2012-12-21

12/16,17 へリング - Winthrop

ハリケーン Sandy 以降、週に一回程度は、Gloucester や Beverly、Salem などをチェックしていたのだが、まったくだめ。魚の気配がない。12月に入って仕事の出張などもあり、あっという間に12月も半ばになってしまった。

12月16日の金曜日は、2週間ぶりに Beverly、Salem エリアにチェックしに行くことに。いくつかの釣り場をチェックしたが、小魚などまったく見えない。結局、竿も出さずに、Winthrop に向かう。Tony によると、11月には良いときもあったが、12月にはいってからさっぱりで、最近はもうギブアップしたとのこと。Tony があきらめたぐらいだから、もうだめなのだろう。

Winthrop に着いたのは、すでに満潮を過ぎた、午後11時すぎ。先客が一人。スメルトはほんの数匹しか釣れていないとのこと。時折、水面で魚が跳ねる音。へリングのようだ。私は、オキアミを付けたえさ仕掛けで、スメルトを狙うが、さっぱり。先客はぽつぽつヘリングをあげている。私もえさ仕掛けで粘って、数匹ヘリングを上げるが、どうやらサビキのほうが良いようだ。

車に戻って、サビキ仕掛けを試してみるが、1匹かかったのみ。先客はもう少しよいペースであげている。どうやら、かなり小さめの、あまり装飾のないサビキが良いようだ。

へリングは、最大25cmくらいのそこそこのサイズだったが、数が釣れなかった。先客は午前1時過ぎに帰っていった。私はもう少し粘ったが、食いはさっぱり落ちてしまった。合計7匹。

12月17日土曜日、前日に比べて少し風があったが、なんとか釣りにはなりそう。今回は、小さめのサビキ仕掛けの先端に、Swedish Pimple の 1/10 オンスを付ける。一応、オキアミも持っていったが、予想通りスメルトはだめ。へリングに専念。

満潮の前後1時間半、約3時間少々釣りをした。潮が止まった時間帯以外は、コンスタントに釣れた。前日に比べて、仕掛けが良かったのだろうか。40匹くらいは釣れたかなという感じだったが、帰って数えてみると、57匹いた。

 日曜日、Oさんに15匹あげて、20匹くらいをマリネ、残りをコンフィにしてみることにした。バットに内臓と頭を落としたヘリングを並べ、にんにく、ローズマリー、鷹の爪を少々、グレープシードオイルでひたひたにして、100度ちょっとに保ったオーブンで合計4時間くらい。悪くはなかったが、サバのほうがおいしかったかな。

 

2012-11-13

ホワイティング

イカが去ってから、Gloucester、Salem、Beverly、Marblehead ではまったく魚が釣れていない。例年イカが去ってしばらくすると、鯖やスメルトが釣れていたのだが、最近はまったくだめ。10月の半ばから鯖がちょっとは釣れているようだが、いつものペースではない。スメルトもまばらで、まとまった数が釣れた話をまったく聞かない。これで終わりってことはないよなぁは思うが、シルバーサイドなどの小魚もまったく見なくなったので、少し不安である。

さて、先週の話である。Nor'easter の来る直前に Gloucester に鯖をチェックしに行ったのだがまったくだめで、ねばってもだめそうだったので、Salem にスメルトをチェックしに行った。Salem のフェリーポートのライトの下で釣り糸を垂らしたところ、すぐにあたり。一度はばらしたが、すぐにまたかかった。てっきりスメルトだと思っていたのだが、あがってきたのはこのあたりで Whiting と呼ばれている Silver Hake という魚。サイズはスメルトくらいのサイズ。


この魚、10月の終わりから11月にかけて、ピアから鯖釣りをしていると、ごくたまに釣れる。沖で見られるような30cm以上のサイズが釣れることはない。せいぜい20cmくらいまで。釣れるのはだいたい夕方になってから。30分くらいパタパタッと釣れては、くいがとまる。多分、夜になると浅いところに群れで入ってくるのだろう。

この日は深夜の釣りだった。3匹連続でかかり、その後1匹バラしたあと、まったくあたりがなくなった。ほんの10分ちょっとでおしまい。

Silver Hake というのはメルルーサ科の魚で、繊細な白身がとても美味しい。特にこのサイズは頭をとって丸揚げにでき、個人的にはスメルトより美味しいと思う。キスよりもっと上品で、適度に火が通ると半透明のホクホクした身になる。

もう少しまとまって釣れると良いのだが、岸からだと狙って釣れる魚ではないので、なかなか難しい。

2012-10-23

10/17, 19, 21 サバ・イカ - Gloucester

出張で今週1週間、カリフォルニア。さすがに竿は持ってきていない。しかし、先週はよく Gloucester に通った。

10月17日、そろそろサバもいけるのでは思い、竿を何種類か持って Gloucester に行った。手前のポイントにはOさんがいて、イカ釣りをしていた。沖漬けのタレを持参で、小さめのちょうど良いサイズが釣れているが、ぽつぽつとのことだった。私は小さいイカはあまり興味なかったので、外側のポイントへ。とりあえず、サバの浮き仕掛けを投げ入れる。と、すぐに来ました、超大型のサバ。このあたりで釣れる最大のサイズ。

よく見ると、サバの群れが時折目の前を横切って泳いでいく。これはこれはと思い、胴突き仕掛けの竿を出す。すぐにまた浮き仕掛けにヒット。続いて胴突きの仕掛けにもヒット。どのサバも超大型。急いでOさんに連絡。Oさんはもう少しイカをやってから来るとのこと。

この後も波がいくつかあり、Oさんが来たころにはすでに10匹くらい。そのあとも波が何度かあり、私が合計17匹。Oさんも、6,7匹。どのサバもみな大きく、最大で40cmクラス。平均で35cmといったところ。皆、脂がのりきって、パンパンの丸々とした魚。たたきとしめ鯖で食べたが、まさにトロ鯖といった感じ。

10月19日、またサバをということで Gloucester。夕方は風が強いとの予報だったので、午後11時すぎから釣り開始。まだ風は強く、雨も降ってきた。一度、外側でサバの竿も出したが、まったくだめ。仕方がないので、手前側の風裏になるところで、イカ。午前4時すぎから入れ食い状態。毎キャストイカがかかるが、サイズは中の小といったところ。もうイカは終わりだと思っていたが、また戻ってきたよう。

やはりサバが釣りたいので、夜明け前に Salem に移動。サバ狙いの連中がぽつぽつ。とりあえず、餌仕掛けと、ジグサビキ。餌仕掛けに明らかにサバのあたりがあったが、針掛かりせず。他の連中はみなジグサビキだが、まったくうんともすんとも。私はジグサビキを根掛かりさせてしまい、餌釣りに専念。一度仕掛けを回収するときに、サバが水面まで追いかけてきたのが見えた。とりあえず、サバはいることはいるが、まったく喰わない。午前9時前、あきらめて帰ることに。釣り人は他に5,6人いたが、誰も釣れていない。

10月21日。月曜の午後から出張なので、もう一度サバをトライすることに。Gloucester に行ったが、サバの気配はなし。仕方がないので、イカを釣ったが、サイズは中と小がほとんど。とりあえず、良いペースで釣れている。1時間に20から30杯のペースか。

サバもイカも釣れていないときはスメルトも狙ってみたが、あまり釣れない。いるのはいるが、まだ少ない。どうもまた少し後戻りしてしまったようだ。来週はサバがまた釣れると良いなぁ。

2012-10-17

10/11 - 10/13 イカ釣り - Gloucester

3日連続のイカ釣り。完全にイカ釣り中毒になっています。というのも、木曜日の晩に行って、大きいのがばんばん釣れて、金曜日はさらに凄くて、そうなると土曜日の晩もがまんができませんでした。

半月ほど前は、数は釣れていたものの、サイズが本当に小さいものばかり。それが、10日ほど前から、数は減ったものの、胴長が20から30センチある大型がばたばた釣れだし(といっても、ほんの短い時間でしたので、10杯から20杯程度)、金曜日の明け方前は人によっては大型が30杯から40杯(私はさすがに金曜日の仕事があったので、朝まではいませんでしたが、釣れ始めた時間はいました)、金曜日の晩から土曜日の早朝にかけては幸運にも何度か波にあたり、平均の胴長が25センチくらいの大型が70から80杯という、私としては記録的な大釣り(数からすれば、合計100杯足らずでしたが、なにしろサイズが凄かった)。ところが、土曜日の晩はぽつぽつしか釣れず、日曜日の明け方になってやっと大型のイカがぽつぽつ。

最近のパターンは、常にポイントを移動して、喰いの立ったイカの群れを探すのがキーになっています。場合によっては、10分くらいしか波が続かないので、あるポイントで待つのか、それとも他のポイントに移動するのか、うまくパターンにはまれば大型のイカがばんばん釣れますが、パターンをはずすと、さっぱり。こういう時は、あるポイントが良くなかったら、釣り仲間と分散してポイントを探すというのが一番。何故か私は正しい時間に正しい場所にいることが多く、結構良い思いをしました。



金曜日から土曜の早朝にかけて釣ったイカは、上の写真。土曜日は子供の日本語学校で配れば良いやと言うことで、思う存分釣ってきました。日本語学校の父兄の控え室のカフェテリアに大きなクーラーボックスを持ち込んで、「あの人何者?」と思われていただろうなぁ。

それから、Tony によると、Salem に鯖の第一波がやってきたようです。Gloucester でも、土曜の昼に十数匹釣った人がいたとのこと。秋の鯖のシーズンが到来です。

2012-10-09

10/1 タラ釣り - Bunny Clark

10月1日月曜日。会社を休んで、今年3回目の Bunny Clark の Marathon。今回は、午前3時30分に船に集合。

数日前の予報では、南西の風、10から15ノット、ガストで20ノットといった感じだったが、前日の予報では少し上がって、15から20ノット、ガストで30ノット。南西から西にシフトする風で、波は極端に高くはならないと思われるが、それでも Bunny Clark のような小さな船では結構きそうな感じである。

船は午前4時すぎに出港。客は15人。港をでると、やはり吹いている。時折、高い波が右舷のほうからやってきて、デッキを洗っていく。今回は3時間くらい睡眠をとって来たのでそれほど辛くないが、キャビンのなかのバースに誰もいなかったので、もぐりこむことにする。最初のポイントまでは2時間ちょっととのこと。とりあえず、バースに寝転がって目をつぶっていたが、船が波にたたかれてかなり揺れていたので、寝ることはできなかった。途中、誰かが向かいのバースに入ってきて、ポイントに付く直前で、げーげーはいていた。最初のポイントに付いたのは、午前6時30分。普段まったく船に酔わない私も、なーんか気持ちが悪い気がしたが、キャビンから出て、釣りをはじめたら、さっぱりすっきり。

今回は、かなりハードな釣りになりそうだったので、ベンチに座ることもできる船の後ろ側半分にポジションを確保することも考えていたが、船に到着するのがちょっと遅くなって、前の甲板の上しか空いていなかった。仕方がないので、気合を入れて甲板の上に。

最初のポイントはポラックのポイント。300フィートちょっとの水深。Bunny Clark のポイントとしては浅いほう。風は20ノットから25ノットといったところ。波は、うねりが4-5フィートある上に、チョップがさらに4-5フィート。最大10フィートくらいの波か。特にバウは大きな波がくると大きくたたかれるので、手すりに掴まっていないと海に転落しそう。今回は Blue Shark が心配だったので、Cod Fly を付けずに、16オンスの LavJig のみではじめる。

最初のキャスト。ジグが着底して、何度かしゃくっていると、ごんというあたり。10ポンドくらいのポラック。Blue Shark に食われるのを嫌って、最後の50-60フィートは急いで巻き上げる。順調に、2匹目、3匹目をあげる。みな良いサイズのポラック。大きなポラックはフッキングした直後はかなり抵抗するので、タラよりは面白い。船内も次々にポラックがあがる。私はここで少しペースが落ちるが、見える限りは周りもあまり変わりがない。1時間くらいして、どうやら Blue Shark の心配がないようなので、黄色の Cod Fly をテーザーにつけることにする。ポラックには昔から黄色の Cod Fly というのが常識(のわけない)。では何故 Blue Shark がいるとテーザーを付けないのかというと、ポラックはダブルでかかることが多く、大きなのがダブルでかかると重すぎて早く巻き上げられない。で、ゆっくり上がってくる2匹の魚なんていうのは、Blue Shark の格好のターゲットになってしまう。

Cod Fly を付けて最初のキャスト。ジグが着底する前に、ごつごつというあたり。やはりポラックには Cod Fly が良く効く。このあと、そこそこペースを戻して、午前8時30分ころまでポラック(のみ)釣る。

ポイント移動。キャプテンの Tim が言うには、すぐ近くにタラのポイントがあるので、無視するわけにはいかないとのこと。ハーフマイルくらい移動。水深も大して変わらない。何故、最初のポイントがポラックで、そのポイントがタラなのか、海底の地形のチャートを見ても(Bunny Clark はキャプテンが客のすぐそばで操船するので、計器類をすべて見ることができる)よくわからない。アンカーをセットして、釣り開始。と、すぐにタラがかかる。26インチくらいの、まぁまぁのサイズ。が、あとが続かない。他の客もまったくだめで、このポイントは30分くらいであきらめる。また先ほどのポイントに戻ってポラックを釣ることに。

最初のポイントに戻ってきて、再度ポラックねらい。また順調にポラックを釣るが、ここで Blue Shark 登場。私もとりあえず1匹やられた。なんとかジグは無傷で回収できたが、結構大き目のポラックをロスト。まもなくして、根がかりのようなあたり。大きなポラックのすれ掛りか?船が上下するのを利用してポンピングして巻くが、時々強烈な抵抗。あと50-60フィートかというところで、一気に糸を持っていかれた。Blue Shark に間違いない。キャプテンの Tim がヘルプしてくれて、ラインを掴んで無理やり切ることに。仕掛け一式失ったものの、ラインのロストはあまりなかった。果たしてこれは、底近くで Blue Shark がジグに掛かったのか、それとも大きなポラックがすれ掛かりし、最後に Blue Shark にやられたのか。これだけ船が揺れていると、よくわからない。

Blue Shark の被害ががひどくなってきたので、このポイントはあきらめることに。5マイルくらい東の、ホワイトヘイクのポイントに向かう。ポイントに着いてアンカーをセットするが、流されてポイントを外れたようで、また仕切りなおし。私は、いつもの銅管で作ったしゃくり棒、タコベイトにちらし針というセットアップ。船で配られる冷凍鯖の切り身は使わず、金曜日の夜に釣ったイカを付ける。

今回は、500フィートくらいの水深で、ホワイトヘイクの釣り場としては浅いほう。しゃくり棒が着底して、何度かしゃくっていると、早速あたり。一瞬間をおいてあわせを入れるが、抜けた。こう波が高くて、船が上下していると、あわせのタイミングに苦しむ。また底まで落としてしゃくるが、あたりがない。あきらめて一度回収しようと巻き上げたとき、底から15フィートくらいのところで、ごつごつというあたり。急いであわせをいれるが、また抜けた。さすがにあきらめて、いったん回収。

この後は何度かフッキングできなかったこともあったが、わりと順調にヘイクを釣り上げる。残念ながらトロフィーサイズは1匹も釣れなかったが、10ポンドから15ポンドくらいのサイズ(後の計測では、最大13.5ポンドだったとのこと)を合計6匹。

お昼をすぎて、ちょっと浅場に移動。今度は、タラとハドックがメインのポイントとのこと。私はジグを使って釣っていたが、小さなポラックやタラがぽこぽこかかる。こういうポイントでは、大きなのはあまり釣れないと踏んで、ここはハドックを釣ってやろうかと。イカの餌がまだ残っていたので、餌釣りに切り替える。(というか、この海のコンディションでジギングはかなり疲れるので、ちょっと楽をしようと思った。)今度は若干風が落ちてきたので、パラシュートアンカーを使ってのドリフト。

フレッシュなイカの餌は思ったより効果があり、ほぼ入れ食いの状態。カスクを釣り、リリースサイズのタラを数匹、それからついにハドックを釣る。最後はあたりがあった直後に根掛かり。ちょうど Tim がバウにいて、ちょっと貸してみなと。結局、シンカーはロストしたが、タラはまだついていた。こちらは(今年のレギュレーションでは)余裕のキーパー。

午後2時30分。釣り終了。今回は、1st/2nd プールはともにポラック。19.5ポンドと19ポンドで、一人の釣り客が独占。またプールはとれず。また来年までお預けか。

この日は、このコンディションのなか、それほど悪くない釣りができた。魚の平均サイズも10ポンドくらいで、ポラック9、ホワイトヘイク6、タラ2、ハドック1、カスク1の合計19匹。

Bunny Clark のレポートでは

"Shawn Rosenbeger was high hook with Yoshito (MA) in second hook right behind him. I couldn't tell you how many legal fish each caught but Shawn had over twenty on the first stop of the day. Yoshito too had a lot of pollock but he also caught six white hake, the biggest haddock, the largest hake at 13.5 pounds and two legal cod including an 8 pounder, the largest cod of the trip. Three of his other notable fish included a 14.75 pound pollock, a 16 pound pollock and a 14 pound pollock. Some of the fish I weighed for Shawn included an 18 pound pollock, the third largest fish of the trip, a 13 pound pollock, a 12 pound pollock, an 11 pound pollock, a 10.5 pound pollock and a 13.5 pound pollock."

"second hook right behind him" とあるが、実際のところ"right behind" ではなかったかも。最初から Blue Shark を怖がらずに、Cod Fly を使っていればもう少しいけた感じがするが、この Shawn という人は Bunny Clark の常連のなかでもトップクラスの名人で、まだそこには届かない。

Chub Mackerel

10月7日日曜日に、Al Gauron の鯖の午前船に乗った。Al Gauron の船がある Hampton Beach から40分くらい北東にある、Isles of Shoals (まさにニューイングランドといった感じの、風光明媚なところです)での釣り。今回は、NYからグンジさんや、近所のOさん、日本語学校で息子と同級生のYさん親子と一緒だった。釣りのほうは、あまりサイズに恵まれなかったものの、鯖の群れが回って来るたびに次々に釣れて、なかなか楽しめた。くわしくは、グンジさんがブログに書いてくれると思うので省略。なお、Al Gauron は今週末で鯖の半日船は終わりの予定だったようだが、今週末の釣果が良かったのと、なんとか客が集まったので(といっても、日曜日は半分以上が私が声をかけた日本人なんですがね)、来週も客が集まれば船を出すとのこと。気候が悪くなければ、楽しい釣りなので、興味のある方はおすすめ。今のシーズンは、行けばサイズは別にして、30匹くらいは簡単に釣れます。

で、今回の話題は、鯖の種類について。昨年の秋、Gloucester にOさんと良く鯖釣りにいったのだが、その時になんかちょっと違った感じの鯖がいることに気付いた。このあたりで釣れる鯖は、Atlantic Mackerel (Scomber scombrus - 大西洋鯖、またはノルウェー鯖)だけだと思っていたのだが、Oさんも私も昨年の秋は数匹ずつなんかちょっと目が大きめで、模様が少し違う鯖が釣れたことがあった。

日曜日は、私と子供2人で行って、50-60匹持って帰ってきたのだが(30匹以上は小さいのでリリース)、この中に1匹だけこのちょっと違う鯖が混じっていた。

 写真の上のやつがその問題の鯖。ほぼ同じ長さの Atlantic Mackerel と比べると、体が太め、背中の模様が薄め、腹側にも薄いまだらで、目が大きい。頭の部分を拡大すると...まずこちらがその問題の鯖。
それから、通常の Atlantic Mackerel がこちら。
その問題の鯖は、日本のマサバによく似ている。いろいろ調べていたところ、この問題の鯖は、Atlantic Chub Mackerel (Scomber colias)のようだ。Fish Base の分布図を見ていると、大西洋でも少し南方系だが、昨年、今年とこのあたりの海水温が高いので、メイン湾でも上がってきたのではないかと思われる。

2012-07-19

Tony のロッド

6月末に家族が日本へ行った。私は来週の半ばに日本へ行って、2週間ほど日本に滞在、家族と合流して一緒に帰ってくる。一人になってからすでに3週間。平日の夜と週末は、家族のことを気にすることなく、釣りがし放題である。

前回のブログにも書いたように、私のホームグランドの Salem 近辺でイカが記録的な好調だったが、だんだんとスローダウンしてきた。さて、私の釣り友達の Tony の話。

先週、2年前に彼のために作ったイカ釣り用のロッドのティップを折ってしまって、修理のため預かっていた。トップから 2cm 位だったので、ガイドを2つはずしてスペースを調整、トップガイドを付け直した。この日は Marblehead でおちあって、修理が完了したロッドを手渡した。満潮の後、一度ぱたぱた釣れた時間があったが、全体にスローだったので、Salem のポイントをチェックしに行くことに。もうかなり遅い時間だったので、私は様子見だけのつもり。イカの群れが見えたので、Tony は竿を出すが、私はちょっと雑談をして帰るつもりだった。

イカの群れはいるものの、なかなかジグに飛びついてこない。ちょっと私にやらせてみてと断って、Tony のタックルを手にする。とりあえずイカをかけてリールを巻くと、感触が悪い。彼は Stradic CI4 を使っているのだが、酷使する割には手入れがなっていないので、酷い状態。ハンドルノブはぎしぎし音がし、引っ掛かりがある。ラインローラーは完全に固着していて、ブレイドの糸がローラーにすれて、摩擦音がする。Tony に、「これは酷いねぇ。ちゃんと手入れしなきゃだめだよ。もしやりたくないなら、僕が直してあげようか」と言って、このリールを預かることに。彼は代わりに、今年買った Stradic FJ を出してきたが、これもまたラインローラーが動かない。結局、このリールも預かることに。代わりに、わたしのタックルを貸してあげた。

水曜日の夕方、仕事の後に預かったリールのメンテ。予想通り、両方ともラインローラーのベアリングに塩が噛んで、軽く錆が出ている。いったんベアリングに錆が発生すると、もうベアリングを換えないと元の状態にはならないのだが、とりあえず TS-301 にどぶ漬けして回してみるとだいぶ良くなった。Stradic CI4 のハンドルノブもやはりベアリングの問題。同じ処置で回るようになり、それほどゴリ感もない。

水曜日の夜、Tony に電話して、Salem で会うことに。Tony に預かっていたリールを返し、私のタックルを返してもらう。すると Tony が、「実はイカ釣りのロッド、昨日ここに置き忘れて、なくなちゃったんだ。」とのこと。まったくもう。火曜日の夜に私のタックルを貸してあげたとき、このリールがついていないロッドを近くに置いてあり、「Tony、このロッド忘れないようにね。」と釘をさしておいたのに。

Tony はこのロッドえらく気に入っており、ティップが破損したときもえらくがっかりしていたので、急いで修理してあげた。修理してから1日もしないうちになくすとは。今回は本当にがっかりしており、来る日と来る人に話をしていた。誰かが預かっていて、Tony に後で返してくれればいいのだが。このロッド、5フィート3インチくらいで、ティップがオレンジ、ガイドラップは蛍光グリーン。Marblehead Special という文字と、私の名前の判子のスティッカーが貼ってある。見る人がみればすぐにわかるので、もし誰かが使っていても、Salem 近辺ではすぐばれると思うのだが。誰かこのロッドを見かけたら教えてください。

Tony は毎日釣りをしており、このロッドが気に入っていたので、出来れば新しいのをすぐに作ってあげたいのだが、私は来週から2週間日本なので、8月の後半までは無理だよと言っておいた。

関係ないが、Google で Marblehead Squid と検索していたら、去年の Marblehead Patch の記事だが、こんなページにあたった。 Tony が写真付きで、"Among the fishermen out Wednesday night was a Beverly resident named Tony, who seemed to be the king of squid fishing - he has been a squidder for more than 40 years." と崇められているのを見て笑ってしまった。

2012-07-17

2012年春 イカ釣り

6月からすっかりブログの更新をさぼっていた。私のホームグランドの Beverly、Salem、Marblehead でイカが釣れまくっており、暇さえあればイカ釣りに行っていた。ここに来てややスローダウンしてきたが、それでも一晩で(釣り方さえわかっていれば)100杯くらいは釣れている。

マサチューセッツ Salem 近辺のイカは、例年より少し早く、5月の前半に釣れ始めた。最初は大釣りになったかと思えば、パタッといなくなるの繰り返しだったが、5月の後半には安定して釣れ始め、一晩で100杯もめずらしくなくなった。

6月のはじめに海が少し荒れたときは1週間ほどさっぱりだったが、その後また釣れ始めてからは記録的な大釣りが続いた。6月の半ばから後半にかけては、一晩真剣に釣れば500杯くらい行くペースで、最初の頃は夢中になって釣っていたが、そのうちフリーザーのスペースもなくなるし、友人にしょっちゅう配るのも迷惑なので、自制するようになった。この時期は、一晩200杯ペースを割ると、今日はスローだねぇなんて話をしていたくらい。

7月に入ってからは、だんだんと平均サイズが小さくなり、私は大きなイカ以外はリリースか、釣り仲間にあげてくるので、毎回持ち帰るのは10杯から20杯。

このシーズン、かなりイカ釣りの研究をした。釣り場の状況と、イカの活性に応じて、どんなジグや仕掛け、シャクリ方が良いのかいろいろわかってきた気がする。

6/28 タラ釣り - Bunny Clark

6月28日木曜日。今年2回目の Bunny Clark の Marathon。この船の Marathon は料金が170ドルで、このあたりの他の船の Marathon の2倍するが、充分その価値がある。前回は、リーガルサイズの魚を50匹以上、数としては今までで一番。今回は?

水曜日の午後に電話をして出発の時間を確認。Bunny Clark の Marathon は Web サイトでは午前5時出航となっているが、実際は数時間早い。今回は、午前2時30分に集合。となると、午前3時出航となる。仕事を終えて家に帰ると、とりあえず夕飯を済ませて、釣りの準備。この時期になると、多分 White Hake の釣り場に行くので、秘密兵器の銅管で作ったシャクリ棒を取り出して、錆を落とす。シャクリ棒には以前トレブルフックを付けていたのだが、どうやらちらし針にしたほうがバラしが少ないようだ。昨年使ったタコベイトはもうぼろぼろなので、新しいものに付け替える。そうこうしているうちに、午後11時を回ってしまった。家でゆっくり寝る時間はないので、深夜0時を回ったところで出発。

船に着くと、釣り客が1人船内のバースで仮眠している。私は釣り竿や荷物をおろし、コックピットにあるノートで空いているレールポジションを確認。バウはすでに2人、スターンの両側はすでにうまっている。バウのポート側の角で釣るか、スターンに近いほうで釣るか。もちろんがんがんジグをキャストするのであればバウが良いが、スターン側では座りながら釣りもでき、魚もギャフなしにあげられるので、今日はスターン側にすることに。スターボード側の角のすぐとなりにポジションを確保。車を Ogunquit の街の駐車場に移動し、空いているバースにごろ寝。

午前2時を回ると、徐々に釣り客が集まってきた。午前2時45分ころ、キャプテンの Tim が今日の釣りについて説明。最初に White Hake の釣り場に行くとのこと。今年もまた是非 Maine のトロフィーサイズの White Hake (25ポンド以上)を釣って、ステッカーが欲しい。午前3時出航。

最初の釣り場 White Hake のグランドには、午前5時30分頃到着。魚探には水深113ファゾムと表示されている。1ファゾムは6フィートなので、678フィートということになる。他の魚は、ジグのアクションを悪くしてしまうので餌をつけることはしないが、White Hake だけは別。船でサバの切り身が用意されている。私は、前々日に釣った小さいイカをまるのままつける。

White Hake 釣りのコツは、ジグが着底したらとにかく底をたたく。何度かごんごんしてから、ゆっくりと竿先をあげてくる。タラや Pollock を釣るときのように、早いしゃくりはいれない。何度かゆっくり上下の動作を繰り返した後、また底をたたいて、ゆっくりあげてくる、の繰り返し。White Hake の釣りに関しては、自作の銅管のシャクリ棒に、ちらし針、この釣り方の組み合わせで、釣り負けたことはない。

釣りがはじまってすぐに私の隣、スターンの角で釣りをしていた常連が魚をかけたが、すぐにバレた。1分もしないうちに、またすぐに魚がかかった模様。私もわりとすぐに魚がかかる。私の魚は、うーん、たいしたサイズではない。しばらくして、隣の人の魚が水面に浮かんだ。ものすごい、モンスターヘイクだった。計量すると、48ポンド。Bunny Clark の去年1年で一番大きかったサイズと同じ。ここ20年くらいの間でも、5本の指にはいるサイズとのこと。これでプールフィッシュを釣る可能性はほぼなくなった。すぐに私の1匹目。こちらは15ポンドちょっとといったところか。

この後、私はコンスタントに White Hake を釣るが、サイズがでない。4匹連続で釣るが、サイズは21ポンドが2匹に17ポンド、16ポンド。まだトロフィーサイズが出ていない。1時間ほどたって、だんだん焦りがでてきた。多分、今日の White Hake 釣りはもう少しで終了になる。なんとしてもトロフィーサイズを釣りたいともくもくとしゃくっていると、左隣の人とラインが交差してしまった。私のラインが、隣の人があげてきたジグのスプリットリングに絡む。はずそうとしたところ、逆に糸を引っ張ってしまい、私の道糸がスプリットリングの中に入ってしまった。あらら、と思いながら糸をスプリットリングからはずそうとすると、グンと糸が引っ張られた。あたりだ。なんとか解消し、しっかりあわせをいれると、魚はまだ付いている。今までとは違う、ズンという重み。リールを巻き上げている途中で何度か突っ込まれるが、数分後バラすことなくやっと水面にあがってきた。48ポンドの魚を見てしまったのでそれほどではないが、それでもかなりのサイズ。昨年この船で35.5ポンドというのをあげたが、それより大きい気がする。この魚をあげたところで、White Hake の釣りは終了。

船内、25匹のうち、5匹を釣った。気になる最後の魚のサイズは、自己記録更新の41.5ポンド。前回は数の自己記録だったが、今回はサイズの自己記録。やはり Bunny Clark の Marathon は何か特別なことがある。この後、やや浅めの(といっても、300フィートから450フィート)タラなどの魚の釣り場を転々とし、午後3時頃終了となったが、全体として魚の食いはあまりよくなかった。私はタラのキーパーサイズが5匹(うち、1匹は19インチ以上はあったがリリース)、ポラックが4匹、Cusk が5匹、レッドフィッシュが1匹、Whiting が1匹、Squirrel Hake が1匹。リーガルフィッシュが合計20匹ちょっと。私の41.5ポンドの White Hake はセカンドプールで70ドル獲得したが、またしてもプールフィッシュを釣った人がもらえる Bunny Clark 特製のステッカーはおあずけ。Bunny Clark の Marathon は4回目で、セカンドプールが3回。一度もプールが取れていない。あぁ、ステッカーが欲しい。


2012-06-12

5/31 タラ釣り - Bunny Clark

5月31日木曜日。休暇を取って、Bunny Clark の Marathon に乗る。前日に予約の確認の電話すると、当日の集合時間は午前3時。Bunny Clark のサイトでは、Marathon の出港時間は午前5時となっているが、これは一番遅いときの時間で、大体午前3時すぎに出港となる。

前日の夜はあれこれ準備をしていたら、午後11時を回ってしまった。家で寝るのをあきらめて、午前12時半前に出発。午前2時少し前に現地到着。まだ誰も来ていない。ボートに荷物を下ろして、少し離れた駐車場に車を停めてくる。レールポジションを書き込むサインボードを見ると、スターンはすでに埋まっていた。バウのほうは、パルピットの先端のみ埋まっており、他は開いていた。私はバウの左舷側の一番コックピットに近いところを確保。午前2時すぎ、常連らしき乗客が一人やってきた。私は少し睡眠をとりたかったので、船室に入って、バースに寝転がる。もう一人の乗客も同じく、反対側のバースに寝転がった。どこから来たのとか、この船はよく来るのとか、雑談をしていると、キャプテンの Tim がやって来た。この常連らしき乗客が Tim と話していて、しばらくすると Tim が、下に誰がいるの?と降りてきた。私は立ち上がって、おはようと答えると、私のことを覚えてくれていた。

午前3時少し前になると、乗客がほぼそろった。今日は釣り客が12人。出港前に、Tim が定例の安全装備やら、携帯電話のこと、Web サイトのことなど一通りの説明をして、今日の釣りのプランについて説明。とりあえず Jefferey's のインショア側から始めて、釣れなければ沖に向かうということ。今日はまだ今年になって行っていないエリアまで状況を見ながら足を伸ばすかもしれないとのことだ。私は、船内のバースで半分うとうとしながら話を聞いていた。

午前3時30分、出港。最初のポイントには午前5時20分頃到着。ドリフトでの釣り。バウのデッキの上は、朝雑談をしていた乗客と2人のみ。今日はライントラブルを気にせずに、思う存分釣りができそうだ。

このポイントには15分くらいいたが、まったく気配なし。キャプテンもさっさとあきらめて、また沖にでるから、キャビンに戻って来たほうが良いよと。私はまたバースに戻って、うとうと。

ここから約9マイルほど、45分くらいで次のポイントに到着。このポイントもまったく気配なし。10分くらいして、小移動。こちらも気配なし。キャプテンはまたさっさとあきらめて、またオフショアへ移動するとのこと。GPS でさらに約9マイルくらいのポイントを設定して、移動開始。設定したポイントまであと1マイルぐらいのところで、フィッシュファインダーにニシンの大きな群れを確認。キャプテンいわく、ここまで大きな群れを見たのは今年初とのこと。早速、群れに船を位置を合わせて、ドリフト開始。時間はすでに午前9時30分を回っていた。

一投目、ジグが海底に落ちる前に魚がヒット。ポラックに間違いない。かなり良い引きで、糸を巻き上げると、6-8ポンドクラスのポラックがダブル。二投目、またポラックのダブル。三投目、またポラックのダブル。ここから釣り終了の午後2時すぎまで、ほとんどノンストップ。途中、タラもぽつぽつかかるが、ポラックが先にヒットしてしまう。キャプテンは何度か小移動して、なんとかポラックの群れをはずそうとするが、それでもポラックがかかってくる。

私が自分でカウントしていた限りでは、ポラックのキーパーサイズが37匹。タラのキーパーはたぶん15匹くらい(うち、5-6匹は21インチ未満で、リリース)。カスクが3匹。レッドフィッシュが1匹。リーガルサイズの魚だけで50匹をゆうに超え、アンダーサイズのタラ、ポラック、ハッドドックをカウントすると、合計100以上。私が釣ったなかでは、16.5ポンドのポラックが最大で(この魚が、セカンドプール。いまだ Bunny Clark ではプールが取れない。プールを取るともらえるスティッカーが欲しい...)、サイズにはあまり恵まれなかったが、釣れた魚の数、リーガルサイズの数は今までで一番の大漁。午後になってからは、これ以上持ち帰れないと思い、かなりの数をリリース。

本当に楽しい釣りでした。次は、6月28日の Marathon。この頃には、大型の White Hake が始まっているといいな。

5/27 スカップ、ブラックシーバス - American Classic

5月27日、毎年恒例となった、Buzzard Bay でのスカップ(ポーギー)、ブラックシーバス釣り。今年は Viking Fleet の船ではなく、Lynn MA からこの期間だけ New Bedford に来ている、Jim Walsh's の American Classic に乗船。今年はこの船は子供料金があり、Viking では3人で $255 ($85 x 3) になるのに対し、この船は $155 ($75 + $40 x 2)とかなりお得。出航も朝7時で、子供たちにも負担が少ない。

朝は少し肌寒かったが、快晴で風も弱く、波もほとんどない、絶好の釣り日和。乗客は、合計で30人くらいか。ゆったりと釣りができそうだ。

船は午前7時に定刻通りに出港。約1時間20分後、他の釣り船が集まっているエリアに着いた。早速、釣りを開始。水深は30フィートくらいで、潮もそれほどなく、釣りやすい。

釣り開始早々から、順調になかなか良いサイズのスカップが釣れる。マサチューセッツでは、5月11日から6月24日まではスカップのボーナスシーズンで、ミニマムサイズが11インチ、バッグリミットが45匹となる。ブラックシーバスは、14インチ、バッグリミットが10匹。ただし、あまり数を持って帰っても仕方ないので、スカップは12インチ未満はリリース。子供たちが釣れる度に、魚を引き上げて、針をはずして、また餌をつけてと、大忙し。周りではなかなかのサイズのブラックシーバスもぽつぽつあがっている。

数時間して、だんだん食いが落ちてきて、小移動。朝ほどは釣れていないが、それでもあきない程度にはスカップがかかってくる。子供たちはすでにあきてきて、スナックを食べたいと言い始める。

釣り終了は、午後1時すぎ。よく釣れていた朝の時間に子供たちの世話にかかりっきりだったので、あまり数は伸びなかったが、それでもスカップ40匹は確保。ブラックシーバスはなぜか周りのひとに比べて少なく、3匹しかキーパーがかからなかった。毎年恒例ながら、楽しい釣りでした。

2012-05-14

5/7 イカ釣り - Marblehead

5月7日、月曜日の夕方に、近所のOさんから電話。日曜日の夜に Tony がイカを5杯釣ったとの情報。Oさんは火曜日以降は潮も天気も悪そうなので、行ってみるとのこと。

Salem Harbor の満潮は、5月8日の午前1時30分。あまり潮位が低いときはあまりよくないので、どうしようか迷っていたが、午後10時頃家を出た。Oさんに電話したところ、まったく釣れていなかったが、ちょうど電話をしたときにぽつぽつきて、4杯目を釣り上げたとのこと。Tony と Kenny は少し前までいたが、何も釣れなかったので、Lynn の Red Rock にストライパーに行ってしまった。Oさんも帰ろうか考えていたところ、ここにきてぱたぱた釣れ始めたとのこと。

午後11時に Marblehead 着。Tony、Kenny の他、顔見知りの常連が3人。Oさん以外は私が着いたちょっと前に来たらしい。Oさんによると、私が電話したあたりから入れ食いになり、45分くらいで一気に40杯くらい釣っていた。私を含め、他の連中は、時すでに遅し。どうやらストライパーが入ってきて、イカの群れが散ってしまったらしい。

とりあえず竿を出すが、30分くらいしたところで Kenny に1杯かかったのみ。午前0時をすぎて、釣れる気配がないので、皆順々に帰っていった。Tony もまた Red Rock に戻って行った。私は午前1時を過ぎて、最初の1杯、またちょっとして2杯釣った。Kenny は午前2時くらいまで残っていたが、日が替る前に釣った1杯のみ。私は最後に1人になってから Tony が帰ってきたが、釣れる気配はないし、翌日の仕事に支障がでるので、午前2時30分に納竿。Tony も同時にギブアップ。

今年のイカは、去年に比べて2週間早い。例年5月の前半はカレイくらいしか釣りものがないが、今年はカレイに加えて、ストライパー、イカが一気にやってきた。


2012-05-07

5/6 カレイ釣り - Swampscott

また土曜日の夜に近所のOさんから電話。土曜日の昼に息子さんと一緒に Swampscott にカレイを釣りに行って、2人で14匹あげたとのこと。

5月6日日曜日。Lynn Harbor の満潮は午前11時59分。午前9時すぎに家を出て、Salem の Bridge St. で Seaworm を1ダース買い、現地着午前10時。

Pier に着くと、釣り人がいるわいるわ。全部で20人くらいか。普段は見ない連中がかなり手前の方に固まっている。その連中をすり抜けて行くと、Tony と O さんがいた。まだ釣れていないとのこと。そろそろ始まる時間のはず。

釣りを始めてすぐに、会社の釣り仲間の H さんがやってきた。Seaworm を Lynn の Ippi's に買いに行ったら品切れで、Salem まで行くことになったとのこと。

30分位して、Pier の真ん中より付け根側で何匹かあがった。その後も、我々の釣りをしている場所よりかなり付け根側でぽつぽつ。Tony は痺れを切らして、付け根の方へシフト。O さん、H さん、私の3人も、徐々にシフト。いつの間にか、Pier の中央付近に人が固まっていた。

しばらくして O さんが1匹目。続いて H さんが1匹目。次は私の順番だようなぁと思っていたら、私もなんとか1匹目。しかし、後が続かない。O さんは、わからないなぁ。昨日はこのあたりが良かったのにとぼやいている。付け根に近いほうでは、順調に、あちらこちらで掛かっている。

満潮になって、O さんが2匹目、H さんも2匹目。次は私と思っていたら、O さんが3匹目。私が続いたが、こちらは11.5インチのアンダーサイズ。満潮30分。私たちより付け根側も、だんだん間隔があいてきた。ここで O さんが4匹目、5匹目、6匹目と立て続けに釣り、あっという間にリミットアウト。O さんによると、30mくらい投げたところにホットスポットがあり、そこで入れ食いとのこと。

この頃、やはり釣り友達の Eddie がやってくる。なんか、私の釣り仲間が全員集合といった感じになった。

早速、O さんが釣れていた付近に投げる。と、面白いようにかかる。H さんも近くに来て、同じエリアに投げる。H さんと私が連続して掛けていると、いつのまに付け根の方にいた連中がこちらにやってきて、密集状態。魚が掛かるたびにラインが交差する。私もあっという間にリミットアウト。H さんもしばらくしてリミットに達する。

一方、Tony は私たち3人の少し先で釣っているが、まだ1匹しか釣れていないと、憮然としている。Tony の仕掛けを見ると、天秤の先のハリスが短すぎ。私の仕掛けに交換して、30mくらいのホットスポットに投げてあげる。すると1分もしない間にカレイが掛かる。Tony がカレイをストリンガーに通している間に、さっと餌を付けてまた投げる。ラインのたるみをとって Tony に竿を渡すと、また1分もしない間に次の魚が。

午後2時前、まだ釣れていたが、もうリミットに達してしまったので仕掛けを片付け帰ることに。12.5インチから17.5インチまで、計8匹のカレイをお土産に帰宅。まったくもって、ホットスポットを見つけてくれた、O さん様様です。

5/2,3,4 ストライパー釣り - Salem

日曜日にストライパーのあたりがあったので、本格的に開始。今週は、まさにシーズンオープナーといった感じ。3日連続の夜釣り@Lead Mills。本気で釣るモード。

5/2 は現地到着、仕掛けを投入直後に、釣り友達の Kenny に電話。以前頼まれていたロッドの修理が終わり、近くまで来たので後でどこかで落ち合えないかと話したところ、今、Tony と Lynn の Red Rock Park で釣りをしているとのこと。じゃあ、釣りが終わったら連絡するねと話していたところ、ベイトランナーからラインが出て行く音。

急いで電話を切って携帯をポケットに入れ、竿を手にする。すでにラインは緩んでおり、出て行く気配がない。また日曜日の二の舞かと思った。が、ラインを少し回収したところで、ずんという重み。まだ魚が掛かっている。とりあえず竿をゆっくりあおると(サークルフックなので、強いフッキングは無用) 魚の抵抗が。なかなかのサイズ。今シーズンの初ストライパーなので、丁寧に無理をせず寄せてくる。ランディングするときにてこずったが、なんとか上げる。30インチのでっぷりとしたストライパー。久しぶりに見るストライパー。やはりきれいな魚である。

この日はこれが最初で最後。その後まったくあたりなし。釣りを終えて、Tony と Kenny のいる、Red Rock に向かう。Red Rock では2人だけ。他の釣り人はいなかった。釣れているの?と聞くと、Tony が22から24くらいの魚を2匹釣っただけとの答え。早い時間には、20人くらい釣り人がいて、最大で36インチがあがっていたとの話。

しばらくして、Tony が1匹あげるが、これも22くらいか。この Red Rock Park は 干潮になると水際から釣り座の公園のフェンスまで岩場が露出する。キーパーサイズが掛かったらどうやってあげるのと聞いたところ、むりやり岩場を引きずってくるとのこと。これじゃアンダーサイズでリリースしても、魚は傷だらけになってしまう。僕は Lead Mills がいいやと話すと、Tony は Yoshi は遠投できるからあそこで良いけどねぇとの答え。どうしたら遠投できるかという話になり、Tony が私に竿を差し出す。ちょっと投げてみてと頼まれて、とりあえずキャスト。錘の着水音を聞いた Tony と Kenny がやっぱり Yoshi みたいには投げられないと。遠くに投げれば良いってものではないけどねぇ。

Tony がラインのたるみをとって、ドラグを緩める。遠投するのは力だけじゃないよ、などと話していたところ、すぐに Tony の竿にあたり。なかなかの魚のようだ。なんとか岩場を引きずって抜き上げると、30インチ。堂々のキーパー。Kenny も竿を私に差し出し、ちょっと投げてみてと言ってくる。まぁ、見てなと冗談交じりにキャスト。ラインのたるみをとって Kenny に竿を返したとたんにあたり。これは26インチ。次にまた Tony が、Yoshi, Please! :) 大笑いしながら Tony の仕掛けをキャスト。不思議なことに、これがまたすぐヒット。今度は31インチ。

その後、わりとすぐに Kennyが32インチをあげた(こちらは、私のキャストしたものではありません)ところでお開き。

5/3 もまた釣るぞと意気込んで行ったが、まったくあたりはなし。ただ、ストライパーが水面をはねる音はあちこちで聞こえたので、いるには違いない。(この日も、Tony と Kenny は Red Rock。前日とはうってかわって、まったく釣れなかったとのこと)

5/4 は、何度かあたりがあったが、1匹もかからず。

ということで、私は3日通って1匹のみ。今年は例年に比べて2週間くらい早い。

4/30 Challenger Early Bird Special - Clipper Fleet

4月30日は、本年初のパーティーボートでの Deep Sea Fishing。今年はこのあたりで大きなタラが GOM で釣れ始めると予想していたのだが、このあたりのパーティーボートでのレポートをチェックする限りでは、タラはまったくだめ。その代わりに、Haddock が釣れているとのこと。Haddock となると餌釣りがメイン。ジグでも釣れないことはないが、大きなタラがいないと判っていれば、やはり餌釣りになる。前日までこまめにレポートに目を通していたが、やはり駄目そうなので、餌釣りの竿と仕掛けも準備することに。

4月30日月曜日。Clipper Fleet の Challenger はこの日は Early Bird Special という、午前5時から午後5時までの、少し長めのトリップ。他のところではマラソンと呼ばれるもの。会社のほうは、本年初の有給をとって、会社の釣り仲間のHさんと現地で落ちあう。

5月1日からのタラのレギュレーション変更を待っている人たちが多いのか、この日は定員30人のところ、17人の釣り客。もともと Early Bird Special は釣り客の数を抑えているところ、さらに半分くらいなので、スターン付近以外はすかすか。私とHさんは、ジグでの釣りをしたかったので、バウの両側のスポットを予約したいた。

午前5時、定刻通り出航。メリマックの河口を出て、東南東の方角へ向かう。釣り場へは午前7時20分に到着。あたりを見渡すと、北側に4,5艇パーティーボートが見える。少し遠くて船名は確認できないが、一番近くに見えるのは、私がよく行く Captain's Fishing Party の Captain Lady III のようだ。

やはり餌釣りしかないだろうなぁと思いながら、とりあえずジグを投げる。まったく駄目。スターンのほうでは何匹が Haddock があがっているようだ。一度何か小さい魚を引っ掛けた感触があったが、ばれる。結局、開始30分くらいでジグをあきらめる。餌釣りにスイッチしたが、あたりはぽつぽつ。やっと21インチくらいの Haddock をかけた。Hさんも苦労していたが、無事タラのキーパーぎりぎりのサイズを上げる。

その後、あがってくる魚は、10インチちょっとの Pollock や、小さなタラ。Haddock のアンダーサイズ(レギュレーションは18インチ)がぽつぽつ。どうやら船の後ろのほうはまぁまぁのペースであげている。

風は15ノットくらい、波は2フィートといったところ。バウは結構揺れていて、Hさんは船酔いでダウン。1時間くらい一人で釣りをしていたが、時々あがる魚は皆アンダーサイズ。午前11時頃少し風が落ちたところで、Red Fish が釣れたと思ったら、この後 Red Fish の入れ食い。これが30分ちょっと続いた。Red Fish の大きな群れがまわってきたようだ。Hさんも Red Fish をまとめ釣り。

Red Fish の食いがとまってからは、また辛抱の釣り。私はなんとかキーパーサイズぎりぎりの Haddock を何匹か釣ったが、我慢の釣り。

午後2時30分。釣り終了。私は結局まったく良いことがなく、Haddock が4匹、タラのぎりぎりキーパーサイズが1匹、25インチくらいの Cusk が1匹、Red Fish が13匹という結果。Hさんは船酔いもあって、タラが1匹と Red Fish が7,8匹とかなり残念な結果。

帰りにスターンで魚をおろしているのを見ると、スターンで釣っていた連中は Haddock を一人10から15匹くらい平均で釣っていた模様。Red Fish はそれほど見なかった。どうやら後ろへ行くほど Haddock が、前に行くほど Red Fish が釣れていたことになる。

当日はカメラを持っていくのを忘れたので、写真は帰ってきてからのもの。110Qt の大きなクーラーがすかすか。


この Red Fish、思いつきで刺身で食べてみたところ、甘エビのようなほんのりと甘い香りがして、とてもおいしかった。この魚の色は本当に Maine Shrimp から来ているのではないだろうか。GOM の居着きのタラも赤みが濃いし。翌日は、煮付け。奥は塩焼きも食べたとのこと。釣りの対象としてはあまり面白くないが、おいしい魚です。

4/29 カレイ釣り - Swampscott

土曜日の夜、近所のOさんから電話があり、土曜の午後に Swampscott でカレイを4枚あげたとの報告。Tony が Seaworm を分けてくれたので餌がまだあるので、日曜日に一緒に行きませんかとのお誘い。天気予報ではお昼頃から風があがってくるとのことだったので、朝にしようということになった。

4月29日、Lynn Harbor の満潮は午前5時27分。日の出が午前5時40分。午前5時に現地集合ということになった。Oさんより少し遅れて、ちょうど午前5時に到着。風はそれほどないが、やはり寒い。日の出まで40分ほどあり、まだかなり暗かった。

 桟橋の先端から3分の1くらいのところで早速竿をだす。あたりは徐々に明るくなってきた。しかし、まったくあたりがない。あーでもないこーでもないと30分くらいやっているところで、ようやく私が1枚。お先にすみませんと話していたところ、5分もしないうちにOさんも1枚。ようやく食い始めたかなと思ったが後が続かない。6時30分頃にOさんが2枚目。私のほうは、うんともすんとも。

午前7時の時点で、私はギブアップ。ちょっと Lead Mills の様子をチェックしたかったので、Oさんと別れて、Salem に向かう。

午前7時20分、Lead Mills。昨年から持ち越しのサバの餌をつけ一投目。とりあえず仕掛けを投げたところで、近くの茂みに行って小用をしていたところで(下品ですみません)、ベイトランナーからガーっとラインが出て行く音。まずいまずい。急いで用を足し、竿を持つが、時すでに遅し。

それから約1時間ねばったが、あたりはまったくなし。とりあえず、ストライパーがいることはわかったので、後日またトライすることに。

結局この日は14インチのカレイ1枚のみ。Lead Mills を出発した直後にOさんから電話があって、Oさんは後1枚あげたとのこと。やはりシーズンの初めは釣れたり釣れなかったり。

Toshiharu さんからの情報によれば、当日の午後の潮ではそこそこ釣れたらしい。

2012-04-24

4/22 カレイ釣り - Swampscott

日曜日の午前10時頃に Tony から電話がかかって来た。Swampscott でカレイが釣れ始めたとの話。Lynn の Red Rock では、キーパーサイズのストライパーが何匹かあがったととも。

そうとなると、じっとしていられない。Swampscott の満潮を調べると、午後1時頃。カレイの仕掛けをまとめて、正午頃に家を出た。途中 Tony に電話して、今からそちらへ向かうけど、釣れている?と聞いたところ、一応あたりは何度かあったが、まだ釣れていない。他の釣り人が2匹釣った。との報告。Tony に、餌の Seaworm はあるか聞いたところ(彼は普段 Seaworm を自分で堀りにいく)、今日はないから、ベイトショップに寄るなら買ってきてと言われた。少々あてがはずれたが、仕方がないので、Everret の Fishing Finatics に寄ることにした。Seaworm を2ダースで約15ドル。高くなったなぁ。

寄り道をしたために、現地に着いたのは午後1時を少し回ったところ。ここは満潮の前後、特に、満潮の後が良いことが多いので、まぁ良し。冷たい雨交じりの風が吹いており、これは好き物しかいないだろうなぁと考えていたら、案の定 Tony しかいなかった。

Tony によると、私が電話をした頃はあたりがぽつぽつあったが、それ以降はぱったりとのこと。まだ1匹も釣れていない。とりあえず釣りをはじめた。が、うんともすんとも。

午後2時頃、いい加減寒くなってきたので、置き竿をして、車に上着を取りにいった。車から帰ってきて、Tony になんかあたりあった?と聞いた瞬間、私の置き竿にあたりがきた。すぐに竿を持ってさぐりを入れるとグンというあたり。すかさずあわせて糸を巻き取る。間違いなくカレイ。しかし、あがってきたのは、10インチにも満たない小型。当然リリース。

以後、Tony も私もまったくあたりもなく、午後3時過ぎに納竿。スカでした。感じとしては、あと1週間くらいかな。

4/20 イカ釣り - Woods Hole

Squidfish.net などのインターネットの掲示板ではイカが釣れ始めたという情報がちらほら。Frances Fleet のレポートでも、イカが入ってきたので、今年は1週間予定を早めて、4月27日から船を出すとのこと。

もちろん私のホームグランドの Salem や Marblehead では5月半ばまでは多分だめだろう。今年は4月の中旬には Herring が入ってくると思っていたが、それもまったくだめ。何かを釣りたくてうずうずしていた。ということで、Woods Hole に遠征することにした。片道2時間ぐらい。まだシーズンが始まったばかりでそれほど数は釣れないだろうが、ひょっとすると。

金曜日の仕事が終わってから Tony に電話してみた。カレイはそろそろ釣れ始めてもおかしくないが、Tony によると今のところまったく釣れていないとの話。今夜 Woods Hole に行ってみようと思うんだけどと話したところ、俺も行くとの返事。

私は子供たちをお風呂に入れてから、ささっと仕掛けの準備をする。家を出た直後に Tony に電話すると、もう少しで着くところとのこと。1時間半くらいして、Cape Cod に入ったところで、もうすぐ着くともう一度電話したところ、Tony はまだ1杯も釣れていないが、他の連中はちょこちょこ釣れているという答え。

4月20日、Woods Hole の満潮は午後8時50分。干潮は21日の午前4時21分。潮位の差はは1.5フィート程度。

午後11時過ぎに現地に到着。釣り人は15人程度か。桟橋には船がぎっしり停泊しており、あまり釣りをするスペースがない。Tony はまだ釣れていなかった。とりあえず、船の隙間をさがして釣りを始めるが、まったく反応がない。ベイトフィッシュはいることはいるが、まだ群れが薄い。それから1時間くらい、他の連中もまったく釣れず、12時過ぎには徐々に釣り人が帰り始めた。

Tony の釣っていた場所の近くが空いたので、その隣に移動。Tony によると、日没すぎから釣り始めたグループは、10杯ずつ釣っていったそうな。まだベイトフィッシュもあまりいないねぇなどと雑談していたところで、Tony に1杯目。わりとすぐに2杯目、3杯目をあげる。私の方はさっぱりだったが、12時30分頃にやっと1杯目がかかる。今年初のイカ。サイズは中の小といったところか。やはりシーズン初は嬉しいものだ。

この後は、2人ともぱったり。私は途中2回ばらしがあったが、Tony の方はまったくあたりもなし。午前2時頃には、私と Tony 以外にはあと2人。誰も釣れない。私は片道2時間かけてきたので、最低4時間は釣りをするつもりでいた。

午前3時を回って、以下の小さな群れがスーッとやってきて、ベイトフィッシュを捕獲するのが見えた。ほら、あそこあそこと Tony に話しかけたところで、自分の竿にあたり。すこっと抜けてまたばらしたが、すぐに追い食いしてきた。やっと2杯目。午後3時半頃、また群れが見えたところで、3杯目。この後はベイトフィッシュの群れが徐々に薄くなり、まったくイカの気配もなくなってきた。

午前4時。Tony は3時間以上まったくあたりもなし。私も3杯目を釣ってからまったくだめ。海の雰囲気からして、もうねばってもだめかもねぇという話になった。午前4時15分、納竿。

5月になると、ホームグランドでのカレイ、ストライパー、後半にはイカも入って来るはずなので、もう Woods Hole は秋まで来ることはないだろうなぁと考えながら帰宅。釣果はさんざんだったが、いちおう釣れた事は釣れたし、なにしろ今シーズン初の持ち帰りだったので、まぁ良しということにしよう。

家に着いてイカをおろしていると、奥さんが起きてきたので、少し刺身にして食べた。3時間前まで海で泳いでいたイカの刺身はさすがにおいしかった。

2012-04-19

釣りの準備

4月16日に GOM でのタラが解禁になった。先日書いたように4月30日までは、ミニマム24インチ、バッグリミットが10匹、5月1日からミニマム19インチ、バッグリミットが9匹となる。このあたりの船のレポートを読む限りでは、タラはまだぽつぽつしか釣れていないようだ。

今年最初の船釣りは、4月30日に Clipper Fleet の Early Bird Special で Challenger に乗る。一昨年、この船で大型のタラがバカスカ釣れて、去年は会社の釣り仲間のHさんを誘ったのだが、悪天候で中止になってしまった。今年はまたHさんを誘って、4月30日の船に予約を入れた。先月の半ばに予約をしたため、バウの両舷のスポットを確保できた。やはりジグで釣るには、一番先頭がやりやすい。

数日前から、準備を始めることに。錆びたままほっぽらかしになっていたジグを磨き、フックを研ぐ。錆がひどくなったコッドフライは捨てて、今シーズン用に新たに10個ぐらい作った。そうこうしている間に、State of Maine Department of Marine Resources から封筒が届いた。

去年は、Bunny Clark に3度乗ったが、そのうち2回はトロフィーサイズの White Hake (25ポンド以上がトロフィーサイズ)を複数釣った。Bunny Clark ではトロフィーサイズの魚が釣れた時には、Maine DMR の Tackle-Buster's Club に申請してくれる。

7月4日の Extreme Trip では、釣れた White Hake が4匹すべてトロフィーサイズ(35.5ポンド、34.5ポンド、33ポンド、26.5ポンド)で、このうち一番大きかった35.5ポンド・47.5インチの魚が私の昨年の記録。2009年のシーズンと同じく、またタックルバスタークラブのステッカーをもらった。去年の White Hake のレコードは59ポンド・48.5インチなので、私の釣った魚はまだまだである。Bunny Clark はまた6月末のマラソンに行く予定。私の White Hake の仕掛けは、シャクリ棒に、タコベイトをつけたちらし針。昨年作った針はぼろぼろになってしまったので、また作らなければ。

2012-04-16

カスタムロッド 2012 冬 その4

先週、シーズン前に作る予定だったすべてのロッドの作業を終えた。1本は釣り友達の Keny から頼まれていたもの、1本は Tony からの以来。最後の1本は、私自身のもの。すべて MHX のブランク。


Keny からの依頼は、Gloucester の State Pier から、鯖を釣るためのロッド。使用したブランクは SB812-Blend。6フィート9インチのブランクで、ラインレーティングは 10-17ポンド。所詮鯖釣りなので、もうひとつラインクラスが下のものでもよかったかもしれないが、SB811 でもブランクの重さは同じようだし、ダブル、トリプルでかかってもそのまま抜きあげる釣りなので、SB812 にした。アクションは Extra Fast。ティップはわりと細くて、張りはあるものの柔らかめだが、テーパーがかなりついており、バットのほうはかなりパワーがある。3本針の小エビをつけた胴付き仕掛けで、軽くしゃくりながら探ってくるという使い方には良いアクションだと思う。

ガイドは Fuji のKシリーズの Alconite リング、ステンレスフレーム。グリップは Fuji の VSS-17 をダウンロックで。ロックナットは、Fuji の KDPS を少しカットして、EVA を整形したフードを被せる。
ガイドラップは、ProWrap Tiger Thread の Yellow/White/Black にレッドメタリックのトリムリングを両側に。

Tony からの依頼は、Salem の Congress St. でスメルトを釣るための長くて軽いロッド。Salem の Bridge Street Bait and Tackle という店に、Richie という人がいるのだが、この人はスメルト釣りの名人で、時々Tony やその仲間が釣りをしている Congress St. の Water Taxi のポンツーんにちょこっとやってきては、他の人がぽつぽつしか釣れないところを、2時間くらいでリミット近く釣っていくとのこと。Tony はいつも悔しい思いしており、ぶつぶつ私に文句を言ってくる。Richie は10フィートくらいの延べ竿を使っており、Tony もそのぐらいの長さの竿が欲しくなったというのがきっかけ。

長くて軽い(片手で長い時間扱える)となると、いわゆるヌードルロッドと呼ばれる、サーモン、スチールヘッド、トラウトなどに使われる、胴調子の細いものくらいしか思いつかない。MHX のスチールヘッド、サーモン用のブランクに、このような条件を満たすものがあったので、Tony に少し高くなるけど(全部で100ドルくらい)それでも良いかと確認。Tony が私に依頼してきたときはだいぶ熱くなっていたので、とにかく作ってくれとのこと。使ったブランクは、ST1141-MHX。9フィート6インチ、2ピースのブランクで、ラインレーティングは、2-6ポンド、重さが1.9オンスと超軽量。

Tony はスプリットグリップなどが嫌いなので、非常にオーソドックスな Fuji の DPSM-16 に短めのフォアグリップをつける。バット側はこの長さのロッドのわりにはだいぶ短め。ブランク自体はかなり軽量であるが、ブランクが長いために、持ち重りがする。結果として、かなりカウンターウェイトを埋め込むことになった。ガイドは少々予算を抑えるために、Fuji のYガイド。Alconite リング、ブラックのステンレスフレーム。シンプルに、ProWrap Metallic Twist のシルバー/ホワイトをシングルラップ。シンプルすぎて寂しかったので、ブランクのラインレーティング等を記したスティッカーの両側にマーブリングを施した。

一番最後は、自分用のロッド。ロードアイランドの船からの釣り用に、少々硬くて張りのある軽めのロッドが欲しかった。以前も何度か書いたが、私は船からのイカ釣りは2つの釣り方を使いわけている。以下の活性が低く、底にべったりついている時は、ジグのアクションはゆっくりしゃくっては、時々停止。この釣り方には、胴調子の少し柔らかめのロッド(先日、友人のHさんに作ったようなロッド)が好みである。以下の活性が高く、表層から中層にイカの群れがあり、ジグを見るとすぐに飛びついてくるような時は、3/8オンスから1/2オンス程度のメタルジグをフリーフォールさせた後に、鋭いジャークという釣り方が良い結果をあげている。感覚的には、ジグに飛びついたイカをこちら合わせで引っ掛けるという感じだろうか。このような釣り方では、ジャークしたときにビシッと穂先がついてきて欲しいのだが、このようなロッドは持っていなかった。

ということで選んだのは、SJ843-MHX。7フィート、Fast Action のブランクで、ラインレーティングは8-15ポンド。Keny のロッドに使った SB812-Blend に比べると、似たようなパワーだが、ティップが少々太め、バットが少々細めである。MHX シリーズ全体に言えるが、中弾性のカーボンを使っている割にはレジンが硬く、張りがある。ブランクのウォールはそれほど薄くはないため、高弾性のきんきんのロッドに比べると、粘りがあるような感じ。

リールシートは Fuji VSS-17 で、ちょっと試しにアップロック仕様にしてみた。ロックナットは Keny に作ったロッドと同様 KDPS に換えて、自分で EVA を削り出したフードを被せた。この加工はかなり面倒だった。
ガイドは Fuji Kシリーズの Alconite リング、ブラックのステンレスフレーム。ガイドラップはブルーメタリックの下巻きに、ProWrap Tiger Thread。上の Keny に作ったロッドとちょっと違った感じにしたかったので、カラープリザーバーを塗らずにロッドフィニッシュを直塗りしたところ、透け透けになってしまった。スプリットグリップのブランクが露出したところも同じ糸を使ったのだが、だいぶ違った感じ。統一感がなくてちょっと失敗。

フォアグリップの前がスプリットグリップの装飾と同じになるようにしようとしたのだが、なにか間抜けな感じになってしまった。その間抜け具合が我慢できなくなり、またマーブリング。今回は何本も同時に巻いていたので、最後の方は計画性に欠いてきていた。やはり、カラースキームとかしっかり決めてから巻き始めないとぐたぐたになってしまう。

2012-04-12

2012年のタラのレギュレーション

今月の始め、2012年のメイン湾のタラのレギュレーションが確定した。なんと、ミニマムサイズが現在の24インチから19インチ。バッグリミットは現在の10匹から9匹になった。この変更は、5月1日より適用される。正直なところ、この状況で何故?という感じである。

これは良いニュースかというと、非常に難しい問題である。タラの資源量は明らかに激減している。では何故ミニマムサイズが24インチから19インチに引き下げられたかというと、ある研究結果でリリースされたタラの生存率がかなり低いといういことに基づく。どうせ資源を無駄にするならという部分もかなりあるようだ。それに加えて、今年は選挙の年となることも多分に関係していそうだ。

新しいレギュレーションでは、パーティーボートの釣り客が持ち帰るタラが確実に増えることになる。ミニマムサイズが24インチになってから、私がパーティ ボートでリミットアウトの10匹に達したのはたった一度しかない。これが19インチに引き下げられることになると、3回に1回はリミットアウトすることに なるのではないだろうか。

パーティーボートの関係者の人たちの反応はまちまち。Bunny Clark のオーナーの Tim などは、このレギュレーションの変更にかなり憤慨している(こちらの April 2 とApril 5 の記事を参照)。Eastmans'sのこの記事では、"can't get any better than that as far as bringing dinner home" と書かれているが、やはりあまり肯定的でない印象がする。

今日このブログを書こうと思ったきっかけは、Yankee Capts が今シーズンの GOM の釣りを完全にキャンセルしたこと(このページを参照)。この船は、夏は Gloucester からタラ、冬はフロリダでグルーパー等のオーバーナイトトリップを専門とする。今シーズンの GOM での釣りを完全にキャンセルした一番の理由は、バッグリミットの問題のようだ。一見、タラのバッグリミットが10匹から9匹となっただけに見えるが、実はこのバッグリミットのカウントの仕方が少なくともマサチューセッツの港から出る船に関しては1日のリミットではなく、1回のトリップでのリミットになったということ。以前は、オーバーナイトトリップでは出港を日付が代わる前にするだけで、もう1日分のリミットを加算できるというメリットがあった。例えば、午後10時に出港して、翌日の夕方に帰ってくる場合、タラのバッグリミットが20匹になった。これが、1回のトリップ毎に変更になるので、前日に出港してもリミットは9匹。2泊3日になるトリップとなっても、やはり9匹。こうなると、オーバーナイトトリップの魅力がまったくなくなってしまう。オーバーナイト専門の船としては、まったく商売にならなくなるだろう。キャプテンの苦渋の決断もよく理解できる。

また、どこのキャプテンも、来年はほぼ間違いなくレギュレーションが強化されることを予想している。場合によっては、GOM のタラは禁漁になる可能性も十分ある。もしそうなったら、このあたりのパーティボートはどうするのだろうか。

2012-04-10

Herring はまだ?

3月30日、4月6日と、2週連続で Beverly Pier へちょっとチェックしに行った。Atlantic Herring の大きな群れが入ってくるのがだいたい4月の後半。昨年のようにからっきしだめな年もあるが、群れが入ってくれば、面白いように釣れる。サイズも大型のものは12インチ程度で、身はそれほど厚くないものの、尾頭付きで塩焼きでもいける魚も混じる。

今年は暖冬で、3月の半ばに異常な暖かさになったときには、Gloucester で鯖が釣れていたとのこと。以降、例年並みの気候に戻ったが、今年は早いのではないかと考えていた。

3月30日は、Beverly Pier に干潮の少し前に到着。釣り友達の Kenny に頼まれていたロッドを渡す約束もしていた。20分くらい竿を出していたが、まったく気配はなし。小さいエビか小魚の小さな群れを見ただけで、まったくだった。この日はその後 Gloucester の State Pier もチェックしたが、まったく魚の気配はなし。

4月6日は、満潮の少し前。やはり釣り友達の Tony に頼まれていたロッドを渡す約束をしていて、現地で会った。しばらくぶりにあった Tony と釣り談義をしながら、30分くらい竿を出していたが、なにもかからなかった。何度か、水面近くで小魚を追っていた10インチ程度の魚を見た。おそらく Herring だと思うが、それほど活性は高くなさそう。Herring の群れが入ってくると、あちこちでぱしゃぱしゃ魚が跳ねる音がするのだが、ぱしゃっという水音は数えるほどしかなかった。いることはいるのだろうけど、まだ数が少ない。前週にくらべて、水面近くを泳いでいる worm の数が増えた気がする。この感じだと、来週か、再来週か。

Tony にカレイはまだ行かないの?と聞いたところ、土曜日の午前中に Seaworm を掘りに行って、その足で Swampscott で竿を出してみるとのこと。どうだったか教えてと約束をして、竿をしまった。

土曜日の午後に Tony に電話したところ、Swampscott と Beverly Pier の両方でカレイを狙ってみたが、まったくあたりがなかったとのこと。こちらもあともう少しのようだ。

2012-03-30

Lav Jig

GOM(メイン湾)のタラ釣りに使うジグの定番は、ノルウェースタイルのジグ。Sølvkroken の Svenskepilk Rustfri は輸入品にもかかわらず、比較的どこでも手に入る。GOM では、300フィートぐらいの水深での釣りになることが多く、潮流も早いために、この Svenskepilk Rustfri では500gのサイズがよく使われる。このジグ、表面がステンレスで覆われており、何度使っても金属の光沢が衰えない。(ただし、この金属光沢に意味があるかというと、水深200フィートを超える海底ではあまり意味がないという説が有力。)

インターネットの掲示板などでは、どのジグがよいかいろいろ議論されているが、Block Island などでは10オンス程度のダイアモンドジグ。GOMでは、この Svenskepilk Rustfri に加えて、Angerman Jig や Lav Jig がタラ釣りの常連の連中に人気がある。

Maine の Bunny Clark では、Lav Jig の16オンスが標準になっている。Lav Jig には、10オンスから2オンス刻みで16オンスまであるのだが、私もこの16オンスが好み。14オンスでも問題なく底が取れることがほとんどなのだが、このサイズは他のサイズに比べてずんぐりむっくりで、水の抵抗が大きい感じがする。16オンスはすらりとして、他の Norwegian Jig に比べても、長く、比較的まっすぐな形をしている。多少潮の流れが強くても、スーッと落ちていってくれる。

Lav Jig はもともと、Dennis LaValley という人が個人で作成して、ほんの一部のタックルショップ以外は通販でしか手に入らなかった。この通販も、Dennis に直接メールを送って注文し、チェックを送るという形をとっていた。昨年、この Dennis がこの Lav Jig の権利を売り渡して、現在は Fish-On Tackle というところが売っている。この新しいオーナーは、製造方法を改善して、Lav Jig の問題だったスイベルを装着するワイヤーのクリアランスを広く取っている。また、Dennis が原材料が高騰してやめてしまった、クロム鍍金バージョンも復活させた。

左の写真で、上が以前のもので下が新しいもの。新しいのはクロム鍍金バージョン。

スイベルが装着されている部分を拡大してみると、 ワイヤーの幅が広がっているのがよくわかると思う(左が新しいバージョン)。以前のものはこのクリアランス小さく、ものによっては、スイベルが横向きにスタックしてしまうことが時々あった。

先日、Bunny Clark と Clipper Fleet でマラソンの予約を入れた。Bunny Clark は5月、6月、10月にそれぞれ1日ずつ。Clipper Fleet のほうは、4月末。Lav Jig のストックが少なくなっていたので、写真の16オンスのクロム鍍金バージョンを5つ注文。それから試しに、Wounded Herring Jig というのを1つ買ってみた。 新しいサイトでは、オンラインで注文でき、PayPal での支払いが可能。ずいぶん簡単になった。



2012-03-26

カスタムロッド 2012 冬 その3

釣りシーズンが始まるまでに完成する予定だった8本のうち、先週2本を仕上げて、合計5本完成。

先週仕上げた1本は、釣り友達のHさんからの注文。ロードアイランドの春の船からのイカ釣り用のロッドが欲しいとのこと。昨年末に私の家でパーティをしたときに私の使っているロッドをいくつか触ってもらって、結局、私が2年前にまったく同じ用途に作ったロッドと同じブランクが良いという話になった。

このブランクは、Mudhole MHX CB841-Blend。7フィートのブランクで、ラインレーティングが6-12ポンド。アクションは Mod-Fast。本来はバス釣りのクランクベイト用で、中弾性と低弾性のカーボングラファイトを使って、荷重をかけていくとなめらかに胴にかけてベンドしていく。ただし、そこそこ硬いレジンを使っているようで、穂先はしなやかながらも、振動が敏感に伝わってくる。

予算を考えながらも、まぁ今時のロッドということで、Fuji のKシリーズのアルコナイトリングのガイドをバット側から、25 - 16 - 10 - 7 - 5.5 - 5 - 4.5 - 4.5。トップは BMCAT 4.5/4.5。リールシートは VSS-16 をダウンロック。リールシートの先端は青いアルマイト仕上げのトリムリングのみで、フォアグリップはなし。

リアグリップはスプリットで、ブランクが露出する部分は、きらきらした青いホログラムスレッドを巻いた。昼に明るいところで見ると、かなりきらきらしていて、ちょっと派手目。

もう1本は、Marblehead での岸からのイカ釣り用。つい先日、友人2人に作ったロッドとかなり似ているが、こちらは自分用で、ソリッドグラスの穂先を継ぐといった面倒なことはしていない。

ブランクは Cabela's で買った、SP720。6フィートの中弾性のブランクで、ラインレーティングは2-6ポンド。ガイドは、先日のロッドと同じく、PacBay の Minima 4 を使ったが、こちらは自分用のロッドで予算はあまり気にしていないので、TiChrome 仕上げのもの。

リールシートは VSSD-16。フォアグリップレスで、 リールシートの先端には、黒地に金色のディンプルが入ったトリムリングを装着。このトリムリングの直径と、シートのパイプの直径が合わなかったので、ラバー製のホーゼルを切って間に挟み、レッドメタリックの糸を巻いた。

こちらのロッドにも、ドロップショットスタイルのフックキーパーを装着。

バットグリップはかなり短めのスプリット。

仕上げに、Marblehead Squid Specail II とプリントしたデカールを貼って、ロッドフィニッシュをペイント。

あと残るは3本。そのうち1本は、パーツを注文するときに間違ってしまい、ガイドが足りなくなってしまったので、新たに注文した。他の2本は、とりあえずグリップを作成し、スプリットグリップで露出する部分に糸を巻いて、ロッドフィニッシュを塗ったところ。これが乾いたところで、リールシートを接着し、ガイドを巻き始める。今週の後半のどこかで完成の予定。


2012-03-17

カスタムロッド 2012 冬 その2

こちらは釣り友達の Tony のために巻いたロッド。Salem や Beverly のピアからジグサビキで鯖を釣るためのロッド。以前に、Mudhole MHX の CB847-Blend という7フィートのブランクを使って作ってあげたのだが、Tony はこれが気に入らなくて、結局釣り仲間に売ってしまった。彼が言うには、7フィートは長すぎて扱いにくい。それからもっと硬いのが良いとのこと。私からすれば、CB847 は鯖などの小物を釣るにはやりすぎ(ヘビーアクションすぎる)だとは思ったのだが、とにかく硬いのが良いというので使ってみた。しかし、それでもティップのベンドが気にいらなかったようだった。

彼の言う硬いというのがいまひとつ理解できなかった。硬いというのがいわゆるヘビーアクションのことなのか、高弾性のことなのか。それで昨シーズン手持ちの Shimano の Travela シリーズのスピニングロッド(110-240g の Butterfly Jig 用のロッド。ラインレーティングは PE の 50-100 lbs)を見せて、まさかこんながちがちのロッドじゃないよねと聞いてみたら、驚くことに、こんなのが良いとの答え。結論としては、2oz ぐらいのジグをキャストしても、ティップがあまり曲がらないようなロッド。

オフショアジギングに使うブランクは直径は小さいが、ウォールが肉厚に作ってある。大きな荷重がかかっても粘りがでるように、グラスファイバーとグラファイトのコンポジットになっており、見た目のサイズの割にはかなり重い。正直言って、このようなブランクを鯖釣りに使うのはやりすぎだよなと思いながら、Tony にじゃぁ考えておくねと言っておいた。

いろいろブランクを検討していたのだが、該当するようなブランクは、どれもこれも 5oz 以上の重さで、どう考えても岸から何度もキャストを繰り返すような釣りにはちょっときつい気がした。

昔、Mudhole の在庫処分で1本8ドルくらいで売っていたブランクが1本まだ残っていた。このブランクは感じとしてはバス釣りのキャスティングロッド用で Heavy - Extra Heavy の6フィート4インチ。ラインレーティングは12-20ポンドといったところだろうか。中弾性のグラファイトのブランクで、ウォールは薄く、それほど重くない。新しいブランクを買って Tony がまた気に入らなかったらいやだし、このブランクならだめもとで良いと思い、ようするにティップが曲がらないのがいいならティップをトリムしてしまえということに。結局ティップ径を8(8/64 = 1/8 インチ)になるように先端から切り落とし、全長6フィート2インチに。

Tony はかなり保守的なデザインが好みなので、リールシートには定番の Fuji の DPSM を使い、黒の EVA を整形して特に特徴もないフォアグリップ、バットグリップを作る。バット側は彼のリクエストでかなり短め。ガイドは、Fuji のアルコナイトのコンセプトガイド。ガイド巻きの糸は、Mudhole の新製品のタイガースレッドというのを試してみた。カラーは 2003 Burnt Red/Yellow/Black。Mudhole のサイトのサンプルよりはかなりくすんだ色。仕上がりはかなり渋い色調になってしまった。あまりにも渋すぎるので、パールカラーのトリムリングを追加。

いつものように、Brother の P-touch でラベルを作成、クリアーのテープに白の文字で、"Salem Inshore Spinning 6'2" XH" と印刷。P-touch はラベルの作成が簡単にできるのだが、じかにロッドフィニッシュを塗るとはがれてきてしまう。これを防ぐために、ラベルをロッドに貼り付けた後、カラープリザーバーを重ね塗りしてからロッドフィニッシュを塗るようにしているのだが、どうもラベルの端が白く浮き出てしまう。何かきれいにできる方法はないものか。

仕上がりは...結構無茶なロッドだが、Tony が気に入るかどうか。まぁ、ブランクもただみたいなものだし、だめもとで。

2012-03-14

カスタムロッド 2012 冬 その1

昨シーズン、釣り仲間からいくつかロッドの注文を受けて、ブランクやらパーツをオーダーしたのが12月。昨年末から今月の初め頃まで本職の方が忙しくて、あっという間に3月になってしまった。注文を受けたのが6本。それに自分用に2本。4月頃までには全部できるかなと思っていたが、だいぶ予定より遅れている。今日やっと釣り仲間用に作ったロッドが2本完成した。

この2本は、Marblehead のイカ釣りに最適化したロッド。ガイド巻きの糸と飾り糸の色以外はまったく同じ仕様。一昨年、釣り仲間の Tony に巻いたロッドと同じく、Mudhole のお安い IM6 のブランク IS561L (line wt. 2-4) の先端を 40cm ほど切って、アイスフィッシング用のグラスソリッドのブランクを穂先にしたもの。これに、PacBay の Minima 4 というセラミックリングのない軽量ガイドをバット側から 20-10-7-5-5-4-4-4。これに Minima 4 のサイズ4 のトップ。

Tony はかなり保守的で、スプリットグリップや、フォアグリップレスは好きではないのだが、今回は釣り仲間の Kenny と Oさん向けなので、ちょっとモダンなグリップにすることに。Fuji の VSS-16 をダウンロックで、リールシートの先端はテーパーの付いたラバーのワインディングチェックを入れて、その上に飾り糸を巻いた。

バットグリップは、EVA のスプリットグリップ。Marblehead でイカ釣りをするギャングウェーの手すりに干渉しないように、リールシートからバットエンドまでの長さをかなり短くしてある。
グラスソリッドを穂先に使っているのと、リールシートをかなりバット側に装着しているので、バットエンドに少しカウンターウェイトを入れる。このロッドはサイズの割には少し重めだが、ノーシンカーで Naory の 1.8 を直結という、Marblehead のイカ釣りには、イカがのったときの穂先のしなやかなアクションがかなり良いと思う。

仕上げには、Marblehead Squid Special 2012 とプリントされたスティッカーを Brother の P-Touch で作り、ドロップショットスタイルのフックキーパーを装着。

ブランクとパーツ代は合計約45ドル。高級なパーツは何も使っていないが、Marblehead でのイカ釣りという目的にはかなり良く出来ていると思う。