易レースにセット。グリップの先端側を細くサンドペーパーで削っていった。グリップのリールシート側も、軽く傾斜をつけるように整形。ここまではそれほど苦労しなかった。次に、グリップの穴をブランクに合うように広げていく。ハイパロングリップはブランクに接着するときにお湯につけて柔らかくするとかなり伸びるので、穴は小さめで良いのだが、今回はブランクが0.8インチぐらいの径に対してグリップの内径が0.5インチなので、ちょっと無理め。もし入ったとしても、外径が大きくなりすぎて、リールシートとつりあわなくなってしまうので、地道にリーマーで削り始めた。

これがいつまでたっても広がらない。リーマーを無理やりドリルにセットして削ろうとしたのだが、すぐに外れてしまってなかなかうまくいかない。結局、3時間以上格闘して、内径を0.7インチくらいまで広げた。これが EVA やコルクだと、15分もかからないと思う。いかにハイパロンが他のグリップ素材と比べて丈夫であるかということをまた思い知らされた。ハイパロンは EVA やコルクに比べてずっと重いのだが、滑らないし、本当に丈夫で、欠けたり、変形したりしないので、ソルトウォーターのヘビーロッドに向いている。ただ加工はこれでもかというほど大変なので、今回はより負担のかかるフォアグリップだけにした。

ハイパロングリップのブランクへの装着は非常に簡単。熱で柔らかくしてしまえば、すっと望みの位置まで押し込んでいける。今回はちょっと思い立って、ハイパロンのフォアグリップの先端に、EVA グリップの切れ端を加工したものをアクセントに加えた。

そうそう、グリップをインストールするときにブランクに付いたエポキシをアルコールでごしごし拭いていたら、ブランクに塗った Permagloss がはげてきてしまった。ガイドを付ける前に、もう一度きれいに塗りなおそうと思う。

2010-02-09

ウルトラライトのロッドにガイドを付けた


Mudhole MHX のウルトラライトブランクにガイドを付けた。こちらは土曜日に黄色をベースに、ブルーメタリックのトリムバンドという組み合わせで巻いてみたのだが、どうも気に入らず、全部やり直し。糸を替えて巻きなおした。今度は、ターコイズブルーのトリムバンドに、ちょっと茶色がかった薄いシルバーの糸でガイドを固定。この色が両端に少しのぞくように、濃い青の糸を巻いた。

ガイドは、以前サバ釣り用のロッドを G.Loomis のブランクで作ったときに使おうと考えて購入した American Tackle の青のジルコニアリング。結局、その時は気が変わって、Fuji の SiC にしたので、余っていた。

このロッドは全体に青を基調にしたので、いい感じになったのではないかと思う。ガイドを6つとトップを Fuji のコンセプトガイドに準じる配置で取り付け、カラープリザーバーを塗ったところまで。後は、ロッドフィニッシュを塗って、バットキャップを付けて終了。あと数日でこのロッドは完成する。

週末はそれ以外にも並行して作業を行っていたロッドを2本のロッドにグリップを装着。今日、リールシートを接着した。

1本は、最初にタイガーラップの練習に使ったバルクブランクのやつ。こちらには、EVA のグリップを。先日このタイガーラップの部分にロッドフィニッシュを塗ったときにちょっとでこぼこになってしまったので、サンドペーパーをかけてでこぼこをとり、その上に Permagloss を何層か塗ったところ、そこそこ見られるようになった。リールシートは、Pac Bay のスプリットタイプのもの。

もう1本は、もう少しまともなブランク。こちらは上のウルトラライトのブランクと同様、Mudhole の MHX シリーズのブランク。7フィートの BLEND シリーズのブランクで、型番は CB841-Blend。クランクベイト用のブランクなのだが、柔らかめで胴調子気味なら船でのイカ釣りに使えるかと考えて購入した。ところが、思ったよりヘビーアクションで、ちょっと思惑がはずれたが、まぁ巻いてみるかと始めたもの。こちらは、コルクのスプリットグリップで、American Tackle の AERO というリールシートを使った。

このグリップの間は、タイガーラップもどき。ちょっと思いついて、上の層の糸を巻くときに、ナイロンの釣り糸と色の糸を束ねて巻いてみた。釣り糸は透明なので、後で抜きとる必要がないし、巻きながらどのような模様になるか確認しながらできるので、いいアイデアだと思ったのだが、多分間隔が狭すぎて、はっきりした模様が出なかった。ただ、この釣り糸の厚みと、透明感で、また通常のタイガーラップとは趣の異なる見かけになったので、そのままにすることにした。

こちらもまたフォアグリップなしでいくつもりで、リールシートの先端の処理に、アルミニウムのリング(このリングだけで$3ちょっとするんだよね)を付けた。

2010-02-08

ニシンの種類

グンジさんのブログのこの記事を読んでいて、ふっと思い出したこと。ニューイングランドの各州では、数年前から Blueback Herring と Alewife の2種類のニシンはすべてリリースしなければいけない。

私が良く釣りに行く Beverly Pier では、季節によっては Blueback Herring がうようよいて、サビキに簡単にかかるのだが、これを持ち帰ったり、ストライパーなどの餌に使っているところを Environmental Police に見つかると、罰金を取られる。

Environmental Police はそうそう見るわけではないが、このニシンの規制が始まった年に、ストライパー釣りをしているとき数回チェックされたことがある。この時は、禁止されているニシンを餌に使っていないかどうか聞かれた。

地元の常連の何人かは、このニシンの規制をよく理解していなくて、すべてのニシンの所有が禁止されていると思っている。実は、Beverly や Salem で春と秋にたくさん釣れるニシンは、Atlantic Herring という種類で、こちらはいくらとっても構わない。私は何度かこの規制について説明してあげたのだが、もう思い込みが強くて、人の話を聞かない。この人たちの影響か、ここ数年春先にニシンを釣りに来る人があまりいなくなった。それはそれで結構ですが。

ちなみに、このニシンの種類を見分ける自身がない人は、こちらを参照のこと。ちなみにこのあたりのベイトショップで売っている Herring はすべて Atlantic Herring で、規制の対象外。Blueback や Alewife はこれに比べて小型が多く、体の断面が薄く、腹側のうろこがギザギザしている。Blueback と Alewife はえらの後ろに黒い点があるのに対し、Atlantic はこれがないので、一度見比べれば簡単に区別がつくようになる。

2010-02-06

EVAグリップ

何本か並行してロッドを作っている。そのうちの一本、タラのベイトロッド。先日サンドがけして、Permagloss を塗ったところで中断していた。今日はこのロッドのグリップの作成。

まずは最初に装着する、リアグリップ。以前買い置きしておいた、黒の EVA のストレートグリップを12インチに切って作業を始める。このグリップ素材は穴の径が0.5インチなので、リーマーという道具を使って、ロッドの径に合うように穴を削っていく。EVA はハイパロンにくらべて、ずっと加工しやすい。それでも、内径0.5インチのものを0.8インチくらいまで広げるのはそれなりに時間がかかる。

このリーマーがグリップを貫通したところで、今のうちにグリップの整形をしておこうと思いついた。このリーマーは、ドリルに装着できるようになっている。これをハンドドリルを使った、簡易レース(棒状のものを回転させて加工するための旋盤)にセットして、グリップの両端の角が滑らかになりように削り取った。ここで色気がでてきて、グリップがまっすぐなのもつまらないなぁと考え、くびれをつけることにした。タラ用のベイトロッドなので、リアグリップの形状などどうでも良いのだが、ここはあくまでもカスタムロッドらしく。

もとのブランクが結構太いので、あまりくびれを付けすぎると細くなったの肉厚が薄くなりすぎてしまうので、なんとなくくびれているなぁとわかる程度でやめておく。

レースからはずして、またリーマーで穴を広げていく。最終的には左の写真くらいまで広げた。今日はここまで。

次はフォアグリップだが、まだ悩んでいる。EVA を削ってさっと仕上げるか、それともハイパロンを使うか。今のところ、赤のハイパロンで行こうかと考えているが、気が変わるかも。ハイパロンは何しろ整形するのが一苦労なので。


 

2010-02-04

またタイガーラップ

前回、1本$4.95のバルクブランクでタイガーラップの試しにやってみて、いろいろ分かったことがあったので、今度はもう少し気合を入れて作っている、5フィート9インチのウルトラライトのロッド(先日、グリップを装着した Mudhole の MHXブランク)にもう少し丁寧に巻いてみた。下地は青、白、オレンジの三色。上巻きには、水色(ターコイズブルーに近いかな)を使った。実はこの上巻きにはいろいろ試行錯誤して、何回か色を変えたり、幅を変えたりして、やっと納得いく感じのものができた。

右の写真は上巻きしたところで、これからこの上にロッドフィニッシュを塗る。なかなか色目と模様が派手で、いかにもカスタムロッドという感じになってきた。

ニューイングランド近海のイカ

ニューイングランド近海では2種類のイカがいる。(もっと種類はあるのだろうが、それ以外は見たことがない。)ひとつは Longfin Inshore Squid (Loligo Pealeii)。こちらは私が Beverly のピアや、ロードアイランドで春から夏にかけて釣っている、ヤリイカの仲間。もうひとつは、Nothern Shortfin Squid (Illex illecebrosus)で、こちらはスルメイカの仲間で、その名の通りエンペラが短く、色は Longfin に比べて少し黄味がかっていて、内臓の銀色の膜が透けて見えると金色に見える。

この Shortfin の方は岸から釣りをしていてお目にかかったことがない。一度、Frances Fleet のイカの乗り合い船で100匹ぐらい釣った中で1匹これが混じっていたことがある。それ以外には、タラの乗り合い船でジグにすれ掛かりしたのが1度。タラの乗り合い船では何度か見たことがあるので、おそらく深いところに大群でいるのだろう。

身を食べる分には、Longfin の方が甘みが強く繊細で美味しいと思うが、この Longfin は肝がほとんどないので、塩辛には向かない。Shortfin はスルメイカのように肝が大きく、塩辛や肝を調理するにはぴったりだと思うのだが、これを狙って釣る機会がない。多分、タラのいるようなニューイングランド近海の漁場には大量にいるのだろうけど、これを狙って出すような乗合船はないのでどうしようもない。普段タラなどを釣っているチャーター船で、この Shortfin を釣りたいといったら、イカのいるところに連れて行ってくれるのだろうか?

そう、せっかく大群がいるのにそれを釣らせる乗り合い船がないなぁといつも思っているのがもう一つ。秋のサバである。秋のサバは初夏のサバに比べて段違いにおいしく、乗り合い船がでれば絶対に通うのだが。初夏はお手軽な釣りを楽しみたい人向けに、ニューハンプシャーのハンプトンから毎日サバ船が出ている。この船に乗る大半の人たちは、釣りを楽しむだけで、釣ったサバを持って帰りもしない。秋のサバは10月後半から11月になる。この時期には海は荒れることが多いし、なにしろ寒い。こんな季節には本気で釣りをしたい人以外は釣り船に来ないので、商売にならないのだろう。ああもったいない。やはり自分がしたい釣りをするにはマイボートがいるのかなぁ。

2010-02-02

第三のプロジェクト

実は前回 Mudhole でパーツを注文した際に、ブランクを3本購入した。ブランクは何本買っても送料は大して変わらないので、ついついまとめ買いしてしまう。

そのうちの1本が、Gator Glass のB15-50-66 というブランク。これはその型番の通り、ラインレーティングが15ポンドから50ポンド、6フィート6インチ。バットの太さが2cm以上ある、E-グラス製のごっついブランク。ただ、ライブベイトブランクらしく、ティップは細めで、アクションは Extra Fast に近い感じ。値段は格安で、25ドルしない。

去年、初めて作ったロッドが Gator Glass の B10-30-76 というブランクで、これをボートあるいはピアからのストライパー用のスピニングロッドに仕立てた。このブランクがグラスファイバーにしては軽めかつ硬めで、穂先がキューンと曲がっていく割には、パワーもしっかりあって、結構好みだった。

その後、うちのチビが扱えるようなボートロッドが欲しくなって、今度は B10-30 というモデルをバットから何インチか切って、6フィート3インチのスパイラルガイドのベイトロッドを作った。これも B10-30-76 と似たような調子で、昨年11月、Frances Fleet での Tautog 釣りで使ってみたが、なかなか良かった。

今回、B15-50-66 を買ったのは、タラの餌釣り用のロッドにいいのではという考えから。今までタラの餌釣りに使っていたのは、ダイワの安い既製品ロッドで、グリップが細めなのがあまり好きでなかった。私の場合、タラの船に乗ればジグが主体なので、プライオリティは低いのだが。まぁ、安いブランクなので、だめもとで買ってみた。

Gator Glass のブランクは、製造工程でブランクを焼き固めたあと、周りに巻いたセロファンをはがした状態で売られている。見た目は Ugly Stik と同じで、まだ表面に螺旋状のグルーブが残っている。

このままの状態で、ガイドを取り付けても良いのだが、細い糸をまくとこの表面のグルーブに干渉して糸が巻きにくい。そこで標準的なブランクのように、サンドがけをする。


200番くらいのサンドペーパーから初めて、最終的には1000番くらいのペーパーで仕上げた。右の写真は、表面をならしたあとの状態。グラスファイバーの繊維の模様が良く見えている。

うちのチビ用に作ったベイトロッドはこの状態にガイドを取り付けたのだが、今回は Perma Gloss というウレタンコーティングを施すことにした。

このロッドは安く仕上げるするつもりなので、Fuji のハードロイのガイドを使うことにした。ブランク25ドル、ガイドとトップで25ドル、グリップとリールシートで20ドル、計70ドルくらいの予算でいけると思う。

タイガーラップ二層目

先日からの続き。タイガーラップの2層目を巻いた。上の層は、2本の糸を使って下の層と逆向きに巻いていく。巻き終わってからその1本を抜くと、下の層が透けて見えてモアレ模様になる。

今回、二層目には赤紫の糸が残るようにした。はじめサイズAの糸を2本巻いて1本抜いてみたのだが、模様が細かすぎてあまり見栄えがしなかった。そこで抜くほうの糸をサイズDにして、再チャレンジ。今度は先ほどよりいい感じ。下に巻いた黄色、黒、メタリックブルーがランダムな斑になって立体的に見える。見る角度によってもその模様と色が微妙に変化して、なかなか面白い。

この上にさらにロッドフィニッシュを塗って仕上げとなる。これは正直いって、失敗気味。今回は練習ということで、中途半端に残っていた、ハイビルドのロッドフィニッシュを使ったのだが、これがでこぼこになってしまった。やはり広い面積を塗るときには、ライトビルドのフィニッシュを使うか、あるいは少し薄めて、2度塗りないしは3度塗りにしないとだめなのかもしれない。

まぁ、今回は練習のつもりで安いパーツを使って仕上げるつもりでいるし、このラップが露出する部分はそれほど長くならないので、表面をもう少しならしてから、もう一層塗ってごまかすことにしよう。