2010-04-26

4/24 タラ釣り - Captain's Lady III

4月16日タラが解禁になって以降、どこの船もそこそこ釣れているようだ。2週間前にハドック釣りに行って、この週末に初タラ釣りのつもりだった。

5月のどこかでマラソン(出港から帰港まで12時間くらいのトリップ)に乗ろうと考え、どこの船にしようか悩んでいた。ちょっと思うところがあって、金曜日の昼に今まで行ったことのない Newburyport の Clipper Fleet に電話してみた。 5月10日月曜日のマラソンに予約を入れたついでに、土曜日はまだ空きかあるか聞いてみた。その時点で35人くらい予約が入っているど、大丈夫だよとのこと。朝5時にボートを開けるから、その時間に来て好きな場所を取ればとのこと。

金曜日の夜、いつものタックルボックスにジグやフライやらをつめ込んでいるときに、昨シーズンよく使った自作の黄色系のフライがずいぶん毛が抜けてみすぼらしくなっているのを思い出した。後で後悔するのもいやなので、新しく巻くことに。そんなこんなで夜12時を過ぎてしまった。初タラ釣りで気合も入っているので、また夜のうちに行って仮眠することにした。午前1時30分家を出発。近くのガソリンスタンドの ATM でお金をおろして、ガソリンを入れる。午前2時20分、クリッパーフリートに着く。ここに来るのは初めて。船はどんなものか桟橋に見に行く。すると、スターンのところにはすでにタオルで先客のマーキングらしきものがある。5時からって言ってたよなぁ。この船に最低35人かと考えると、ちょっとつらいかな。少し考えた後に、いつもの Captain's Fleet に行くことに決めた。Captain's Lady III だったら好きな場所を確保できるだろう。今日持ってきたロッドは7フィート9インチのジグロッドで、このクリッパーフリートの Challenger みたいな船だと海水面までの距離が近すぎてキャストしにくそうだし。

午前3時前、Plum Island の北端にある、Captain's Fishing に到着。今日は3艇とも出すのだろうか。とりあえずまた1番乗りのようである。前回はハドックで餌釣りに専念するつもりだったので、スターンに場所を確保したが、今日はジグでがんがん行くつもりなので、バウの一番先端に竿を置いた。車に戻って仮眠。私の車がエレメントになって、いろいろ仮眠用のシートアレンジを探っていたが、どうやら助手席側の後部座席を倒して足をフラットにした助手席になげだすのが一番心地が良い。ブランケットをかぶってうとうと。午前5時前に2番目の客、それからぱらぱら客がやってくる。午前6時すぎ、事務所が開いたところで起きることにする。外気温は40度ちょっとか。ちょっと肌寒い。本日、月齢は10日 Merrimack 河口で下げが午前2時7分、上げが午前7時59分。

この Plum Island というのは、Merrimack River が大西洋に注ぐ河口にできた大きな砂州である。この近辺では有数の Striper の釣り場。あと数週間もすると Striper 釣りの人々でにぎわうようになる。5月末のメモリアルデイの週末などは天気がよければこの砂浜にぎっしり釣り人が並ぶ。私も初めて Striper を釣ったのがこの Plum Island。私も船が出港する前に潮がよければ竿を出したりすることもある。船が停泊している周りを見ると2週間前には見られなかった Sand Eel の大群が。

午前7時30分、定刻通りに出港。Captain's Lady II が先に出て行ったが、これはチャーターだろう。釣り場へは約1時間30分とのこと。釣り客は全部で40人ちょっとといった感じか。今日はさすがにレンタルロッド組が多い。船は Merrimack の河口を出て、ほぼ東の方向へ向かう。とりあえず船のベンチに横になってまた仮眠。8時30分に起きて、行動開始。

最初の釣り場へは午前8時50分頃到着。近くには、Eastman の Lady Tracey Ann II が見える。風は15ノットくらいか。波はそれほど高くない。午前9時にアンカーを下して釣り開始。水深180フィート。私は LavJig 16oz に昨晩巻いた黄色のフライ。一投目、ジグが着底した後にたるみをとりながらこちらに引き寄せてくる。何度かしゃくった後に、ゴツっといったあたり。ラインに伝わる振動から、小さいタラがフライに食いついた模様。あがってきたのは予想通り、15インチにも満たない小さなタラ。すぐにリリースして、二投目。次もすぐにかかる。こちらはさらに小さいタラ。12インチもないかも。このポイントでは次から次へ掛かったのだが、すべて小さい魚。タラ2匹、ポラック3匹、スカルピン (Sea Raven)1匹。すべてリリースした。餌釣りの釣り客にはぽつぽつしか釣れていない。船全体でもキーパーサイズは1匹も釣れていないようだ。Lady Tracey Ann II がさっさと移動していったので、あちらもだめだったのだろう。このポイントでは30分であきらめ、小移動。

2番目のポイントでも似たようなパターン。ちょっと平均サイズはあがったが、24インチの壁は大きい。私はこの2番目のポイントで40cmはゆうにあるスカルピンをジグに掛けた。この魚、日本でいうカジカ(後で調べたところ、ケムシカジカというのが一番近い感じである)、グロテスクで、こちらの人はキープすることはまずない。以前ちょっと小さめの魚を持ち帰っておろしてみたが、アニサキスがうじゃうじゃ入っていて、身を食べるところではなかった。このポイントも約30分で移動。

このあと、30分で移動のパターンを繰り返す。私としては数は釣っているのだが、キーパーが釣れない。お昼前に北へ30分くらいの大移動。午後は食いも落ち始める。午後3時の終了の合図まで、アンダーサイズを何匹か釣ってお終い。

本日の釣果は、タラを19匹釣って、そのうちキーパーがたった1匹。それも24インチぎりぎりのサイズ。Cape の南側だったらキープできた魚は5、6匹いた。その他、25インチくらいのカスクを1匹、最初のポイントで釣った超小型のポラックを3匹(すべてリリース)、スカルピンを2匹(1匹キープ)。釣り客の半分以上は持ち帰りゼロ。一番釣れた人で、キーパーのタラ、ハドック合わせて3匹くらいの模様。



釣り客の一人が、あらを貰っていたが、船全体で釣れたすべての魚のあらをあわせても、80qt のクーラーボックスに入ってしまうほど。プールフィッシュもおそらく26インチくらいの魚。まったくもってサイズに恵まれなかった。

まぁ、こういう日もあるさ。(私としては本当に午前中は釣れていたのだが、サイズが足りなかった。他の多くのレンタルロッドの釣り客はキーパーはおろか、小さい魚もほとんど釣れていなかった。)皆、失意の中、船が帰っていく途中、キャプテンから驚きのアナウンスが。今日は釣れなかったので、特別に次のトリップ半額のクーポンを全員に配るとのこと。以前、他の船で荒天が理由で途中で釣りを切り上げた時に、このようなことがあったが、時間通り釣りをして、ただ釣れなかったという理由だけで半額クーポンを配るというのは珍しい。

次は約2週後のマラソン。今度は大物を釣りたい。

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