2013-09-27

9/17 - 40!

忘れないうちに。

このあたりで海岸や桟橋からストライパーを釣っている人たちにとって、40インチというのは一つの壁だと思う。私の釣り仲間の間では、35-36インチクラスのストライパーは毎年1、2匹釣れるが、このクラスを超えると数がめっきり減る。40インチ越えとなると、数年間で1匹釣れるかどうか。

先日、生涯3匹目の40が釣れた。9月17日火曜日、Salem Harbor の満潮が午後10時15分。午後10時30分すぎにいつもの Lead Mills に着くと、このあたりで毎日ストライパーを釣っている、Frank がいた。とりあえず竿を出して話していると、すぐに釣り仲間の Kenny が来て、しばらくして Tony がやって来た。数年前までは、平日の夜はこのポイントは大体私一人だったのだが、最近は Tony を含め、一人で釣りをすることはほとんどなくなった。私は込み合っているのは好きでないので、海岸に下りることに。

潮が動き始めて流れが出始めると、とりあえず1匹。悪くない引きで、キーパーサイズの28に届くかなと思ったが、あげてみると26インチ。リリース。しばらくして、16インチくらいの小さいストライパー。

橋の方では、珍しく Kenny が2匹キーパーをあげたようで、上機嫌な声が聞こえてくる。午前12時55分、そろそろあがるかとかたずけを始めたところ、ベイトランナーがジリっと短く鳴った。とりあえずベイトランナーをオンにしたまま竿を手にすると、もぞもぞっとしたあたり。ベイトランナーを解除して、糸ふけをとると、魚が動きだす感触があったので、竿を立てると、しっかりとしたあたりに続いて、魚が浮いて水面を叩く音。何故かわからないが、30インチ以上のストライパーはこのパターンが多い。

よっしゃ、としっかりラインテンションを維持して魚を寄せようとすると... なかなか魚が動いてくれない。続いて、魚が走り出す。それも、ゆっくりと、ドラグをものともしないで、ラインがどんどん出て行く。このあたりで、35クラスはあると確信。小さめのストライパーは早い動きをするが、大きいのはゆっくりと力強い。

ドラグがとまったところで、ポンピングをしながら魚を寄せようとするが、なかなか動かない。これは来たなと考えながら、丁寧にラインを回収しては、またドラグを出されるの繰り返し。5分くらいして、浅瀬まで寄せてきたところで、最後の抵抗。これもまた、ドラグをものともせず、ゆっくり、力強く。さすがにここで力尽きたようで、無事ランディング。でかい。巨大な頭にでっぷり太ったからだ。これは40クラスだと考えながら、メジャーをとりに行く。ぴったり40だった。

数年前に、41.5、41と40オーバーを2匹あげたが、夏前の細めの魚だった。確か23ポンド程度だったはず。最近は、はかりも持ち歩いているので、早速計量したところ、堂々の25.5ポンド。ということで、私が過去釣ったストライパーで長さは一番ではないが、重量は一番。

魚を持って、橋にいくと、連中から Wow の声。ということで、記念撮影。





Kenny は32インチと28インチをあげていたが、彼の魚が小魚のように見える。面白いので、Kenny の28インチと並べて撮影。







2013-08-14

Marblehead Dock Fishing Ban

前回、ブログを投稿してから、日本へ2週間ほど行ってきた。先週アメリカへ帰ってきて早速 Tony に釣りの調子はどうか聞いたところ、Marblehead の Commercial Street のドックに No Fishing の看板が立てられたとのこと。

詳細は以下のリンクに詳しい。

No Fishing on Popular Squid Fishing Docks

In Marblehead, squid seekers prompt dock-fishing ban
 
ここはこの近辺のイカの釣り場の中でも一番好きなところだった。昨年はイカの大群がやってきて、6月から7月は毎晩すごいことになっていたが、今年は7月の半ば頃まではそれほど混雑していなかった。ところが、今年もまたイカが戻ってきて、昨年以上にひどい状態に。

毎晩、この小さなドックに100人近くの人々(特に、ボストンあたりから来ているカンボジア人)が押し寄せ、あたりは駐車車両で溢れかえる。ドックはイカ の墨があちこちに飛び散り、毎晩大量のごみが置き去られる。夜になっても小学生くらいの子供たちが走り回り、明け方まで大騒ぎが続く。

日本に帰る前に Salem の Ferry Boat Dock が同様の理由で釣り禁止になったのに続いて、また釣り場を失った。

2年前までは、混雑していても10人程度で、静かにロブスター漁師の人たちに迷惑がかからないように釣りをしていたものだが、このような状況では Marblehead Town も何らかの対策をとらなければならないのは理解できる。ここは住宅地に隣接しているので、私が住民だったらやはり町になんとかするように要望を出すと思う。

私の釣り仲間もさすがに嫌気がさして、最近は行っていなかったのだが、やはり釣り場が閉鎖されるのは悲しい。9月のタウンミーティングで今後どうするかまた議論するようだが、秋以降のスメルトのシーズンにはまた開放されることを願っている。


2013-07-23

7/19-21 イカ釣り - Beverly, Salem, Marblehead

昨年の6月は連日記録的なイカの大漁だったが、今年は5月に1週間だけ釣れた後イカが姿も形もなくなって、6月はまったくイカが釣れなかった。

7月に入って、小型のイカがちらほら釣れ始め、先週になって大型のイカも含めて、あちこちで釣れるようになってきた。どうやらマサチューセッツノースショアでのイカのシーズンが昨年から1か月半ほど遅れて本格的に始まったようだ。これがどのくらい続くか、また昨年のように大漁が続くのか。



7月19日金曜日の夜から、3日続けてのイカ釣り。地元の釣り場のBeverly、Salem、Marblehead の各釣り場を、夜な夜な釣り友の Tony と転々としながらイカを釣った。毎晩3桁に届く釣果。奥と子供たちは今日本に行っているし、いつもイカを配っている友人たちも半分くらいは日本に帰っているので、あまりキープしても仕方がない。大きいイカを20杯くらいずつキープして、後はすべて釣り場の他の人にあげてきた。

昨年のフィーバーの影響だろうか。 連日、どこもかしこもイカ釣りの人々で溢れかえり(中国人、カンボジア人、ベトナム人のグループが多い)、話によると Rhode Islands からの遠征組までいるとのこと。こう人が多いと、釣り場が荒れるんだよな。ちょっと心配。


連載:イカ釣り (2) タックル

連載2回目は、タックルについて。

まずは、ロッド。アメリカでは岸からのイカ釣りというのはマイナーなので、専用ロッドなどというものは売っていない。

イカ釣りは常にロッドを手に持ってしゃくり続ける釣りなので、軽いのに越したことはない。釣れるイカのサイズは1ポンドを超えるようなサイズはそうそうないので、トラウト用のレーティングがウルトラライトないしライトのロッドで充分である。

マサチューセッツノースショアの人気のあるイカの釣り場は、ピアやポンツーン。基本的にジグはちょい投げ程度で、足元近くを釣ることがほとんどである。いくらライトロッドと言っても、長さがあると持ち重りし、気持ちよく釣れないので、可能な限り短めというのが基本。

ポンツーンや水面からそれほど高くないピアでは、5フィートから5フィート6インチくらい、ちょっと水面から高いところにあるピアで釣るときは、6フィートから6フィート6インチくらいまでが使いやすい。また、胴付で錘を付けてキャストするときは、ポンツーンからでも、6フィート以上あったほうが扱いやすい。

私の好みのロッドは、イカの条件を満たすもの。
  •  リールを付けたとき、重心がリールを持つ手の人差指あたりにくるもの。先重りのしないロッドは、軽い力でしゃくることが出来るため疲れないし、イカを掛けたときの重みがダイレクトに伝わってくる。
  • 穂先はしなやかだが、それ以外はある程度張りがあるもの。穂先が硬すぎると、バラしが多くなる。かといって全体が柔らかいと、ジグをしゃくったときにワンテンポ遅れがでたり、イカを掛けた感触がしっかり伝わってこない。
  • 小さめのガイドが多めについているもの(マイクロガイドデザイン)。ロッドから伝わってくる情報量が多い。
イカ釣りにのめりこんでいくと、この釣り場で、この仕掛けで、この水深で、この風の強さの時は、もう少しこんな感じが良い、なんていうのを突き詰めていくと、たかがイカ釣りのために何本も長さやアクションが少しずつ違うロッドが欲しくなってしまう。市販のロッドには自分の希望を満たすものはないので、結局あれやこれや自作することになってしまう。ただ、このあたりは本当に「より良い感触」を求める趣味の世界なので、釣果にはあまり関係ない。

もし、これからイカ釣りをしてみようという方には、まずは5フィート6インチか、6フィートのトラウト用のライトアクションのロッドを1本。このあたりが一番万能である。素材は、中弾性のグラファイト(IM6 とか銘打ってあるもの)がお勧め。そんなに高いものではない(40ドルも出せばそこそこ「使える」ものが買える)。

私のお気に入りの自作ロッドは、穂先のしなやかさを出すために、グラスファイバーソリッドのブランクのテーパーを調整して、グラファイトのブランクに継ぎ足しているが、市販のグラスファイバーのロッドやグラス・カーボンコンポジットの、ウルトラライトまたはライトアクションのロッドは概して重く、全体に柔らかすぎて、えらく鈍感なことが多い(例えば、UglyStik)。ロッドを選ぶときは、軽く振ってみて、穂先のしなりが早く収束するものがお勧め。穂先がいつまでも振動しているようなロッドは、ジグが着底した感覚や、イカがもぞっと乗った感触がつかみにくい。



続いて、リール。はっきり言って、小型のスピンニングリールであればなんでも良い。ドラグを必要とする釣りではないし、遠投するわけでもないので。サイズはシマノで言えば1000番から2000番。

釣り友達の Tony や Kenny は、ステラ($600+)を使っているが(Tony はステラより軽いのが良いと言って、今度日本からヴァンキッシュを取り寄せるとのこと)、あくまでも「感触」を求める趣味の世界なので。

では私は何を使っているかというと、去年日本で買ってきた、シマノのレアニウムCI4+ C2000HGS (超軽量。今思うと、ローギアの 2000 にしておけばよかった。)、US シマノの Stradic FI 1000 (FJ が出た頃、セールで買った。ちょっと重めだが、しっかりしている。)、US ダイワの Fuego A 1000 (日本の 07 ルビアスに相当。これも昨年66%オフのセールで購入。)、その他いくつか Quantum や US ダイワの安物リール。やはり、軽いリールが良いが、これもロッドとのバランスで。鈍重なロッドに軽いリールを使っても、バランスが悪く、先重り感がひどくなるだけ。

もし、このようなイカ釣りをするのに、アメリカ国内で買えるベストチョイスはと訊かれたら、現時点では US シマノ の Stradic CI4 1000ML だろうか。以前、Tony に多分これが良いよとアドバイスしたらすぐに買って1シーズン使っていた。ただ、どうも気に入らないことがあったようで(大型のイカを掛けると、巻きが重くなる)、別の釣り友達に売ってしまった。私は何回か使わせてもらったが、個人的にはこのようなライトタックルの釣りには非常に良くあってると思う。


最後に、ライン。ラインはとても重要だと思う。この釣りを楽しむのは、ジグを思ったように操作できるのが一番で、ラインとロッドが適当であれば良いと考えている。

ナイロンのモノは扱い易く、ガイドに絡むこともあまりないが、伸びがあるので、ラインから伝わってくる感触が鈍くなる。また、この釣りは多少の根掛かりは避けられず、根掛かりする度にジグをロストするのは高くつくので、ある程度の強度は欲しいのだが、太いラインはキャストした時や水中での抵抗が大きいので私はまったく使わなくなった。フロロカーボンのラインは、ナイロンよりストレッチが少なくてよいのだが、ラインメモリが強く少々扱いにくいし、強度の問題はナイロンとたいして変わらない。

ということで、現代の釣りでは常識となった、いわゆるスーパーライン(PE)。新製品が出る度に、あれこれ試してきたが、現在のところ私がこの釣りでベストだと考えているのが、Berkley の NanoFil。


このラインは、ダイニーマの繊維(スペクトラとダイニーマは商標で、結局は同じもの)を編むのではなく、束ねて固めてある、いわゆる Fused Line と呼ばれているものの一種(だと思う)。昔からある、Berkley の FireLine みたいなものであるが、FireLine は断面が扁平して均一ではないのに対し、このラインは真円で、表面につやがあり、ガイドの滑りが抜群に良い。オリジナルの PowerPro のような4つ編み(ないし、3つ編み)は、編み目がガイドを通過するときに糸鳴りがしたりするが、このラインはそれがまったくない。ガイドの抵抗が極めて少ないので、軽いジグを投げたときに気持ちよく飛んでいく。

ラインが少々疲れてきても、PE の割にははりがあり、ガイドに巻き付いて絡むトラブルも少ない。私はこの NanoFil が発売になった一昨年から、イカ釣りに使っているが、非常に満足している。ラインの強度は、10ポンドテストないし12ポンドテスト(太さは、ナイロンの半分程度なので、ナイロンモノラインで4ポンドから6ポンド相当のはず)。このくらい強度があれば、根掛かりしたジグの回収もほぼ問題ないし、このくらいの強さで引っこ抜けなければ、これ以上いくら強度を上げても大して結果は変わらないと思う(ラインブレークしなくても、ジグの針が破損する)。人によって多少好みの差があるが、私のイカ釣り仲間でこのラインに代えた人たちは皆満足しているようだ。

この NanoFil、弱点は FireLine と同じく、消耗してくるとささくれてくること。強度は極端に変わらないと思うが、表面の滑らかさ、ガイドのすべりが悪くなる。といっても、先端のほんの2-3mくらい範囲なので、少々疲れてきたなと感じたら、先端の滑りが悪くなったところを切ってしまうだけで、またもとの状態に近くなる。

もちろん、NanoFil 以外にも良さそうなラインはいくつかある。例えば、昨年発売になった、PowerPro の Slick 8。8本編みで表面も滑らか、コーティングも少し固めで、ライントラブルも少なそうだ。

だいたいどのスーパーラインも、色違いで何種か出ているが、この釣りに関していえば、夜でも良く見えるライン、例えば、ホワイトとかイエローをお勧めする。イカはほぼ100%ジグが落ちていくときに乗ってくる。イカが見えているとき以外は、あたりは落とし込み釣りのように、糸ふけで見る。夜釣りでは、グリーン系の糸はほとんど見えない。




2013-07-17

連載:イカ釣り (1) ジグ

マサチューセッツに来て、岸からのイカ釣りをするようになって15年近くなる。日本でのイカ釣りの経験はほぼ皆無だったので、こちらでイカが釣れるとわかっても、どんな仕掛けがよいのか、いつ、どこで釣ればよいのか、暗中模索だった。最初の頃は、ギリシャ人のイカ釣りがうまい人(今は釣り仲間の一人、いつもこのブログに登場する、Tony ではない)が何十杯も釣っている横で、たったの1杯とか、かなり苦い思いをした。

それでも、シーズンになるとこまめに釣り場へ通い、日本に帰った時に仕入れてきたエギをあれこれ試したりして、やっとイカ釣りはこうすれば良いという考えが固まってきた。

最近は、釣り場であった人や、日本人の知人から、どうやって釣ればたくさん釣れるようになるのか、聞かれることも多くなった。

イカ釣りというのは、本当に差がでる釣りで、釣り方を良く知っている人が真横で100杯釣っているのに、10杯もいかないということが多々ある。長い時間を掛けて、最近はこの100杯釣るグループになったかな という気がする。少々えらそうではあるが、これから何回かに分けて、私が現在の時点で考えている、「イカの釣り方」について書いてみようと思う。(何年かしたら、あの頃はえらそうに講釈をたれていたなと思うかも)

さて、第1回目は、たぶん多くの人が興味あるであろう、ジグの選択。私が釣り場で一番良く聞かれるのは、「良く釣れてるけど、どんなジグを使っているの?」という質問。正直なところ、万能なジグがあり、そのジグさえ使っていれば、たくさん釣れるようになるというものでもないのだが、確かに重要なポイントの一つである。

イカ釣りに行くとき、「5つだけジグを選ぶ」とする。現時点で、私の選ぶジグは、以下のとおり。

  1. ヤマシタ ナオリー レンジハンター 1.8S
  2. ヤマシタ ナオリー レンジハンター 1.8B
  3. ヤマシタ エギスッテ スリム 1.7N
  4. Colman's Bullet Head Squid Jig (Non-Weighted - Standard)
  5. Colman's Bullet Head Squid Jig (Non-Weighted - Custom)
まずヤマシタのレンジハンター。こちらは、サイズが 1.5、1.8、2.2 と3種類、各々のサイズに、シャロー(S)、ベーシック(B)、ディープ(D) がある。この S/B/D は、沈んでいく速度のレーティングで、S がもっとも遅く、D が最も速い。最近は、S と B の中間の、BS というのも発売されたらしい(もともと日本国外で売られていた、Type R というものと同等と思われる)。


小さいイカが多いときは、1.5 の方が針掛かりが良いこともあるが、イカの反応自体は 1.8 でもあまり変わらないし、1.5 は針が一列(D だけは二列だったと思う)で直径が小さめなので、大きめのが掛かると、バレることが多くなる。2.2 はこのあたりのイカのサイズからすると少し大きすぎて、反応が悪くなるようだ。

スピードに関して言えば、少なくとも、私の行く釣り場では、D はちょっと速すぎて、単体ではちょっと使いにくい。釣り友達のOさんは、この D と S をタンデムで使う仕掛けをよく使うが、単体ではまず使わない。

基本的には、B を使うケースが多いが、S はゆっくり落ちていくので、水面近くに活性の高いイカの群れが見えているときや、水深10フィートくらいまでの浅場で有利になる。

「ジグはこれがお勧めですよ」と教えると、次に必ず聞かれる質問は、だいたいが「どの色が良いですか?」である。私も昔はあれこれ色違いをとっかえひっかえして、今日はピンク系だとか、色が重要な要素だと思っていたが、現在の私の考えは、「あんまり関係ない」である。まぁ、多少はあるかもしれないが、形状や速度・アクションなどの要素の方がよっぽど重要だと考える。

まぁ、「何色でも好きなものを買えば?」というのも不親切きわまりない。ということで、私の回答は、「オレンジかレッドヘッドの布巻き」である。理由は、イカの反応がよいというよりも、他の色に比べて見やすい、である。この見やすいというのは浅いところにいるイカを釣るのに非常に重要な要素で、イカの反応を見ながら誘いを入れたり、イカがジグを抱いたタイミングでフッキングすることが可能になり、確実に釣果があがる。

レンジハンターはエギスタイルのジグの中ではベストと思われるが、問題はアメリカ国内で入手が困難なこと。私は日本に行く度に私の分と釣り仲間の分を買いだめしてきたりしていたが、朗報がある。だいぶ昔釣り場で知り合った日本人の Tomo という人(彼は釣りの名人で、このあたりのカヤックフィッシングのコミュニティでは有名人)が最近 Salem に Tomo's Tackle という店を開いた。彼は日本からレンジハンター各種を仕入れてきてリーズナブルな値段で売っているので、レンジハンターが欲しければ問い合わせしてみてください。(勝手にこんなこと言っちゃっていいのかな?)


次は、ヤマシタのエギスッテスリム。



こちらは、エギとしてもスッテとしても使える、非常にゆっくり落ちていくタイプ。 5フィートぐらいしか水深がないところ、表層を泳いでいるが反応の悪いイカなど、どちらかというと、横の動きで釣りたいときに使用する。もう7,8年前になるだろうか。Beverly Pier の以前ハーバーマスターの建物があったあたりで釣りをしていたとき、このジグの効果は絶大だった。あの頃は、他の釣り人の5倍から10倍くらい釣っていたことも多々あった。

1.7 というのは絶妙なサイズで、このあたりの平均的なイカには最適なのではないかと思う。あとこのジグの一番の特徴は、名前にもあるように、細長いこと。以前、似たようなサイズや、少し小型のジグなどいろいろ試してみたが、このエギスッテスリムより良かったことは一度もなかった。違いはやはり形状だと思う。どうもこのあたりの以下は、でっぷりしたジグよりも、細めのジグの方が反応が良いようだ。最初に書いた、レンジハンターも、他メーカーの似たようなサイズのジグに比べて、やや細めである。

近年はこのジグの出番は少なくなったが、それでも胴付き仕掛けで底に錘をつけるスタイルで釣りをするときはいつもこれを使っている。やはり、非常にゆっくりなのが良いらしい。


このジグ、針が細いので、根掛かりしても、ロストする率が非常に低い。私は、胴付き仕掛け用のものとは別に、錘を接着して速度調整したものを、浅場で広く探りたいときなどに使っている。

残念ながら、こちらは廃番となってしまったようで、近い将来手に入らなくなるかもしれない。現在のところ、上記の用途で代わりになるものは見つからないので、以前まとめ買いをして、30くらいストックしている。


最後に、Colman's の Bullet Head ジグ





上の写真はいずれも Non Weighted のバージョンだが、左は新しいモデル(Custom)で、右は古いモデル(Standard)。どうやら、古いモデルは在庫限りの模様。この2つのモデル、実は沈む速度がだいぶ違う。私はこの2つのジグは、底近くを釣るときに多用するのだが、新しいモデルはかなりゆっくり目で、20フィート以上水深があるところではかったるい。ということで、新しいモデルは浅めの釣り場や、意図的にゆっくり落としたいとき、古いモデルは風が強めでラインがあおられるときや、深めの釣り場、と使いわけている。

このジグは3年ぐらい前から多用している。以前、Woods Hole などに釣りに行ったとき、Vietnamese の連中が好んで使用していた。初めて使ったときは、どうも慣れていなかったようで、あまり良い印象はなかったのだが、3年前に Marblehead で喰い気のないイカが見えていて、あれこれ試しているうちに、このタイプのジグにだけ反応したことがあった。

アメリカ国内で比較的簡単に手に入るので、根掛かりしてもあまり痛くないこと、一般的なエギなどに比べて速く沈むこと、などなど、いろいろメリットがあり、底の釣りで多用しているうちに、かなり釣り方がわかってきた。現在は、今回紹介した中でも一番使っている時間が長いかもしれない。

私の釣り仲間の間では、このジグは、Stupid Jig と呼ばれている。Tony と話していたとき、彼がこのジグの名前を知らなくて、「あの、なんだっけ、stupid なやつ」と言っていたのがきっかけで、すっかり Stupid Jig という名前が定着してしまった。

Bullet Head ジグには、Weighted バージョンもあるのだが、フックが大きく根掛かりしやすいこと、ちょっと速すぎるので、使いにくい。昨年、Salem で25フィートくらいの水深の底近くで釣っていたとき、Weighted バージョンを底に、エギスッテスリムを胴付きにして大量に釣っていたことがあったが、このスタイルは本当にイカの大群がいて、活性が高いときしかうまくいかない。

私としては、このスタイルのジグで、いろいろな速度のものが欲しい。Weighted はちょっと速すぎるし、古いモデルでも風が強いともう少し重めのものが欲しくなるので、最近は上の Non-Weighted のものを買って、鉛テープを巻いて、重さを調整したものをいくつか持っている。

2013-06-10

6/9 サバ釣り - Captain George

ここのところ、ホームグランドの Salem、Beverly、Marblehead では、イカがまったくだめで、たまたま小さな群れが来ていても、10杯を越えることはめずらしい。去年の連日一晩200から300杯なんていうのは夢のようである。まぁ、5年くらい前のまったくだめだった年のことを考えると、例年よりちょっと不調というところだろうか。去年のように、あちこちから人が集まり、釣り場が荒れてしまったことを考えると、一回の釣りで15-30杯くらい、大釣りとなって100杯程度が丁度良いかと思うが、自然が相手なのでそう希望とおりにはならない。

昨年はありあまるイカを餌にしてストライパーを釣っていたのだが、今年は新鮮な餌が確保できない。一日中釣りをしている Tony などは、何匹かサバを釣ってきてストライパーの餌にしている。それもあってか、ここのところ Tony は絶好調で、毎日のようにキーパーをあげている。私も5月は計6匹のキーパーを釣って、悪いペースではなかったのだが、ここのところ Tony に差をつけられている。釣り仲間の O さんも同様で、ここはサバ船に乗って、まとめて餌を確保しましょうという話になった。

ということで、Captain's Fishing Party のサバ船を予約。今回はまた子供を連れて行くことに。

当日は、Captain's Lady 1,2,3 すべて出払っていて、一番古くて小さい Captain George がサバ船。意外と客が多く、船は9割近い入りか。1時間前に着いたが、スターン側はすでに客がいて、バウで釣りをしようと考えたが、一番前は柵が高すぎて、子供たちはやりにくそうなので、右舷の前からちょっと柵の下がったところに釣り場所を確保。前にちょっとだけスペースがあり、人が来なければよいなと思っていたが、後でレンタルロッド組のカップルが入ってきた。ちょっと面倒だなと思ったが、これはこれで仕方がない。(この連中は、後でジグをオーバーキャストしていたところをクルーに注意されてサイドキャストするようになった。投げるときに私の目の前に竿先が来て、危なっかしいのだが、まったく気にしていないし、ラインがいくら流れても投げ直したりしないので、結構邪魔だった。)

チェックインするときに近況を聞くと、3日前まではかなり良かったが、天候が荒れて2日空いているので、どうなるかはまだわからない。釣り場は、Hampton の沖で20分くらいで着くとのこと。船は定刻とおり、8時30分出航、9時には釣り場に着く。周辺には、プライベートの小型の船が多数。皆、サバを釣っているようだが、釣れているのが見えない。とりあえずアンカーをうって釣り開始。まったく釣れない。左舷側で O さんが小さいのを2匹あげたが、見える範囲では他に釣れていない。しばらくして小移動。こちらもだめ。続いて、10分くらい移動。こちらもだめ。更に10分くらい移動。時刻はすでに10時30分を回っている。これが最後のポイントとなったが、アンカーをおろしている間に、隣のカップルがジグを投げて(皆さんは、キャプテンが「始め」といってから始めましょう)、いきなり中くらいのサバがかかった。今度はいけそうだ。キャプテンの「始め」の号令からすぐに、小さいサバが私の竿に。ここからは、群れがやって来ては入れ食いとなる。途中、釣れなくて飽きてしまった子供たちも戻ってきて、私はてんてこ舞い。娘はサバが掛かると、最後まで巻けない。息子は釣り上げても針をはずせない。残り時間もそれほど残されていないので、とにかく釣りまくるしかない。

午前11時40分過ぎ、釣り終了のコール。とにかく1時間釣りまくった。大きいサバは釣れたところでえらを取りバケツの中で血抜き、中くらいのサバはストライパーの餌用に、そのまま氷を入れたクーラーボックスに投げ込み、小さいサバはバケツにそのまま。港に帰る道中、食用の大きなサバの内臓を抜き、小さなサバも血抜きと内臓を取る。そうこうしているうちに、午後12時30分頃、帰港。なんとかサバの処理と片付けを終わらせたが、写真を撮る暇がなかった。

家に帰って数えてみると、大きなサバが8匹(こちらは、しめ鯖と塩焼きで食べた)、中くらいのサバが17匹(こちらはすべてストライパーの餌用)、小さなサバが27匹(たたき、なめろう、味噌煮、コンフィにした)、中型のへリングが3匹と、餌を確保し、残りを食用という目的は達成できた。子供たちもそれぞれ10匹ずつくらい釣っていたので、楽しめたようだった。やはり初夏のサバ、脂はあまりのっていない。塩焼き、たたき、味噌煮はちょっとさっぱりしすぎて秋のサバに劣るが、なめろうとコンフィはなかなかおいしかった。右は、コンフィの加熱前の写真。ローズマリーとにんにくを入れ、オリーブオイルでひたひたになるように。沸騰しないように、低温で長時間加熱する。

2013-06-04

5/30 タラ釣り - Bunny Clark Marathon

今年第一回目の Bunny Clark のマラソン。昨年の5月末の釣行と同じく、今回は数がテーマ。レポートでは、タラ、ポラックともサイズは出ないが、安定して釣れているようで、期待できそう。

今回は、午前3時に船に集合。早めに行こうと考えていたが、あれこれ準備しているうちに遅くなってしまい、結局一睡もせずに午前1時頃家を出る。現地着、午前2時30分。レールポジションを書いていくノートを見ると、バウにはすでに5人。どうもキャンセルがだいぶ出てこの日は釣り客がたったの10人しかいなかったので、無理してバウに行くことはないかと。スターボード側、スターンの角から2番目の位置を確保。といっても、バウ以外、右舷には私しかいないようなので、かなり余裕の釣りができそう。

午前3時40分に出航。最初は、少し深いところに行って、大き目のポラックや、ホワイトヘイクを狙い、その後浅いところに行く予定とのこと。最初のポイントまでは約2時間40分くらい。とりあえず、キャビンのバースにもぐりこんで、一寝することに。

午前6時20分頃、最初のポイントに到着。風はそよそよ吹いていて、余裕のドリフト。水深は420フィートで、Bunny Clark ではそれほど深いわけではない。はじめからホワイトヘイク狙いで、自作の銅パイプジグを使うか、16オンスの LavJig にするか迷ったが、とりあえず LavJig に。ジグが着底後、何度かシャクルと、もわっとしたあたりに、プルプルッと魚信。多分レッドフィッシュだなと思ってあげると、レッドフィッシュがダブル。この魚、結構おいしいので、とりあえずよしとする。次も同じくレッドフィッシュ。船内では、10ポンドクラスのポラックが1匹釣れただけで、他はすべてレッドフィッシュ。私はなかなかのサイズのレッドフィッシュが入れ食い状態で、何匹か確保したので、銅パイプのジグにイカの短冊をつけて、ホワイトヘイク狙い(というかプール狙い)に切り替えた、が、何をやっても結局レッドフィッシュがかかる。レッドフィッシュを10匹(1匹はリリース)を釣り上げたところで、ポイント移動。キャプテンは深場をあきらめて、浅場へ移動することに。

2番目のポイントは、水深180から190フィートの浅場。ポラックの群れが回ってきては、入れ食いとなる。平均サイズは小さめ。大きいものでも、10ポンドくらいか。この後、何度か小移動。ときどきタラやハドックが混じるが、サイズがでない。ポラックも多少サイズが大きいものが混じるようになり、楽しいのは楽しいのだが、昨年のようにあまり釣り過ぎても処理に困るので、ベイトに切り替えたりしたが、それでもポラックがかかる。ベイトの仕掛けでもジグのように針掛かりはしないものの、底に着く前にあたりがあり、かなり活性が高い。ベイトで何匹かハドックを釣ったが、キーパーの21インチに達したのは1匹のみ。

ポラックの食いが少し収まったところで、中移動を繰り返す。何度かポイントを代えて、午前12時30分頃に行ったポイントでマーケットサイズのタラが入れ食いになり、この日最高のポイントとなった。これは20分くらいしか続かなかったが。

その後、どこに行っても、そこそこのペースでポラックとタラが釣れる。釣り終了は午後2時30分。私はポラックが18匹(アンダーサイズは10匹くらい?)、タラが11匹(Bunny Clark のマラソンでは、船で自主的に23インチをミニマムサイズとしている。アンダーサイズは多分20匹くらいだったか)、レッドフィッシュが9匹(アンダーサイズは2匹かな?)、ハドックが2匹(アンダーサイズは、多分10匹くらい)...と数は出て、バウで釣っていた1人とハイフックを競っていたが、サイズが出なくて、またしてもプールはおあずけ。 あいかわらず、Bunny Clark のマラソンは楽しい。

さて、少し Bunny Clark の釣りのスタイルを紹介。船は40フィートのロブスターボートを改造したもので、バウのデッキ以外はレール越しに水面に手が届くほど。魚の取り込みにはほとんどギャフは必要ない。


基本的にはかなり風が吹いていてもアンカーをうたずに、ドリフトでポイントを流す。風や潮が強すぎて、ラインが流れていくときは、シーアンカーを使うことも。

船では釣り人またはグループごとに番号が振られ、魚をキープするときには、メイトないしキャプテンに、番号を伝える。メイトがえらの付け根をさっと切って血抜きをし、魚に番号のマーキング(ローマ数字)をして、コンテナに魚を入れる。 メイトは、コンテナに入った魚を順に取り出し、次々におろしていく。もちろん、誰かヘルプが必要なときは、いったんおろすのを中止して、ヘルプに行く。他の大きな船と違って、キャプテンとメイトが常に周りをみているので、なにかトラブルが起きたときや、ギャフが必要な魚が上がってきたときも、さっとヘルプをしてくれる。

メイトはおろしたフィレを番号毎に用意されたバケツに入れていく。バケツには常に海水が張ってあり、海水ポンプのホースを順々にバケツに流していき、ぬるくならないようにしている。バケツにある程度フィレがたまったところで、番号をマジックでかいたビニール袋を用意し、フィレを袋いっぱいに詰めて、口を縛る。フィレの入った袋は、日陰にある別のコンテナに並べられ、その上に氷が敷かれる。船が港へ帰ってきたときに、フィレの袋は番号毎にまとめられ、釣り客はくるまからクーラーボックスを持ってきて詰め込むことになる。

Bunny Clark は小さな船で、魚を入れる大きなクーラーボックスを持ち込むことはできないが、釣ったらすぐに適切に処理されるので、大変よくできたシステムである。

なお、メイトへのティップのガイドラインは、フィレ袋あたり6ドル程度。重さはフィレ袋1つで、約12ポンド程度になるとのこと。 今回は、フィレ袋6つと、内臓をとったレッドフィッシュ(フィレにはしないでとお願いしておいた)が9匹で、70Qtサイズのクーラーボックスでは収まらなかった。(というか、70Qt のクーラーボックスいっぱいに詰めると、重すぎて持ち運べないので、2つに分けた。)




2013-06-03

5/27 ポーギー、ブラックシーバス - Viking Starship

恒例の春のポーギー。昨年乗った Lynn の American Classic は、キャプテンが Casino 船を始めることになって、今年の2月で乗り合い船を辞めた。まだ船は Lynn にあるようだが、将来再開するかどうかは未定のようだ。

ということで、今回はこの時期 New Bedford からポーギー船を出している、Viking Fleet にすることに。以前、この船は子供料金がないと書いたが、Web サイトでは情報がないにもかかわらず、電話で予約をしたところ、12歳までは45ドルとのこと。私と子供2人分予約をいれる。

5月27日、メモリアルデイ。私はほとんど眠れず。子供たちを午前2時すぎに起こす。娘は数日前からおなかの調子が悪く、前日は回復したように見えたのだが、着替えをしようかというときに、トイレに駆け込む。本人は行きたいようだが、もう一度自分で考えて決めなさいと話したところ、半べそをかきながらやっぱりやめるとのこと。また半月先くらいに鯖の船に連れてってあげるからと慰めてまた寝かせる。この子は本当に自制が効く子で、感心。45ドルはノンリファンダブルなのでちょっともったいなかったが、つらい思いをさせたくなかったので、仕方がない。息子のほうは寝ぼけている中着替えさせる。


家を午前2時30分頃出発。New Bedford の State Pier には、午前4時頃到着。釣り客は6割の入りといったところか。息子にどこで釣りたいと聞くと、前のほうが良いというので、ポート側の前のほうに陣取る。昨年は American Classic で出航までイカ釣りをしており、小さいながらそこそこ釣れていたので少し停泊する船からイカを狙ってみたが、まったく反応がないので10分であきらめる。

午前5時、定刻とおりに出発。釣り場までは約1時間半。風は10ノットちょっとといったところか。午前6時40分、最初のポイント。釣り糸をおとしてしばらくしてポーギーのあたり。とりあえず1匹めを釣るが、食いがわるいよう。まわりもまったくつれていない。しばらくして息子の竿に大きなあたり。息子がリールが巻けないと言うので代わりに巻き上げるとなんとトートグ(NY の人たちはブラックフィッシュと呼ぶ)。メイトにネットを入れてもらう。18インチのずっしりしたキーパー。息子は、これ、プールで勝てる?と興奮気味。しばらくしてあたりが続かないので小移動。

次の釣り場ではまたちょこちょこポーギーが釣れたが、続かない。あたりを細かにとってあわせをいれないとうまくかからない。これは息子にはちょっとむずかしいかなと考えていると、また息子の竿に大きなあたり。また途中で巻けないから助けてといってきた。とりあえず代わってあげてあげてみると、頭にこぶがあり、青味がかった、堂々としたオスのブラックシーバス。こちらもネットですくってもらう。20.5インチの立派なブラックシーバス。息子はこれでプールは取ったつもりでますます興奮。プールのお金をもらったらどうする?とか聞いてくる。まったくもう。

この30分ちょっとでこのポイントもあきらめ、30分くらいの移動。同じく New Bedford から出ている、Nice Day Too や、Onset の Lady K、プライベートの小船が集まっている。今日はこのポイントなんだろうな。ただ、前日まで海が荒れていたためか、水がかなりにごっている。早速釣り糸をおろし、何匹かあげたが、かなりスローなペース。

時計を見ると、そろそろ時間だが、どうやらキャプテンは午後船がないので、すこし粘ってみるつもりのようで、これが良かった。午前11時を回ってだんだんペースが上がってくる。風が上がって、船が左右にシフトする。どうやら左側に良い場所があるようで、船がアンカーから左側にふれたとき、入れ食いになった。結局、午後12時30分くらいまで粘って、最後はかなり良いペースで釣れた。最後食いが良くなってきたときに帰るのはしのびないが、すでに1時間半くらい時間がオーバーしているので、しかたがない。

New Bedford に帰港したのが午後2時。最終的な釣果は息子と2人で、トートグが1匹、20インチクラスの2匹を含めたブラックシーバスが5匹、ポーギーは最大16インチくらいで、合計30匹ちょっと。ポーギーは10インチがミニマムサイズだが、12インチ未満の4,5匹はリリースしてしまった。私は1度ストライパーを釣り上げたのだが、こちらは27.5インチで、0.5インチ足りなかったのでリリース。息子の魚は残念ながらプールには勝てなかったが、たぶん3番目くらいのサイズだったのではないかと思う。

2013-05-13

2013 シーズン開幕

5月に入って暖かい日が続き、ベイトフィッシュも濃くなってきたので、遅かれ早かれという感じだった。5月7日の火曜日、あまりに陽気がよかったし、冬にガイドを付け直したロッドを試してみたかったので、早いとは思ったがストライパーをいつもの Lead Mills に釣りに出かける。気温は夜になっても60度を超えており、風はそよそよだってので、心地がよかった。釣りを始めてしばらくすると、あたりの釣り場を巡回していた Tony が私の車を見つけてやってきた。Tony によると、まだこの近辺ではストライパーがあがってはいないとのこと。私もあまり期待はしていないんだけどね、などと談笑していたら、ベイトランナーをじりじりと引き出す怪しいあたり。ロッドを手に持って本あたりを待つが、このじりじりが続く。仕方がないので、ベイトランナーを解除して、軽くラインテンションをかけると、魚特有のあたりがあったので、今度はしっかりとロッドをあわせる。

最初は、22-23インチの小さい魚だと思っていたが、近くに寄せてくるともう少し強めのひき。橋の上から見て、多分25-26インチのように見えたので、そのまま抜き上げると、それにしてはかなり重い感じがした。私は、多分26くらいでしょと Tony に言ったのだが、Tony はもう少しあるんじゃないかと。シーズン最初のストライパーなので、とりあえず写真でも撮って、サイズも測っておくことに。すると、きっかり28インチあった。うーん、勘が鈍っている。シーズン中はだいたい0.5インチの誤差の範囲に収まるのだが。



その日は、その後あたりが一回あったが、針掛かりせず。シーズンの最初はまぁだいたいこんなもの。翌日は、Marblehead のイカをチェックした後、再度挑戦したが、ひどい雨の中、あたりはあったものの、1匹も掛からず。Tony によると、Lynn の Red Rock では、5月8日になって、何匹もキーパーが上がっていたとのこと。

翌日は、Gloucester でヘリング。Beverly でもヘリングは入れ掛かりなのだが、皆サイズが小さいので釣る気がしない。Gloucester では多少波があるし、入れ掛かりというわけではないのだが、25cm クラスの大型ばかり釣れる。この日は10匹程度で終わり。

金曜日は、Gloucester でヘリングを釣って、帰りに Salem でそれを餌にしてストライパーを釣ろうと思っていたところ、まったく同じ考えの人が。Gloucester に着くと、Oさんがすでに30匹くらい釣っていた。みなへリングにしては大型のもの。私も順調に釣れて、2人で合計80匹くらいか。

Gloucester では小型のイカの群れがあちこちあったが、ジグにはあまり反応しない。なんとか1杯あげたが、小さかったのでリリース。一度、大型のイカが5,6匹群れで通過していったが、釣れなかった。イカのほうもあともう少しではじまる感じだろうか。

予定とおり、午前1時少し前にヘリング釣りを切り上げて、Salem に向かう。釣り場に着くと Tony がいた。Tony は、昨日はよかったんだけど、今日は今のところだめだとのこと。早速、ヘリングのチャンクを餌にして、一投目。すると、5分もしないうちにいきなりベイトランナーが鳴る。針はしっかり掛かった。魚は先日のよりずいぶん走って、大きめだろうと思ったが、それほどではなかった。いちおう、28.5インチでキーパーサイズ。その後、Oさんが30.5インチを1匹、私が最後に29.5インチを釣って終了。

Tony や他の釣り仲間の情報だと、Beverly で大きめのイカが毎晩数杯は釣れているという事なので、Oさんと行ってみる。5人くらいイカを釣っていたが、1人が大きめのイカを1杯だけという状態だったので、まぁあまり期待はできないが、一応竿を出すことに。Beverly のピアでは潮が流れているので、シンカーを付けて、胴付き仕掛け。10分くらいやっていると、ぐんという大きなイカ特有の感触。とりあえず1杯。その後1杯追加したが、続かなかったので切り上げることに。


ストライパーはキーパーサイズぎりぎりのちょうど食べごろ。季節なのだろうか、だいぶ脂がのっていた。ヘリングも脂がのっており、まろやかな味。釣ってきた次の日は塩焼きに、残りは、オリーブやケーパーなどと一緒に、マリネにする。



ということで、いきなりシーズン開幕となった。最初の週でストライパーが3匹、いずれもキーパーというのはなかなか良いペース。例年より2週間くらい早めか。イカも各地で姿が見えており、ぽつぽつ上がってきているので、もう少しという感じか。イカは今シーズンもそこそこ期待できる感じである。

2013-05-02

カレイのシーズン

土曜日に Swampscott に行くと、Tony と Oさんがすでに釣りをしていた。私が着いた時点ではまだ2人とも0だったが、すぐにOさんが1匹あげる。その後、Tony が1匹。私は1匹かかったが、10インチもいかないベービーサイズ、もちろんリリース。その後Oさんが2匹追加。満潮から1時間すぎたあたりから、カニのあたりもなくなって、この日はおしまい。私はスカだったが、OさんとTonyから1匹ずつもらって、煮付けに刺身とおいしくいただいた。

Tony によると前週は、何人かで1匹釣れるかどうかとのことだったので、かなり良くなってきた模様。サイズは、Tony と私がアンダーサイズをあげた以外は、13インチから15インチくらいで、まぁまぁ。あまり食い気がたっていないようで、居食いしていたり、食いが浅くてばらしが3回(いずれもOさん)。次の潮の2週間後あたりから本格的に始まるのではないかと考えている。

それから、どうやらイカの第一陣が来たらしい。こちらもまだ食い気がなくて、ジグにまったく反応しなかったとのこと。

2013-04-25

4/21 タラ釣り - Captain's Lady II

ここ数年は暖冬のため、釣りシーズンの始まりが早かったが、今年はいつものニューイングランドの冬で、水温もまだずいぶん低い。地元の釣り友達も、まださっぱり魚の気配がないと言っていたが、まぁ予想通り。

このあたりの乗り合い船は、4月の頭から船を出していて、Haddock がそこそこよいペースで釣れているようだったが、タラのシーズンが始まるまで我慢することにした。ということで、4月20日、21日の週末のどちらかにしようと決めていた。

4月20日土曜日は海が荒れており、乗り合い船は出そうもなかったので、少し風がおさまるだろう、21日の日曜日にすることに。土曜日の昼にとりあえず Newbury Port の Captain's に予約を入れた。土曜日の夜は、NOAA のブイの情報と、海上の天気予報をずっと見ていたのだが、深夜12時の時点でも、釣り場の Jeffreys Ledge のブイでは波が6フィートくらい、Isle of Shoals では風が20ノット以上吹いている。この風が朝まで落ちないと、Captain's はキャンセルにしそうだなとちょっと心配していたが、キャンセルの電話もかかってこないので、とりあえず午前6時すぎに着くように家をでる。

Captain's に到着すると、すでに10人くらい釣り客が来ていて、スターンには竿がずらっと並んでいる。バウにも数本竿が置かれていたが、スターボードの前から2番目の位置を確保できた。

今日は全長90フィートの Captain's Lady II の一艇のみが釣りに出るとのこと。陸上の風は10から15ノットの間くらいか。海上は、予報通り15ノットから20ノット、ガストで25ノットというところで間違いないだろう。

午前7時30分出航。今日の釣り場は2時間はかからないとのこと。釣り客は合計で35人くらいか。このくらい余裕があれば、快適に釣りができそう。Merrimack の河口を出ると船は東に向う。風はやはり15ノットちょっと吹いており、波頭が崩れて白波がたっている。風向きは北西なので、それほど波に叩かれなかった。ポイントに近づくと、やはり Newbury Port にある Clipper Fleet の Challenger が同じ方向に向かっているのが見えてきた。最初のポイントには午前9時20分に到着。この風なので当然アンカーをうつ。前日は南の風で朝にかけて北へシフトしてきたのもあり、波は思ったより高くない。5フィートには届かないくらいか。

往路、知り合いのクルーに、「やっぱり餌釣りの Haddock だよね」ときいたところ、「そうだけれど、小さめのジグならいけるかも」とのことだったので、シマノのフラットサイドバタフライの8オンスを使うことにする。とりあえず5分くらいジグをしゃくっていたが、あたりはまったくなし。周りでは、餌釣りの連中が次々に Haddock をあげていたので、ジグをさっさとあきらめて、餌釣りに変更。この状況では、ジグは時間の無駄。

餌釣りに切り替えたところ、すぐにアンダーサイズの Haddock が次々に掛かる。毎回仕掛けが底に落ちてから、1分もしないうちに あたりが来るが、どうも魚のサイズが小さいようで、餌を飲み込まないために空振りが何度か。それでもまた少しすると、すぐにあたりがあり、毎回魚を掛けてはいた。しかし、すべて小型の Haddock でサイズが出ない。7匹目でやっと20インチくらいのキーパーサイズ。15匹目でやっと2匹目のキーパーサイズ。周りの人たちは3匹に1匹くらいのペースでキーパーサイズなので、かなり滅入ってくる。(魚の絶対数では周りにくらべてよいペースだったのだが、クーラーボックスはすかすか)

この後、なんとかキーパー率が少し上がり、合計40匹近く釣って、Haddock のキーパーをなんとか9匹確保。しかし、お昼頃になって食いがとまった。午後12時30分頃、このポイントをあきらめて、小移動。風もずいぶん落ちてきた。

2番目のポイントは、最初のポイントからハーフマイルも離れていないところ。とりあえず、持ち帰る分の魚は十分確保できたので、またすぐに餌釣りに切り替えることになるんだろうなぁと考えながらも、ジグに切り替える。今度は、Angerman の14オンスのジグに、サンドイールを模したソフトルアーをテザーに。今度は、周りにいた餌釣りの人にぽつぽつタラが掛かる。サイズも23,4インチくらいのなかなか良いサイズ。Haddock は掛かっていない。これはジグに切り替えて正解だったかもと思っていた矢先、ジグのフォール中にごつごつといった感触。すかさずあわせをいれると、それほど大きくはないが、タラの感触。こちらは23インチくらいのタラ。テザーに使っていたソフトルアーが切れてしまったので、フライにかえる。

しばらくして、しゃくり上げたときにズシンという感触。こちらはなかなか良いサイズのようだ。ばらさないように丁寧に巻き上げてくると、こちらはダブルだった。テザーには Pollock、ジグにはタラ。両方とも25インチくらい。だいぶ面白くなってきた。この時、同じくスターボード側、真ん中より少し前くらいで餌釣りをしていた人にかなりの大物がかかる。魚の姿が見えると、歓声があがる。なんと、28ポンドのタラ。(最近では30ポンドクラスはなかなかお目にかかれない)俄然気合が入るが、タラの食いは続かなかった。私はこの後20インチくらいのタラをスレで掛けたが、それでおしまい。

この後、ポイント移動を3回。風も落ちていたのでドリフトでの釣り。ドリフトするときは、ジグが良いのでそのまま続行。Haddock とタラのアンダーサイズが数匹掛かったが、それだけ。周りの餌釣りの人たちもぱっとしない。最後になんとかキーパーサイズの Redfish を掛けて、終了。

最終的には、19インチから23インチくらいの Haddock が9匹、タラが3匹、Pollock が1匹、Redfish が1匹の合計14匹。船内では、竿頭が20匹くらいで、平均6,7匹といったところだろうか。

小型の Haddock の餌釣りがほとんどだったが、タラを3匹ジグで掛けることができたし、この時期の釣りなので、まぁ満足。とりあえず、今シーズンは良いスタートとなった。

2013-02-18

2/16 Intershell - Gloucester

来週1週間、子供たちは学校が休み。私の妻は子供たちがずっと家にいることになるので、頭を抱えている。ここは、ちょっと子供たちを連れ出して、妻を休ませてあげようかということで、出かけることに。

この気候なので、どこに出かけたものだろうか。シーフードでも買いに行くかということで、Gloucester まで遠出することに。Gloucester の Commercial Street にある、Intershell というシーフードショップは、ロブスターはもちろんのこと、いつも何種類かのオイスターをそろえている。夕飯に、ロブスターと、オイスターを少々、それからクラムを買って来れば良いかな。それから、風もそれほど強くないので、ちょっと海の近くで散歩でもするか。ということで、午後2時ころ家を出る。


店に着くと、表にある小さな黒板に、Native Shrimp と書いてある。今年の冬は、Maine Shrimp (甘エビ)の漁獲がかなり制限されており、今まで手に入れられなかったが、やっとありつけた。店に入ると、氷を敷いた台の上に Maine Shrimp の大きな袋が3つと、量り売り用に少々。1ポンド3ドル99セント(今年は漁獲規制により、例年より、かなり高め。脇に、今年は高くてごめんねと書いてあった)。大きな袋は10ポンド入り。多分、水曜日に水揚げされたものだが、かなり鮮度が良い感じ。ちょっと多いかなと思いながら、10ポンドの袋を1つ確保する。あとは、ロブスターを4匹、オイスターを2種類、合計12個、リトルネックを2ポンド、冷凍のイクラを1瓶。合計約120ドルの買い物。

 夕飯は、ロブスターと Maine Shrimp のお刺身。とりあえず Maine Shrimp は40尾剥いたのだが、3分の2くらいは子供たちに食べれてしまった。これから数日間は、甘エビ三昧。あまくて、まろやかで、やはりこの季節には欠かせません。



2013-02-05

2/3 スメルト - Sonny's Smelt Camp

先週、NY の郡司さんから、土曜日にポートランドまで移動して、日曜日の朝から2タイド Sonny's で釣りをする予定との連絡があった。私は、土曜日の夕方からの Outgoing で子供たちと行こうかなと考えていたのだが、郡司さんのグループと合流することに。私は子供連れなので、午前7時からの Outgoing で、午後1時にはあがることに。

土曜日の夜は子供たちの仕掛けなどを用意していたら、寝るのが午前1時頃になってしまい、睡眠不足。なんとか3時半に起きて、4時に家を出発。途中2回トイレ休憩をして、Sonny's には午前6時50分頃到着。郡司さんのグループ3人は先に着いていた。

今回は、12番のキャビン。郡司さん達3人は、となりの11番のキャビンだった。(前週、Oさんたちと入ったキャビンだった。ブログで、ここは11番ではなかったと書いたが、先週から番号がかわったのだろうか?)私たちがチェックインした後に、もう一組日本人のAさんが奥さんと息子さんを連れて来た。郡司さんのグループの1人と知り合いだそうで、私のブログも読んでるとのこと。日曜日の午前7時からのタイドは我々日本人グループ3組だけで、他に客はいなかった。やはり、スーパーボールの日だからだろうか。

キャビンに入って、早速子供たちの竿をセットアップ。子供たちに、水面から14フィートくらいのところまで仕掛けを落とすように指示して、自分の竿の準備にかかる。とりあえず、あたりは無いようだ。

今回は今までの経験からして、潮が動き始めてから Outgoing の前半が勝負だと思っていたのだが、結論としては、この予想が大体あたった。

私が釣りを始めてからわりとすぐに、置き竿の竿先に小さいあたり。しかし、ガツンとはいかない。また前回のパターンのように、活性は低めのようだ。なんとか、次のあたりでうまく合わせて、1匹目を釣り上げたが、子供たちにはちょっと難しい釣りになりそうだ。

ここから私はまぁまぁのペースで釣れ始めたが、隣の郡司さんのグループは苦労している模様。棚はほとんどベタ底だったので、子供たちの仕掛けを底がとりやすいように、胴突きの2本針に代える。子供たちは、それぞれ2,3匹ずつ釣れたが、早くも釣りに飽きてきて、持ってきたおやつを食べ始める。

午前10時を回って、魚の喰いがおちてきたところで、郡司さんがスメルトの天丼を作る準備を始める。子供たちは、早速出来た天丼をもらって大喜び。「すごく、おいしい。」「ママの作るフライよりずっとおいしい。」と言いながら、ペロッと平らげた。私にも作っていただいたが、さすがに料理教室の先生の揚げた天ぷらは、からっとしていて最高の出来だった。(残念ながら、半分くらい子供たちにせがまれて、取られてしまった。)

天丼を食べてから、後半戦。めっきりペースが落ちて、午前11時30分頃、パタッととまってしまった。12時頃に1匹、25cmはある巨大なスメルトが釣れて、その後パタパタと何匹が釣れたが、これで終わり。今回は、私が約70匹(大部分は前半に釣れたもので、天丼をいただいた以降は10匹ちょっとしか釣れなかった)、子供たちが合計7匹。

Aさんの家族はやはりかなり苦労していたようで、お昼頃にギブアップ。郡司さんのグループは、このまま残って、午後4時くらいまで釣りをしていたそうだが、結局 Incoming では数匹釣れただけだったとのこと。Aさんも郡司さんたちも NY からの遠征で気の毒でした。遠くからいらっしゃる方、過去の経験からすると、シーズンの早い時期、夜の満潮の前と、下げ潮が良い気がします。


2013-01-28

1/26 スメルト - Sonny's Smelt Camp

さて、スメルトである。昨年の秋は、Salem や Gloucester でまったくスメルトが釣れなかった。Winthrop では、そこそこ釣れていた時もあったそうだが、私は行くチャンスがなかった。

釣り友達のOさんも同じで、いつ行こうかとそわそわしていた模様。私が、久しぶりに電話をしたとき、Oさんもちょうど私に電話をかけようと思っていたところだったそうで、やはり考えることは同じ。

いつもスメルトキャンプに行くと、帰りに新鮮なメインシュリンプ(甘エビ)を買ってくるのを楽しみにしているのだが、今年は漁が始まるのが1月23日で、漁ができるのが月曜日と水曜日だけとのこと。今年の漁獲量は去年の4分の1に制限されていて、果たしてありつけるかどうか。会社の休みを取らない限り、平日にはいけない。土曜日に多少残っているのを期待して、1月25日金曜日の夜からということで、予約を入れることに。

どこのキャンプにするかは迷ったが、 2年前の大釣りのこともあったし、雪が降っても比較的道が平坦で行きやすい、Sonny's にすることにした。メンバーも、また前回と同じく、Fさんを含めての3人。夜のタイドは、午前0時からの引き潮とのことなので、前回と同じく、そこから土曜日の昼までの2タイド(outgoing - incoming)とした。

金曜日の午後9時にOさんが家まで迎えに来てくれて、Fさんを途中でピックアップ、メインに向かう。Sonny's には、午前0時ぴったりに到着。先客はちらほらいたが、かなり空いている。結局その後、まわりの客は帰っていって、朝になるまで私たちだけだった。

とりあえず、事務所でチェックイン。料金は、一人ワンタイド15ドルで、3人で2タイドなので、合計90ドル。餌のシーウォームは1袋は料金に含まれており、追加1袋が5ドル。1袋にはみたところ、半ダース入り。追加の餌は今いるか、それとも後で必要になったら買いにくるか聞かれたので、後でいいよと。(これが、実は失敗だった。事務所のお兄ちゃんは、夜帰ってしまって、結局朝になるまで餌を買えなかった。夜中に餌が切れて、他の空いている小屋に残されていた餌をかき集めることになった。)

Oさんは、前回と同じ11番にしたいと伝えていたが、11番に行ってみると場所が違う。他に客はほとんどいなかったので、どこでも良いよとのこと。で結局、一昨年に11番があった辺りと思われる、右端の方の4人小屋(たぶん18番)を選択。小屋の場所によってどれだけ違うかどうかはわからないが。

小屋に入って、釣りの準備を開始。3人とも竿での釣り。これまた前回と同じく、私とFさんが同じ側で、私がストーブに近い奥に入る。Oさんは、Fさんの後ろ。とりあえず、水深を測ってみると、17フィート。今回、Fさんがみんなのために竿置きを作ってきてくれて、これがかなり具合が良い。竿を足元に置いて、長い時間釣りをしていると、腰を痛めるが、これだと竿を掴むのに腰を曲げなくてよいので、かなり楽。

釣りを始めると、まずはOさんが1匹、Fさん、私と続く。飽きない程度にあたりがあり、ぽつぽつあがってくる。サイズは全体的に小さ目か。あまり大きいのは混じらない。どこかで波が来るだろうと思っていたが、結局一昨年のような休む暇もないような波は一回も来なかった。面白かったのが、スメルトが水面下50cmくらいのところを泳いで行くのが見え、仕掛けを落とすと、ときどき餌を食ってくるのが見てわかる。しかし、活性はかなり低いようで、餌に向かってきて、近くまで来ると、プイッと向きを変えて行ってしまったり、餌を咥えても、口先でついばむようにして、針掛かりしないことも何度もあった。辛抱強く細かい誘いを入れて、餌を咥えてもしっかり口のなかに入るまで我慢してからあわせを入れないと釣れない。Oさんはこの水面すれすれのスメルトを、名人技で次々にかけていく。

朝、5時頃になって、かなりペースが落ちてきた。あたりの間隔もだいぶ空くようになり、私とFさんの仕掛けにはまったくあたりがなくなった、が、Oさんはそれでもポツポツ釣っている。Oさんいわく、小型のアイスフィッシング用のジグに、ソフトプラスティックの小さなひらひらが付いた仕掛けが良いとのこと。何故かわからないが、私とFさんの針だけの胴付き仕掛けにはまったく来ないのに、Oさんのこの仕掛けには来る。うーん、今回はOさんには大きく差をつけられた。

午前7時、上げ潮になって、何組か他の客がやってきたようだ。スメルトのほうは、もう何時間かかなりペースが落ちている。聞こえてくる話では、まわりもあまり釣れていないが、我々はそれよりは多少はましというくらい。午前9時30分をまわって、私が後30分くらいにしましょうかと切り出す。OさんもFさんも、一昨年の釣果からはだいぶ落ちるが、それでも十分に釣ったので、午前10時ころに来た小さな波(3人で5-6匹ずつくらい)が終わったところで終了。

Oさんは200は軽く超えていると思っていたが、後で数えたところ約280匹。私は、今回は約150匹。Oさんにはほぼダブルスコアの差をつけられてしまった。 Fさんは、私よりちょっとだけ多いくらいか。なんだかんだで、3人合わせると、約600匹だったので、意外。今回は、入れ食い状態になることはまったく無かった割には、長いスランプもあまりなかったので、気付いてみれば、そこそこいっていたという感じ。

午前10時30分、Sonny's を出発。Oさんが、Bath にあるメインシュリンプを売っている店に電話をかけたところ、もう無いとのこと。やはり、漁の次の日の、火曜日か木曜日でないとだめなようだ。ということで、Bath に寄るのはやめて、帰ることに。帰り道に、なんかスメルト以外のお土産がないと寂しいという話になって、Newburyport のあまり遠回りにならないところにあるシーフード屋さんに寄ることに。メインシュリンプはやはり無かったが、オイスターとカウンターネック(リトルネックのちょっと小さいもの)を各1ダースずつ、13ドルちょっとで手に入れた。私の娘はメインシュリンプを心待ちにしていたのだが、オイスターも大好物なので、これで勘弁してもらう。

土曜日の夕飯は、スメルトのフライと、たたきで。たたきは、大き目のスメルトを3枚におろし、腹骨、中骨を取って、小さく刻む。今回は、これにスメルトの卵をからめて、葱とゆず胡椒、醤油を少々。スメルトを生食するときは、アニサキスに注意しなければならないが、独特の風味があってなかなかのもの。日曜日は、甘露煮と煮干を作ってみた。煮干はまだデハイドレーターの中にある。

2013-01-09

カスタムロッド Gloucester Squid Special 2013

2012年はイカ、イカ、イカの年だった。以前は Marblehead でイカ釣りをすることが多かったのだが、今年は前半は Salem、シーズンの後半は Gloucester に通った。

Salem や Gloucester では、Marblehead と違って岸壁やそこそこ高さのある桟橋からの釣りになり、Marblehead 用に作った短いロッドでは少々やりにくいことがあった。そこでもう少し長めの竿を作ることにした。

以前、釣り仲間に作ったロッドがなかなか評判が良くて、今度は少し長めのロッドを作ってと頼まれていたのもあり、とりあえず夏に何本か手頃なブランクを買うことにした。購入したブランクは Mudhole MHX の S781、S782、それから St. Croix の 3S66ULF。St. Croix のブランクはちょっと高め($75)で、自分用。このブランク、MHX の2本に比べるとだいぶ Fast Action で、穂先がかなり繊細で、出来上がったロッドはかなり良かった。10月の Gloucester でのイカ釣りで大活躍したのだが、一度根掛かりしたときに、横着して穂先を掴んで引っ張った際にポッキリいってしまった。折れたのは先端1インチくらいだったので、穂先の方から数個ガイドを付け直して修理。これは次のシーズンも何とか使えそう。

12月に入って、釣り仲間用のロッドのことを考え始めた。St. Croix のブランクはものすごく良いのだが、パーツ代だけで $100 は超えてしまうだろうし、かなり繊細な穂先なので、私がしたように、折れてしまって修理を頼まれると、結構面倒。MHX のS782 は私の嗜好からすると、この釣りにはちょっと硬め。S781 は若干柔らかい感じがするが、値段も手頃で、3S66ULF に比べて穂先はそれほど繊細ではないので、良しとすることにした。そこで S781 を4本追加注文。4本は友人用、1本はいずれまた自分用に巻くかなということで。

12月20日から年末まで有給消化モードで、その間に一気に3本完成。最後の1本はちょうど完成したところ。

4本とも同じ仕様で、またしてもリールシートは Fuji の VSS16  で、EVA のスプリットグリップ。ガイドは、アルコナイトのKR コンセプトで、バット側から KL の 20H、10H、5.5H、KB の 4.5、KT の 4.5 が4つに、トップガイドが LG の 4.5。黒フックキーパーは、St. Croix の自分用のロッドでシングルフットのものを使ったところ、かなり便利だったので採用。3本はブランク、ガイドともに黒。こちらには、Gloucester Squid Special 2013 (去年、釣り仲間用に作ったのが Marblehead Squid Special 2012 だったので...)と印刷されたデカールをつけた。


残り1本は、10月に一緒に Gloucester に行ったときに注文を受けた NY のグンジさん用に作ったスペシャルバージョンで、白のブランクに、クロームのガイド。赤のトリムリングを付け、レッドメタリックの糸でガイドを巻いたところ、キャンディーケーンみたいになってしまった。こちらは名前入り。



ロッドを自作するときは、Brother の P-touch でデカールを作るのだが、なかなかきれいにできない。ロッドフィニッシュを塗るときに縁が浮いてしまうので、その前に何回かカラープリザーバーを塗るのだが、細かい凹凸ができるためにどうしても厚塗りになってしまうし、どうやっても縁がきれいに見えない。グンジさん用に作ったデカールは、新しい試みで、普通のインクジェットのプリンターで紙のラベルを作成(これはブランクが白色だからできること)。インクがにじまないように、いったんクリアコートをかけて、さらに水溶性のウレタンでラベルの縁を保護。多少良くなったが、それでも100%満足できる仕上がりにはならなかった(すみません、グンジさん)。まだまだ研究の余地がある。



2013-01-01

Tommy Farmer Cast Pro 13' Spinning

昨年の冬、ストライパー用のサーフロッドを作った。ブランクは、Rain Shadow の SUR1505F、12フフィート6インチで、カタログ上の錘負荷が2から6オンス。ガイドには、Fuji の SiC リングのKガイド(さすがにチタンフレームは高すぎて手を出せなかった)を使用。パーツだけで、300ドル近いかなり気合が入った竿だった。いつも使っている、4オンス+ベイトでよい感じかなと思っていたが、かなり硬いブランクだった。実際のところ、6オンス+ベイトでも十分振り切れる。逆に、錘が軽いと、竿のしなりが出せずに、距離がでない。

この竿は今シーズンSalem フェリーポートでイカの活餌を使ったストライパー釣りではかなり役にたった。イカを丸ごとつけると飛距離がでないので、重めの錘が使いたくなる。この竿は6オンスの錘にイカを丸ごと付けても穂先が負けないので、力ずくでフルキャストできた。しかも、30インチくらいのストライパーなら、ブリッジギャフやドロップネットなどを使わずに、そのまま抜きあげても平気だった。

しかし、Lead Mills での鯖の切り身を使って、特定のスポットを狙って投げる釣りでは、ちょっと使いにくかった。ということで、シーズンが終わる前にどうしてももう1本サーフロッドが欲しくなった。

13フィートくらいで、もう少し柔らかめ、値段も手ごろな竿がないか物色していたところ、Tommy Farmer Cast Pro Series に13フィートのスピニングモデルがあるのを見つけた。Tommy Farmer は、キャスティング競技もやっている人で、ブランクも販売している。ブランクを買って自分で巻くか、完成品を買うか考えた結果、どうしてもシーズンが終わる前に試してみたかったので、完成品ロッドを買うことに。

この竿、2ピースのバット側はテーパーがついていない。穂先は4オンス+ベイトで良い感じのしなりが出て、投げやすいし、距離もでる。魚が掛かかってやり取りをしているときに、Rain Shadow のブランクに比べてかなり敏感に振動が伝わってくるのにはびっくりした。ということで、かなりブランクは気に入ったのだが、問題はガイド。

Fuji のアルコナイトのSVガイドを使用しており、何故かキャスト中にティップから3番目のガイドに糸が絡む。私の投げ方に問題があるのか、それともPEラインと相性が悪いのか。もちろん、問題がおきるのは20回投げて1回くらいなものだが、他の竿ではこのような問題は経験したことがないので、 やはり気になる。

ということで、シーズンが終わってからガイドを代えることに。今年のオフシーズンの最初のプロジェクト。

ガイドをはずすときに、ロッドフィニッシュがきれいに落とせないことが多いのだが、今回はかなりきれいにできた。ヒートガンでロッドフィニッシュを熱し、ガイドラップの糸をほどいた後に、再度ヒートガンで残ったロッドフィニッシュを熱し、爪でそぎ落としては、アルコールでぬぐう。このブランクは、熱処理されたグロスフィニッシュのクリアーコートがされていたが、その層にはまったくダメージなしに、きれいにロッドフィニッシュを取り去ることができた。

ガイドは、Fuji の KW のアルコナイトリング。ステンレスフレームでも SiC だとガイドだけで100ドル近くになってしまう。今回はコストを抑えて、アルコナイト。トップだけ、SiC を使うことにした。ガイドラップの糸は、シルバーメタリックを下巻きに、コバルトブルーを上巻きに使った。

ロッドフィニッシュは2度塗りで、一層目にはラメを混入して、光があたるとキラキラ光るように。二層目は通常のフィニッシュで、表面が滑らかになるように。

一見、ガイドをやり直した竿には見えない、なかなか満足の仕上がり。これでガイド絡みのトラブルがなくなると思う。




12/25,28 へリング - Winthrop

12/20 から年末まで、休暇消化モード。しかし、天候はずっと荒れており、釣りができるチャンスはごくわずかだった。クリスマスイブの夜は風もおさまり、釣りができそうだったが、子供が2人いる身、さすがに家にとどまることにした。


25日、28日ともに、満潮の前後で、寒いながらも風がおさまり、なんとか釣りができそうだったので、また Winthrop にニシンを釣りに行くことにした。25日は、満潮の直前から約2時間半、28日は、満潮の前1時間から、下げ始めて2時間後までの約3時間の釣り。この気候で、スメルトも釣れないとなると、さすがに私以外だれも釣りをしていない。

さすがにニシンの数も減ってきて、ポツポツしか釣れなかったが、両日とも23cmから28cmくらいの、アトランティックへリングにしてはまぁまぁ大きめのサイズが26匹。小さいのはリリース。



氷点下の釣りなので、風が吹くと寒さが身にしみる。さすがに使い捨てカイロを持参して、竿と一緒に握りしめていた。



釣ったニシンは、またマリネを作り友人におすそ分け。10匹くらいを干して、大晦日にニシンそばにして食べた。

 年末から本格的な寒さがやってくる。ニシンも数が減ってきており、今シーズンの釣りはこれで終わり。次は、メインのスメルトキャンプだろうか。