10月1日月曜日。会社を休んで、今年3回目の Bunny Clark の Marathon。今回は、午前3時30分に船に集合。
数日前の予報では、南西の風、10から15ノット、ガストで20ノットといった感じだったが、前日の予報では少し上がって、15から20ノット、ガストで30ノット。南西から西にシフトする風で、波は極端に高くはならないと思われるが、それでも Bunny Clark のような小さな船では結構きそうな感じである。
船は午前4時すぎに出港。客は15人。港をでると、やはり吹いている。時折、高い波が右舷のほうからやってきて、デッキを洗っていく。今回は3時間くらい睡眠をとって来たのでそれほど辛くないが、キャビンのなかのバースに誰もいなかったので、もぐりこむことにする。最初のポイントまでは2時間ちょっととのこと。とりあえず、バースに寝転がって目をつぶっていたが、船が波にたたかれてかなり揺れていたので、寝ることはできなかった。途中、誰かが向かいのバースに入ってきて、ポイントに付く直前で、げーげーはいていた。最初のポイントに付いたのは、午前6時30分。普段まったく船に酔わない私も、なーんか気持ちが悪い気がしたが、キャビンから出て、釣りをはじめたら、さっぱりすっきり。
今回は、かなりハードな釣りになりそうだったので、ベンチに座ることもできる船の後ろ側半分にポジションを確保することも考えていたが、船に到着するのがちょっと遅くなって、前の甲板の上しか空いていなかった。仕方がないので、気合を入れて甲板の上に。
最初のポイントはポラックのポイント。300フィートちょっとの水深。Bunny Clark のポイントとしては浅いほう。風は20ノットから25ノットといったところ。波は、うねりが4-5フィートある上に、チョップがさらに4-5フィート。最大10フィートくらいの波か。特にバウは大きな波がくると大きくたたかれるので、手すりに掴まっていないと海に転落しそう。今回は Blue Shark が心配だったので、Cod Fly を付けずに、16オンスの LavJig のみではじめる。
最初のキャスト。ジグが着底して、何度かしゃくっていると、ごんというあたり。10ポンドくらいのポラック。Blue Shark に食われるのを嫌って、最後の50-60フィートは急いで巻き上げる。順調に、2匹目、3匹目をあげる。みな良いサイズのポラック。大きなポラックはフッキングした直後はかなり抵抗するので、タラよりは面白い。船内も次々にポラックがあがる。私はここで少しペースが落ちるが、見える限りは周りもあまり変わりがない。1時間くらいして、どうやら Blue Shark の心配がないようなので、黄色の Cod Fly をテーザーにつけることにする。ポラックには昔から黄色の Cod Fly というのが常識(のわけない)。では何故 Blue Shark がいるとテーザーを付けないのかというと、ポラックはダブルでかかることが多く、大きなのがダブルでかかると重すぎて早く巻き上げられない。で、ゆっくり上がってくる2匹の魚なんていうのは、Blue Shark の格好のターゲットになってしまう。
Cod Fly を付けて最初のキャスト。ジグが着底する前に、ごつごつというあたり。やはりポラックには Cod Fly が良く効く。このあと、そこそこペースを戻して、午前8時30分ころまでポラック(のみ)釣る。
ポイント移動。キャプテンの Tim が言うには、すぐ近くにタラのポイントがあるので、無視するわけにはいかないとのこと。ハーフマイルくらい移動。水深も大して変わらない。何故、最初のポイントがポラックで、そのポイントがタラなのか、海底の地形のチャートを見ても(Bunny Clark はキャプテンが客のすぐそばで操船するので、計器類をすべて見ることができる)よくわからない。アンカーをセットして、釣り開始。と、すぐにタラがかかる。26インチくらいの、まぁまぁのサイズ。が、あとが続かない。他の客もまったくだめで、このポイントは30分くらいであきらめる。また先ほどのポイントに戻ってポラックを釣ることに。
最初のポイントに戻ってきて、再度ポラックねらい。また順調にポラックを釣るが、ここで Blue Shark 登場。私もとりあえず1匹やられた。なんとかジグは無傷で回収できたが、結構大き目のポラックをロスト。まもなくして、根がかりのようなあたり。大きなポラックのすれ掛りか?船が上下するのを利用してポンピングして巻くが、時々強烈な抵抗。あと50-60フィートかというところで、一気に糸を持っていかれた。Blue Shark に間違いない。キャプテンの Tim がヘルプしてくれて、ラインを掴んで無理やり切ることに。仕掛け一式失ったものの、ラインのロストはあまりなかった。果たしてこれは、底近くで Blue Shark がジグに掛かったのか、それとも大きなポラックがすれ掛かりし、最後に Blue Shark にやられたのか。これだけ船が揺れていると、よくわからない。
Blue Shark の被害ががひどくなってきたので、このポイントはあきらめることに。5マイルくらい東の、ホワイトヘイクのポイントに向かう。ポイントに着いてアンカーをセットするが、流されてポイントを外れたようで、また仕切りなおし。私は、いつもの銅管で作ったしゃくり棒、タコベイトにちらし針というセットアップ。船で配られる冷凍鯖の切り身は使わず、金曜日の夜に釣ったイカを付ける。
今回は、500フィートくらいの水深で、ホワイトヘイクの釣り場としては浅いほう。しゃくり棒が着底して、何度かしゃくっていると、早速あたり。一瞬間をおいてあわせを入れるが、抜けた。こう波が高くて、船が上下していると、あわせのタイミングに苦しむ。また底まで落としてしゃくるが、あたりがない。あきらめて一度回収しようと巻き上げたとき、底から15フィートくらいのところで、ごつごつというあたり。急いであわせをいれるが、また抜けた。さすがにあきらめて、いったん回収。
この後は何度かフッキングできなかったこともあったが、わりと順調にヘイクを釣り上げる。残念ながらトロフィーサイズは1匹も釣れなかったが、10ポンドから15ポンドくらいのサイズ(後の計測では、最大13.5ポンドだったとのこと)を合計6匹。
お昼をすぎて、ちょっと浅場に移動。今度は、タラとハドックがメインのポイントとのこと。私はジグを使って釣っていたが、小さなポラックやタラがぽこぽこかかる。こういうポイントでは、大きなのはあまり釣れないと踏んで、ここはハドックを釣ってやろうかと。イカの餌がまだ残っていたので、餌釣りに切り替える。(というか、この海のコンディションでジギングはかなり疲れるので、ちょっと楽をしようと思った。)今度は若干風が落ちてきたので、パラシュートアンカーを使ってのドリフト。
フレッシュなイカの餌は思ったより効果があり、ほぼ入れ食いの状態。カスクを釣り、リリースサイズのタラを数匹、それからついにハドックを釣る。最後はあたりがあった直後に根掛かり。ちょうど Tim がバウにいて、ちょっと貸してみなと。結局、シンカーはロストしたが、タラはまだついていた。こちらは(今年のレギュレーションでは)余裕のキーパー。
午後2時30分。釣り終了。今回は、1st/2nd プールはともにポラック。19.5ポンドと19ポンドで、一人の釣り客が独占。またプールはとれず。また来年までお預けか。
この日は、このコンディションのなか、それほど悪くない釣りができた。魚の平均サイズも10ポンドくらいで、ポラック9、ホワイトヘイク6、タラ2、ハドック1、カスク1の合計19匹。
Bunny Clark のレポートでは
"
Shawn Rosenbeger was high hook with
Yoshito (MA) in second hook right behind him. I couldn't tell you how many legal fish each caught but
Shawn had over twenty on the first stop of the day.
Yoshito
too had a lot of pollock but he also caught six white hake, the biggest
haddock, the largest hake at 13.5 pounds and two legal cod including an
8 pounder, the largest cod of the trip. Three of his other notable
fish included a 14.75 pound pollock, a 16 pound pollock and a 14 pound
pollock. Some of the fish I weighed for
Shawn included an 18
pound pollock, the third largest fish of the trip, a 13 pound pollock, a
12 pound pollock, an 11 pound pollock, a 10.5 pound pollock and a 13.5
pound pollock."
"second hook right behind him" とあるが、実際のところ"right behind" ではなかったかも。最初から Blue Shark を怖がらずに、Cod Fly を使っていればもう少しいけた感じがするが、この Shawn という人は Bunny Clark の常連のなかでもトップクラスの名人で、まだそこには届かない。