2013-06-10

6/9 サバ釣り - Captain George

ここのところ、ホームグランドの Salem、Beverly、Marblehead では、イカがまったくだめで、たまたま小さな群れが来ていても、10杯を越えることはめずらしい。去年の連日一晩200から300杯なんていうのは夢のようである。まぁ、5年くらい前のまったくだめだった年のことを考えると、例年よりちょっと不調というところだろうか。去年のように、あちこちから人が集まり、釣り場が荒れてしまったことを考えると、一回の釣りで15-30杯くらい、大釣りとなって100杯程度が丁度良いかと思うが、自然が相手なのでそう希望とおりにはならない。

昨年はありあまるイカを餌にしてストライパーを釣っていたのだが、今年は新鮮な餌が確保できない。一日中釣りをしている Tony などは、何匹かサバを釣ってきてストライパーの餌にしている。それもあってか、ここのところ Tony は絶好調で、毎日のようにキーパーをあげている。私も5月は計6匹のキーパーを釣って、悪いペースではなかったのだが、ここのところ Tony に差をつけられている。釣り仲間の O さんも同様で、ここはサバ船に乗って、まとめて餌を確保しましょうという話になった。

ということで、Captain's Fishing Party のサバ船を予約。今回はまた子供を連れて行くことに。

当日は、Captain's Lady 1,2,3 すべて出払っていて、一番古くて小さい Captain George がサバ船。意外と客が多く、船は9割近い入りか。1時間前に着いたが、スターン側はすでに客がいて、バウで釣りをしようと考えたが、一番前は柵が高すぎて、子供たちはやりにくそうなので、右舷の前からちょっと柵の下がったところに釣り場所を確保。前にちょっとだけスペースがあり、人が来なければよいなと思っていたが、後でレンタルロッド組のカップルが入ってきた。ちょっと面倒だなと思ったが、これはこれで仕方がない。(この連中は、後でジグをオーバーキャストしていたところをクルーに注意されてサイドキャストするようになった。投げるときに私の目の前に竿先が来て、危なっかしいのだが、まったく気にしていないし、ラインがいくら流れても投げ直したりしないので、結構邪魔だった。)

チェックインするときに近況を聞くと、3日前まではかなり良かったが、天候が荒れて2日空いているので、どうなるかはまだわからない。釣り場は、Hampton の沖で20分くらいで着くとのこと。船は定刻とおり、8時30分出航、9時には釣り場に着く。周辺には、プライベートの小型の船が多数。皆、サバを釣っているようだが、釣れているのが見えない。とりあえずアンカーをうって釣り開始。まったく釣れない。左舷側で O さんが小さいのを2匹あげたが、見える範囲では他に釣れていない。しばらくして小移動。こちらもだめ。続いて、10分くらい移動。こちらもだめ。更に10分くらい移動。時刻はすでに10時30分を回っている。これが最後のポイントとなったが、アンカーをおろしている間に、隣のカップルがジグを投げて(皆さんは、キャプテンが「始め」といってから始めましょう)、いきなり中くらいのサバがかかった。今度はいけそうだ。キャプテンの「始め」の号令からすぐに、小さいサバが私の竿に。ここからは、群れがやって来ては入れ食いとなる。途中、釣れなくて飽きてしまった子供たちも戻ってきて、私はてんてこ舞い。娘はサバが掛かると、最後まで巻けない。息子は釣り上げても針をはずせない。残り時間もそれほど残されていないので、とにかく釣りまくるしかない。

午前11時40分過ぎ、釣り終了のコール。とにかく1時間釣りまくった。大きいサバは釣れたところでえらを取りバケツの中で血抜き、中くらいのサバはストライパーの餌用に、そのまま氷を入れたクーラーボックスに投げ込み、小さいサバはバケツにそのまま。港に帰る道中、食用の大きなサバの内臓を抜き、小さなサバも血抜きと内臓を取る。そうこうしているうちに、午後12時30分頃、帰港。なんとかサバの処理と片付けを終わらせたが、写真を撮る暇がなかった。

家に帰って数えてみると、大きなサバが8匹(こちらは、しめ鯖と塩焼きで食べた)、中くらいのサバが17匹(こちらはすべてストライパーの餌用)、小さなサバが27匹(たたき、なめろう、味噌煮、コンフィにした)、中型のへリングが3匹と、餌を確保し、残りを食用という目的は達成できた。子供たちもそれぞれ10匹ずつくらい釣っていたので、楽しめたようだった。やはり初夏のサバ、脂はあまりのっていない。塩焼き、たたき、味噌煮はちょっとさっぱりしすぎて秋のサバに劣るが、なめろうとコンフィはなかなかおいしかった。右は、コンフィの加熱前の写真。ローズマリーとにんにくを入れ、オリーブオイルでひたひたになるように。沸騰しないように、低温で長時間加熱する。

2013-06-04

5/30 タラ釣り - Bunny Clark Marathon

今年第一回目の Bunny Clark のマラソン。昨年の5月末の釣行と同じく、今回は数がテーマ。レポートでは、タラ、ポラックともサイズは出ないが、安定して釣れているようで、期待できそう。

今回は、午前3時に船に集合。早めに行こうと考えていたが、あれこれ準備しているうちに遅くなってしまい、結局一睡もせずに午前1時頃家を出る。現地着、午前2時30分。レールポジションを書いていくノートを見ると、バウにはすでに5人。どうもキャンセルがだいぶ出てこの日は釣り客がたったの10人しかいなかったので、無理してバウに行くことはないかと。スターボード側、スターンの角から2番目の位置を確保。といっても、バウ以外、右舷には私しかいないようなので、かなり余裕の釣りができそう。

午前3時40分に出航。最初は、少し深いところに行って、大き目のポラックや、ホワイトヘイクを狙い、その後浅いところに行く予定とのこと。最初のポイントまでは約2時間40分くらい。とりあえず、キャビンのバースにもぐりこんで、一寝することに。

午前6時20分頃、最初のポイントに到着。風はそよそよ吹いていて、余裕のドリフト。水深は420フィートで、Bunny Clark ではそれほど深いわけではない。はじめからホワイトヘイク狙いで、自作の銅パイプジグを使うか、16オンスの LavJig にするか迷ったが、とりあえず LavJig に。ジグが着底後、何度かシャクルと、もわっとしたあたりに、プルプルッと魚信。多分レッドフィッシュだなと思ってあげると、レッドフィッシュがダブル。この魚、結構おいしいので、とりあえずよしとする。次も同じくレッドフィッシュ。船内では、10ポンドクラスのポラックが1匹釣れただけで、他はすべてレッドフィッシュ。私はなかなかのサイズのレッドフィッシュが入れ食い状態で、何匹か確保したので、銅パイプのジグにイカの短冊をつけて、ホワイトヘイク狙い(というかプール狙い)に切り替えた、が、何をやっても結局レッドフィッシュがかかる。レッドフィッシュを10匹(1匹はリリース)を釣り上げたところで、ポイント移動。キャプテンは深場をあきらめて、浅場へ移動することに。

2番目のポイントは、水深180から190フィートの浅場。ポラックの群れが回ってきては、入れ食いとなる。平均サイズは小さめ。大きいものでも、10ポンドくらいか。この後、何度か小移動。ときどきタラやハドックが混じるが、サイズがでない。ポラックも多少サイズが大きいものが混じるようになり、楽しいのは楽しいのだが、昨年のようにあまり釣り過ぎても処理に困るので、ベイトに切り替えたりしたが、それでもポラックがかかる。ベイトの仕掛けでもジグのように針掛かりはしないものの、底に着く前にあたりがあり、かなり活性が高い。ベイトで何匹かハドックを釣ったが、キーパーの21インチに達したのは1匹のみ。

ポラックの食いが少し収まったところで、中移動を繰り返す。何度かポイントを代えて、午前12時30分頃に行ったポイントでマーケットサイズのタラが入れ食いになり、この日最高のポイントとなった。これは20分くらいしか続かなかったが。

その後、どこに行っても、そこそこのペースでポラックとタラが釣れる。釣り終了は午後2時30分。私はポラックが18匹(アンダーサイズは10匹くらい?)、タラが11匹(Bunny Clark のマラソンでは、船で自主的に23インチをミニマムサイズとしている。アンダーサイズは多分20匹くらいだったか)、レッドフィッシュが9匹(アンダーサイズは2匹かな?)、ハドックが2匹(アンダーサイズは、多分10匹くらい)...と数は出て、バウで釣っていた1人とハイフックを競っていたが、サイズが出なくて、またしてもプールはおあずけ。 あいかわらず、Bunny Clark のマラソンは楽しい。

さて、少し Bunny Clark の釣りのスタイルを紹介。船は40フィートのロブスターボートを改造したもので、バウのデッキ以外はレール越しに水面に手が届くほど。魚の取り込みにはほとんどギャフは必要ない。


基本的にはかなり風が吹いていてもアンカーをうたずに、ドリフトでポイントを流す。風や潮が強すぎて、ラインが流れていくときは、シーアンカーを使うことも。

船では釣り人またはグループごとに番号が振られ、魚をキープするときには、メイトないしキャプテンに、番号を伝える。メイトがえらの付け根をさっと切って血抜きをし、魚に番号のマーキング(ローマ数字)をして、コンテナに魚を入れる。 メイトは、コンテナに入った魚を順に取り出し、次々におろしていく。もちろん、誰かヘルプが必要なときは、いったんおろすのを中止して、ヘルプに行く。他の大きな船と違って、キャプテンとメイトが常に周りをみているので、なにかトラブルが起きたときや、ギャフが必要な魚が上がってきたときも、さっとヘルプをしてくれる。

メイトはおろしたフィレを番号毎に用意されたバケツに入れていく。バケツには常に海水が張ってあり、海水ポンプのホースを順々にバケツに流していき、ぬるくならないようにしている。バケツにある程度フィレがたまったところで、番号をマジックでかいたビニール袋を用意し、フィレを袋いっぱいに詰めて、口を縛る。フィレの入った袋は、日陰にある別のコンテナに並べられ、その上に氷が敷かれる。船が港へ帰ってきたときに、フィレの袋は番号毎にまとめられ、釣り客はくるまからクーラーボックスを持ってきて詰め込むことになる。

Bunny Clark は小さな船で、魚を入れる大きなクーラーボックスを持ち込むことはできないが、釣ったらすぐに適切に処理されるので、大変よくできたシステムである。

なお、メイトへのティップのガイドラインは、フィレ袋あたり6ドル程度。重さはフィレ袋1つで、約12ポンド程度になるとのこと。 今回は、フィレ袋6つと、内臓をとったレッドフィッシュ(フィレにはしないでとお願いしておいた)が9匹で、70Qtサイズのクーラーボックスでは収まらなかった。(というか、70Qt のクーラーボックスいっぱいに詰めると、重すぎて持ち運べないので、2つに分けた。)




2013-06-03

5/27 ポーギー、ブラックシーバス - Viking Starship

恒例の春のポーギー。昨年乗った Lynn の American Classic は、キャプテンが Casino 船を始めることになって、今年の2月で乗り合い船を辞めた。まだ船は Lynn にあるようだが、将来再開するかどうかは未定のようだ。

ということで、今回はこの時期 New Bedford からポーギー船を出している、Viking Fleet にすることに。以前、この船は子供料金がないと書いたが、Web サイトでは情報がないにもかかわらず、電話で予約をしたところ、12歳までは45ドルとのこと。私と子供2人分予約をいれる。

5月27日、メモリアルデイ。私はほとんど眠れず。子供たちを午前2時すぎに起こす。娘は数日前からおなかの調子が悪く、前日は回復したように見えたのだが、着替えをしようかというときに、トイレに駆け込む。本人は行きたいようだが、もう一度自分で考えて決めなさいと話したところ、半べそをかきながらやっぱりやめるとのこと。また半月先くらいに鯖の船に連れてってあげるからと慰めてまた寝かせる。この子は本当に自制が効く子で、感心。45ドルはノンリファンダブルなのでちょっともったいなかったが、つらい思いをさせたくなかったので、仕方がない。息子のほうは寝ぼけている中着替えさせる。


家を午前2時30分頃出発。New Bedford の State Pier には、午前4時頃到着。釣り客は6割の入りといったところか。息子にどこで釣りたいと聞くと、前のほうが良いというので、ポート側の前のほうに陣取る。昨年は American Classic で出航までイカ釣りをしており、小さいながらそこそこ釣れていたので少し停泊する船からイカを狙ってみたが、まったく反応がないので10分であきらめる。

午前5時、定刻とおりに出発。釣り場までは約1時間半。風は10ノットちょっとといったところか。午前6時40分、最初のポイント。釣り糸をおとしてしばらくしてポーギーのあたり。とりあえず1匹めを釣るが、食いがわるいよう。まわりもまったくつれていない。しばらくして息子の竿に大きなあたり。息子がリールが巻けないと言うので代わりに巻き上げるとなんとトートグ(NY の人たちはブラックフィッシュと呼ぶ)。メイトにネットを入れてもらう。18インチのずっしりしたキーパー。息子は、これ、プールで勝てる?と興奮気味。しばらくしてあたりが続かないので小移動。

次の釣り場ではまたちょこちょこポーギーが釣れたが、続かない。あたりを細かにとってあわせをいれないとうまくかからない。これは息子にはちょっとむずかしいかなと考えていると、また息子の竿に大きなあたり。また途中で巻けないから助けてといってきた。とりあえず代わってあげてあげてみると、頭にこぶがあり、青味がかった、堂々としたオスのブラックシーバス。こちらもネットですくってもらう。20.5インチの立派なブラックシーバス。息子はこれでプールは取ったつもりでますます興奮。プールのお金をもらったらどうする?とか聞いてくる。まったくもう。

この30分ちょっとでこのポイントもあきらめ、30分くらいの移動。同じく New Bedford から出ている、Nice Day Too や、Onset の Lady K、プライベートの小船が集まっている。今日はこのポイントなんだろうな。ただ、前日まで海が荒れていたためか、水がかなりにごっている。早速釣り糸をおろし、何匹かあげたが、かなりスローなペース。

時計を見ると、そろそろ時間だが、どうやらキャプテンは午後船がないので、すこし粘ってみるつもりのようで、これが良かった。午前11時を回ってだんだんペースが上がってくる。風が上がって、船が左右にシフトする。どうやら左側に良い場所があるようで、船がアンカーから左側にふれたとき、入れ食いになった。結局、午後12時30分くらいまで粘って、最後はかなり良いペースで釣れた。最後食いが良くなってきたときに帰るのはしのびないが、すでに1時間半くらい時間がオーバーしているので、しかたがない。

New Bedford に帰港したのが午後2時。最終的な釣果は息子と2人で、トートグが1匹、20インチクラスの2匹を含めたブラックシーバスが5匹、ポーギーは最大16インチくらいで、合計30匹ちょっと。ポーギーは10インチがミニマムサイズだが、12インチ未満の4,5匹はリリースしてしまった。私は1度ストライパーを釣り上げたのだが、こちらは27.5インチで、0.5インチ足りなかったのでリリース。息子の魚は残念ながらプールには勝てなかったが、たぶん3番目くらいのサイズだったのではないかと思う。